「Oisixって高いって本当?」「ミールキット1つで1,000円超えはやりすぎじゃない?」
そんな疑問やモヤモヤを抱えている人は少なくありません。
調理師として数多くの商品を試してきた立場から言うと、Oisixは“確かに高い”。しかし、理由を知らないまま値段だけで判断すると必ず損します。なぜならOisixの価格には、スーパーでは発生しない
- 下処理にかかる人件費
- 厳しい品質基準
- 歩留まり(可食部率)の高さ
- レストラン級レシピの開発コスト
- 小ロット配送の物流費
といった“見えない工程の積み重ね”が含まれているからです。仕組みを知らずに使うと、「高いだけのサービス」に見える。しかし、正しい使い方を知れば「これはむしろ安い」と感じる人が多いのも事実です。
この記事では調理師としての実体験を交えながら、Oisixの価格と価値の“本質”をわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- Oisixが“高い”と言われる本当の理由
- 価格以上の価値が生まれる仕組み
- 損する人・得する人の決定的な違い
- 高いままで終わらせない使い方のコツ
- 初回で失敗しない商品選びの基準
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Oisixは本当に高いのか?

<<結論>>
Oisixの商品は“確かに高い”
しかしその価格は、割高ではなく 理由のある“適正価格” です。
■ 値段が高いのは「中身」にコストをかけているから
スーパーより高い理由は、原価や人件費の積み上げ方が根本的に違うからです。Oisixには、一般の食材には含まれない以下のコストが加わっています。
- 下処理にかかる人件費
- 産地・栽培方法へのこだわり
- 歩留まり(可食部率)の高さ
- 厳しい品質基準
- レストラン級レシピの開発費
- 小ロット配送による物流費
つまり Oisix は
「食材の安さ」ではなく「完成度の高さ」にお金を払うサービス です。
■ “合う人には安い。合わない人には高い”という特徴がある
Oisixは万人向けではありません。調理師目線で断言すると、以下のタイプの人にはむしろ“安い”と感じるレベルです。
- 料理時間を短縮したい
- 献立を考えるストレスを減らしたい
- 味の当たり外れを失くしたい
- 外食よりヘルシーに済ませたい
- 忙しい日でも料理の質を下げたくない
これらを満たす理由はシンプルです。①時間、②手間、③失敗リスク、④外食の代替、⑤品質の安定性。この5つが大幅に削減されるため。
■ Oisixは「価格」でなく「生活の質」で評価すべきサービス
食材そのものの値段だけで判断すると損をします。Oisixは、家事時間の削減・失敗の予防・食生活の安定といった “生活価値” を提供するサービスです。

現役和食調理師のヒント
調理師として思うのは、Oisixは“食材を買う”というより“家事の負担を買わない”サービスだということです。値段よりも「どれだけ生活がラクになるか」で判断すると、必要かどうかが自然と見えてきます。
【本音レビュー】Oisix(オイシックス)は本当に便利?料金・味・デメリットを調理師が徹底評価
Oisixが「高い」と言われる理由5つ

