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タンパク質とは?その特徴と働き

たんぱく質は、炭水化物・脂質と並ぶ三大栄養素のひとつで、体を構成する重要な成分のひとつです。
人の体は約16%がたんぱく質でできており、筋肉や皮膚、内臓、血液などの材料となります。
たんぱく質は 20種類のアミノ酸 から構成されており、そのうち 9種類の必須アミノ酸 は体内で合成できないため、食事から摂取する必要があります。
一方、11種類の非必須アミノ酸 は体内で合成されることがあります。
アミノ酸の分類
必須アミノ酸 | バリン ロイシン イソロイシン スレオニン メチオニン リジン フェニルアラニン トリプトファン ヒスチジン |
非必須アミノ酸 | グリシン アラニン グルタミン酸 グルタミン セリン アスパラギン酸 アスパラギン チロシン システイン アルギニン プロリン |
たんぱく質は、食事から摂取するとアミノ酸に分解され、体内でさまざまな役割を担います。摂取量は年齢・性別・活動量によって異なるため、日々の食事の中で適量を摂ることが大切です。
タンパク質の主な働き
✔ 体の構成成分となる(筋肉・皮膚・髪・爪・内臓・血液など)
✔ 生体内のさまざまな機能に関与(ホルモンや酵素の構成成分として活用)
✔ 食事から摂取したたんぱく質は、体内で適切に活用される
たんぱく質は、体のさまざまな部分に関与する栄養素のひとつです。
日々の食生活の中で、食材からバランスよく摂取することが推奨されます。
参考HP→e-ヘルスネット「タンパク質」
種類別たんぱく質含有量トップ10
たんぱく質を多く含む食品を 卵・魚介・野菜・肉・乳製品の5つのカテゴリー に分け、それぞれ 100gあたりのたんぱく質含有量 でランキングしました。
このランキングは、日本食品標準成分表 をもとに作成しています。ただし、生肉・乾燥食品など、現実的にそのまま食べる機会が少ない食品は省いています。
「日常的に食べやすい食品」 を中心に厳選しているため、実際の食事に取り入れやすいランキング になっています。
卵類|たんぱく質|含有量ランキング

以下のランキングは、日本食品標準成分表をもとに作成し、日常的に食べる機会のある食品のみを厳選しています。
乾燥卵白や特殊な加工品(塩蔵卵、ピータンなど)は除外し、実際の食事で取り入れやすい食品 に絞っています。
食品名 | たんぱく質含有量(100gあたり) |
---|---|
生卵(卵黄のみ) | 16.5 g |
ゆで卵(卵黄のみ) | 16.1g |
目玉焼き | 14.8 g |
炒り卵(全卵) | 13.3 g |
うずら卵(全卵) | 12.6 g |
ゆで卵(全卵) | 12.5 g |
ポーチドエッグ(全卵) | 12.3 g |
生卵(全卵) | 12.2 g |
だし巻き卵 | 11.0 g |
うずら卵(水煮缶) | 11.0 g |
魚介類|たんぱく質|含有量ランキング

魚介類は、たんぱく質を豊富に含みながらも 低脂質でヘルシーな食品 が多く、健康的な食生活に適した食材です。
特に、青魚には良質なたんぱく質とともに、DHA・EPAなどの栄養素も含まれています。
このランキングは、魚介類のたんぱく質含有量を「刺身」と「加工品」の2つに分けて紹介します。魚介類は、生(刺身)・加工品(焼き魚・干物)でたんぱく質量が異なるため、別々にランキングを作成しました。
【焼き魚・干物ランキング】
食品名 | たんぱく質含有量(100gあたり) |
---|---|
するめ(加工品) | 69.2 g |
田作り(かたくちいわし) | 66.6 g |
さきいか(加工品) | 45.5 g |
うるめいわし(丸干し) | 45.0 g |
いくら | 32.6 g |
まいわし(みりん干し) | 31.4 g |
ごまさば(焼き) | 31.1 g |
しろさけ(焼き) | 29.1 g |
くろまぐろ(焼き) | 29.0 g |
くるまえび(ゆで) | 28.2 g |
【刺身ランキング】

