【2025年版】8歳~9歳の食事摂取基準表|栄養とエネルギー量の目安

【2025年版】8歳~9歳の食事摂取基準表|栄養とエネルギー量の目安
【2025年版】8歳~9歳の食事摂取基準表|栄養とエネルギー量の目安
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「最近よく食べるようになったけど、この量で足りてるのかな…?」

8~9歳は、心も体も大きく成長し、学校や習い事など活動範囲も広がる時期です。食べる量や栄養バランスに不安を感じるパパママも多いのではないでしょうか。

このページでは、2025年版の日本人の食事摂取基準に基づき、8歳~9歳の子どもに必要なエネルギーや栄養素の目安を、わかりやすく表にまとめてご紹介します。日々の献立作りや健康管理にぜひお役立てください。

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8歳~9歳の食事摂取基準表

食事摂取基準を作るうえで、性別や年齢ごとに平均的な日本人の体型(身長と体重)を想定しています。この基準となる体型を「参照体位(さんしょうたいい)」と呼び、日々の健康維持や成長・発育、生活活動に必要な栄養量を考えるときの目安の体型として使われています。

【8歳~9歳の参照体位】
男児:身長 130.4cm 体重 28.0kg
女児:身長 130.4cm 体重 27.4kg

栄養素男性女性
エネルギー
(身体活動レベル低)
1600 kcal1500 kcal
エネルギー
(身体活動レベル普通)
1850 kcal1700 kcal
エネルギー
(身体活動レベル高)
2100 kcal1900 kcal
たんぱく質40 g40 g
脂質20-30 %20-30%
飽和脂肪酸10 %以下10 %以下
n-6系脂肪酸8 g8 g
n-3系脂肪酸1.5 g1.4 g
炭水化物50-60 %50-60 %
食物繊維11 g以上11 g以上
ビタミンA500 μg500 μg
ビタミンD6.5 μg6.5 μg
ビタミンE5.0 mg5.0 mg
ビタミンK90 μg110 μg
ビタミンB10.8 mg0.7 mg
ビタミンB21.1 mg1.0 mg
ビタミンB60.9 mg0.9 mg
ビタミンB122.5 μg2.5 μg
ビタミンC60 mg60 mg
ナイアシン11 mg10 mg
葉酸150 μg150 μg
パントテン酸6 mg6 mg
ビオチン30 μg30 μg
ナトリウム
食塩相当量
5.0 g未満5.0 g未満
カリウム1600 mg1400 mg
カルシウム650 mg750 mg
マグネシウム170 mg160 mg
リン1000 mg900 mg
7.5 mg8.0 mg
亜鉛5.5 mg5.5 mg
0.5 mg0.5 mg
マンガン2.5 mg2.5 mg
ヨウ素90 μg90 μg
セレン20 μg20 μg
クロム
モリブデン20 μg15 μg

食事摂取基準表の見方
表に示されている数値は、年齢や性別に応じた1日あたりの目安です。各栄養素ごとに、次の基準に基づいて設定されています。

★:推奨量:ほとんどの人が不足しないと考えられる量
△:目安量:科学的根拠が不十分な栄養素における参考量
印なし:目標量:生活習慣病予防などを目的とした望ましい範囲

※ナトリウム量は食塩相当量として表示しています。

【2020年版 → 2025年版】主な変更点まとめ(8〜9歳)

● 増加した主な栄養素

  • ビタミンD(男女)
    男 5.0 → 6.5 µg / 女 6.0 → 6.5 µg
    → 日照不足を考慮し、骨形成を重視
  • ビタミンB12(男女)
    1.6 → 2.5 µg
    → 神経系の発達・摂取実態を反映
  • 鉄(男女)
    男 7.0 → 7.5 mg / 女 7.5 → 8.0 mg
    → 成長に伴う需要増加を考慮
  • 亜鉛(男女)
    男 6.0 → 5.5 mg / 女 5.0 → 5.5 mg
    → 男女差を整理し、基準を統一
  • カリウム(男)
    1500 → 1600 mg
    → 実際の摂取量を踏まえた調整
  • モリブデン(男女)
    未設定 → 男 20 µg/女 15 µg
    → 新たに目安量が設定

● 減少・調整された主な栄養素

  • n-6系脂肪酸(男)
    9 → 8 g
    → 脂肪酸バランスの見直し
  • n-3系脂肪酸(男女)
    男 1.6 → 1.5 g / 女 1.6 → 1.4 g
    → 摂取実態を反映
  • 炭水化物エネルギー比率(男女)
    50〜65% → 50〜60%
    → 上限を引き下げ、過剰摂取を抑制
  • ビタミンC(男女)
    70 → 60 mg
    → 必要量の再評価
  • 葉酸(男女)
    160 → 150 µg
    → 年齢区分調整による見直し
  • リン(女)
    1000 → 900 mg

8~9歳の子供に必要な栄養とは?

8~9歳は、小学校中学年にあたる大切な成長期。運動量も増え、集中力や学習力も発達するため、バランスの取れた食事が欠かせません。以下の栄養素を意識して取り入れることが大切です。

栄養素主な働き多く含む食材の例
たんぱく質成長・発達の材料になる魚、肉、卵、豆腐、納豆
カルシウム骨や歯の形成をサポート牛乳、チーズ、小魚、青菜類
鉄分貧血予防・脳や身体の働きに必要レバー、赤身肉、ひじき、大豆製品
ビタミンB群エネルギー代謝を助ける豚肉、卵、玄米、納豆
食物繊維腸内環境を整える野菜、果物、豆類、海藻

身体活動レベルについて

この年齢になると、学校での体育や習い事、外遊びなどで活動量が増える傾向があります。食事摂取基準では、子どもの運動量に応じて「身体活動レベル(PAL)」を3段階で分け、エネルギー必要量を算出します。

活動レベル内容
レベル I(低い)動きが少なく、家で過ごすことが多いゲーム・読書中心の生活など
レベル II(ふつう)平均的な活動量学校+軽い運動や外遊び
レベル III(高い)習慣的な運動をしているスポーツクラブ、毎日外遊びする子ども

多くの8~9歳児は「身体活動レベルII(ふつう)」に該当するとされますが、お子さまの生活スタイルに合わせて確認してみましょう。


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厚生労働省の食事摂取基準報告書

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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)
和食の世界で25年以上。旬の食材や家庭でできる調理のコツを、やさしく、わかりやすくお届けしています。料理がもっと楽しく、おいしくなるきっかけになれば嬉しいです。
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