12月の行事・食べ物・季語・草木茶花まとめ|食の歳時記

12月|食の歳時記
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12月行事食は「何を食べる?なぜ食べる?」が分かると、年末の献立が一気にラクになります。この記事では冬至・クリスマス・大晦日など主要行事をカレンダーで整理し、由来と定番メニュー、忙しい家庭向けの献立例まで歳時記目線でまとめます。

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  1. 12月行事食とは|12月の特徴と食の歳時記
    1. 12月ってどんな時期?寒さと年末準備
    2. 12月の行事食が増える理由
    3. 12月の食文化と家庭の過ごし方
  2. 12月行事食カレンダー|行事一覧と食べ物の由来
    1. 12月行事一覧早見表|針供養・餅つき・冬至・クリスマス・忘年会・大晦日
    2. 行事食の選び方|家族向けとお品書き向け
  3. 針供養の行事食|お事汁の由来と文化
    1. 針供養とは何か
    2. お事汁とは|具材と地域差
    3. 献立例|丁寧な暮らしの一汁一菜
  4. 餅つきの行事食|鏡餅・のし餅・つきたて餅の楽しみ方
    1. 餅つきの意味と由来
    2. つきたてのお餅|定番トッピングと食べ方
    3. 鏡餅とのし餅の違い
    4. 餅の保存方法|常温・冷凍のコツ
  5. 冬至の行事食|かぼちゃと柚子湯と「ん」のつく食べ物
    1. 冬至はいつ?何をする?
    2. かぼちゃを食べる由来
    3. 冬至の七種|「ん」のつく食べ物一覧
    4. 小豆粥(冬至粥)の意味
    5. 柚子湯とこんにゃくの風習
    6. 冬至の簡単献立例|忙しい家庭向け
  6. クリスマスの行事食|チキン・洋食・ケーキの食文化
    1. 日本のクリスマス行事食の特徴
    2. チキン|選び方と温め方
    3. パーティーメニュー|オードブルの組み立て
    4. クリスマスケーキとシュトーレンの違い
    5. 時短で整う献立例|家族向け
    6. オイシックス等のミールキット活用
  7. 忘年会の食べ物|12月イベントと鍋料理
    1. 忘年会とは|年末イベントの由来
    2. 鍋料理が選ばれる理由
    3. 家庭の忘年会メニュー例
  8. 大晦日の行事食|年越しそばの由来とごちそう
    1. 大晦日とは|一年の締めくくりの文化
    2. 年越しそばの由来と意味
    3. 海老天など具材の意味と選び方
    4. そば以外のごちそう例|寿司・かに鍋・すき焼き
    5. 年末に気をつけたい保存と食中毒
  9. 12月の季語・古称|献立に季節のストーリーを添える
    1. 12月の和風月名|師走(しわす)の意味
    2. 12月の異名|その他の呼び名
    3. 12月の季語一覧|冬至・柚子・年の瀬・年越し
    4. お品書きに使える書き方例
  10. 12月の英語表記|Decemberと和風月名の説明
    1. Decemberの発音記号と読み方
    2. 12月に使う英語フレーズ例
    3. 師走を英語で説明する言い方
  11. 12月の草木茶花|食卓で楽しむ季節のしつらえ
    1. 12月の草木茶花の例
    2. 食卓に飾るときのポイント
    3. 子どもに話せる由来小ネタ
  12. 12月の旬食材|野菜・果実・魚介類で行事食がもっとおいしく
    1. 12月の旬食材を選ぶコツ
    2. 12月旬の食材~野菜・果実~
    3. 12月旬の食材~魚介類~
    4. 旬食材で作る行事食アレンジ例
  13. よくある質問
  14. まとめ
    1. 参考資料(公的機関)

12月行事食とは|12月の特徴と食の歳時記

結論から言うと、12月の行事食は
「寒さに備える」
「年の締めくくりを整える」
「新年を迎える準備をする」
という、暮らしのリズムに沿って増えていきます。由来を知っておくと、献立が“ただのイベント料理”ではなく、家族に伝えられる季節の物語になります。


12月ってどんな時期?寒さと年末準備

12月は本格的に寒くなり、体調を崩しやすい時期です。鍋や汁物が増えるのは温かい料理が自然に選ばれやすいからです。さらに、年末は大掃除・年賀・買い出しなど「やること」が増え、料理にかけられる時間が減りがちです。だからこそ、行事食も“手軽に整う定番”が残ってきました。


