ローストビーフ用の肉はどこで買う?失敗しない選び方を調理師が解説

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クリスマスや年末年始にローストビーフを手作りすると決めたのに、肝心の肉をどこで買えばいいのか迷っていませんか?

結論から言うと、ローストビーフに”専用の肉”というカテゴリーは存在せず、スーパーの牛もも肉ブロックで十分作れます。調理師歴25年の私が、スーパー・精肉店・コストコ・業務スーパー・通販それぞれの特徴を比較し、失敗しない肉の選び方まで解説します。

  1. そもそもローストビーフの肉に”専用品”は必要?調理師の答え
    1. スーパーの普通の牛肉の塊で作れる(判断基準は「専用かどうか」ではない)
    2. 選ぶべきは「赤身中心・脂肪少なめ・厚みが均一」な塊
    3. 避けたい肉|こま切れ・切り落とし・薄切り用は塊になっていない
  2. ローストビーフの肉はどこで買う?購入先4つを調理師が比較
    1. スーパー・イオンで買う|手軽さNo.1、牛ももブロックが狙い目
    2. 精肉店で買う|「部位名+用途+厚み」の3点セットで伝える
    3. コストコで買う|大きな塊が魅力だが会員制・量の多さに注意
    4. 業務用スーパーで買う|コスパは良いが取り扱いは店舗次第
  3. 実物を見ずに失敗しない|ローストビーフの肉を通販で買うという選択肢
    1. 通販が向いているのはこんな人
    2. 調理師が見る通販で選ぶときのチェックポイント
    3. おすすめのローストビーフ用の肉【通販比較】
      1. 佐賀県産 伊萬里牛(伊万里牛)極上モモブロック 500g
      2. 絶品ふくなが牛 旨い赤身ブロック(モモ・ウデ)500g
  4. 調理師が教える失敗しない肉の見極め方(購入時のチェックポイント)
    1. 色味とドリップで鮮度を見る
    2. 重さは400〜600gが扱いやすい
    3. 国産と輸入の使い分け|「予算」か「失敗しにくさ」かで選ぶ
  5. ローストビーフの肉に関するよくある質問
    1. まとめ|ローストビーフの肉はどこで買うのが正解?
    2. あわせて読みたい

そもそもローストビーフの肉に”専用品”は必要?調理師の答え

「ローストビーフ用の肉」を探してスーパーの精肉コーナーをぐるぐる回った経験、ありませんか?結論から言うと、その探し方自体が遠回りです。ここでは、調理師の視点で「何を基準に肉を選べばいいか」を先にお伝えします。

スーパーの普通の牛肉の塊で作れる(判断基準は「専用かどうか」ではない)

ローストビーフに専用の肉というカテゴリーは、精肉的にはそもそも存在しません。スーパーに並ぶ普通の牛肉の塊で作れます。

正直に言うと、私たち調理師も現場で「ローストビーフ専用肉」という発注をかけたことは一度もないんですよね。牛肉の塊は、煮込みにもステーキにも、そしてローストビーフにも使い回せる食材です。

大事なのは「専用品かどうか」というラベルではなく、その塊がローストビーフに向いた形をしているかどうかという一点です。次の項目で、その具体的な見極め方をお話しします。

調理師
調理師

「専用肉じゃないと失敗する」と思い込んでいる人ほど、実は選び方の基準を知らないだけということが多いです。

選ぶべきは「赤身中心・脂肪少なめ・厚みが均一」な塊

肉を選ぶときにチェックすべきポイントは、次の3つに絞られます。

赤身中心であること
脂肪が少なめであること
厚みが均一な塊であること

赤身中心の肉を選ぶのは、脂肪が多いと低温での火入れが難しくなるからです。同じ理由で脂肪も少なめのほうが安心で、脂身の塊が残っていると加熱ムラの原因になってしまいます。そしてもうひとつ欠かせないのが、厚みが均一な塊であること。部分によって厚みが違うと、そこだけ火の入り方が変わってしまうんですよね。

この3条件を満たしていれば、パッケージに「ローストビーフ用」と書かれていなくても十分使えます。逆に言えば、この条件から外れた肉は、いくら見た目が立派でも扱いにくいということなんです。

