「子どもが小学生になったけれど、どんな食事が必要なんだろう?」
そんな疑問を持つパパやママも多いのではないでしょうか。6歳~7歳は、体の発育はもちろん、学校生活を通して心や頭も大きく育つ大切な時期です。
このページでは、2025年版の日本人の食事摂取基準に基づいて、6~7歳の子どもに必要なエネルギーや栄養素の量をわかりやすくまとめています。
毎日の献立に役立つ情報として、栄養素の働きや意識したい食材の紹介も。
「うちの子のごはん、これでいいのかな?」そんな不安を少しでも解消できるよう、やさしく丁寧にお伝えしていきます。
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6~7歳の食事摂取基準表
食事摂取基準を作るうえで、性別や年齢ごとに平均的な日本人の体型(身長と体重)を想定しています。
この基準となる体型を「参照体位(さんしょうたいい)」と呼び、日々の健康維持や成長・発育、生活活動に必要な栄養量を考えるときの目安の体型として使われています。
【6~7歳の参照体位】
男児:身長 119.5cm 体重 22.2kg
女児:身長 118.3cm 体重 21.9kg
💡 表の栄養素名をクリックすると、それぞれの栄養素の解説ページに移動します。
| 栄養素 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| エネルギー (活動レベル低い) | 1350 kcal | 1250 kcal |
| エネルギー (活動レベル普通) | 1550 kcal | 1450 kcal |
| エネルギー (活動レベル高い) | 1700 kcal | 1650 kcal |
| たんぱく質 (推奨量) | 30 g | 30 g |
| 脂質 (目標量) | 20-30 % | 20-30 % |
| 飽和脂肪酸 (目安量) | 10 %以下 | 10 %以下 |
| n-6系脂肪酸 (目安量) | 8 g | 7 g |
| n-3系脂肪酸 (目安量) | 1.4 g | 1.2 g |
| 炭水化物 (目安量) | 50-65 % | 50-65 % |
| 食物繊維 (目標量) | 10 g以上 | 9 g以上 |
| ビタミンA (推奨量) | 500 μg | 500 μg |
| ビタミンD (目安量) | 5.5 μg | 5.5 μg |
| ビタミンE (目安量) | 4.5 mg | 4.0 mg |
| ビタミンK (目安量) | 80 μg | 90 μg |
| ビタミンB1 (推奨量) | 0.8 mg | 0.7 mg |
| ビタミンB2 (推奨量) | 0.9 mg | 0.9 mg |
| ビタミンB6 (推奨量) | 0.7 mg | 0.7 mg |
| ビタミンB12 (目安量) | 2.0 μg | 2.0 μg |
| ビタミンC (推奨量) | 50 mg | 50 mg |
| ナイアシン (推奨量) | 9 mg | 8 mg |
| 葉酸 (推奨量) | 30 μg | 130 μg |
| パントテン酸 (目安量) | 5 mg | 5 mg |
| ビオチン (目安量) | 30 μg | 30 μg |
| ナトリウム 食塩相当量(目標量) | 4.5 g未満 | 4.5 g未満 |
| カリウム (目安量) | 1300 mg | 1200 mg |
| カルシウム (推奨量) | 600 mg | 550 mg |
| マグネシウム (推奨量) | 130 mg | 130 mg |
| リン (目安量) | 900 mg | 800 mg |
| 鉄 (推奨量) | 6.0 mg | 6.0 mg |
| 亜鉛 (推奨量) | 5.0 mg | 4.5 mg |
| 銅 (推奨量) | 0.4 mg | 0.4 mg |
| マンガン (目安量) | 2.0 mg | 2.0 mg |
| ヨウ素 (推奨量) | 75 μg | 75 μg |
| セレン (推奨量) | 15 μg | 15 μg |
| クロム (目安量) | – | – |
| モリブデン (推奨量) | 15 μg | 15 μg |
身体活動レベル(低い):外遊びや運動の時間が少なく、座っていることが多い生活
身体活動レベル (ふつう):学校生活や日常的な外遊びなど、平均的な活動量がある生活
身体活動レベル (高い):スポーツ教室に通っている、外遊びが多いなど、活発に体を動かす生活
6~7歳の子供に必要な栄養とは?