12月の行事食が増える理由

12月は「節目」が連続します。たとえば冬至で季節の折り返しを意識し、クリスマスで家族の楽しみを作り、大晦日で一年の区切りをつけます。節目には食卓がいちばん分かりやすい演出になるため、行事食が増えていきます。

12月の食文化と家庭の過ごし方

12月の食文化は、豪華さよりも「家族が集まる」「温まる」「縁起を担ぐ」が中心です。

  • 温まる:鍋・汁物・おでん
  • 集まる:クリスマス・忘年会
  • 縁起:年越しそば・鏡餅

この3つを押さえると、12月の献立は迷いにくくなります。


12月行事食カレンダー|行事一覧と食べ物の由来

12月の壁掛けカレンダーに記された予定
師走の予定を書き込むカレンダー。忙しくも充実した一ヶ月が始まります。

結論から言うと、12月の行事食は「一年の区切り」と「寒さ対策」が軸です。まずは全体像を早見表で押さえると、献立が迷子になりません。

12月行事一覧早見表|針供養・餅つき・冬至・クリスマス・忘年会・大晦日

※日程は地域や年によって前後します。冬至は天文学的に毎年12月21日か22日ごろです。
※針供養は「12月8日」または「2月8日」に行う地域があります。

行事目安の日程定番の食べ物由来を一言で
針供養12月8日
2月8日
お事汁など道具に感謝し、裁縫の上達や無病息災を願う
餅つき12月
中旬〜下旬
つきたて餅、のし餅、鏡餅正月に向けて餅を用意し、ハレの日を整える
冬至12月21日
22日ごろ
かぼちゃ
「ん」のつく食べ物
体を整え、運を呼び込む願掛け
クリスマス12月24日
25日
チキン
洋食
ケーキ
家族で楽しむ“年末イベント食”として定着
忘年会12月下旬鍋料理
オードブル
一年の労をねぎらい、集まりやすい料理が選ばれる
大晦日12月31日年越しそば一年の厄を断ち切り、新年に願いをつなぐ

この表を見ながら「我が家はどれをやるか」を決めるだけで、12月の献立はほぼ固まります。

行事食の選び方|家族向けとお品書き向け

行事食は、全部やらなくてOKです。選び方はこの3つで十分です。

  • 家族が喜ぶか(食べやすいか)
  • 当日の手間が重くないか(年末は特に)
  • 由来を一言で説明できるか(子どもが食べる理由が分かる)

家族向けのコツ

  • 「温かい」「食べやすい」「後片付けがラク」を優先
  • 例:冬至はかぼちゃ+汁物、大晦日はそば+簡単な一品のように“型”を作る

お品書き向けのコツ(来客・行事の席)

  • 料理名の横に、由来を一行添えるだけで雰囲気が出ます
  • 例:「冬至南瓜(無病息災を願って)」のように短くまとめる

針供養の行事食|お事汁の由来と文化

具だくさんのの味噌汁
針供養にはカボチャや柚子、根菜がたっぷり入った汁物で芯から体を温めましょう。

結論から言うと、針供養は「道具を休ませ、いたわる日」です。12月8日または2月8日に行われる地域があり、農作業や針仕事の「事納め・事始め」にも重なります。
この日に食べられるお事汁は、寒い時期の体を温めつつ、厄よけの意味も込められてきました。

針供養とは何か

折れたり曲がったりして使えなくなった針を神社仏閣に納め、感謝を伝える行事です。昔は「針仕事を休む日」として位置づけられ、年末年始へ向けて生活を整える節目にもなっていました。


お事汁とは|具材と地域差

お事汁は、みそ仕立ての具だくさん汁として語られることが多く、地域によって具材は変わります。東日本の「事八日」では、厄神や妖怪が家を訪れるとされ、身を慎み、魔よけとしてお事汁を食べる風習も紹介されています。

家庭で再現するなら、難しく考えずに「冷蔵庫の根菜+豆腐+きのこ」で十分です。具が多いほど“行事食っぽさ”が出ます。


献立例|丁寧な暮らしの一汁一菜

忙しい主婦向けに、手間を増やさず“整って見える”型です。

  • 主菜:焼き鮭または塩さば
  • 汁物:お事汁(根菜・きのこ・豆腐の味噌汁でOK)
  • 副菜:浅漬け、または小鉢(ほうれん草のおひたし等)
  • 主食:ごはん