避けたい肉|こま切れ・切り落とし・薄切り用は塊になっていない

一方で、絶対に避けたいのが「こま切れ」「切り落とし」「薄切り用」として売られている肉です。理由はシンプルで、そもそも塊になっていないから。ローストビーフは表面を焼き固めて中を低温でじっくり火入れする料理なので、塊の形を保っていないと成立しません。

売り場で迷ったときの目印としては、「たたき用」または「ローストビーフ用」という表示がついた塊肉を選ぶのが一番確実です。この2つの表示があれば、スーパーの精肉担当者もローストビーフ向けの塊として並べている証拠なので、初心者の方はまずここを探してみてください。

ローストビーフの肉はどこで買う?購入先4つを調理師が比較

さて、ここからが本題です。「専用肉でなくていい」とわかったところで、実際にどこで買うのが自分に合っているのか。4つの購入先を、調理師の目線でメリット・注意点まで正直に比較していきます。

スーパー・イオンで買う|手軽さNo.1、牛ももブロックが狙い目

一番のおすすめは、やはり普段使っているスーパーです。手に入りやすさという点では他の選択肢を大きく上回ります。

イオンをはじめとする大手スーパーでは、精肉コーナーに「牛もも肉ブロック」が常設されていることが多く、これがそのままローストビーフに使えます。500g前後のブロックが多いので、家庭で作る分量としてもちょうどいいんですよね。

ただし店舗や時間帯によっては塊肉の在庫が薄いこともあるので、確実に手に入れたいなら精肉コーナーが品出しされている午前中〜昼過ぎに行くのがコツです。

精肉店で買う|「部位名+用途+厚み」の3点セットで伝える

近くに精肉店があるなら、実はここが一番融通の利く選択肢です。パックに並んでいない部位でも、注文すれば切り出してもらえます。

伝え方に迷う人が多いのですが、コツは「部位名+用途+厚み」の3点セットを伝えることです。

  • 部位名:「牛もも肉のブロックを」
  • 用途:「ローストビーフに使いたいので」
  • 厚み:「厚さ4〜5cmくらいの塊で」
調理師
調理師

この3つを伝えれば、店員さんは迷わず対応してくれます。専門用語が思い出せなければ「たたき用のブロックをください」と言っても十分伝わりますよ。

部位によって仕上がりの傾向も変わります。もも肉は赤身であっさり、ランプはやや脂がのって柔らかさと価格のバランスがいい部位です。部位ごとの詳しい特徴は「ローストビーフの肉の種類」の記事で解説しているので、こだわりたい方はあわせてチェックしてみてください。

コストコで買う|大きな塊が魅力だが会員制・量の多さに注意

コストコの魅力は、なんといっても大きな塊肉を安く手に入れられることです。1kg超えの塊も珍しくなく、グラム単価で見るとかなりお得なんです。

ただし正直なところ、コストコには2つのハードルがあります。会員登録が必要なこと、そして量が多すぎて家庭用には持て余しがちなことです。人が集まるパーティー向けにまとめて仕込むなら好相性ですが、1〜2人分だけ作りたい人にはやや不向きと言えます。

業務用スーパーで買う|コスパは良いが取り扱いは店舗次第

業務スーパーも塊肉が手に入りやすい選択肢のひとつです。輸入牛の赤身ブロックがコストパフォーマンスよく並んでいることが多く、価格重視の方には見逃せません。

一方で、取り扱い商品は店舗ごとにかなり差があります。近所の店舗に塊肉が置いてあるとは限らないので、行く前に電話やアプリで在庫を確認しておくと二度手間を防げます。

実物を見ずに失敗しない|ローストビーフの肉を通販で買うという選択肢

ここまで4つの購入先を見てきましたが、「近所で条件に合う肉が見つからなかった」「特別な日だから絶対に失敗したくない」という方には、通販という選択肢も正直にお伝えしておきたいと思います。

通販が向いているのはこんな人

通販は誰にでもおすすめできるわけではありません。次のような方には特に相性がいい選択肢です。

  • 近所のスーパー・精肉店に条件に合う塊肉(赤身中心・厚み均一)が見当たらない人
  • クリスマスや正月など、失敗できない日のために品質が安定した肉を確保したい人
  • 買い物に行く時間が取りにくく、自宅まで届けてほしい人
  • 国産和牛など、近所ではなかなか手に入らないグレードの肉を試してみたい人

