※本記事には広告が表示されます。
鳳梨の旬~おいしい時期~
パイナップル
| ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ |
|---|
▶ 季節ごとの野菜・魚介を一覧でチェックする【年間カレンダー】
輸入パイナップルの旬
多くがフィリピンや台湾などから輸入されており、3月〜8月頃に最も多く出回り、甘みが強いのが特徴です。
特に5月〜7月は、熟度・糖度ともに優れた果実が多く、価格も安定するためおすすめです。
国産パイナップルの旬
沖縄県などで栽培されている国産パイナップルの旬は、**初夏〜真夏(6月〜8月)**です。
近年では「スナックパイン」「ピーチパイン」など、手でちぎって食べられる新品種も人気を集めています。

現役和食調理師のヒント
旬のパイナップルは格別の香りとジューシーさがあります。特に5月〜7月の「キャンディーナパイン」は、甘さが際立っておすすめです。
鳳梨(パイナップル/パインアップル)とは?

甘酸っぱくてジューシーな南国フルーツ
パイナップルは、南アメリカ原産の多年草果実で、現在はフィリピンや台湾、日本(沖縄)などで広く栽培されています。
果肉は甘酸っぱくて果汁が豊富。消化酵素「ブロメライン」を含み、肉料理との相性も抜群です。
- さわやかな酸味と甘みが魅力のトロピカルフルーツ
- 「新大陸からの贈り物」といわれるほど世界各地に広まったフルーツ
- 沖縄と鹿児島で少量生産される
「パイナップル」と「パインアップル」の違い
日本では「パイナップル」と呼ぶのが一般的ですが、これは英語「Pineapple(パインアップル)」の日本語読みに由来します。
| 呼び方 | 解説 |
|---|---|
| パインアップル | 英語本来の発音に近い表記。辞書や輸入ラベルなどで見かけます。 |
| パイナップル | 日本語で広く定着した呼称。家庭やスーパーではこちらが主流。 |
呼び方は異なりますが、同じ果物を指します。どちらを使っても間違いではありません。

現役和食調理師のヒント
「鳳梨(ほうり)」という漢字は、中国語での音読みから来ており、果物としての高級感や南国感も演出しています。
鳳梨(パイナップル)と相性の良い食材
パイナップルは、甘酸っぱい風味と果汁たっぷりの食感を活かして、さまざまな食材と好相性。和洋中を問わず、食卓を彩るアクセントになります。
肉類(豚肉・鶏肉)
- 酵素ブロメラインが肉を柔らかくし、特に豚肉の生姜焼きや鶏の照り焼きと好相性。
- 酸味が脂のくどさを中和し、食べやすくしてくれます。
- チーズ類(モッツァレラ・クリームチーズ)
- パイナップルの酸味とチーズのコクが調和し、サラダやピザの具材にぴったり。
- 特に「ハワイアンピザ」の定番コンビとしても有名。
野菜類(パプリカ・セロリ・紫玉ねぎ)
- フルーティーな甘さがシャキッとした野菜と相性抜群。
- 酢豚やマリネ、エスニック風サラダに◎。
海鮮(エビ・ホタテ)
- 甘みと塩味のコントラストが絶妙。
- エビとパイナップルの炒め物は、アジアン料理の人気メニュー。
ハーブ(ミント・バジル)
- 爽やかなハーブと合わせれば、デザートやドリンクに清涼感が加わります。

現役和食調理師のヒント
パイナップルは甘味・酸味・酵素という3つの個性を活かすと、料理に深みが出ます。特に炒め物や煮込み料理の“隠し味”として加えると、自然な甘みと香りがアップします。
鳳梨(パイナップル)の保存方法
パイナップルは追熟しない果物のため、購入時の状態が味の決め手になります。保存方法を工夫することで、風味を損なわずに楽しめます。
丸ごとの保存(冷蔵せず常温で)
- 風通しの良い場所で、葉を下にして立てて保存すると甘みが全体に均一になります。
- 保存期間の目安:常温で2〜3日以内

