杏仁霜(きょうにんそう)はどこで売ってるのか?
結論から言うと、スーパーではほとんど見かけず、通販で買うのが確実です。中華食材店や大型スーパーにある場合もありますが、品ぞろえは限られます。この記事では、調理師がおすすめする入手先として、製菓材料専門店のcotta(コッタ)を中心に紹介します。
杏仁霜とは

杏仁霜(きょうにんそう)は、杏(あんず)の種子の中にある「仁(さね)」=杏仁(きょうにん)を粉末状にした食材です。ほんのり甘く、香ばしい香りが特徴で、杏仁豆腐や中華風のスイーツ・ドリンクに使われます。中国では古くから親しまれてきた素材で、現在では杏仁豆腐をはじめとするデザートに欠かせない存在です。
杏仁には2種類あります。
- 苦味が強く、主に薬用とされる「苦杏仁(くきょうにん)」
- 甘くて香りがよく、食品向けの「甜杏仁(てんきょうにん)」
一般的に市販されている杏仁霜は甜杏仁を原料にしており、やさしい甘い香りが特徴です。
ただし、杏1個からごくわずかしか杏仁が取れないため、純杏仁100%の杏仁霜は高価です。そのため、スーパーなどで見かける多くの製品は、香りが似たアーモンドパウダーや砂糖・でん粉をブレンドして作られています。
なお、杏仁霜とアーモンドパウダーは別物ですが、中国語ではアーモンドも杏仁も同じ「杏仁(シンレン)」と呼ぶため、英語表記では「Almond powder」と記載されている商品もあります。購入時にどのタイプを選べばよいかは、後半の「どこで買える?」で詳しく紹介します。

杏仁霜は、杏仁豆腐やプリン、ミルクドリンクなどに使うと、やさしい香りとコクが加わり、本格的な味わいになります。香りをしっかり楽しみたいなら、甜杏仁100%タイプがおすすめです。
杏仁霜はどこで買える?

杏仁霜(きょうにんそう)は、スーパーではあまり見かけない珍しい食材です。中華食材店や一部の大型スーパーで取り扱いがある場合もありますが、品ぞろえが限られていたり、純杏仁タイプが手に入りにくいのが現状です。そのため、ネット通販で購入するのがもっとも便利で確実。
一番のおすすめは製菓材料専門店「cotta(コッタ)」
cottaはお菓子づくりの材料と道具を専門にあつかう通販サイトです。杏仁霜のようにスーパーで見つけにくい材料も探しやすく、次の点で杏仁豆腐づくりに向いています。
- 製菓用の使いやすい容量で少量(100g)から試せる
- 一緒に使う材料や道具(寒天・ゼラチン・プリン型など)が同じ店でそろうので、杏仁豆腐を一度に準備できる
- 製菓材料の専門店ならではで、用途に合った杏仁霜を選びやすい
「杏仁豆腐を家で作ってみたい」という方には、材料をまとめて用意できるcottaが結局いちばん手間がかかりません。
Amazon・楽天で「杏仁霜」を買う場合
Amazonや楽天で購入する場合、種類がたくさんあって迷いますよね?その中でも安心して購入できる商品を2つ紹介します。
ユウキ食品 杏仁霜
ユウキ食品は日本の食品メーカーで中華・エスニック料理の調味料などの製造販売を行っている会社なので安心です。ユウキ食品についてはコチラをご覧ください▶YOUKI食品
- 内容量:150g
- 特徴:アーモンド不使用、杏仁霜パウダー
- 価格目安:580~800円
※価格・内容量は変動します。最新情報は各リンク先でご確認ください。
麒福食品 七福 杏仁霜
台湾で製造された「杏仁霜」。輸入元は丸松物産株式会社。丸松物産についてはコチラをご覧ください▶丸松物産株式会社
- 内容量:400g
- 原料:砂糖、杏の仁、ブドウ糖、コーンスターチ
- 特徴:杏の種の粉末を原料にしたミックス粉
- 価格目安:1,000〜1,500円
※価格・内容量は変動します。最新情報は各リンク先でご確認ください。 - レビューには少し粉っぽいという意見が多いがコスパは最高という声も。
杏仁霜はどんな味?どんな料理に使われる?
杏仁霜(きょうにんそう)は、甘く華やかな杏仁の香りと、ほのかなコクが魅力の粉末です。
この香りと風味こそが、杏仁豆腐を「杏仁らしく」仕上げる要となります。
味と香りの特徴
- 甘さそのものよりも、香りが味のカギ。ほんのりナッツのような香ばしさを感じさせます。
- 純度の高いタイプほど香りが際立つため、香りで味わう要素が強い食材といえます。
- ブレンドタイプ(砂糖・コーンスターチなど混合)では、少しまろやかさが出る傾向があります。
代表的な使い道とレシピ例

