海老を買うときに見かける「31/40」などの不思議な数字。
「これって結局、どのくらいの大きさなの?」
「私の作りたい料理にはどれが正解?」
と、スマホを片手に迷ったことはありませんか。実はこの数字、国際基準の「1ポンドあたりの尾数」を示しているのですが、板前として25年以上、数えきれないほどの海老を扱ってきた経験から言わせれば、このサイズ選びこそが「料理の成功」を左右する最も重要なポイントです。
この記事では、単なるサイズ表の解説にとどまらず、プロが現場でどう使い分けているか、加熱した時の「縮み」まで計算した「失敗しない選び方の極意」を、調理師の視点でどこよりも詳しくお届けします。
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結局、エビのサイズ「31/40」って何?
「31/40」という数字は、一言で言うと
「1ポンド(約450g)の箱の中に、何匹の海老が入っているか」
という数(尾数)を表しています。
プロが教える「逆転現象」の覚え方

初めての方を一番惑わせるのが、「数字が小さいほど、中身の海老は大きい」というルールです。
板前の私は、いつも修行時代にこう教わりました。
「同じ大きさの箱(450g)の中に、大きな海老なら少ししか入らない(数字が小さい)けれど、小さな海老ならたくさん入る(数字が大きい)んだよ」
こう考えると、すんなり納得できませんか?
「31/40」の「/(スラッシュ)」の意味
この「/(スラッシュ)」は、割り算ではなく「31匹〜40匹くらい入っていますよ」という範囲を示しています。つまり「31/40」と書いてあれば、一尾あたり約11g〜14g、長さにして約8〜9cmの海老が詰め込まれている、ということになります。
プロ直伝!料理に合わせて選ぶ「海老の黄金サイズ」
サイズ表の数字だけを見ても、実際にフライパンや鍋に入れた時にどうなるか、イメージするのはなかなか難しいものです。板前として25年以上、数えきれないほどの海老を調理してきた経験から断言します。「どの料理を作るか」で、選ぶべき海老のサイズは決まっています。
お買い物の際に迷ったら、この「黄金ルール」を基準に選んでみてください。
主役級の存在感!「特大サイズ(13/15〜16/20)」

おすすめ料理
エビフライ、天ぷら、お正月用の塩焼き・艶煮(つやに)、豪華なバーベキュー
このサイズの魅力は、なんといっても「身の厚み」。揚げたり焼いたりしても、中心まで火が通りすぎる前に表面を仕上げられるため、外はカリッと、中はしっとりとした海老本来の甘みと弾力を最大限に引き出せます。

現役和食調理師のヒント
とにかく見た目のインパクトが抜群です。「今日はご馳走だ!」という日の食卓が一気に華やかになります。
迷ったらコレ!万能な「中サイズ(26/30〜31/40)」

おすすめ料理
エビチリ、パスタ、グラタン、八宝菜、アヒージョ、普段使いのエビフライ
加熱すると程よく縮みますが、それでも一口で頬張った時に十分な満足感があります。エビチリならソースとよく絡み、パスタなら具材としての存在感をしっかり発揮します。火の通りが比較的早いので、加熱しすぎを防ぎやすく、誰でも失敗なく「プリプリ感」をキープできるのが強みです。

現役和食調理師のヒント
家庭料理で最も使い勝手が良いのがこのクラスです。スーパーの冷凍コーナーで一番よく見かけるのもこのサイズでしょう。
旨味と食感のアクセント!「小サイズ(51/60以下)」

おすすめ料理
かき揚げ、チャーハン、ピラフ、茶碗蒸し、サラダのトッピング、スープ
尾数が多いので、かき揚げならどこを食べてもサクサクの食感を楽しめますし、チャーハンならスプーンですくうたびに海老に出会える贅沢感が味わえます。非常に火が通りやすいので、加熱しすぎてカチカチにならないよう、仕上げにさっと加えるのがプロ流のコツです。

現役和食調理師のヒント
「海老そのものを食べる」というよりは、料理全体に海老の濃厚な旨味(出汁)を行き渡らせるのに最適です。
【重要】板前が教える「冷凍海老」で失敗しない2つの注意点

海老選びで一番怖いのは、「届いた時の状態」と「お皿に乗った時の状態」は別物だということです。プロの調理場では、常に以下の2点を計算に入れて仕入れを行っています。
加熱による「収縮(縮み)」を計算に入れる
海老は火を通すと必ず縮みます。これはタンパク質が固まる性質上、避けられないことなのですが、家庭では意外と忘れがちです。
縮みの目安
加熱すると、長さ・太さともにおよそ10〜15%ほど縮みます。
購入前のアドバイス
例えば、お皿に「10cmの立派なエビフライ」を並べたいなら、サイズ表で10cm(26/30サイズなど)の海老を買ってはいけません。揚げ上がりに10cm残したいのであれば、ワンサイズ上の12cm前後(16/20サイズなど)を選ぶのが正解です。
特に天ぷらやフライなど、見た目の豪華さが重要な料理では、この「一回り大きいサイズを選ぶ」というひと工夫で、食卓の満足度が劇的に変わります。
「氷の膜(グレーズ)」による重さの罠

