バナナの英語・漢字表記と読み方
※本記事には広告が表示されます。

バナナは漢字で 「甘蕉(かんしょう/または ばなな)」 と書きます。
読み方としては「かんしょう」が正式な音読みですが、一般的には「ばなな」と読まれることが多く、辞書などでも両方の読みが紹介されています。
漢字「甘蕉」の由来
- 「甘」=甘い果実
- 「蕉」=バショウ科(バナナの仲間)の植物を表す漢字
→つまり「甘蕉」は「甘いバショウの実」という意味を持ちます。
この表記は古風であり、植物図鑑や食品成分表など専門資料で見かける程度ですが、読み方を知っているとちょっとした雑学として楽しめます。
バナナの旬~おいしい時期~
島ばなな(国産)
| ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ |
|---|
▶ 季節ごとの野菜・魚介を一覧でチェックする【年間カレンダー】
バナナに“旬”がない理由
- 日本で売られているバナナは、ほとんどがフィリピンやエクアドルなどの熱帯地域からの輸入品。
- 生育地が温暖なため、通年で安定して出荷されており、明確な旬はありません。
でも「おいしい時期」はある?
- 暑い季節(6月〜9月)は、輸送中に追熟が進みやすく、完熟状態で届きやすいため、香りと甘みが強い傾向。
- 一方、寒い季節(冬〜春)は、追熟に時間がかかり、実がかたく甘みも控えめになることがあります。
- 販売店での管理(温度・湿度)によっても味が左右されるため、春〜秋が比較的おすすめの時期といえるでしょう。

現役和食調理師のヒント
夏のバナナはそのまま食べるのがおすすめ。
冬のバナナは炒め物や焼き菓子に使うと、加熱で甘みが引き出されておいしくなります。
バナナとは~特徴・種類・栄養の基本解説~

バナナ(banana) は、バショウ科バショウ属に属する果実で、世界中で広く食べられている人気のフルーツです。日本でも朝食やおやつとして親しまれており、手軽で栄養価が高い食品として知られています。
バナナの基本的な特徴
- なめらかな果肉と、ほどよい甘さ
- 皮をむくだけでそのまま食べられ、調理不要で便利
- 腹持ちが良く、エネルギー補給にも向いている
世界と日本でのバナナの立ち位置
- 世界的にはもっとも流通量が多い果物のひとつ
- 日本ではほぼすべてが輸入品(主にフィリピン・エクアドルなど)
- 食卓だけでなく、スムージー・焼き菓子・離乳食・スポーツ補給など幅広く使われる
日本のバナナは「追熟」がポイント
日本に届くバナナは、青く硬い状態で収穫・輸入され、国内で追熟(熟成)されてから出荷。この管理次第で、味や香りに大きな違いが出るため、保存や食べごろの見極めが重要です

現役和食調理師のヒント
バナナはそのまま食べるだけでなく、てんぷら、バターソテー、カレーの甘み付け、味噌だれとの相性も抜群。冷凍してスイーツにも活用できますよ。
バナナと相性の良い食べ合わせ|甘さ・酸味・塩気とのバランスが決め手
🍫 甘い系との相性
- チョコレート・ピーナッツバター・はちみつ:おやつや朝食にぴったり。バナナトーストやスムージーに。
- シナモン・ヨーグルト:香りや酸味と調和し、食べやすさがアップ。
🧂 塩気との相性(甘じょっぱさが魅力)
- チーズ(クリームチーズ・モッツァレラ):意外な組み合わせだが、塩気が甘みを引き立てて◎。
- 生ハム・ベーコン:甘さと塩気のコントラストがクセになる。
🍚 和の食材との組み合わせ
- 味噌だれ+バナナの田楽風:ねっとりした食感が合う意外な一品。
- 焼きバナナ+しょうゆ+みりん:甘じょっぱく仕上げると、デザートにもおかずにも。