餅つきの行事食|鏡餅・のし餅・つきたて餅の楽しみ方

石臼と木製の杵で、二人でお餅をついている様子
年末の風物詩である餅つき。つきたてのお餅でお正月の準備を整えます。

結論から言うと、餅つきは「正月に向けて“ハレの食”を整える準備」です。つきたてを楽しむ日でもあり、鏡餅やのし餅の“仕込み”でもあります。


餅つきの意味と由来

年末に餅を用意するのは、新年に迎える年神様(としがみさま)へのお供えや、家族の無事を願う流れと結びついています。鏡餅は年神様を迎えるための依り代(よりしろ)としてお供えする、と説明されることがあります。


つきたてのお餅|定番トッピングと食べ方

つきたて餅は「温度」と「水分」が命なので、用意はシンプルが正解です。

定番トッピング

  • きなこ(砂糖+塩ひとつまみで味が締まる)
  • あんこ(粒あんでもこしあんでもOK)
  • からみ餅(大根おろし+醤油、好みで七味)
  • 磯辺(醤油+焼き海苔)
  • 雑煮(地域の味に寄せると“行事感”が出る)
現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

つきたては乾きやすいので、取り分けたら表面を乾かさない(ラップや蓋)。味付けは「甘い・しょっぱい」を2種類用意すると飽きない


鏡餅とのし餅の違い

ざっくり言うと、鏡餅=お供え用/のし餅=配る・切り分ける用です。

  • 鏡餅:丸い餅を重ねて供えます。形は昔の鏡(銅鏡)に由来する、と説明されています。
  • のし餅:大きくのばして固め、後から切り分けやすい形。切り分けて配ったり、保存食として使ったりしやすいのが利点です。

なお、餅の形(丸餅・角餅)は地域差があり、歴史的背景も含めて紹介されています。▶農林水産省「地域で違う餅の形」


餅の保存方法|常温・冷凍のコツ

結論:すぐ食べない分は冷凍がいちばん失敗しません。
常温(当日〜翌日向け)

  • 乾燥しないように包む(ラップ+袋)
  • 暖房の効いた部屋は乾きやすいので避ける

冷凍(数週間〜向け)

  • 1回分ずつ小分け→くっつかないように包む
  • 食べるときは「焼く」か「煮る」に寄せると食感が戻りやすい
    (レンジのみだとベタつきやすいので、仕上げにトースターで軽く焼くのも手)

冬至の行事食|かぼちゃと柚子湯と「ん」のつく食べ物

白い小鉢に盛り付けられたホクホクとした冬至のカボチャの煮物
冬至には「ん」のつく食べ物を。甘みが凝縮されたカボチャで無病息災を願います。

冬至は、いちばん夜が長い節目の日。寒さが本格化する時期だからこそ、体を温める食べ方や、無病息災を願う風習がまとまって残っています。

冬至はいつ?何をする?

冬至は二十四節気のひとつで、太陽がいちばん低くなる日(=昼が最も短い日)です。国立天文台の暦要項では、2025年の冬至は12月22日5時50分とされています。参照▶ エコサイト
この日にやることは家庭だとだいたい次の3つが定番です。

  • かぼちゃなど「栄養のあるもの」を食べる
  • 「ん」のつく食べ物で縁起担ぎ(運を呼ぶ)
  • 柚子湯で体を温め、邪気払いの気分で締める

かぼちゃを食べる由来

冬至にかぼちゃを食べる理由は、保存がきく栄養食だったから。昔は冬に野菜が不足しがちなので、貯蔵で甘みが増すかぼちゃは理にかなった“冬の味方”でした。さらに、かぼちゃの別名「なんきん」は「ん」がつくため、「運(うん)」に通じる縁起物としても語られます。

現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

煮物(だし+しょうゆ+みりんで薄めに。翌日が一番おいしい)
かぼちゃの味噌汁(玉ねぎor油揚げが相性◎)
ほうとう風(忙しい日は“うどん+かぼちゃ”で冬至感が出ます)


冬至の七種|「ん」のつく食べ物一覧

「ん」が2つ付くと“運が重なる”とも言われ、冬至の七種としてよく挙げられます。

  • なんきん(南瓜)→かぼちゃを詳しく知る
  • れんこん(蓮根)
  • にんじん(人参)
  • ぎんなん(銀杏)
  • きんかん(金柑)
  • かんてん(寒天)
  • うんどん(饂飩=うどん)