逆に「今日明日に作りたい」という人には配送日数がネックになるので、その場合はスーパーや精肉店を優先したほうが確実です。

調理師が見る通販で選ぶときのチェックポイント

通販は実物を手に取れない分、表示情報の読み方が重要になります。私が選ぶときに必ず見ているのは次の点です。

  • 部位名が明記されているか(もも肉・ランプなど、部位不明の商品は避ける)
  • 国産か輸入かの表示(予算と仕上がりの好みで選ぶ判断材料になる)
  • グラム数と厚みの記載があるか(400〜600g前後が家庭のオーブンで扱いやすい)
  • 冷凍・冷蔵の別と解凍方法の説明があるか
  • お届け日指定ができるか

特に見落としがちなのが最後のお届け日指定です。イベント当日ギリギリに届いて解凍が間に合わない、という失敗は意外と多いんですよね。逆算して余裕を持った日程で注文するのがコツです。

おすすめのローストビーフ用の肉【通販比較】

佐賀県産 伊萬里牛(伊万里牛)極上モモブロック 500g

価格:¥7,800(税込)
産地:佐賀県伊万里市
発送:冷凍便
賞味期限:発送日より30日

伊萬里牛は佐賀県産の黒毛和牛で、驚くことに全体の90%以上がA5等級に認定されているブランド牛です。品質のブレが少ないので、ギフトや贈答シーンでも「失敗しない贈り物」として選ばれているんですよね。

調理師として注目したいのは、脂の融点の低さです。一般的な黒毛和牛の脂に比べてさらっとしていて、火を入れるとほんのり香ばしい香りが立つタイプ。モモ肉自体がもともと脂肪少なめ・赤身中心の部位なので、この記事で挙げた「赤身中心・脂肪少なめ・厚みが均一」という3条件にもぴったり当てはまります。

「A5和牛」と聞くと脂の重さを心配する方もいると思いますが、伊萬里牛は脂っぽさが控えめで、ご高齢の方にも胸やけしにくいと喜ばれる牛肉です。クリスマスや正月に家族で囲む料理として、幅広い年代に出しやすいのではないでしょうか。

調理師
調理師

A5和牛と聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、脂が軽いタイプなのでローストビーフとの相性は素直にいいと思います。

冷凍便で届いてから30日間日持ちするので、イベント当日から逆算して余裕を持って注文できるのも安心材料です。

佐賀県産・A5クラスの安定した品質を試してみたい方はこちら

絶品ふくなが牛 旨い赤身ブロック(モモ・ウデ)500g

価格:¥5,500(税込・送料無料)
部位:モモ・ウデ
産地:北海道産・岡山県産・鹿児島県産
発送:冷凍(真空パック)
賞味期限:加工日より30日

こちらは佐賀牛のようなブランド牛ではなく、国産牛のモモ・ウデ肉を使った赤身ブロックです。実は用途欄に「ローストビーフ、焼肉、煮込み料理等」とはっきり明記されていて、公式にローストビーフ向けと案内されている商品なんですよね。

調理師の視点で見ても、モモ・ウデはどちらも赤身中心で脂肪が少ない部位なので、この記事で挙げた「赤身中心・脂肪少なめ」の条件にしっかり当てはまります。真空パックで冷凍出荷される点も、家庭で好きなタイミングまで保存しておけるので、イベント前の計画的な仕込みと相性がいいです。

伊萬里牛のA5和牛と比べると価格は抑えめですが、実際に星4.5・3件のレビューがついているのも安心材料のひとつです。予算を優先したい方には、こちらが選びやすいと思います。

調理師
調理師

ブランド和牛ほどの脂の甘さはない分、素材そのものの赤身の味を楽しみたい方にはむしろ向いている選び方だと思います。

【案内板】
※このリンクは公式サイト「おろちょく」のトップページが開きます。ページ上部の検索窓に「ローストビーフ」と入力すると、この「絶品ふくなが牛 旨い赤身ブロック500g」(送料無料・★4.5)が検索結果に出てきますので、そちらからご確認ください。

調理師が教える失敗しない肉の見極め方(購入時のチェックポイント)

どこで買うにしても、最後にものを言うのは「その場でどんな肉を選ぶか」です。ここでは購入時に実際にチェックしてほしいポイントを、調理師の視点でお伝えします。

色味とドリップで鮮度を見る

見るべきは「色」と「ドリップ(肉から出る赤い水分)」の2点です。

色味は、鮮やかな赤色をしていて変色(茶色っぽいくすみ)がないものを選んでください。これは鮮度の基本サインで、精肉に限らずどんな肉にも共通する見方なんです。

もうひとつがドリップです。パックの底に赤い水分が大量に溜まっているものは、鮮度が落ち始めているサインなので避けたほうが無難です。少量なら問題ありませんが、パック全体がひたひたになっているようなものは選ばないようにしましょう。

