ビタミンB6とは?|特徴・多く含む食品・摂取基準を一覧で紹介

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ビタミンB6とは?その特徴と働き

「タンパク質をよく摂る人ほど、意識したい栄養素」
ビタミンB6は、体内での代謝をスムーズに進めるために欠かせない存在です。
水に溶けやすく熱や光に弱いため、調理方法によっては減ってしまうことも。
そんなビタミンB6の特徴や働きを知って、普段の食事を見直してみませんか?


ビタミンB6の特徴

  • 水に溶ける「水溶性ビタミン」で、光や加熱に弱い性質があります。
  • 私たちの体内では一部が腸内細菌によって合成されます。
  • タンパク質を多く含む食品と一緒に摂取することが多く、代謝に深く関わっています。
  • 食品では、精白米や魚、肉類などに含まれており、特に日々の食事で意識して取り入れたい栄養素のひとつです。
  • 妊娠中や成長期など、体の変化が大きい時期には必要量が増えるとされ、厚生労働省の食事摂取基準でもその重要性が示されています。

ビタミンB6の主な働き

  • タンパク質の代謝に関わる栄養素
  • 皮膚や粘膜の機能維持をサポート
  • 神経伝達の働きを支える
  • 健康的な体調管理を支える栄養素
 

種類別|ビタミンB6の含有量|トップ10

テキスト

 

魚介類|ビタミンB6|含有量ランキング

旬の食材|まぐろ
まぐろ

テキスト

食品100g当たりの含有量
みなみまぐろ(赤身)生1.08
みなみまぐろ(脂身)生1.00
かつお(生)0.76
きはだマグロ(生)0.64
まさば(生)0.59
さんま(生)0.58
カタクチイワシ(生)0.58
白鮭(焼き)0.57
かんぱち(生)0.56
真鯛(生)0.56

参考文献「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

 

野菜類|ビタミンB6|含有量ランキング

「7月で旬が終わる野菜|大蒜 にんにく(garlic)
にんにくは7月で旬が終わりますが、輸入物は引き続き出回ります

テキスト

食品100g当たりの含有量
にんにく(油いため)1.80
にんにく(生)1.53
ドライトマト0.95
ブロッコリー(焼き)0.67
ししとう(油いため)0.40
赤ピーマン(油いため)0.39
あさつき(生)0.36
モロヘイヤ(生)0.35
わさび(生)0.32
だいこん(守口漬)0.32

参考文献「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

 

種実類|ビタミンB6|含有量ランキング

栗 くり(Chestnut)

テキスト

食品100g当たりの含有量
ピスタチオ(炒り)1.22
いりごま0.64
練り胡麻0.51
くるみ(炒り)0.49
バターピーナッツ0.48
落花生(いり)0.46
ヘーゼルナッツ(フライ)0.39
中国くり 甘栗0.37
カシューナッツ(フライ)0.36
日本栗(ゆで)0.26

参考文献「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

 

肉類|ビタミンB6|含有量ランキング

ローストビーフ
ローストビーフ

テキスト

食品100g当たりの含有量
豚ヒレ(焼き)0.76
スモークレバー(豚)0.66
鶏むね肉(焼き)0.66
ささみ(ソテー)0.65
鶏ひき肉(焼き)0.61
牛もも(焼き)0.53
生ハム0.52
牛かた(焼き)0.48
ローストビーフ0.47
くじら(生)赤肉0.46

参考文献「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

 

果実類|ビタミンB6|含有量ランキング

旬の食材ーマンゴー
マンゴー

テキスト

食品100g当たりの含有量
バナナ(生)0.38
アボカド(生)0.29
アテモヤ(生)0.28
ドリアン(生)0.25
チェリモヤ(生)0.23
干しブドウ0.23
パッションフルーツ(生)0.18
酢橘 果皮(生)0.16
キウイフルーツ(生)0.14
マンゴー(生)0.13

参考文献「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

 

ビタミンB6の食事摂取基準|年齢・性別別の必要量を解説!

テキスト

日本人の食事摂取基準(2025年版)ビタミンB6の推奨摂取量一覧
2025年版ビタミンB6の推奨摂取量(日本人の食事摂取基準)

推定平均必要量・推奨量・目安量とは?

  • 推定平均必要量:健康を維持するために、約半数の人が必要とする量
  • 推奨量:ほとんどの人(97~98%)が必要量を満たすとされる量
  • 目安量:科学的根拠が不十分な場合に設定されるおおよその摂取量の目安

年齢・性別別のビタミンB6摂取基準(mg/日)

子どもは成長に伴って必要量が段階的に増え、1歳児では0.5mg前後、10代では1.3~1.5mgが目安となります。

男性(成人)では 1.4~1.5mg が推奨されています(18歳以上)。

女性(成人)では 1.2~1.3mg が目安とされ、妊娠・授乳期にはそれぞれ**+0.2~0.3mg**の付加量が推奨されます。

 

ビタミンB6の英語表記|海外ラベルや資料でも役立つ

ビタミンB1の多い食品一覧|穀類・豆類・魚介など食品別に紹介
ビタミン

ビタミンB6は、海外の食品やサプリメント、論文などで調べる際に英語表記を知っておくと便利です。
成分ラベルやパッケージに記載されている名称にはいくつかのバリエーションがあります。


主な英語表記

日本語英語表記備考
ビタミンB6Vitamin B6一般的な表記。多くのパッケージで使用される
ピリドキシンPyridoxine最も基本的な化学名
ピリドキサールPyridoxal活性型の一種
ピリドキサミンPyridoxamineもうひとつの活性型
ピリドキサールリン酸Pyridoxal phosphate(PLP)生理活性型として知られる

英語表記を知っておくと?

  • 海外の栄養成分表研究論文を読む際に役立ちます
  • 輸入食品やサプリメントのラベル確認がスムーズになります
  • 子どもの英語学習や英語プレゼンにも使えます

補足として「Vitamin B6」と一緒に「Pyridoxine」や「PLP」などの表記が併記されている場合もあります。どの形でも、B6群として体内で働きを持っています。

 

まとめ|ビタミンB6のポイント

  • ビタミンB6は水溶性ビタミンで、タンパク質の代謝や神経伝達などに関与する栄養素です
  • 熱や光に弱い性質があるため、調理法によって損失しやすい点に注意が必要です
  • 肉・魚・穀類などの食品に多く含まれ、特にタンパク質を多く摂る人には重要とされています
  • 年齢や性別によって必要量が異なり、妊娠中・授乳中は付加量が設定されています
  • 英語では「Vitamin B6」「Pyridoxine」「Pyridoxal phosphate(PLP)」などと表記されます
  • 栄養バランスを整えるうえで、毎日の食事の中で意識して取り入れたい栄養素のひとつです
 

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