全部そろえなくてOKです。家族向けなら「かぼちゃ+にんじん+れんこん」を汁物に入れるだけで十分“冬至っぽい”献立になります。


小豆粥(冬至粥)の意味

地域によっては、冬至に小豆粥(冬至粥)を食べる風習があります。小豆の赤は魔除け・厄除けの象徴として語られ、健康祈願と結びついてきました。北海道の農政事務所の資料でも、冬至や時期が重なる行事で小豆粥が伝承されてきたこと、かぼちゃを加える家もあることが紹介されています。

簡単な冬至粥

  • ごはん(または米)+ゆで小豆(無糖)+塩少々
  • 余裕があれば「角切りかぼちゃ」を一緒に煮ると“冬至感”が強くなります

柚子湯とこんにゃくの風習

柚子湯は体を温める意味に加えて、語呂合わせ(柚子=融通/冬至=湯治)や、香りで邪気を払う考え方が語られます。

こんにゃくは、群馬など北関東で冬至に食べる風習が残っており、かぼちゃやこんにゃくを入れた「冬至うどん」の形で伝わっています。年末前に“整える”意味合いで、こんにゃくを一品足すのも相性がいいです。

冬至の簡単献立例|忙しい家庭向け

献立例1

  • かぼちゃの煮物
  • れんこんのきんぴら(またはにんじんしりしり)
  • 柚子皮を少し浮かせた味噌汁(香りだけで季節感が出ます)

献立例2

  • 冬至うどん(うどん+かぼちゃ+こんにゃく+にんじん)
    → これだけで「ん」食材をまとめて回収できます。

冬至の献立は、旬の野菜を選ぶだけで味が決まりやすく、失敗もしにくいです。「今日は何を足そう?」と迷ったら、12月の旬野菜を上から眺めて、かぼちゃに合う副菜を1つ足してみてください。翌日の作り置きにもつながります。▶12月|旬の野菜と果物【一覧表】

クリスマスの行事食|チキン・洋食・ケーキの食文化

手前にチョコレートケーキ、奥にローストチキンが並ぶクリスマスの食卓
12月のメインイベント。華やかなケーキと料理で彩るクリスマスディナー。

結論から言うと、日本のクリスマス行事食は「家族や友人で楽しむパーティー食」として定着しています。宗教行事というより、年末イベントとして“分かりやすいごちそう”が選ばれやすいのが特徴です。

日本のクリスマス行事食の特徴

日本のクリスマスは、家庭での過ごし方がわりと型化しています。

  • メインはチキン(ローストやフライド)
  • 〆はクリスマスケーキ(定番は生クリーム系)
  • 料理は洋食寄り(サラダ、グラタン、ピザなど)

特に「クリスマスにチキン」は日本独自の定番として語られ、1970年代のキャンペーンが広まった背景としてよく紹介されます。


チキン|選び方と温め方

チキンは買い方で失敗が減ります。

選び方のコツ

  • 家族向けで外しにくいのは「骨付きもも」か「ローストチキン」
  • 子どもが食べやすいのは「から揚げ」「ナゲット系」
  • 当日バタつくなら、前日購入→当日温め直しが現実的

温め方の基本(パサつかせない)

  • レンジだけだと水分が飛びやすいので、最後にトースターやオーブンで表面を整える
  • 乾きやすい部位は、ホイルで軽く覆って温めると失敗しにくい

食中毒の注意(ここは大事)
鶏肉は中心まで十分に加熱が必要です。目安として「中心部75℃で1分以上」でカンピロバクターなどのリスクを下げられます。温め直しでも同じで、「中まで熱い」を必ず確認してください。▶食品安全委員会「カンピロバクターによる食中毒」

パーティーメニュー|オードブルの組み立て

迷ったら、オードブルは「役割」で組むと一気に整います。

  • 主役:チキン(焼くor買う)
  • 野菜:サラダ(彩りは赤黄緑で十分)
  • 炭水化物:ピザorパンorグラタン(子どもが喜ぶ枠)
  • 温かい一皿:スープorポトフ(冬らしさ担当)
  • 〆:ケーキ

ポイントは「温かい皿を1つ入れる」こと。テーブルの満足度が上がります。

クリスマスケーキとシュトーレンの違い

どちらもクリスマスの定番ですが、性格が違います。

  • クリスマスケーキ:当日食べるお祝いのケーキ。日本ではクリスマスケーキ文化が早くからあり、不二家は1910年にクリスマスケーキ発売を記録しています。
  • シュトーレン:ドイツの伝統的なクリスマス菓子パン。起源は14世紀のドイツにさかのぼる説が紹介されます。日持ちしやすいのは、バターや砂糖で表面をコーティングする製法が理由として解説されています。