<<結論>>
Oisixが高く見えるのはスーパーには存在しない工程が積み重なっているから。(下処理・素材の質・レシピ開発・物流・料理のクオリティ)
1⃣下処理済み食材の人件費が価格に乗っている
Oisixの食材は、カット済み・筋や皮の処理済み・臭み抜き済み・調味料は計量済みの個包装。
つまり、見えないところで“人が下処理を完了させている”ということです。
スーパーが売るのは 「素材そのもの」。Oisixが売るのは 「すぐ調理できる状態まで仕上げた食材」。だからOisixのほうが高くなるのは、むしろ当然です。
2⃣ミールキットは素材選定が厳しく、歩留まりが高い
Oisixの肉・魚・野菜は余分な脂・筋・骨がほぼ取り除かれ、可食部率が高い。つまり、買った分をほぼそのまま“食べられる部分”として使える素材です。
スーパーの食材は下処理でロスが出るのが当たり前ですが、Oisixは レシピに合わせて最適化された素材 を採用しているため、必然的に原価が高くなります。
3⃣オーガニック・特別栽培は市場価格より高くなる
Oisixは、有機・特別栽培の割合が高く、農薬管理・残留検査・契約農家の限定出荷 などの工程が標準仕様です。有機栽培は手間もリスクも通常より高く、収穫量も少ないため、素材そのものの段階で市場価格より高くなる のは当然です。
同じ“野菜”に見えても、そもそもランクが違う ことが多いのです。
4⃣小ロット配送の物流コスト
Oisixは 冷蔵・冷凍の温度帯管理、小ロット梱包、破損防止の緩衝材 など、家庭向けに最適化された配送方式を採用しています。スーパーは大量一括配送でコストを下げられますが、Oisixはその逆で、個別配送のため物流コストが高くなる構造 です。
その分のコストが価格に反映されるのは自然です。すが、Oisixは全く逆の方式。ここに大きなコストが乗るのは当然です。▶ Oisixの料金をもっと詳しく見る
5⃣味・レシピのクオリティが“外食代替レベル”
Oisixのミールキットは、火入れ・味付け・素材の組み合わせがプロ仕様で、15〜20分で外食1,200〜1,500円クラスの味 が再現できます。つまり、Oisixが提供しているのは食材ではなく、“外食品質の料理を家庭で再現できる体験” です。
その完成度を考えれば、スーパーの価格と比較して“高い”と判断するのは本質を見誤ります。

現役和食調理師のヒント
調理師として素材の裏側を知るほど、Oisixの価格は“理由のある値段”だと実感します。家庭では絶対に再現できない工程をすでに終えた状態で届くため、「食材の値段」で比較すると本質を見誤ります。
それでもOisixが選ばれる4つの理由

