セレンを多く含む食品ランキング|卵・魚・野菜・肉・乳製品別トップ10

リード文最近、健康や美容に関心が高まっている中で、セレンという栄養素を耳にしたことはありませんか?セレンは体内で抗酸化作用を持ち、健康維持に役立つとされています。今回は、セレンを多く含む食品を分類別にランキング形式でご紹介します。日々の食生活に取り入れて、健康をサポートしましょう。

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セレンとは?その特徴と働き

「セレンって、聞いたことはあるけど、何にいいのかよく知らない…」
そんな方も多いかもしれません。

セレンは、体内でごくわずかしか存在しない“微量ミネラル”の一つ。
でも、この小さな存在が、実は体の中でとても大切な役割を果たしているんです。

たとえば、セレンは「抗酸化作用」があることで知られています。
これは、体内の細胞を“サビ”から守る働き。いわゆる「老化」や「生活習慣病」に関係する“酸化”から身体を守ってくれるんですね。

さらに、

  • 免疫機能の維持
  • 甲状腺ホルモンの働きを助ける
  • ビタミンEと一緒に働いて、健康をサポートする

…といったように、さまざまな面で私たちの健康に関わっています。

ただし、「体に良さそうだから、たくさん摂ればいい!」というものではありません。
セレンは“摂りすぎ”にも注意が必要な栄養素なんです。

だからこそ、日々の食事から「ちょうどよく」摂ることが大切。
このあとのランキングでは、セレンを多く含む食品を分類別にご紹介しています。ぜひ、ふだんの食生活の参考にしてみてくださいね。

 

種類別|セレンの含有量|トップ10

 

魚介類|セレン|含有量ランキング

セレンを効率よく摂るなら、まず注目したいのが魚介類です。
とくに貝類や青魚にはセレンが豊富に含まれていて、日常の食卓にも登場しやすいのが嬉しいポイント。焼き魚や刺身、煮物など、いろんな料理で手軽に取り入れられますよ。

食品100g当たりの含有量
鰹節320
とびうお(焼き干)140
ミナミマグロ脂身(生)120
トビウオ(煮干し)120.
鯖の開き干し110
くろまぐろ(生)110
戻りガツオ(生)100
ズワイガニ(生)97
真ガレイ(焼き)97
真鯵(焼き)78

参考文献「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

 

肉類|セレン|含有量ランキング

肉類も、セレンを摂る上で頼もしい食材のひとつ。
とくにレバーや鶏肉、豚肉など、部位によって含有量に差があるのも特徴です。
主菜として食べやすく、たんぱく質も一緒に補えるのが魅力ですね。

食品100g当たりの含有量
豚 腎臓(生)240
牛 腎臓(生)210
豚レバー(生)67
鶏レバー(生)60
牛レバー(生)50
豚ヒレ(焼き)40
豚もも(茹で)34
ささみソテー33
くじら(生)32
豚もも(焼き)31

参考文献「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

 

穀類|セレン|含有量ランキング

主食として毎日食べているお米やパン、穀類にも、実はセレンが含まれています。
「日々のベース」でセレンを少しずつ補える、頼れる存在です。

食品100g当たりの含有量
マカロニ(乾)63
強力粉(全粒粉)47
パン粉(乾)46
油ふ38
半生中華麺35
中華麺(生)33
マカロニ(ゆで)32
フランスパン29
蕎麦(半生)27
食パン(焼き)25

参考文献「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

 

たまご類|セレン|含有量ランキング

たまごは栄養の宝庫ですが、実はセレンも意外と多く含まれているんです。
ゆで卵、目玉焼き、卵焼きなど、調理のバリエーションも豊富で、日々の食事に取り入れやすいのが魅力。忙しいときの栄養補給にもぴったりですよ。

食品100g当たりの含有量
鶏卵 卵黄(生)47
うずら卵 全卵(生)46
うずら卵(水煮缶)42
鶏卵 卵黄(茹で)36
目玉焼き35
炒り卵31
ピータン29
鶏卵 全卵(茹で)25
鶏卵 全卵(生)24
だし巻き卵23

参考文献「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

 

まめ類|セレン|含有量ランキング

植物性たんぱく源としておなじみの豆類にも、セレンは含まれています。
大豆製品(納豆・豆腐・きな粉など)は、和食でもよく使われるので、日本人にはなじみ深いですね。ヘルシーで栄養価も高いので、積極的に取り入れていきたい食材です。

食品100g当たりの含有量
糸挽き納豆16
寺納豆14
とうふちくわ(蒸)14
油揚げ(焼き)8.
きなこ7
赤えんどう(茹で)5
凍り豆腐(水煮)5
いり大豆5
豆腐よう4
がんもどき4

セレンは魚や卵から

まぐろや卵に多く含まれるセレンは、普段の食事に取り入れやすい栄養素です。魚介をもっと手軽に取り入れてみませんか?魚のサブスクで旬の魚をゲット【ふく衛門】

参考文献「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

 

セレンの食事摂取基準|年齢・性別別の必要量を解説!

「セレンって、どれくらい摂ればいいの?」
…そんな疑問にお答えするのが、この「食事摂取基準」です。

セレンは、少量でもしっかり働いてくれる“微量ミネラル”ですが、不足しても摂りすぎても体に良くありません。だからこそ、年齢や性別ごとに「ちょうどいい量(推奨量や目安量)」が定められています。

下の表では、日本人の食事摂取基準(2020年版)に基づき、年齢・性別別の必要量をわかりやすくまとめています。

ふだんの食事と照らし合わせながら、過不足がないかチェックしてみてくださいね。

日本人の食事摂取基準(2025年版)セレンの推奨摂取量一覧
2025年版セレンの推奨摂取量(日本人の食事摂取基準)
 

セレンの英語表記

セレンは英語で “Selenium(セレニウム)” と表記されます。

サプリメントや海外の食品パッケージ、栄養成分表などで見かけることがあり、英語でも知っておくと便利な単語のひとつです。

よく使われる例

  • Selenium-rich foods(セレンを豊富に含む食品)
  • Selenium supplement(セレンのサプリメント)
  • Dietary selenium intake(セレンの食事摂取量)

海外の健康情報や論文を読むときにも登場する言葉なので、機会があればチェックしてみてくださいね。

 

セレンについてまとめ

  • セレンは、体内で抗酸化作用を持つ「微量ミネラル」のひとつです
  • 免疫機能の維持や、甲状腺ホルモンの働きにも関与しています
  • 摂りすぎに注意が必要な栄養素なので、適量を心がけましょう
  • 魚介類・肉類・卵・穀類・豆類など、身近な食品に多く含まれています
  • 食事摂取基準(年齢・性別別)を参考に、過不足のない摂取を意識することが大切です
  • 英語では「Selenium(セレニウム)」と表記され、海外でも注目されている栄養素です

毎日の食事の中で、無理なくセレンを取り入れて、体の内側から健康をサポートしていきましょう。

 

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