家庭だと「ケーキは当日」「シュトーレンは少しずつ」が相性いいです。

時短で整う献立例|家族向け

献立例1

  • チキン(購入)
  • カットサラダ+ミニトマト+チーズ
  • グラタン(冷凍でもOK)
  • ケーキ

献立例2

  • オーブン焼きチキン(下味だけして焼く)
  • ポトフ(切って煮るだけ)
  • パン
  • いちご+生クリーム系の簡単デザート
現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

「切る→焼くor煮る」だけの料理を選ぶと年末でも続きます。


オイシックス等のミールキット活用

忙しい家庭はクリスマスを“全部手作り”にしなくて大丈夫です。オイシックスのミールキットやデリ、スーパーのオードブルを使うときは、次の順で選ぶと失敗しにくいです。

  • 主役(チキン)は外さない
  • 彩り(サラダ)を足す
  • 温かい皿(スープorグラタン)を1つ入れる
  • 〆(ケーキ)で締める

この4点セットにすると、買い物も片付けもラクなのに、食卓はちゃんとイベントになります▶Oisix(オイシックス)は本当に便利?料金・味・デメリットを調理師が徹底評価

忘年会の食べ物|12月イベントと鍋料理

豪華な舟盛りの刺身、カニや海老が入った寄せ鍋の食材セット
忘年会や家族の集まりが増える12月。旬の魚介を囲む贅沢なひととき。

結論から言うと、忘年会の食卓は「みんなで同じ鍋を囲む」「温かくて準備がラク」「好き嫌いに対応しやすい」この3点で決まります。年末は忙しいので、“段取りが簡単で失敗しにくい料理”が自然と選ばれてきました。

忘年会とは|年末イベントの由来

忘年会は「その年の苦労を忘れて、新年を迎えるための宴」という考え方で説明されます。源流としては、室町期の『看聞日記』に「歳忘(としわすれ)」に触れる記述がある、という紹介があります。また、明治後期には夏目漱石『吾輩は猫である』に「忘年会」という語が登場し、この頃には世間に定着していた可能性が語られています。


鍋料理が選ばれる理由

忘年会で鍋が強い理由はシンプルです。

  • 温まる:冬の集まりに合う
  • 段取りがラク:切って入れるだけで成立
  • 満足度が高い:具で調整でき、締めまで作れる
  • 会話が途切れにくい:取り分けながら自然に盛り上がる

鍋が庶民の冬の食として広がっていった背景(火鉢・七輪の普及など)を江戸期に結びつけて説明する記事もあります。つまり鍋は「冬の合理」です。


家庭の忘年会メニュー例

迷ったら、鍋+つまみ2品+締めの型がいちばん失敗しません。

王道(家族向け)

  • 寄せ鍋(鶏・白菜・長ねぎ・きのこ・豆腐)
  • つまみ:枝豆/冷奴/漬物など“開けるだけ”枠
  • 締め:雑炊 or うどん

ちょっとごちそう(大人向け)

  • すき焼き or しゃぶしゃぶ
  • つまみ:刺身(盛るだけ)+サラダ(切るだけ)
  • 締め:うどん or 雑炊
現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

具材は「肉 or 魚介」「豆腐」「きのこ」「葉物」の4カテゴリがそろうと、栄養も見た目も整います。締めを先に決めると、だし・味付けがブレません(雑炊なら薄め、うどんなら少し濃いめ)


大晦日の行事食|年越しそばの由来とごちそう

大きな海老天が2本のった年越しそば。お盆にお箸とセット
12月31日の定番。細く長く、健康長寿を願っていただく年越しそば。

大晦日は一年の締めくくりの日で、「晦日(みそか)=月末」のうち、いちばん大事な年末を「大晦日」と呼びます。昔は新年の神様を迎える準備をする日として、夜通し祈る風習(年籠り)もあったとされます。だからこそ食卓も、「区切り」と「縁起」を意識した料理が選ばれやすいです。


大晦日とは|一年の締めくくりの文化

大晦日は、掃除や正月準備を終え、心身を整えて新年を迎える節目です。行事としては除夜の鐘や年越しの祓(はらえ)などが語られ、厄を払い、翌年を清々しく迎える意味合いが強い日です。