<<結論>>
Oisixは“高い”のではなく、価格以上の価値を返してくれるサービスです。味の安定性、レシピの失敗しにくさ、買い物や下処理の時間削減、そして健康面の安心――。
1⃣味の安定性が別格
Oisixのミールキットは、肉や魚の臭み抜き、余分な脂や膜の処理、野菜の最適なカットなど、プロの下処理を前提に仕上げられています。さらに調味料も家庭用に最適化されているため、素材の当たり外れに影響されにくく、「誰が作っても安定して美味しく仕上がる」のが特徴です。丁寧な下処理と品質管理が、Oisixの“味の再現性の高さ”を支え、価格の根拠にもなっています。
2⃣レシピの失敗率が圧倒的に低い
Oisixのレシピは、火入れ時間や食材の配置、工程のシンプルさまで綿密に設計されており、初心者でも失敗しにくい作りになっています。調味料はパックで分量が統一され、味付けのブレも起きにくい仕様。家庭料理の失敗要因である「火加減」と「味付けのズレ」を仕組みで排除しているため、料理スキルに左右されず、誰でも安定した仕上がりになる点が大きな価値です。
3⃣“時間の回収”という最大のメリット
Oisixの本当の価値は、食材ではなく“時間を取り戻せること”にあります。買い物、献立作り、下処理、ゴミ処理、余り食材の管理といった面倒な周辺作業を丸ごと削減するため、30分かかる料理が実質10分の負担に。外食や惣菜に流れる原因も減り、結果的に出費も抑えられる仕組みです。価格だけで比較できない“生活コストの節約”こそ、Oisixが選ばれる大きな理由と言えます。
4⃣健康と安全基準が高い
Oisixは農薬基準や添加物の制限、合成保存料不使用など、一般のスーパーより高い品質基準で商品を管理しています。特に小さな子どもがいる家庭や、外食が増えがちな共働き世帯にとっては、この“安心して使える食材”が大きな価値になります。つまりOisixの価格には、食材の安全性を確保するためのコストも含まれているということです。
Oisixの価値が「価格以上」だと感じ始めた方は、実際に一度試すのが一番早いです。
初回セットは当たり外れが少なく、調理師の私でも“コスパが良い入口”だと思います。
Oisixが“高いだけ”に感じてしまう人の3タイプ
<<結論>>
Oisixが“高いだけ”に見えてしまうのは、サービスの特性と使い方が合っていないから。ここを理解していないと、誰でも損します。
毎日の献立をすべてOisixで賄おうとする人
本来Oisixが最も力を発揮するのは忙しい日や余裕のない日、子どもの世話で手が離せない日など、「今日は助けてほしい」と思う瞬間です。調理師としての経験から言っても、Oisixは毎日使う前提ではなく、必要な日にだけ取り入れることでコスパが最大化します。
つまり、全部をOisixで済ませようとすると損をしやすく、使うべき日は“選ぶべき”サービスなのです。
比較せずにメニューだけ見て買う人
Oisixは良い意味で商品幅が広く、選択肢が多いサービスです。そのため、雰囲気だけで買うと割高に感じやすい一方で、しっかり比較して選べば「実は高くない」「むしろコスパが良い」と感じられる商品が数多くあります。
つまり、買い方ひとつで満足度が大きく変わってしまう、そんな特徴があるのがOisixです。
冷凍庫・冷蔵庫の管理が苦手な人
Oisixは「届いた食材を無駄なく使い切る」ことで価値が最大化するサービスです。管理が苦手だと、どうしても食材を使い切れずに廃棄が発生しやすく、その瞬間にOisixは「便利でお得なサービス」から一気に「割高な買い物」へ変わってしまいます。
つまり、Oisixは管理さえできれば強力に生活を助けてくれる一方で、管理できない人にとっては価値を発揮しにくいサービスだと言えます。
調理師が教える「得する使い方」3つの原則
<<結論>>
Oisixを本当にお得に使える人は、「使いどころ」と「選び方」を知っている人です。(忙しい日の利用、冷凍の使い分け、お気に入り商品を探す)
時短したい日の“限定利用”にする
Oisixを最もお得に使うコツは、実は「毎日使わないこと」です。実際、最も効率が良いのは「ミールキット1品に、単品惣菜を1品だけ足す」という組み合わせです。主菜はミールキットで作り、副菜は温めるだけ、盛り付けるだけのサラダやスープを添える。この形にすると、15〜20分かかる料理が体感では10分以下になり、洗い物も最小限に抑えられます。
冷凍と冷蔵を“用途で使い分ける”
Oisixを無駄なく使い切るには、冷蔵と冷凍のミールキットをきちんと使い分けることが欠かせません。冷蔵キットは賞味期限が短い代わりに味の再現性が高く、食感も良い仕上がりになります。そのため「使う日が決まっているとき」に向いています。
一方で冷凍キットは長期保存ができ、“疲れた日の保険”として常備しておくと非常に便利です。ただし、冷蔵を使い忘れて期限切れにしたり、冷凍を詰め込みすぎて管理できなくなると、一気に割高に感じてしまいます。
買う商品を固定化し、当たり外れを減らす
最終的には、“自分専用の当たり商品リスト”を持つことが、Oisixを最も安く使うための近道です。気に入った商品を数種類に絞ってルーティン化すると、味の安定感が出るだけでなく「これはコスパが良い」「これは満足度が高い」といった判断が明確になり、買い物のストレスも減っていきます。
一人暮らしや共働きにどれくらい便利なのかを検証したページはコチラ
▶オイシックスは一人暮らしに便利?
▶Oisix(オイシックス)は共働き家庭に最強?
プロが教える“初回に買うべき商品リスト”