6~7歳は、心も体もぐんと成長する小学校低学年の時期。毎日の食事は、元気に遊び、しっかり学ぶための大切なエネルギー源です。この年齢で特に意識したい栄養素は以下の通りです。
■ 意識したい主な栄養素とその働き
| 栄養素 | 主な働き | 多く含む食材の例 |
|---|---|---|
| たんぱく質 | 筋肉や臓器、免疫細胞をつくる材料 | 肉、魚、卵、豆腐、納豆 |
| カルシウム | 骨や歯を丈夫にする | 牛乳、チーズ、小魚、小松菜 |
| 鉄 | 酸素を運ぶ赤血球の材料。貧血予防に | レバー、赤身肉、ひじき、大豆製品 |
| ビタミンA | 視力の維持や皮膚・粘膜の健康を保つ | にんじん、ほうれん草、卵 |
| ビタミンC | 風邪予防や鉄の吸収を助ける | いちご、みかん、ブロッコリー |
| 食物繊維 | 腸の働きを助け、便通を整える | 野菜、果物、海藻、豆類 |
■ バランスよく食べるコツ
- 家族で食べる楽しさを
食卓の会話や一緒に食べる時間が、食への興味や意欲につながります。 - 3食きちんと+おやつ
おやつも“第4の食事”と考え、エネルギー補給や栄養のサポートに。 - 好き嫌いを少しずつ克服
色々な食材に触れられるよう、調理法や見た目に工夫を。
食事摂取基準とは?

「食事摂取基準」とは、私たちが毎日どれくらいのエネルギーや栄養素をとれば、健康に暮らせるかを示した目安のことです。
厚生労働省が、国民の健康を守るために作っていて、5年ごとに最新のデータに合わせて見直しが行われています。
こんな目的で作られています
- 健康な体を保つため
- 生活習慣病(高血圧や糖尿病など)を予防するため
- 栄養不足や摂りすぎによる体への悪影響を防ぐため
つまり、食事摂取基準は、毎日の食事の「バランス」を考えるときにとても役立つガイドなんです。
食事摂取基準はこんな場面で使われています
- 自分や家族の健康管理に
- 病院や保健センターなどでの栄養指導に
- 国や市町村が行う健康づくりの計画にも活かされています
厚生労働省の食事摂取基準報告書
身体活動レベルについて

6~7歳の子どもに必要なエネルギー量を考える際は、「身体活動レベル(PAL)」が重要な指標になります。
身体活動レベルとは、日常生活でどれくらい体を動かしているかを示すもので、以下の3段階に分けられています。
- 身体活動レベル I(低い):外遊びや運動の時間が少なく、座っていることが多い生活
- 身体活動レベル II(ふつう):学校生活や日常的な外遊びなど、平均的な活動量がある生活
- 身体活動レベル III(高い):スポーツ教室に通っている、外遊びが多いなど、活発に体を動かす生活
文部科学省や厚生労働省では、**この年齢の子どもには身体活動レベルII(ふつう)**が基本とされています。
ただし、運動量や生活スタイルに応じて個別に調整することも大切です。
食事摂取基準表の見方
表に示されている数値は、年齢や性別に応じた1日あたりの目安です。
各栄養素ごとに、次の基準に基づいて設定されています。
- 推奨量:ほとんどの人が不足しないと考えられる量
- 目安量:科学的根拠が不十分な栄養素における参考量
- 目標量:生活習慣病予防などを目的とした望ましい範囲
単位(mg、μg、gなど)にも注意して確認しましょう。
必要に応じて、個別の栄養素ページで詳しい内容も紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください。
他の年齢の食事摂取基準もチェック!
年齢によって必要な栄養素やエネルギー量は少しずつ異なります。
ご自身やご家族に合わせた基準を確認したい方は、以下の年齢別ページもあわせてご覧ください。各年齢のページでは、詳しい基準表とポイント解説を掲載しています。
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