年越しそばの由来と意味

年越しそばは理由が1つではなく、いくつかの説が重なって残っています。代表的なのは次の2つです。

  • そばは切れやすいので「一年の厄や苦労を断ち切る」
  • 麺が細く長いので「長寿を願う」

いつ食べるかは家庭差が大きく「新年を迎える前に食べるのが前提だが、夕食時や除夜の鐘を聞きながらなど正解は一つではない」と整理されています。


海老天など具材の意味と選び方

年越しそばの具は、縁起と食べやすさで選べばOKです。意味づけの例としては、以下がよく紹介されています。

  • 海老:腰が曲がるまで長生き=長寿祈願
  • 紅白かまぼこ:めでたさの象徴
  • ねぎ:ねぎらい等の語呂合わせとして紹介される
現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

調理師のコツとしては、具を盛りすぎないほうが失敗しません。天ぷらをのせるなら、そばつゆは少し濃いめにして「油に負けない味」に寄せると満足度が上がります。


そば以外のごちそう例|寿司・かに鍋・すき焼き

家族の好みや人数で、年越しの食卓は変えて大丈夫です。

  • 寿司:盛るだけで“ごちそう感”が出る
  • かに鍋:年末らしさと非日常感が出る
  • すき焼き:大人も子どもも満足しやすい

ポイントは「主役を1つ決めて、あとは軽く」にすること。大晦日はやることが多いので、作り込みすぎないほうが続きます。

年末は「何を食べるか」よりも、買い出しの手間でつまずきがちです。
魚介を“ごちそう枠”にしたい方は、下処理つきで届く定期便という選択肢もあります。▶サカナDIYレビュー総まとめ|届いた魚・鮮度・メリット・デメリットを全解説


年末に気をつけたい保存と食中毒

年末は買いだめしがちなので、ここだけは意識してください。

  • 肉は中心まで加熱(目安は中心温度75℃で1分以上)
  • 加熱後も油断しない(置きっぱなしを避け、早めに冷蔵へ)
  • 刺身やカニなど生ものは「購入→当日中」が基本。翌日に回すなら温度管理を徹底

特に鶏肉は加熱不足による食中毒が多いと注意喚起されています。


12月の季語・古称|献立に季節のストーリーを添える

冬の山々を背景にしたお寺の大きな鐘(梵鐘)
除夜の鐘の音が響く大晦日。一年の煩悩を払い、静かに新年を迎えます。

結論から言うと、献立に「季語」や「古称」を1つ足すだけで、同じ料理でも“季節の行事食”に見えます。ここでは、そのまま貼れる一覧表を用意します。

12月の和風月名|師走(しわす)の意味

12月の和風月名は師走(しわす)。国立国会図書館の「日本の暦」では「師匠といえども趨走(すうそう、走り回る)する月」と説明されています。由来は諸説ありますが「年末はとにかく慌ただしい月」というニュアンスは共通です。


12月の異名|その他の呼び名

師走以外にも、12月には異名があります。代表例を「意味つき」でまとめます。

12月の呼び名読み方意味
極月ごくげつ一年が極まる最後の月
除月じょげつ古いものを“除く”月
(年末の清めのイメージ)
春待月はるまちづき春を待つ月
(冬の終盤の気分)
限月かぎりづき節目、区切りの月
暮歳ぼさい年の暮れの月

12月の季語一覧|冬至・柚子・年の瀬・年越し

12月は「年の瀬」と「冬の行事」が季語になりやすい月です。食に寄せやすい季語を中心に、カテゴリ別でまとめます。

カテゴリ季語(例)説明
年末の気配年の暮
年の瀬
年末の押し詰まった感じ
年末行事煤払い正月を迎えるための清め
(大掃除の原型)
冬の節目冬至
一陽来復
一年で昼が最も短い頃
冬至にまつわる語
大晦日除夜の鐘大晦日の夜
百八の鐘を撞く風物

お品書きに使える書き方例

  • 冬至南瓜(無病息災を願う冬至のならわし)
  • 柚子香る味噌汁(冬至の頃、香りで季節を楽しむ)
  • 年の瀬の鍋仕立て(押し迫る年末に、温まる一献)
  • 煤払いの一皿(新年を迎える前の“清め”の献立)
  • 除夜のそば(往く年を送り、来る年を迎える)