重さは400〜600gが扱いやすい

先ほど通販のチェックポイントでも触れましたが、サイズ選びはローストビーフの仕上がりを大きく左右します。改めてポイントを整理すると、家庭のオーブンや低温調理器で扱いやすいのは400〜600g前後の塊です。

これより小さいと火が入りすぎてパサつきやすく、逆に大きすぎると家庭用オーブンの庫内で均一に加熱するのが難しくなります。人数の目安としては、400gで2〜3人分、600gで4人分程度と考えておくと失敗しにくいですよ。

国産と輸入の使い分け|「予算」か「失敗しにくさ」かで選ぶ

最後に、国産牛と輸入牛のどちらを選ぶべきかという疑問にお答えします。これはどちらが優れているという話ではなく、何を優先するかで決まります。

国産牛
サシ(霜降りの脂)が入っているため、多少火が入りすぎてもパサつきにくく初心者に安心。ただし価格は高め

輸入牛
赤身中心で本場らしい食感に近く、コストパフォーマンスに優れる。ただし脂のバッファが少ない分、温度管理の精度が求められる

国産和牛できっちり選びたい方には、通販比較でご紹介した伊萬里牛のようなA5等級中心のブランド牛が向いています。赤身中心・厚み均一というこの記事の基準を満たしながら、安心感も得られる選び方です。→ 伊萬里牛極上モモブロック500gを見てみる

調理師
調理師

予算を優先するなら輸入牛、失敗のしにくさを優先するなら国産牛、という選び方で考えてみてください。ギフトとして持っていく場合は、見栄えの良さからも国産牛のほうが向いていますね。

ローストビーフの肉に関するよくある質問

Q
スーパーで塊肉が見つからないときはどうすればいい?
A

見当たらない場合は、精肉店に電話で取り置きを頼むのが確実です。多くの精肉店は、部位・厚みを伝えておけば来店日に合わせて切り出してくれます。近くに精肉店がない場合は、業務スーパーの在庫を確認するか、通販で取り寄せる方法に切り替えましょう。

Q
何グラムの肉を買えばいい?(人数の目安)
A

目安は次のとおりです。

  • 2人分:300〜400g
  • 3〜4人分:500〜600g
  • 5〜6人分:800g〜1kg

大人数の場合は600gを超えたあたりから均一な火入れが難しくなるので、1kgを超えるなら2つの塊に分けて調理するのがおすすめです。

Q
国産と輸入牛はどっちがいい?
A

失敗のしにくさを優先するなら国産牛、コストパフォーマンスを優先するなら輸入牛です。国産牛はサシが入っているぶん火入れの失敗に強く、輸入牛は赤身中心で価格を抑えられます。予算と仕上がりの好みで選んでみてください。

Q
ローストビーフの肉を安く買う方法は?
A

一番手軽なのは輸入牛の赤身ブロックを選ぶことです。同じグラム数でも国産牛よりかなり価格を抑えられます。

そのほか、業務スーパーやコストコのグラム単価の安さを活用する、スーパーの精肉タイムセールを狙うといった方法も有効です。ふくなが牛の赤身ブロックのようにブランド和牛ではない国産塊肉を選ぶと、価格を抑えながら赤身中心の条件も満たせます。おろちょく

まとめ|ローストビーフの肉はどこで買うのが正解?

ローストビーフの肉は”専用品”を探す必要はなく、赤身中心・厚み均一な塊であればOKです。手軽さならスーパー、融通ならスーパー、確実性を求めるなら通販というように使い分けてみてください。まずは400〜600gの塊肉から挑戦してみましょう。

通販で選ぶなら、コスパ重視の方はふくなが牛の赤身ブロック、贈答用や失敗を避けたい方はA5等級の伊萬里牛が選びやすいですよ。

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調理師プロフィール画像
この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)
和食の世界で25年以上。旬の食材や家庭でできる調理のコツを、やさしく、わかりやすくお届けしています。料理がもっと楽しく、おいしくなるきっかけになれば嬉しいです。
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