12月の行事・食べ物・季語・草木茶花まとめ|食の歳時記

12月|食の歳時記
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12月の食の歳時記では、クリスマスや年越しの行事、冬の旬の食材、草木茶花や季語について紹介します。寒さが厳しくなる季節、特別な食卓を囲みながら1年の締めくくりを楽しみましょう。

食の歳時記|12月の概要・特徴

12月 旬の食材

1年の締めくくりとなる12月。クリスマスや年越しなど、特別な食卓を囲む機会が増える季節です。白菜や大根などの冬野菜、ズワイガニやフグなどの魚介類が旬を迎え、鍋料理が恋しくなる時期。冬の味覚を楽しみながら、大切な人と温かな時間を過ごしましょう。

参考▶農林水産省「aff」→冬もおいしい葉野菜

12月の主な行事と行事食

行事日付行事食
冬至12月22日かぼちゃ
小豆粥
こんにゃく
クリスマス12月25日チキン
クリスマスケーキ
シュトーレン
忘年会
大晦日12月31日年越しそば
おせち料理の準備
  • 冬至
    一年で最も夜が長く、昼が短い日です
    かぼちゃ(冬至にかぼちゃを食べると、風邪をひかないとされています。
    小豆粥(冬至粥)小豆の赤い色には邪気を払う力があるとされる
    こんにゃく(「砂おろし」として、こんにゃくを食べて体内を清める習慣があります)
  • クリスマス
    キリスト教の祭日であるクリスマスは、日本でも広く祝われています。
    チキン(ローストチキンやフライドチキンなど、鶏肉料理が定番)
    クリスマスケーキ(デコレーションされたケーキ)
    シュトーレン(ドイツ発祥の伝統的なクリスマス菓子)
  • 忘年会
    一年の労をねぎらい、新年を迎える前に行われる宴会
    鍋料理(寒い季節に体を温めるため、寄せ鍋やすき焼きなど)
  • 大晦日
    年越しそば(細く長いそばを食べることで、家運や寿命が細く長く続くようにと願います)
    おせち料理の準備(新年を迎えるために、黒豆や数の子などのおせち料理を作り始めます)

12月|草木茶花の楽しみ方

12月は冬の訪れとともに、寒さの中でも力強く咲く花が見られる季節です。
南天や寒椿、シクラメンが彩りを添え、クリスマスの飾りにはポインセチアが人気です。
「南天」は「難を転ずる」として縁起の良い植物とされ、「寒椿」は冬の寒さの中で凛とした美しさを見せてくれます。

12月の草木【南天(なんてん)】

縁起の良い植物として庭木や生垣に植えられることが多いです。特に、冬に赤い実をつけることから、お正月の飾りや厄除けのシンボルとして親しまれています。「難を転ずる(なんてん)」と読むことから、厄除けの縁起木とされる

12月の花【寒椿(かんつばき)】

冬に美しい花を咲かせる植物です。椿(ツバキ)と山茶花(サザンカ)の特徴を併せ持ち、寒い時期にも鮮やかな花を楽しめることから庭木として人気があります。花言葉は「謙虚」「愛嬌」「誇り」

寒さが本格化し、冬の風景が広がる12月。
南天や寒椿、シクラメンなどが見ごろを迎え、冬ならではの風情を楽しめます。
下記のページでは、12月に楽しめる草木茶花を一覧で紹介します。

椿つばき初雁梅はつかりうめ谷桑たにぐわ臘梅ろうばい
冬至梅とうじうめさざんか水仙すいせん寒牡丹かんぼたん
福寿草ふくじゅそうとさみずき寒+椿かんつばきつわぶき

12月は椿や南天など、寒さの中にも彩りを添える花が咲く季節です。冬の澄んだ空気に映える花を飾ると、部屋が一気にあたたかい雰囲気になります。

そんな季節の花を気軽に楽しみたい方には、定期的にお花が届く花のサブスクがおすすめです。
自分へのご褒美としてはもちろん、年末のギフトにもぴったり。
玄関やリビングに季節の花を飾って、心穏やかな冬を過ごしてみてはいかがでしょうか。

12月|季語・古称について

12月は冬の到来とともに、一年の締めくくりとなる時期です。
「師走(しわす)」という古称は、師(僧侶)が年末に忙しく走り回る様子を表し、慌ただしさを感じさせます。季語には「冬至」「除夜の鐘」「雪景色」などがあり、冬の静けさや年越しの風習が表現されています。