12月の英語表記|Decemberと和風月名の説明

結論から言うと、12月は英語で December。日本の文脈(師走・年末の慌ただしさ)まで説明できると、本文やお品書きに“ストーリー”が出ます。

Decemberの発音記号と読み方

  • December(12月)
    発音記号:/dɪˈsɛmbɚ/(米語の例)
    読み方の目安:ディセンバー(「セ」に軽くアクセント)

12月に使う英語フレーズ例

年末にそのまま使える“定番”だけを厳選します。

あいさつ(カード・SNS・メール)

  • Happy Holidays!(宗教色が薄く万能)
  • Season’s Greetings.(少し丁寧)
  • Merry Christmas!(クリスマス当日寄り)
  • Happy New Year!(年末〜年始)
  • Wishing you a wonderful holiday season and a strong start to the new year.(一文で締まる)

本文に差し込みやすい言い回し

  • at this time of year(この時期は〜)
  • the holiday season(ホリデーシーズン)

師走を英語で説明する言い方

「Shiwasu」は固有名詞として Shiwasu (師走) と書き、意味を一言添えるのが読みやすいです。
師走の由来は諸説ありますが、「年末の仏事で僧侶が忙しく走り回る月」という説明が広く紹介されています。

使える例文(コピペOK)

  • In Japan, December is also called “Shiwasu (師走),” the month when people get very busy at the year-end.
  • “Shiwasu” literally suggests a busy season in December, traditionally linked to year-end Buddhist events.

12月の草木茶花|食卓で楽しむ季節のしつらえ

鮮やかに咲くピンク色の寒椿の花。背景は淡い緑のピンボケ
殺風景になりがちな冬の庭を彩る寒椿。12月の茶花としても親しまれます。

結論から言うと、12月のしつらえは「赤(実・花)+常緑(松など)+香り控えめ」にすると、食卓が一気に年末らしくなります。大げさな飾りより、小さく一輪がいちばん上品です。

12月の草木茶花の例

12月に使いやすい草木茶花を、食卓向けにまとめます。

草木茶花12月らしさ食卓での使い方
椿(つばき)冬の代表花1輪だけ、背を低く
山茶花(さざんか)冬の花・やさしい雰囲気小枝を短くして挿す
水仙(すいせん)凛とした冬感香りが強いので少量に
南天(なんてん)赤い実=年末感実ものを数本だけ
千両・万両正月前の縁起感玄関or食卓の端に控えめに
松(まつ)正月準備の象徴葉もの扱いで“引き締め役”

茶花としては「椿・山茶花・水仙・松・南天」などが冬の例として挙げられています。


食卓に飾るときのポイント

食卓は「料理が主役」なので、飾りは控えめが正解です。

  • 高さは低く:料理の向こう側が見える高さ(目安:器+10〜15cm以内)
  • 量は少なく:1種〜2種まで(花+実、花+葉、など)
  • 香りは控えめ:水仙など香りが強い花は本数を減らす
  • 色は2色まで:赤(実や花)+緑(常緑)で十分“12月”になります

「買うなら実もの(南天・千両)+小花(山茶花)」の組み合わせが、安くて失敗しにくいです。

子どもに話せる由来小ネタ

会話に使える“ひとことネタ”です。

  • 南天(なんてん):「“難を転じる”って書くから、縁起がいい木なんだよ」
  • 松竹梅(しょうちくばい):「松は冬でも緑、竹はまっすぐ強く、梅は寒いのに咲く。だからおめでたいんだよ」
  • 椿・山茶花の見分け:「花びらが散るのが山茶花、花ごと落ちるのが椿って言われるよ」

12月の旬食材|野菜・果実・魚介類で行事食がもっとおいしく

ざるに乗った大きな白菜、大根、さつまいも
寒さで甘みを増した冬野菜。大根や白菜は12月の食卓の主役です。

12月の旬食材を選ぶコツ

結論、「寒さで甘みが増す冬野菜」+「香りの柑橘」+「冬が旬の魚介」を押さえると、行事食が一気に“季節の味”になります。冬野菜は寒さに耐えるため糖を蓄え、甘みを感じやすいのが特徴です。

  • 鍋・汁物に合う食材を優先(白菜・大根・長ねぎ・たら等)
  • 香りで季節感を出す(柚子、みかんの皮、ゆず胡椒など)
  • 魚介は「旬=脂・旨味」(寒ブリ、牡蠣、鱈などは冬においしさが乗りやすい)

12月旬の食材~野菜・果実~

野菜(鍋・煮物で主役になりやすい)