現役和食調理師のヒント
個人的におすすめなのは、バナナ×ごま×豆乳。スムージーや和風プリンにすると、驚くほど相性が良いです。
バナナの保存方法|常温・冷蔵・冷凍の使い分け
バナナは保存の仕方によって味や風味が大きく変わる果物です。状態や季節に応じて保存法を使い分けるのが、おいしさを保つコツです。
基本は「常温保存」
- バナナは寒さに弱く、10℃以下になると皮が黒くなったり、追熟が止まることもあります。
- 風通しのよい室内(直射日光を避けて)で、房のまま吊るして保存すると、痛みにくく長持ちします。
- 夏場など気温が高すぎる時は、早めに冷蔵・冷凍へ。
冷蔵保存
- 完熟したらラップで包み、野菜室へ。
- 皮は黒くなりますが、中身の風味や食感はほとんど変わりません。
- カットした場合は、レモン汁を少しかけてからラップすると変色防止に。
冷凍保存
- 皮をむいてラップで包み、冷凍保存用袋へ。
- 完熟バナナを冷凍しておけば、スムージーや焼き菓子、バナナアイスにすぐ使える。
- 半解凍すればシャーベット状でおいしく食べられます。
おいしいバナナの選び方
色で見極める
- やや緑が残る黄色(若いバナナ)
→ 日持ちしやすく、酸味がやや強め。数日かけて熟します。 - 鮮やかな黄色(食べごろ)
→ 甘みが増して香りも立つ。すぐに食べたいときにおすすめ。 - 茶色の斑点(シュガースポット)が出たもの(完熟)
→ もっとも甘く、やわらかい。お菓子やスムージー向き。
形・皮の状態
- 丸みがあり太さが均一なもの:果肉が詰まっていて甘く、ジューシー。
- 傷や押し跡がないもの:皮が傷んでいると、中身まで変色していることも。
香りもチェック
- 香りがしっかり立っているものは、熟して甘くなっているサイン。
- 香りが弱い場合は、まだ追熟が進んでいない可能性あり。
バナナの栄養素(食品成分表)
ばなな
可食部100g当たり
| 栄養素 | 生 | 単位 |
|---|---|---|
| 廃棄率 | 40 | % |
| エネルギー | 93 | ㎉ |
| 水分 | 75.4 | g |
| タンパク質 | 1.1 | g |
| 脂質 | 0.2 | g |
| 食物繊維(総量) | 1.1 | g |
| 炭水化物 | 22.5 | g |
| ナトリウム | – | ㎎ |
| カリウム | 360 | ㎎ |
| カルシウム | 6 | ㎎ |
| マグネシウム | 32 | ㎎ |
| リン | 27 | ㎎ |
| 鉄 | 0.3 | ㎎ |
| 亜鉛 | 0.2 | ㎎ |
| 銅 | 0.09 | ㎎ |
| マンガン | 0.26 | ㎎ |
| ヨウ素 | – | ㎍ |
| セレン | 1 | ㎍ |
| クロム | – | ㎍ |
| モリブデン | 7 | ㎍ |
| ビタミンA(レチノール) | – | ㎍ |
| ビタミンA(β-カロテン) | 42 | ㎍ |
| ビタミンD | – | ㎍ |
| ビタミンE(トコフェロールα) | – | ㎎ |
| ビタミンK | – | ㎍ |
| ビタミンB1 | 0.05 | ㎎ |
| ビタミンB2 | 0.04 | ㎎ |
| ナイアシン | 0.7 | ㎎ |
| ビタミンB6 | 0.38 | ㎎ |
| ビタミンB12 | – | ㎍ |
| 葉酸 | 26 | ㎍ |
| パントテン酸 | 0.44 | ㎎ |
| ビオチン | 1.4 | ㎍ |
| ビタミンC | 16 | ㎎ |
| 栄養素 | 備考 |
|---|---|
| 炭水化物 | 主に糖質で、エネルギー源になる |
| カリウム | 果物の中でもトップクラス |
| 水分 | 水分が多く、喉ごしが良い |
| マグネシウム | 筋肉・神経の働きを助ける |
| ビタミンB6 | 代謝や神経伝達物質の生成に関与 |
▶ 栄養の全体像を知りたい方はこちら
五大栄養素・ビタミン・ミネラルをまとめたページへ
関連記事
芒果 マンゴー(mango)
藍苺 ブルーベリー(blueberry)
蕃瓜樹 パパイヤ(papaya)
