かまぼこは英語で?Kamabokoの意味・海外への説明例を調理師がやさしく解説

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かまぼこは海外で説明の難しい日本の練り物のひとつです。結論から言うと、かまぼこは 英語でも “Kamaboko” が正式表記。ただし、外国人には “fish cake” と説明すると理解されやすい場面もあります。

この記事では、

  • かまぼこの英語表記
  • シーン別で使える英語例文
  • 外国人に説明するコツ
  • 調理師目線のかまぼこの特徴・種類・使い方

初心者でも分かるようにまとめました。

かまぼこは英語で何と言う?

結論:Kamaboko(発音:カマボコ)
海外でもそのまま日本語が使われています。

補助的な表現として fish cake(フィッシュケーキ) も使われますが、日本のかまぼことは製法も食感も異なるため「完全一致ではない」点に注意。


Kamaboko の意味と海外での認知

海外では「Japanese fish cake」のカテゴリで説明されることが多く、寿司屋・ラーメン店では “Naruto / Kamaboko” とそのまま表記されています。


fish cake と言われる理由

英語圏での fish cake は「魚のすり身+つなぎ+香草を混ぜて揚げたもの」を指すため、日本のかまぼことは異なる。そのため最も正確な表現は Kamaboko。


料理で使える英語例文

● 料理に使うとき

  • “This soup contains kamaboko, a traditional Japanese fish cake.”
  • “We slice kamaboko and serve it with soy sauce.”

● 調理シーン

  • “Kamaboko is made by steaming seasoned fish paste.”
  • “It has a firm texture and a mild flavor.”

英語表記についてもっと詳しく知りたい方は、こちらのページで 魚介類の漢字・英語表記一覧 をまとめています。


かまぼこの特徴と種類

かまぼこは 「日本の魚加工品の完成形」 と言っていい。単に“すり身を固めたもの”ではなく、原料の鮮度・塩の使い方・温度管理・すり時間 のすべてで食感と旨味が決まる。和食の世界では、かまぼこの“ムチッとした弾力”や“すっきりとした後味”を見ると、その店の魚を見る目と仕込みの丁寧さが分かる。

かまぼこの特徴


弾力の質
かまぼこの弾力は、魚のタンパク質が「加熱でゲル化」することで生まれる。この“弾力”の出し方が良い蒲鉾は、噛んだ瞬間に歯が跳ね返されるほどの張りがあり、噛むほどに旨味がにじみ出る。市販品と職人仕込みでは、この弾力の出方がまったく違う。


白身魚の旨味を最大限に引き出す技術
かまぼこは素材の白身魚(グチ・エソ・スケソウダラなど)の“臭みを消して旨味だけ残す” 日本の伝統技術の集大成。すり身に入る塩の量・ミキシング温度・蒸し時間のどれか1つでもズレると、一気に「ぼそついた食感」になるほど繊細。


保存性と汎用性の高さ
冷蔵保存でも数日持つうえ、吸い物・天ぷら・おでん・酢の物・ラーメンのトッピング。どの料理にも馴染む。“縁の下の力持ち”としてのポテンシャルは、練り物の中でも群を抜いている。


かまぼこの主な種類


■ 板かまぼこ(最も一般的)
木の板にすり身を盛り、蒸し上げたもの。足の強さ・締まり・淡い甘み のバランスが取れた王道のかまぼこ。


■ 紅白かまぼこ
おせち料理の定番。紅は縁起物としての意味合い、白は清浄を表す。味は板かまぼことほぼ同じだが、色による印象の違いが大きい。


■ 焼きかまぼこ(小田原系など)
蒸した後に表面を焼いて仕上げるため、香ばしさとむっちりした弾力 が際立つ。酒の肴として最高。


■ 卵入り・ご当地かまぼこ
地域によっては野菜・卵・海藻を練りこむタイプもあり、土地の食文化が強く出る“ローカルフード”としての側面もある。


現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

かまぼこは“ただの白い魚の塊”ではなく、日本の魚料理の技術が凝縮した伝統食品
英語で説明するときも “Japanese fish cake” より**“Kamaboko” と呼ぶのがいちばん正確です。


栄養

かまぼこは高たんぱく・低脂質の食品で、ヘルシーにたんぱく質を補給したい人にも向いています。主原料である白身魚の影響で、体づくりに役立つ アミノ酸 がバランスよく含まれているのも特徴。特に注目したいのは、ビタミンB12(神経・血液の健康に関わる)、ナイアシン(エネルギー代謝)、カルシウム(歯や骨)などが適度に含まれている点。脂質が少ないためカロリーは控えめで、おでんやお弁当のおかずとしても重くなりません。

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現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)
和食の世界で25年以上。旬の食材や家庭でできる調理のコツを、やさしく、わかりやすくお届けしています。料理がもっと楽しく、おいしくなるきっかけになれば嬉しいです。
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