  • 白菜、ほうれん草、大根(冬野菜の代表)
  • 長ねぎ、春菊、水菜、小松菜
  • れんこん、ごぼう、かぶ、にんじん
  • ブロッコリー、カリフラワー
    ※産地や栽培方法で前後しますが、「甘みが増す冬野菜」は12月の献立に使いやすいです。

果実(年末らしさが出る“香りと彩り”)

  • みかん(温州みかん)
  • りんご
  • 柚子(黄ゆずは11月頃に旬。12月は冬至や年末の香りづけに相性◎)
  • いちご(12月にも出荷が多く、クリスマス時期のデザートに使いやすい)

12月旬の食材~魚介類~

12月は「鍋」「焼き物」「お刺身」のどれでも満足度が高い魚介が揃います。

  • 鱈(マダラ):12月~2月が漁の最盛期の目安。鍋・汁物に鉄板。
  • 牡蠣:東京市場では10月~冬に流通が本格化し、秋冬(特にこれから2月頃まで)がおいしい時期として紹介されています。
  • 鰤(寒ブリ):12月~2月頃が旬の目安として「寒ブリ」と呼ばれます。
  • かに、ふぐ、あんこう、かれい等(地域・解禁で旬が変わるので、購入先の産地表示を見るのがコツ)

旬食材で作る行事食アレンジ例

  • 冬至:かぼちゃの煮物+柚子皮を少し/柚子湯ついでに“柚子香る味噌汁”
  • 忘年会(家の鍋):白菜+長ねぎ+鱈で寄せ鍋(締めは雑炊)
  • 大晦日:年越しそばの具に「海老天」だけでなく、旬の「きのこ・ねぎ」を足して満足度アップ
  • クリスマス:サラダにみかん、デザートにいちご(季節感が出て“年末の特別感”が整う)

行事食は由来を知ると楽しくなりますが、最後に効いてくるのは“食材の旬”。旬の野菜と魚介を押さえるだけで、同じ鍋でも香りと旨味が変わります。12月の旬一覧を見ながら、家の定番献立を年末仕様に整えましょう。


よくある質問

Q
12月行事食は何から準備すればいい?
A

まずは「家でやる行事を3つに絞る」とラクです。おすすめは 冬至/クリスマス/大晦日
次に、各行事で“主役だけ”決めます。

  • 冬至:かぼちゃ(+柚子)
  • クリスマス:チキン(+ケーキ)
  • 大晦日:年越しそば

副菜は、汁物やサラダなど「いつもの一品」で十分です。

Q
冬至の「ん」のつく食べ物は全部食べる必要がある?
A

必要ありません。縁起担ぎなので、1〜2個入っていればOKです。
おすすめは、入れやすい にんじん/れんこん/うんどん(うどん)。汁物やうどんに入れるだけで冬至感が出ます。

Q
年越しそばはいつ食べるのが正解?
A

家庭によって違いますが、基本は「新年を迎える前に食べる」でOKです。
夕食で食べても、夜更かししながら食べても問題ありません。大事なのは、家族が無理なく続けられる時間にすることです。

Q
行事食の由来を子どもに伝えるコツは?
A

長い説明はいりません。一言+気持ちで伝えると刺さります。

  • 冬至:かぼちゃを食べて、寒い冬を元気に過ごそうね
  • クリスマス:今日はみんなで楽しいごはんの日だね
  • 大晦日:一年おつかれさま。来年も元気に過ごそうね

「何のために食べるか」が伝われば十分です。

Q
忙しい年末でも行事食を続ける時短方法は?
A

コツは「全部作らない」と「型を固定する」です。

  • 主役は買う(チキン・寿司など)
  • 汁物を具だくさんにして栄養をまとめる
  • クリスマスは“チキン+サラダ+温かい一皿”の3点セット
  • 大晦日は“そば+一品”で終わらせる

毎年この型にしておくと、年末の負担が激減します。

まとめ

12月の行事食は、冬至・クリスマス・大晦日など節目ごとに「由来」と「定番」を押さえると迷いません。全部やろうとせず、主役だけ決めて旬食材を足すのがコツです。まずは冬至のかぼちゃ、クリスマスのチキン、年越しそばから、今年の食卓を整えてみてください。

参考資料(公的機関)

▶農林水産省特設サイト おいしい和食のはなし。|農林水産省
農林水産省「冬の行事と料理」
▶農林水産省「食中毒予防:お肉はよく加熱して食べよう
農林水産省「冬に旬を迎える野菜って?」

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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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