シャキシャキ食感が命の「もやしの中華炒め」。
もやしは水分が多く、火を入れすぎるとすぐにベチャッとなる繊細な食材です。
このレシピでは、“下茹でで臭みを取る”+“炒めすぎない火加減”+“水溶き片栗粉で旨味を閉じ込める”の3ステップで、
プロのようにツヤっとした中華炒めに仕上げます。
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材料(2〜3人分)
●食材
| 食材 | 分量 | 下ごしらえ |
|---|---|---|
| もやし | 1袋(約200g) | 根を取る。沸騰湯でサッと湯通し(10秒ほど)し、冷水に取る |
| 豚ロース(薄切り) | 100g | 細切りにし、塩少々・酒小さじ1で揉み込み、卵白・片栗粉を絡める |
| 卵白 | 1個分 | 豚肉の下味に使用(しっとり仕上げ) |
| 韮(にら) | 1/2束 | 3〜4cmの長さに切る |
| 生姜 | 小さじ1(みじん切り) | 香りづけ用 |
●調味料
| 調味料 | 分量 | 割合 |
|---|---|---|
| 鶏ガラスープ(または水+鶏がらスープの素) | 30cc | 6 |
| 酒 | 15cc | 3 |
| 砂糖 | 5g | 1 |
| 塩 | 少々 | – |
| 水溶き片栗粉(片栗粉1:水1) | 10cc | 2 |
作り方

① 下ごしらえ
- もやし:根を取る → 沸騰湯で10秒だけ湯通し → 冷水で締め、水気をしっかり切る。
(こうすることで臭みが取れ、炒めたときに水が出にくくなる) - 豚ロース:細切り → 塩・酒・卵白・片栗粉をもみ込み、軽く下味をつける。
- 韮・生姜:カットして準備しておく。
② 調味料を合わせておく
ボウルに鶏ガラスープ、酒、砂糖、塩、水溶き片栗粉を入れてよく混ぜる。
(片栗粉が沈殿しやすいので、使用直前にもう一度混ぜる)
③ 豚肉を炒める
- フライパンに油を熱し(中火)、下ごしらえした豚肉を炒める。
- 火が通ったら一度取り出す。
👉 ポイント:取り出しておくことで、もやしの水分と絡んでもダレにくい。
④ 野菜を炒める
- フライパンを軽く拭き、再び油を入れる。
- みじん切りの生姜を中火で炒め、香りを立たせる。
- もやし・韮を入れ、サッと炒める。
- 豚肉を戻し入れ、全体を軽く混ぜる。
⑤ 調味料を入れる
- 合わせた調味料をよく混ぜながら回し入れる。
- 中火〜弱火で、全体にとろみがつくまで軽く炒め合わせる。
👉 片栗粉がダマにならないように、調味料は混ぜながら一気に入れること。
⑥ 盛り付け
皿にこんもりと盛り付ける。
もやしの白と韮の緑が立つように高さを意識すると美しい。

現役和食調理師のヒント
中華炒めは“スピード勝負”。もやしの香ばしさと食感を残すには、準備と火加減の段取りがすべてです。
ワンポイント~プロのコツ~
★もやしの中華炒めについて
・シャキシャキ感を残すには、火を入れすぎないこと。
・炒める前に下茹でしておくことで、独特の青臭さが抜ける。
・とろみを加えることで、旨味が逃げずに全体に絡む。
★調理の順番が大切
1️⃣ 豚肉を炒める → 取り出す
2️⃣ 生姜 → 野菜 → 豚肉を戻す
3️⃣ 調味料を回し入れる(弱火で)
★アレンジ
- ごま油を加えると風味アップ
- 豚肉を鶏むね肉や牛肉に変更してもOK
- 辛味を足す場合は豆板醤を少量加える
- 卵黄を最後に絡めるとマイルドな味わいに
よくある失敗と原因・解決法
| 失敗 | 原因 | 解決方法 |
|---|---|---|
| もやしがしんなりしている | 炒めすぎ/下茹で時間が長い | 下茹では10秒以内。炒めは短時間で火を止める |
| ダマができる | 片栗粉入り調味料を混ぜずに入れた | 調味料をよく混ぜ、弱火で回し入れる |
| 味がぼやける | 調味料不足/塩が足りない | 塩をひとつまみ加え、全体を軽く炒め直す |
| 水っぽい | もやしの水切り不足 | 下茹で後にキッチンペーパーでしっかり拭く |
保存方法
- 冷蔵保存:1〜2日以内(とろみがあるため再加熱は弱火で)
- 冷凍保存:不向き(もやしが水っぽくなる)
- 再加熱のコツ:電子レンジ500Wで30秒〜40秒、食感を残す程度に。

この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)
和食の世界で25年以上。旬の食材や家庭でできる調理のコツを、やさしく、わかりやすくお届けしています。料理がもっと楽しく、おいしくなるきっかけになれば嬉しいです。
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