刺身 | たんぱく質含有量(100gあたり) |
---|---|
くろまぐろ | 26.4 g |
初ガツオ(春獲り) | 25.8 g |
戻りガツオ(秋獲り) | 25.0 g |
キハダマグロ | 24.3 g |
ぶり | 21.4 g |
真鯖 | 20.6 g |
甘エビ | 19.8 g |
サーモン(大西洋鮭) | 19.6 g |
まいわし | 19.2 g |
生ウニ | 16.0 g |
野菜類|たんぱく質|含有量ランキング

「野菜でたんぱく質を摂りたいけど、どれを選べばいいの?」
そんな疑問を持つ方のために、100gあたりのたんぱく質含有量が多い野菜をランキング形式で紹介します。
ブロッコリーや枝豆などの野菜には、植物性たんぱく質が豊富に含まれており、筋トレ中の食事や健康維持にもおすすめです。
このランキングでは実際の食事に取り入れやすい食品のみを厳選しました。
乾燥食品(大豆、乾燥枝豆など)や冷凍食品(冷凍ブロッコリーなど)は除外し、日常の食卓で役立つ野菜を紹介します。
食品名 | たんぱく質含有量(100gあたり) |
---|---|
ドライトマト | 14.2 g |
落花生(茹で) | 11.9 g |
枝豆(茹で) | 11.5 g |
そらまめ(茹で) | 10.5 g |
ブロッコリー(焼き) | 9.9 g |
にんにく(油いため) | 8.2 g |
芽キャベツ(茹で) | 5.3 g |
菜花(茹で) | 4.7 g |
エリンギ(焼き) | 4.2 g |
ぶなしめじ(素揚げ) | 3.9 g |
肉類|たんぱく質|含有量ランキング

「筋トレやダイエット中に選ばれることが多い肉は?」
たんぱく質は、健康な体づくりに欠かせない栄養素のひとつです。
特に、鶏むね肉や牛赤身肉は低脂質・高たんぱくで、食事に取り入れる人が多い食品です。
このランキングでは、100gあたりのたんぱく質含有量が多い肉類を厳選し、健康的な食事に活用しやすい食品を紹介しています。
📌 「焼き」「ゆで」などの調理後は水分が抜けるため、たんぱく質の割合が変わります。
本ランキングは、すべて「生の状態」のたんぱく質含有量で比較 しています。
食品 | たんぱく質含有量(100gあたり) |
---|---|
ささみ(生) | 24.6 |
鶏むね(生) | 24.4 |
くじら(生) | 24.1 |
手羽(生) | 23.0 |
豚ロース(生) | 22.7 |
ラムロース(生) | 22.3 |
豚ヒレ(生) | 22.2 |
豚もも(生) | 22.1 |
牛サーロイン(生) | 22.0 |
鶏もも(生) | 22.0 |
除外したもの
✅ 加工肉(ハム・ソーセージ・ベーコンなど)は除外(添加物や塩分の影響を考慮)
✅ 特殊な部位(レバー・内臓類など)は除外(一般的な食事で取り入れやすい肉に限定)
乳製品|たんぱく質|含有量ランキング