冷凍海老の表面には、乾燥や酸化を防ぐための「グレーズ」と呼ばれる氷の膜がついています。
重さの正体
スーパーや通販で「1kg入り」と書いてあっても、それは氷を含んだ「総重量」であることが多いです。解凍して氷が溶けると、海老自体の重さ(正味重量)は10〜20%ほど目減りします。
購入前のアドバイス
「1人あたり◯g必要だから1kg買えば足りる」と計算すると、解凍した後に「あれ?これっぽっち?」と足りなくなることがあります。
特にパーティーやお正月など、人数分をきっちり用意しなければならない時は、氷の分を差し引いて少し多め(1.2倍くらい)に見積もって購入するのが、プロが失敗しないための鉄則です。
【予備知識】なぜ海老のサイズはこんなに分かりにくいの?
サイズ表を見る前に、一つだけ知っておくと便利な「業界の裏側」をお話しします。
冷凍海老は「世界共通のルール」で動いている
冷凍海老は世界中で取引されるため、「1ポンド(約453g)の中に何匹入っているか」という世界共通の国際基準でサイズが決まっています。
- 無頭エビ: 1ポンド(約453g)あたりの尾数
- 有頭エビ: 1.3kgあたりの尾数(※有頭は少し特殊な単位です)
4ポンド(約1.8kg)が「1箱」の目安
通販や業務用のスーパーで大きな箱を見かけると、だいたい1.8kg(4ポンド)入りになっています。 例えば「31/40」の海老が1.8kgの箱に入っている場合、「約120〜160匹も入っているんだな」と、箱を見ただけで中身の数が計算できるようになります。
【板前流】表記の数字から「一尾の重さ」を一瞬で見抜くコツ
サイズ表を丸暗記する必要はありません。有頭エビと無頭エビ、それぞれの「数字のルール」さえ知っておけば、買い物の現場で失敗しなくなります。
有頭エビは「数字一つ」で判断
有頭エビは、一般的に1.3kgの中に何匹入っているかで表記されます。
- 表記の例: 「20」
- 計算のコツ: 1300÷20 = 65g
- 一言:「数字が20なら一尾65g。これならお刺身にしても十分なボリュームだな」と、重さから食べ応えをイメージできるようになります。
無頭エビは「数字二つ」で判断
無頭エビは、1ポンド(約450g)の中に何匹入っているかの範囲で表記されます。
- 表記の例: 「31/40」
- 計算のコツ: 450÷35(真ん中の数字) =13g
- 一言:「一尾13gくらいなら、エビチリにした時にソースがよく絡むちょうどいい大きさだな」と判断できます。
ここがポイント!
- 有頭(頭付き) = 1.3kg 単位(数字は1つ)
- 無頭(むき身など) = 1ポンド(約450g) 単位(数字は2つ)
これを知っておくだけで、ネット通販や業務スーパーのラベルを見た時に、「届いてみたら意外と小さかった」という悲劇を100%防ぐことができます。
無頭 エビのサイズ一覧
| サイズ規格 | 1ポンド (450ℊ) | 4ポンド (1.8㎏) | 1尾の重さ (ℊ) | 1尾の長さ (㎝) |
|---|---|---|---|---|
| U6 | 6 尾以下 | 24 尾以下 | 75g 以上 | 18 cm以上 |
| 6/8 | 6-8 尾 | 24-32 尾 | 56-75 g | 17-16 cm |
| 8/12 | 8-12 尾 | 32-48 尾 | 37-56 g | 15-17 cm |
| 13/15 | 13-15 尾 | 52-60 尾 | 29-37 g | 12-14 cm |
| 16/20 | 16-20 尾 | 64-80 尾 | 22-29 g | 11-12 cm |
| 21/25 | 21-25 尾 | 84-100 尾 | 18-22 g | 10-11 cm |
| 26/30 | 26-30 尾 | 104-120 尾 | 15-18 g | 9-10 cm |
| 31/40 | 31-40 尾 | 124-160 尾 | 11-15 g | 8-9 cm |
| 41/50 | 41-50 尾 | 164-200 尾 | 9-11 g | 7-8 cm |
| 51/60 | 51-60 尾 | 204-240 尾 | 7-9 g | 6-7 cm |
| 61/70 | 61-70 尾 | 244-280 尾 | 6-7 g | 5-6 cm |
| 71/90 | 71-90 尾 | 284-360 尾 | 5-6 g | 4-5 cm |
【まとめ】迷ったらこれ!料理別サイズ早見表
表の数字が並んでいて迷ってしまったら、まずは以下の3つの基準を思い出してください。
- 豪華な主役(フライ・天ぷら)なら → 「13/15 〜 21/25」(迷わず大きい方!)
