梅 うめ(Plum)

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梅の旬 ~おいしい時期~

あおうめ

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梅とは ~解説~

梅の写真。旬や特徴、栄養について解説します。
新鮮な梅。旬の時期や栄養素については本文で詳しく解説しています。
  • 中国中部が原産、日本に入ってきたのが奈良時代と言われる
  • 生の梅には有毒な成分が含まれているため、そのまま食べることはできません
  • 加熱、アルコール漬けや塩漬けに加工する
  • 梅酒には成熟初期の固い梅が良い
  • 梅干し、梅ジャムには完熟して黄色を帯び始めたのが良い
  • 果皮が緑色で傷のない物を選ぶ
  • 青梅には「シアン化合物」という天然毒素が含まれています。青梅はシアン化合物を含むため、そのまま食べることはできません
  • 青梅のシアン化合物は梅干しや梅酒などへの加工・熟成により分解される
  • 主成分のクエン酸などが疲労物質を分解してくれる

栄養
クエン酸により唾液の分泌を促進し、胃液などの消化酵素の働きを活発にして食欲を増進
クエン酸やリンゴ酸は代謝を促し、疲労回復が期待できる
クエン酸には殺菌抗菌効果もあると考えられています

選び方
▼青梅の上手な選び方
①果実がふっくらとしているもの
②丸みがあるもの
③果皮に張りがあるもの
④表面に傷や斑点がないもの
※品種によって選ぶポイントが異なる事に注意しましょう

保存方法

  • 購入後はすぐに使う
  • やむを得ない場合は冷暗所
  • 生の梅は傷みやすく、購入した袋のまま常温保存するとすぐにカビが生える
  • 冷蔵庫に入れると低温障害を起こし、表面が変形したり、茶色く変色する

冷凍保存(青くて硬いものを使用する」)
①傷が付いている梅を取り除く
②流水で洗い水気をよく切り、キッチンペーパーで水気を拭き取る
③竹串でヘタを取り除く
④冷凍用保存袋に重ならないように入れる
⑤冷凍庫で保存

主な品種群

  • 南高(なんこう)
    皮が薄くて果肉はやわらかい梅のトップブランド
  • 小粒南高(こつぶなんこう)
    南高の粒の大きさをひと回り小さくした中粒品種
  • 古城(ごじろ)
    かたく引き締まってフレッシュな香り
  • 白加賀(しらかが)
    大粒で果実の形が美しく、果肉がきめ細かい
  • 紅映(べにさし)
    陽の当たった部分が鮮やかな紅色に染まる
  • 豊後(ぶんご)
    梅とあんずの交雑種
  • 鶯宿(おうしゅく)
    ながらのかたい梅で力強い香り
  • 竜峡小梅(りゅうきょうこうめ)
    果実のサイズが小さい。カリカリ梅(梅漬け)に加工されることが多い。
  • 甲州小梅(こうしゅうこうめ)
    竜峡小梅と同じくカリカリ梅用として有名

梅を使った料理

  • 青梅のシロップ煮
  • 梅酒
  • 梅干し
  • 梅ジャム

梅の栄養素 食品成分表

うめ(生)
可食部100g当たり

栄養素単位
廃棄率15%
エネルギー33
水分90.4g
タンパク質0.7g
脂質0.5g
食物繊維(総量)2.5g
炭水化物7.9g
ナトリウム2
カリウム240
カルシウム12
マグネシウム8
リン14
0.6
亜鉛0.1
0.05
マンガン0.07
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン1
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)7
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)3.3
ビタミンK3
ビタミンB10.03
ビタミンB20.05
ナイアシン0.4
ビタミンB60.06
ビタミンB12
葉酸8
パントテン酸0.35
ビオチン0.5
ビタミンC6
参照「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

▶ 五大栄養素・ミネラル・ビタミンなどの全体像を知りたい方はこちらもどうぞ
35種類の栄養素一覧表|五大栄養素&ファイトニュートリエントを解説

梅の英語・漢字表記

plum 
Japanese plum
Japanese apricot
Ume

★野菜180選★英語・漢字・ひらがなガイド
魚介類の漢字と英語表記一覧表

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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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