【調理師のトマト栽培】~下葉掻き~

目次
  1. 下葉掻きとは
  • 下葉掻きの目的
  • 下葉掻きのタイミング
  • 下葉掻きのメリット
  • 下葉掻きのデメリット
  • 下葉搔きの作業と注意点
  • 下葉掻きのビフォーアフター
  • 迷ったときは
  • 今回使用の道具
  • 専門用語と解説
  • 関連記事
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    トマトの下葉掻きとは

    トマトの下葉掻きの目的
    ①養分がトマトの実に行くようにする(余計な養分浪費を防ぐ)
    ②日照や風通しを向上させて、病害虫の防止

    下葉掻きのタイミング
    トマト収穫後の晴れた午前中が好ましい
    (カットした傷口から菌が入るのを防ぐため、なるべく早く乾燥させる)
    実を収穫してしまえば、その下の葉は必要なくなる

    下葉掻きのメリット
    ①通気、遮光性を良くして害虫の被害を抑える
    ②トマトが病気になるのを防
    ③トマトの色付きを悪くするのを止める
    ④養分がトマトに行くようにする
    ⑤見えやすくなって作業効率が上がる

    下葉掻きのデメリット
    ①時間がかかり作業が大変
    ②適正な下葉を取らないと逆に悪い影響が出る
    ③光合成を作る器官は「葉」であることは忘れてはならない

    参考→葉かきでトマトの生長を促す【小規模農家が実践する収量アップの秘訣】

     

    下葉搔きの作業と注意点

    下葉掻きの作業
    目標となる果房を見つけ、その果房の一つ下の葉を残して下葉はすべて切る
    *目標となる果房=主枝の一番下にできているトマト
    *目についたわき芽は取っておくとよい


    下葉掻きの注意点
    晴れて湿度の少ない時に行う(傷口から雑菌が入るのを防ぐ)
    切った下葉はそのまま放置にしない(害虫や病気の原因)
    傷口は最小限にする

     

    下葉掻きのビフォーアフター

     

    下葉搔きで困ったときは

    目標の果房の目安
    その主枝で一番下になっているトマトが一つしかなく、もう一つ上のトマトが色づいているときは、色づいているトマトを目標の果房にする

     

    今回使用の道具

     

    専門用語と解説

    用語解説
    下葉掻き収穫が終わったトマトから下の葉を切り落とすこと。トマトに養分が回るようにする
    葉掻き「下葉掻き」と同様
    摘芯
    誘引トマトの茎や枝を支柱などに固定して形を整える作業。花や実がつきやすくなるなど収穫量にも大きな影響がある。
    果房トマトが房状に実る部分
    トマトでは1段果房、2段果房のように表現する
    主枝植物の主要な枝のこと。中心にある太い幹だけでなく、発達した側枝(そくし)を主枝と呼んだりもする。
    わき芽葉や茎の付け根から出る芽(枝)のこと。
    トマトは主枝に栄養を回して早く実を付けさせたいので、わき芽が生えてきたら、早めに取る。
     

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