河内晩柑の食べ方・剥き方|苦味少なく甘い!調理師がレビュー

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河内晩柑(かわちばんかん)は、和製グレープフルーツとも呼ばれる初夏の柑橘。爽やかな甘みとほどよい苦味が特徴で、剥き方や食べ方のコツで味わいが変わります。この記事では、現役調理師が実際に食べて感じた味・香り・おすすめの食べ方を詳しくレビューします。

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河内晩柑を実際に食べてみた!

河内晩柑を並べた画像
河内晩柑を実際に食べてみた!

私が初めて河内晩柑(かわちばんかん)を食べたとき、まず感じたのは「まさに和製グレープフルーツ!」という印象でした。
名前のとおり、さわやかでジューシーな果実で、暑くなってくる季節にぴったりの味わいです。

今回は、熊本産と愛媛産の両方を購入して食べ比べてみました。
・愛媛産はソフトボールよりも大きいサイズ
・熊本産はやや小ぶりで、野球ボールより大きいサイズ
と、産地によってサイズにも少し違いがありました。

皮は見た目どおり厚めで、手ではなかなか剥けません。外皮はグレープフルーツのように固く、さらに中の薄皮(じょうのう膜)も厚めで、これが本当に剥きにくい…!
途中で果肉が崩れてしまい、果汁がじゅわっと溢れ出てきます。

受け皿の上でむくのがおすすめです。こぼれた果汁は飲み干したくなるほど、爽やかでおいしい!

正直、剥くのはかなり手間がかかりますが、それでも食べたときの満足感は格別。
控えめな酸味と自然な甘み、あふれる果汁…。
「これは毎年食べたい!」と思える果物でした。

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河内晩柑とは?旬・産地・特徴を調理師が解説

河内晩柑の旬(収穫・出荷時期)

季節ごとの旬の食材をもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。▶ 旬の野菜・魚介【年間カレンダー】

河内晩柑は4月~7月にかけて旬を迎えますが、時期によって味や食感が少しずつ変化します。

  • 4〜5月(初期):果肉がやわらかく、爽やかな酸味と香りが特徴。フレッシュな味わい。
  • 5〜6月(中期):甘みと酸味のバランスが良く、ジューシーさも十分。いちばん人気の時期。
  • 7月(後期):酸味がまろやかになり、甘みが強調される。食べ応えのあるしっかりした果肉に。

河内晩柑の主な産地について

河内晩柑は、愛媛県南予地方(特に八幡浜市や西宇和)を中心とした温暖な地域で多く栽培されている柑橘です。ほかにも熊本県や鹿児島県、高知県などでも一部生産されていますが、全国的には愛媛県産が圧倒的なシェアを誇ります

河内晩柑の特徴(味・見た目・食感)について

見た目はグレープフルーツに似た丸くて大きめの果実で、皮はやや厚みがあり黄色味を帯びています。果肉はやわらかくて果汁が豊富、酸味は控えめで、まろやかな甘さとほのかな苦味のバランスが絶妙です。冷やして食べるとより一層みずみずしさが引き立ち、初夏から夏にかけてのデザートや朝食にぴったりな果物です。

河内晩柑の味は甘い?苦い?調理師の実食レビュー

河内晩柑をむいて皿に盛りつけた画像
河内晩柑をむいて皿に盛りつけた画像

見た目は似ている河内晩柑とグレープフルーツですが、実際の味わいは大きく違います。以下に主な違いをまとめました

項目河内晩柑グレープフルーツ
苦味ほとんどないはっきりとある
酸味控えめでまろやか強めでシャープ
甘さ自然でやさしい甘み甘さと酸味のバランス型
香り爽やかでやさしい柑橘香独特で強めの柑橘香
果汁量非常に多くジューシー多めだがやや硬めの果肉
薄皮(じょうのう膜)厚くて剥きにくい比較的しっかり・剥きやすい
食べやすさ薄皮をむくのに手間がかかるそのまま食べられることも多い
子ども・高齢者向き◎ 苦味がなく食べやすい△ 苦味が強く好みが分かれる