初めてOisixを使う人がつまずく最大の原因は、「何を買えば失敗しないか」が分からないまま選んでしまうことです。調理師として30年以上現場に立ってきた視点から言うと、初回で選ぶべき商品は“味・時短・満足度”の3つが揃っているものだけで十分 です。
結論から言えば、以下のラインナップを選んでおけばまず失敗しません。
ジューシーそぼろと野菜のビビンバ(ミールキット)
Oisixを象徴する“鉄板ミールキット”。火入れも簡単で、味付けは誰が作ってもブレないレベルで安定しています。副菜の 小ねぎとのりの香り和え も含め、「これを食べてOisixを続けるか決めた」という人が最も多い定番品です。▶【オイシックス】ジューシーそぼろと野菜のビビンバをレビュー|とろ~り卵が絶品!
チキンフライのサルサ風(ミールキット)
揚げ物のハードルが一気に下がるキット。衣の付き方・火の入り方が安定しやすく、辛味は控えめで子どもでも食べやすい味付け。“プロが作ったように仕上がる達成感” が得られるのも魅力です。
このミールキットをレビューしたページはコチラ
▶【調理師本音レビュー】「チキンフライのサルサ風」
唐揚げと長芋のネギ塩ソース(ミールキット)
こちらは満足度の高さが際立つ一品。唐揚げは下味まで入った状態で届き、サクッとした衣と長芋の食感が相性抜群です。Oisixの「外食レベルの味」を体感するのに最適。
牛丼(冷凍)
電子レンジだけで完成するのに、味の完成度が高い“常備推奨アイテム”。
忙しい日のバックアップとして必ず役に立ちます。冷凍庫にひとつ入っているだけで、“外食しなくて済む日” を確実に増やしてくれる存在。
鮪たたき(冷凍)
解凍するだけで刺身クオリティの味が楽しめる便利品。丼・手巻き・冷やし茶漬けなど使い道が多く、「もう一品欲しいとき」の助け舟として非常に優秀。冷凍でも魚の臭みが出にくい点が強みです。
初回はお試しセットが一番コスパが良く、味の傾向も判断しやすい内容になっています。
避けるべき選び方
Oisixを初めて使う人がつまずくポイントは、実は決まっています。ここを外すだけで「失敗率」が一気に下がります。
❌ ボリュームの少ない“単品主菜”をいきなり選ぶ
満腹感が弱く、「値段のわりに量が少ない…」という悪印象で終わりやすいパターン。
特に主菜1品だけの商品は 初心者向きではありません。まずは満足度の高い“主菜+副菜セット”を選ぶ方が確実。
❌ 調理工程が多いミールキットを選ぶ
初回は絶対に避けたい地雷。工程数が多い、洗い物が増える、火加減がシビア。
こういうキットを最初に選ぶと「時短のはずなのに、思ったより手間…」と感じてしまい、Oisixそのものにネガティブな印象が残ります。
❌ “変わり種メニュー”に手を出してしまう
初回でいきなり…エスニック系、スパイス強め、家庭で食べ慣れない味。こうした“冒険メニュー”を選ぶと、好みが分かれて失敗しがち。まずは 万人向けの王道メニュー を選ぶのが鉄板です。
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Oisix単品商品の本音レビューまとめ|買うべき商品と微妙な商品を調理師が正直評価
まとめ|Oisixは“高いようで実は安い”サービス

Oisixはスーパーより高く見えます。しかし調理師として断言できるのは、「価格には理由があり、使い方次第でむしろ安くなる」 ということ。
Oisixの料金には、下処理、歩留まり、品質、配送コスト、外食レベルのレシピ。こうした“価値”が含まれています。
さらに大きいのは、買い物・献立・下処理・後片付けの負担が一気に減ること。時間・精神的ストレス・料理の失敗が減り、生活全体ではむしろコスパが良くなります。
Oisixが向いている人
- 忙しい日の料理負担を軽くしたい
- 子どもとの時間を増やしたい
- 外食・惣菜を減らして健康的にしたい
- 料理のクオリティを保って時短したい
こういう人には “Oisixは高いどころか安い投資” になります。
Oisixが損になる人
- 毎日すべてOisixで完結させようとする
- 比較せず雰囲気で買う
- 冷蔵庫管理が苦手
- 当たりメニューを固定化しない
こういう使い方は確かに割高になります。
最後に:迷っているなら“これだけ試す”が最適解
この記事で紹介した「使い方の3原則」「初回に買うべき商品」「避けるべき選び方」。これを守れば、初回から「高いのに物足りない」という失敗はほぼありません。
より具体的に判断したい人のために、調理師として30以上の商品を本音レビューした総合ページもあります。
▶ 【本音レビュー】Oisixは本当に便利?料金・味・デメリットを調理師が徹底評価を見る
Oisixが “自分にとって高いのか安いのか” は、実際の味と使い勝手を知ると明確になります。
まずは1回だけ、正しい使い方で試してみてください。きっと「高い」の意味が変わります。
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✔ 初回限定のお試しセットは“味・便利さ・時短効果”を一番実感しやすい内容です。
家事の負担がどれだけ減るか、まずは1回だけ試してみてください。

現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)
和食の世界で25年以上。旬の食材や家庭でできる調理のコツを、やさしく、わかりやすくお届けしています。料理がもっと楽しく、おいしくなるきっかけになれば嬉しいです。
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