おでん

日本の伝統的な煮込み料理で、昆布や鰹出汁でじっくり煮込んだ具材を楽しむ冬の定番料理です。関東と関西では味付けが異なり、地域によって独自の具材や食べ方が発展しています。

湯豆腐(ゆどうふ)

昆布出汁で豆腐を温め、薬味やタレで食べるシンプルな日本料理です。豆腐の美味しさを引き立てる、あっさりした味わいが特徴です。

冬本番を迎える12月は、寒さの中にも年の瀬の風情が漂います。
師走、冬至、除夜の鐘、雪景色など、冬の厳しさと年末の行事を表す言葉が多くあります。
このページでは、12月の季語・古称について一覧で紹介します。

師走しわす極月ごくげつ徐月じょげつ春待月はるまちづき
梅初月うめはつづき親子月おやこづき弟月おとうとづき窮月きゅうげつ
歳暮せいぼ臘月ろうげつ羽子板市はごいたいち年の市としのいち
すす払いすすはらい歳忘れとしわすれ初氷かはつごおり柚子湯ゆずゆ
雪囲ゆきがこい冬至梅とうじうめ寒菊かんぎく大雪たいせつ
冬至とうじ年越しそば霜柱世田谷ぼろ市
仕事納めしごとおさめ大晦日おおみそか除夜じょや河豚ふぐ
鮟鱇あんこう冬ごもりふゆごもり焚火たきび炬燵こたつ
空風からっかぜ虎落笛もがりぶえ霜夜しもよみぞれ
クリスマス聖夜せいや社会鍋しゃかいなべ年の暮としのくれ
年惜しむとしおしむ年の暮としのくれ寒霰かんあられ風花かざばな
雑炊ぞうすいおでんかす汁闇汁やみじる
のっぺい汁玉子酒たまござけ納豆汁なっとうじる煮凝りにこごり
風呂吹きふろふき雪吊りゆきづり雪見ゆきみ氷豆腐こおりどうふ
湯豆腐ゆどうふ   

12月の英語表記と和風月名

英語では「December」

略語はDec / Dec. / dec / dec.

和風月名「師走」(しわす)

旧暦の12月は、だいたい現在の1月あたり。「師(僧侶)が忙しく駆け回る月」という意味からつけられたと言われています。

【異名】その他の呼び名

極月(ごくげつ)
春待月(はるまちつき)
梅初月(うめはつづき)
建丑月(けんちゅうげつ)
年積月(としつみづき)
年満月(としみつづき)

12月|旬の食材~野菜・果実

1月が旬の野菜ーブロッコリー

芽花椰菜(ブロッコリー)

花蕾(つぼみ)と茎を食用とする栄養価の高い緑黄色野菜です。独特の歯ごたえとほんのり甘みのある風味が特徴で、さまざまな料理に使われます。ブロッコリーは、緑黄色野菜の中でも特に栄養価が高く、食卓に欠かせない野菜です

11月が旬の野菜ー薩摩芋

薩摩芋(さつまいも)

甘みのあるホクホクとした食感が特徴の根菜です。エネルギー源となるデンプンが豊富で、食物繊維やビタミンも多く含まれています。秋冬の定番食材として愛され、ホクホク系からねっとり系までさまざまな種類が楽しめる

旬の野菜ー柚子

柚子(ゆず)

強い香りと爽やかな酸味が特徴の果実です。果汁や皮が調味料や香り付けに使われ、冬の風物詩として「柚子湯」などでも親しまれています。食用だけでなく健康やリラックス効果も期待できる万能果実

12月|旬の食材~魚介類~

旬の食材|あんこう

鮟鱇(あんこう)

「海のフォアグラ」とも呼ばれる肝(あん肝)が絶品の高級魚です。全身がゼラチン質で、コラーゲンが豊富なことから、鍋料理に最適とされています。捨てる部分がなく、すべて美味しく食べられる。

旬の食材|くえ

クエ

幻の高級魚と呼ばれるほど希少で美味しい魚です。身は淡白ながらも脂がのっており、特に鍋料理にすると絶品とされています。脂がのっているのにしつこくなく、どんな調理法でも美味しい。鍋にすると絶品で、旨味たっぷりのスープが楽しめる

旬の魚介類|なまこ

海鼠(なまこ)

体が柔らかく伸縮する独特の姿をしています。主に日本、中国、韓国で食用とされ、コリコリとした食感と海の風味が特徴です。低カロリーで栄養価が高く、独特のコリコリした食感が楽しめる。

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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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