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1月の食の歳時記では、お正月行事や行事食、旬の食材、草木茶花や季語についてまとめました。新しい年の始まりを彩る食や風物詩を楽しみながら、冬の味覚を存分に味わいましょう。
食の歳時記|1月の概要・特徴

寒さが本格化し、新年のはじまりを迎える1月。お正月の行事を終えても、まだまだ冬の厳しさは続きます。
この時期は、根菜類や冬野菜が豊富に出回り、旬の魚介も脂がのって美味しくなる季節。お鍋や煮込み料理で体を温めながら、新しい一年のスタートをゆっくり楽しみましょう。
主な行事と行事食
| 行事 | 日付 | 食文化 |
|---|---|---|
| 正月 | 1~7日 | おせち料理 雑煮 福茶 |
| 人日 | 7日 | 七草がゆ |
| 鏡開き | 11日 | おしるこ ぜんざい |
| 小正月 | 15日 | 小豆粥 |
| 二十日正月 | 20日 | アラ煮 小豆粥 |
1月といえばお正月、鏡開きや小正月など、年の幕開けを祝う行事が盛りだくさん。
門松やしめ飾り、鏡餅など神様を家に迎え入れる行事や初詣、初日の出などの新年ならではの行事があります。この行事にはそれぞれ意味や由来があり、食文化と深く結びついています。
- 正月
門松やしめ縄で新年を迎え、おせち料理やお雑煮をいただく日本の伝統行事です。 - 人日
五節句の一つ。七草の節句と呼ばれ七草がゆを食べる。 - 鏡開き
お供えした鏡餅を下ろして割り、あらためて一年の健康や幸せを祈ります。 - 小正月
1月15日を中心とした行事で、小豆粥を食べる地域も。 - 二十日正月
正月の納めの日、仕事始めの日とされます。
1月|草木茶花の楽しみ方
1月といえば、冬の寒さが一段と深まる時期です。
「椿」や「梅」など凛とした美しさを持つ花々が姿を見せ始めます。茶道や和の行事ではこうした草花がいち早く“春の兆し”を運んでくれる存在です。

1月の花「椿」
寒さの中で色づく代表的な冬の茶花ですが、武士社会では縁起が悪いとされる話もあるなど、独特の扱い方があります。

1月の花「梅」
香りを通じて春の訪れを感じさせてくれるので、茶室で飾るだけでほのかに空気が和やかになります。
下の一覧表では、1月に楽しめる草木茶花をまとめました。それぞれの花が持つ背景や飾り方を意識すると、食卓やお部屋での季節感がぐっと高まりますよ。
こうした花を冬の味覚とあわせて“日本の四季”をじっくり堪能するのも1月ならではの楽しみ方です。
| 梅 | 紅梅 | 白梅 | 寒紅梅 |
| 蝋梅 | 素心蝋梅 | 寒牡丹 | 葉牡丹 |
| 曙椿 | 白玉椿 | 侘助椿 | 白寒菊 |
| 柳 | 猫柳 | 雪柳 | 雲竜柳 |
| 水仙 | 鶯神楽 | 万作 | 紅蕗 |
| 衝羽根 | 岩鏡 | 土佐みずき | 福寿草 |
| サンシュユ | 松 | 竹 |
1月の季語・古称について
1月の季語は「正月」や「初春」「睦月(むつき)」などが使われる月です。新年のお祝いムードや、寒さの中に見え隠れする春の気配を表す言葉が豊富に残されています。俳句や短歌では年神様を迎える「松の内」を詠んだり、鏡餅を割る「鏡開き」の風情を描いたりする作品が多く、その背景には日本古来の食文化や行事が深く根づいています。

七草粥(ななくさがゆ)
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。七草を具材にし、無病息災を願う。正月の祝膳や祝酒で弱った胃を休める目的もあります。

雑煮(ぞうに)
餅を主な具材にして、醤油や味噌ベースのだし椀物。すまし仕立て、味噌仕立て、醤油仕立てなどがあり、角餅や丸餅、餡入りなど使う餅も地域によってさまざま。
下記に、1月の季語・古称を一覧表にしました。暮らしの中で季語や古称を意識してみると、何気ない冬の日常が少し豊かに感じられるかもしれません。
| 正月 | 睦月 | 初月 | 祝月 |
| 端月 | 初春月 | 元日 | 元旦 |
| 去年今年 | 三が日 | 松の内 | 初明かり |
| 初空 | 初日 | 初日の出 | 年賀状 |
| 鏡餅 | 注連飾り | 飾り納め | 門松 |
| 歌留多 | 稽古初め | 独楽 | 猿回し |
| 仕事初め | 七福神詣で | 四方拝 | 人日 |
| 双六 | 雑煮 | 数の子 | お節料理 |
| 出初め | 宝船 | 手毬 | お年玉 |
| 屠蘇 | 七種 | 七種粥 | 寝正月 |
| 年酒 | 初便り | 初詣 | 初湯 |
| 歯固め | 初商い | 初鏡 | 鏡開き |
| 初暦 | 初芝居 | 初夢 | 羽子板 |
| 破魔矢 | 破魔弓 | 福引 | 福笑い |
| 太箸 | 俎板初め | 舞初め | 蓬来 |
| 結い初め | 若水 | 若菜摘み | 初富士 |
| 初雀 | 初鶏 |
1月の英語表記と和風月名
ここでは、1月の英語表記や和風月名、その由来や異名について紹介します。
英語では「January」
略語はJan/Jan./jan/jan.
和風月名「睦月」(むつき)
旧暦の1月は、だいたい現在の2月あたり。
「睦月」という名前は「家族や親族が集まり、睦み合う(仲良くする)」という意味からつけられたといわれています。また、新しい年の始まりとして、祝賀や団らんが多く行われる時期を表しています。
【異名】その他の呼び名
初春月(はつはるづき)
早緑月(さみどりづき)
初空月(はつそらづき)
太郎月(たろうづき)
正月(しょうがつ)
元月(もとつき)
1月の食材~野菜・果物
1月の食材~魚介類~

寒ブリと呼ばれる冬のぶりは、脂がたっぷりのり、濃厚な味わいが楽しめます。刺身や照り焼き、ぶり大根などの定番料理で大活躍。良質なタンパク質やDHA、ビタミンDが含まれ、体の免疫力向上や骨の健康をサポートしてくれます。
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