乳製品にはたんぱく質が豊富なものが多いですが、種類によって含有量は大きく異なります。ハード系チーズは水分が少なく、たんぱく質が凝縮されているため、含有量が多くなります。パルメザンチーズは100gあたり44gと圧倒的な含有量を誇ります!
ここでは一般的な乳製品とチーズの2つのランキングに分けて紹介します。
普段の食事で取り入れやすい乳製品を知りたい方は「乳製品ランキング」、チーズの違いを比較したい方は「チーズランキング」をチェックしてみてください!
食品 | たんぱく質含有量(100gあたり) |
---|---|
ヨーグルト | 4.3 |
生乳 | 3.9 |
牛乳 | 3.3 |
加糖練乳 | 7.7(糖分が多いため注意) |
食品(チーズ) | たんぱく質含有量(100gあたり) |
---|---|
パルメザンチーズ | 44.0 |
チェダーチーズ | 25.7 |
プロセスチーズ | 22.7 |
カマンベールチーズ | 19.1 |
モッツァレラチーズ | 18.4 |
参考文献「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
(https://fooddb.mext.go.jp/index.pl)
たんぱく質の食事摂取基準|年齢・性別別の必要量を解説!
たんぱく質の必要量は、年齢・性別・ライフステージ(妊娠・授乳など)によって異なります。厚生労働省では、 健康維持のために推奨される摂取量 を「日本人の食事摂取基準」として公表しています。
以下の表は 2025年版の最新データ をもとに、 推定平均必要量・推奨量・目安量をまとめたもの です。

📌 年齢・性別によるたんぱく質の必要量
- たんぱく質の 推奨摂取量は、成長期や活動量によって異なります。
- 成人男性(18〜64歳)は1日65g、女性は50gが推奨量 です。
- 高齢者(65歳以上)では、筋肉の維持を考慮し、男性60g・女性50gが目安 となっています。
📌 妊娠・授乳期のたんぱく質摂取
- 妊娠期・授乳期には 付加量(追加で必要な量)が設定 されています。
- 妊娠初期は変わりませんが、中期・後期になると +5g〜+25gのたんぱく質が必要 とされています。
- 授乳期はさらに追加の摂取が推奨されており、母乳を通じて栄養を供給するための調整が必要です。
📌 食事からのたんぱく質摂取のポイント
たんぱく質は 肉・魚・卵・乳製品・大豆製品などの食品に含まれています。
食事から バランスよく摂取することが推奨 されており、特定の食品に偏らず、さまざまな食品を組み合わせることが大切です。
引用→「タンパク質-厚生労働省」
たんぱく質の英語表記

たんぱく質は英語で 「Protein(プロテイン)」 と表記されます。
食品ラベルや栄養成分表では「Protein」のほか「Total Protein」や「Protein Content」 などの表記が使われることがあります。
特に 海外の食品パッケージやレストランのメニュー ではたんぱく質の含有量が記載されていることもあります。
食品ラベル・栄養成分表示での表記
- Protein(一般的な表記)
- Total Protein(総たんぱく質量)
- High Protein(高たんぱく食品)
- Protein Content(たんぱく質含有量)
料理や食品関連でのたんぱく質の表現
たんぱく質を含む食材は、英語でどのように表現されるのか を簡単に紹介します。
食材 | 英語表記 |
---|---|
肉類 | Beef (牛肉), Chicken (鶏肉) Pork (豚肉) |
魚介類 | Salmon (サーモン) Shrimp (エビ) |
卵 | Boiled Egg (ゆで卵) Scrambled Egg (スクランブルエッグ) |
大豆製品 | Tofu (豆腐) |
乳製品 | Cheese(チーズ) Milk(ミルク) Yogurt(ヨーグルト) |
栄養素の英語表記一覧表はコチラ→栄養素の英語表記一覧表
たんぱく質についてまとめ
- たんぱく質は、炭水化物・脂質と並ぶ「三大栄養素」のひとつ です。
- 20種類のアミノ酸が結合した化合物 であり、そのうち 9種類は必須アミノ酸 で、食事から摂取する必要があります。
- 体内でアミノ酸に分解され、髪・爪・皮膚・筋肉・内臓・血液などの構成成分になります。
- バランスの取れた食事から、適量のたんぱく質を摂取することが推奨されています。
- 一般的に、たんぱく質は尿とともに排出されるため、適量を摂ることが大切です。
- たんぱく質を多く含む食品には、肉・魚・卵・乳製品・大豆製品などがあります。