杏仁霜6％の食パン｜香りが飛ぶ？｜ホームベーカリ奮闘記

ブログ » 杏仁霜6％をホームベーカリーに入れたらどうなる？｜調理師が焼き比べて検証

ホームベーカリーで杏仁霜を6％入れるとどうなるのか、調理師として実際に焼き比べて検証しました。まず結論から知りたい人向けに要点だけ先にまとめています。

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杏仁霜6％の食パンレシピ（基本分量）

材料	割合（％）	分量	原価
強力粉	100 %	250ｇ	95 円
ドライイースト	1.2 ％	3ｇ	16.8 円
水	40 %	100 cc	5 円
牛乳	40 ％	100ｇ	17 円
砂糖	4 %	10 g	2 円
塩	2 %	5 g	1 円
バター	6 %	15 g	30 円
杏仁霜	6 ％	15 g	61.95 円
▼原価合計	ー	ー	228.75円

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現役和食調理師のヒント

杏仁霜は粉末状で糖分を多く含み、生地の保湿性とほのかな甘みを加えます。

今回は、三重県産の国産小麦「ニシノカオリ」を使用し、水分を水40％＋牛乳40％で調整。
さらに、風味づけとして杏仁霜を6％配合し、「後入れ投入口」に入れて焼き上げました。

焼成中の香りに期待しましたが、結果としては杏仁霜の香りはほとんど感じられず、
前回同様、加熱によって香りが飛んでしまうことが確認できました。
焼き上がりはやや硬めながらも、味わいとしては十分に美味しい仕上がりです。

「ニシノカオリ」は国産らしいしっかりとした生地感が特徴で、やや膨らみは控えめですが、もっちりとした食感が得られます。牛乳の配合割合が多かったことも、ふくらみを抑える要因となった可能性があります。

今回の実験を通して、

といった結果が得られました。
杏仁霜をパンで活かすには、「香りの出し方」を工夫することがポイントです。

今回の「杏仁霜6％の食パン」をホームベーカリーで焼いた様子を、
実際に撮影してYouTube動画にまとめました。

生地の状態や焼き上がりの膨らみ、香りの出方など、
写真だけでは伝わりにくいポイントも映像で確認できます。

ぜひ、動画でも焼成の流れをご覧ください。

今回使用したホームベーカリーはPanasonic SD-BH104（廃盤モデル）
発売からかなり年数が経っていますが、現在も安定した焼き上がりで現役使用中です。

ホームベーカリー　Panasonic SD-BH104の消耗品一覧表

掲載レシピの材料	容量	価格	単価
強力粉	1 kg	380 円	95 円 / 250 g
ドライイースト	50ｇ	280 円	16.8 円 / 3 g
水	2000 cc	100 円	5 円 / 100 cc
塩	500ｇ	100 円	1 円 / 5 g
砂糖	1 ㎏	200 円	2 円 / 10 g
バター	150ｇ	300 円	20 円 / 10 g
杏仁霜	150 g	620 円	41.3 円 / 10ｇ
牛乳	1000 g	170 円	1.7 円 / 10g