現役和食調理師のヒント
葉の近くは甘みが足りないことがあるため、逆さ保存がおすすめです。
カット後の保存(冷蔵)
- 皮をむき、食べやすくカットしたら、密閉容器かラップで包んで冷蔵庫へ。
- 保存期間の目安:冷蔵で2〜3日以内
- 水分が出やすいため、キッチンペーパーを敷くと傷みにくくなります。
冷凍保存(長期保存に)
- カットしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍。
- 保存期間の目安:約1か月
- 解凍せずにそのままスムージーやシャーベットに使えます。
鳳梨(パイナップル)の選び方|甘くてジューシーな果実を見分けるコツ
パイナップルは追熟しない果物。購入時の状態で味が決まるため、見た目や香りでしっかり選びましょう。
甘いパイナップルを選ぶ5つのポイント
| ポイント | 選び方のヒント |
|---|---|
| 香り | 甘く芳醇な香りがあるものは熟していて食べごろ。青臭さが残るものは未熟の可能性。 |
| 葉の状態 | 葉が青々としていてピンとしているもの。乾燥して茶色い場合は鮮度が落ちている証拠。 |
| 全体の色 | 黄色が濃く出ていてムラのないものが◎。緑が強い場合は未熟。 |
| 重さ | 持ったときにずっしりと重みを感じるものは果汁たっぷり。 |
| お尻の部分 | 下部が柔らかく、甘い香りがするものは糖度が高い証拠。 |

現役和食調理師のヒント
甘みは「下から上へ」広がっていくので、お尻(底部分)がしっかり熟しているものが理想的。葉を軽く引っ張ってスッと抜けるものは熟しすぎている可能性もあるので注意しましょう。
主な品種群
国産
ホワイトココ(沖縄P19)
▶果肉が白く糖度16度以上でココナツのような香りが特徴
ゴールドバレル(タダオゴールド)
▶高糖低酸の食味が優れるパイナップル
ジュリオスター
▶7月下旬に成熟する早生品種。あまり市場に出回らない
サンドルチェ(沖縄P17)
▶「サンドルチェ」は商標で、正式な品種名は「沖農P17」
ピーチパイン(ソフトタッチ)
▶正式名称は「ソフトタッチ」と言う品種です。
スナックパイン(ボゴール)
▶ボゴールパインと言う品種で、手でちぎって食べられるのが特徴。
ハワイ種(スムースカイエン)
▶米国ハワイから導入されたパイナップル
輸入品
スウィーティオ
▶酸味が少なく甘さを感じるパイナップル
スウィーティオパイナップルゴールド
▶酸味が少なくしっかり甘さを感じる
ゴールデンパイン
▶甘味が強く、酸味は穏やか。独特の甘い香りと黄色みの濃い果肉
ハニーグロウ
▶ゴールドより一層甘味が強いパイナップル
キャンディーナ・パイン
▶甘みと酸味のバランスが良いパイナップル
台湾産パイン
▶台湾から輸入されている完熟パイン
パインアップルの栄養 ~食品成分表~
パインアップル(生)
可食部100g当たり
| 栄養素 | 生 | 単位 |
|---|---|---|
| 廃棄率 | 45 | % |
| エネルギー | 54 | ㎉ |
| 水分 | 85.2 | g |
| タンパク質 | 0.6 | g |
| 脂質 | 0.1 | g |
| 食物繊維(総量) | 1.2 | g |
| 炭水化物 | 13.7 | g |
| ナトリウム | – | ㎎ |
| カリウム | 150 | ㎎ |
| カルシウム | 11 | ㎎ |
| マグネシウム | 14 | ㎎ |
| リン | 9 | ㎎ |
| 鉄 | 0.2 | ㎎ |
| 亜鉛 | 0.1 | ㎎ |
| 銅 | 0.11 | ㎎ |
| マンガン | 1.33 | ㎎ |
| ヨウ素 | – | ㎍ |
| セレン | – | ㎍ |
| クロム | – | ㎍ |
| モリブデン | – | ㎍ |
| ビタミンA(レチノール) | – | ㎍ |
| ビタミンA(β-カロテン) | 37 | ㎍ |
| ビタミンD | – | ㎍ |
| ビタミンE(トコフェロールα) | – | ㎎ |
| ビタミンK | 1 | ㎍ |
| ビタミンB1 | 0.09 | ㎎ |
| ビタミンB2 | 0.02 | ㎎ |
| ナイアシン | 0.2 | ㎎ |
| ビタミンB6 | 0.10 | ㎎ |
| ビタミンB12 | – | ㎍ |
| 葉酸 | 12 | ㎍ |
| パントテン酸 | 0.23 | ㎎ |
| ビオチン | 0.2 | ㎍ |
| ビタミンC | 35 | ㎎ |
パインアップルの漢字・英語表記

日本語で「パイナップル」と呼ばれる果物は、**漢字では「鳳梨(ほうり)」**と表記されます。
この漢字は中国語の音に由来し、「鳳」は鳳凰(ほうおう)、「梨」は果実を表します。
英語では Pineapple(パイナップル) といい、発音は /ˈpaɪnˌæp.əl/(パイン・アプル)です。
あわせて読みたい
芒果 マンゴー(mango)
蕃瓜樹 パパイヤ(papaya)
グアバとは?旬・品種・栄養・選び方・保存方法までやさしく解説