- 定番のおかず(エビチリ・炒め物)なら → 「26/30 〜 31/40」(一番使いやすい万能サイズ)
- 具材・出汁(チャーハン・かき揚げ)なら → 「51/60以下」(数で勝負!旨味が広がります)
有頭 エビのサイズ一覧(1.3kg)
有頭エビ(頭付き)は、無頭エビとはサイズの測り方が全く異なります。
無頭エビが「1ポンド(約450g)」単位なのに対し、有頭エビは世界的に**「1.3kg」という単位で規格化されています。表記も「20/25」のような範囲ではなく、「20」や「35」といった一つの数字**で示されるのが特徴です。
表を見る時の目安
数字は「1.3kgの箱に何匹入っているか」を表しています。
- 「20」と表示: 1.3kgに20尾入り → 1尾あたり約65g
- 「35」と表示: 1.3kgに35尾入り → 1尾あたり約37g
【板前のアドバイス】 有頭エビは、味噌(みそ)の旨味や見た目の豪華さが命です。 数字が小さいもの(15や20)は、お刺身やお祝いの焼き物など、「海老そのものが主役」の料理に。数字が大きいもの(手頃なサイズ)は、天ぷらやエビチリを少し豪華に見せたい時に重宝します。
以下の表で、重さと長さの目安を確認してみましょう。
| サイズ規格 | 入数 (1.3㎏) | 1尾の重さ (ℊ) | 1尾の長さ (㎝) |
|---|---|---|---|
| 15 | 15 尾 | 87 g | 25-28 cm |
| 18 | 18 尾 | 72 g | 23.5-26 cm |
| 20 | 20 尾 | 65 g | 22-25 cm |
| 25 | 25 尾 | 52 g | 19.5-22 cm |
| 30 | 30 尾 | 43 g | 18-19.5 cm |
| 35 | 35 尾 | 37 g | 17-18 cm |
| 40 | 40 尾 | 33 g | 16-17 cm |
| 45 | 45 尾 | 29 g | 15-16 cm |
| 50 | 50 尾 | 26 g | 14-15 cm |
| 60 | 60 尾 | 22 g | 13-14 cm |
| 70 | 70 尾 | 19 g | 12-13 cm |
| 80 | 80 尾 | 16 g | 11-12 cm |
調理師が厳選!今すぐ買えるおすすめの海老
サイズ表で「自分に必要な大きさ」がわかったら、次は「質の良い海老」を手に入れましょう。ネット通販では多くの海老が売られていますが、板前の私が実際に見て、食べて、納得した「身の詰まりと鮮度に嘘がない」ショップを厳選しました。
【刺身・お祝い】世界最高品質「天使の海老」
「せっかくなら一番良いものを」という方には、迷わずこれをおすすめします。
- サイズ目安: 20/30(1kgあたり20〜30尾)
- おすすめ料理: お刺身、塩焼き、高級エビチリ
- 板前の推薦コメント: 「ニューカレドニアの清浄な海で育ったこの海老は、甘みが別格です。味噌まで臭みがなく、お刺身で食べた時のねっとりとした食感は他の追随を許しません。お正月や大切な方への贈り物にも最適です。」
【主役・ご馳走】特大ブラックタイガー(無頭)
「大きなエビフライで家族を喜ばせたい」なら、このサイズです。
- サイズ目安: 13/15 または 16/20
- おすすめ料理: ジャンボエビフライ、天ぷら、グリル
- 板前の推薦コメント: 「ブラックタイガーの良さは、加熱した時の『圧倒的なぷりぷり感』です。このサイズなら、揚げても身が縮みすぎず、口いっぱいに海老の旨味が広がります。背わた処理済みのものを選べば、下準備も格段に楽になりますよ。」
★バーベキューにするなら20サイズがおすすめ。
→【Amazon】有頭エビ20尾(全長約22-25 cm)
★インパクトがほしいならもっと大きいサイズを
→【Amazon】有頭エビ10尾(全長約27cm)
【万能・普段使い】大粒むきえび(背わたなし)
「冷凍庫に常備して、いつでも美味しい海老を食べたい」という方に。
- サイズ目安: 26/30 〜 31/40
- おすすめ料理: エビチリ、パスタ、アヒージョ、グラタン
- 板前の推薦コメント: 「家庭で一番出番が多いサイズです。殻が剥いてあり、バラ凍結(1つずつバラバラに凍っている)されているものを選ぶのがコツ。使いたい分だけサッと取り出せるので、忙しい日の献立の強い味方になります。」
▶ 16/20サイズ → 楽天で見る| Amazonで見る
▶ 31/40サイズ(天使の海老) → 楽天で見る
▶ 41/50サイズ → 楽天で見る | Amazonで見る