見た目も皮の質感もグレープフルーツにそっくりな河内晩柑。実際に食べてみると「まったくの別物!」と感じました。
まず驚くのは、グレープフルーツ特有の苦味がほとんどないこと。むしろ、控えめな酸味とやさしい甘さがふわっと広がり、クセがなくとても食べやすい果実です。ひと口食べるごとに口の中がさっぱりして、暑い季節やお風呂上がりにもぴったり。香りも柑橘らしい爽やかさがあって、気分までリフレッシュできます。

グレープフルーツが苦手な方や、お子さんにもすすめられるような、まろやかでやさしい味わい。酸味や苦味に頼らない、自然の甘さが魅力の果物です。

河内晩柑の剥き方と下処理のコツ

河内晩柑を実際に剥いた画像
河内晩柑を実際に食べてみた!

河内晩柑はとてもジューシーで美味しいのですが、正直に言うと「剥くのがかなり大変」です。

さらに中の薄皮(じょうのう膜)も分厚いため、そのまま食べるにはやや不向き。
食べやすくするためには、以下のような方法がおすすめです。

皮の剥き方(果肉だけを楽しむ方法)

  1. 上下をカットし、縦に切り込みを入れる
  2. 手で外皮をむく(包丁を少し入れるとスムーズ)
  3. 房をばらして、薄皮に切れ目を入れて果肉を取り出す

果汁がとにかく多いので、必ず受け皿やボウルの上で作業しましょう。
こぼれた果汁ごとタッパーなどに入れ、スプーンですくって食べています(画像参照)

冷やすとさらに美味しく!

むいた果肉は、冷蔵庫で1~2時間ほど冷やしてから食べると爽やかさがアップします。

河内晩柑の栄養素|食品成分表

ジューシーな河内晩柑をすくう
ジューシーな河内晩柑をすくう

河内晩柑 / 砂じょう / 生

栄養素単位
廃棄率55%
エネルギー38
水分90.0g
タンパク質0.7g
脂質0.2g
食物繊維(総量)0.6g
炭水化物8.8g
ナトリウム1
カリウム160
カルシウム10
マグネシウム10
リン21
0.1
亜鉛0.1
0.03
マンガン0.02
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)38
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)0.2
ビタミンK
ビタミンB10.06
ビタミンB20.02
ナイアシン0.3
ビタミンB60.05
ビタミンB12
葉酸13
パントテン酸0.13
ビオチン
ビタミンC36
参照→「日本食品標準成分表・資源に関する取組」

河内晩柑(かわちばんかん)は、さっぱりとした味わいだけでなく、栄養面でも魅力的な果物です。
注目したいのがビタミンCの含有量
可食部100gあたり36mgと、みかん(33mg)よりやや多めで、毎日の健康維持にうれしい栄養素が含まれています。紫外線が気になる季節にも、積極的に取り入れたい柑橘です。

さらに、カリウムは160mgと比較的多め。
カリウムは体内の塩分バランスを保つ働きがあり、バランスの良い食生活の中で意識したい栄養素の一つです。

カルシウムやマグネシウム、ビタミンB群も少量ながら含まれており、水分とともにさっぱりと栄養を摂れる夏向けの果物としてもおすすめです。

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どこで買える?河内晩柑
どこで買える?河内晩柑

私は実際に「訳あり」の河内晩柑を楽天市場で購入しました。
見た目にキズや色ムラがあるものの、果汁たっぷり&味は全く問題なし!
むしろ“家庭用ならこれで十分”と思えるほどコスパが良く、リピート決定です。

【ご案内】
河内晩柑の通販・お取り寄せは毎年4月〜7月ごろが最盛期です。
現在は販売終了していますが、次回シーズンにはおすすめ通販情報を掲載予定です。

まとめ|こんな人におすすめ!

河内晩柑は、グレープフルーツのような見た目に反して、苦味が少なくまろやかな味わいが魅力の果物です。控えめな酸味とすっきりとした甘みで、初夏にぴったりの爽やかさがあります。

特にこんな方におすすめです

  • 柑橘系は好きだけど、苦味が苦手な方
  • さっぱりとした果物を夏場に楽しみたい方
  • ジューシーで果汁たっぷりの柑橘を探している方

現在(11月〜3月頃)は旬を過ぎていますが、河内晩柑の最盛期は4月〜7月。シーズンが始まったら通販情報も再掲載予定です。

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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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