| 用途 | 使い方の例 |
|---|---|
| 杏仁豆腐 | 牛乳や豆乳と混ぜて、ゼラチンや寒天で固めてつくる定番スイーツ。濃厚な香りを引き立てます。 |
| 焼き菓子 | クッキー・マフィン・ロールケーキなどに少量混ぜると、香りのアクセントになります。 |
| ドリンク | 牛乳や豆乳、お湯に溶かして杏仁風味のドリンクに。紅茶やココナッツミルクと組み合わせたアレンジも可能です。 |
使用時のコツと注意点
- 液体と混ぜるときは、少量ずつ溶かしてから全体を混ぜると、ダマになりにくくなります。
- 代用品としてアーモンドパウダーやアーモンドエッセンスが用いられることがありますが、香り・風味の深みは杏仁霜には及びません。
杏仁霜の重さ|大さじ・小さじ1杯は何グラム?

一般的なブレンドタイプの杏仁霜は、
大さじ1=約8~10g/小さじ1=約3gが目安です。
純杏仁タイプは粉が軽く、大さじ1=約5~6g程度になります。
商品によって重さが変わるため、正確に計りたい場合はスケールを使用してください。
| 計量スプーン | 重さの目安 (ブレンドタイプ) | 純杏仁タイプ |
|---|---|---|
| 大さじ1 | 約8~10g | 約5~6g |
| 小さじ1 | 約3~3.5g | 約2g |
杏仁霜の保存方法
- 密閉容器に移し替える
袋のままでは湿気を吸いやすいため、密閉できる保存容器やチャック付き袋に移して保管します。乾燥剤(シリカゲル)を一緒に入れるとさらに安心です。 - 直射日光・高温多湿を避ける
保存場所は冷暗所(キッチンの戸棚など)が最適です。
湿度の高い夏場は、冷蔵庫の野菜室での保存もおすすめです。 - スプーンは乾いたものを使用
湿ったスプーンを入れると固まりやすく、カビの原因になります。
保存期間の目安
未開封:製造日から約6〜12か月(※商品記載の賞味期限を確認)
開封後:1〜2か月以内を目安に使い切るのが理想です。
風味が落ちやすいため、長期保存は避けましょう。
冷凍保存はできる?
冷凍も可能ですが、出し入れ時の結露で湿気がつくリスクがあるため、頻繁に使う場合は冷暗所または冷蔵庫保存が安全です。
長期保存したいときは、小分けにして冷凍し、使う分だけ取り出すようにします。

杏仁霜は香りが命。湿気を吸うと香りが薄れ、杏仁豆腐の風味が落ちます。開封後は密閉して早めに使い切りましょう。
杏仁霜の歴史
杏仁霜(きょうにんそう)の起源は古く、中国で生薬(漢方)として用いられてきた杏仁(あんずの種の仁)にさかのぼります。古代中国では生薬として用いられ、宮廷料理や薬膳に使われてきました。
やがて、杏仁をすりつぶして粉末状にした「杏仁霜」が生まれ、宋(そう)~明(みん)代の頃には、砂糖や桂花(キンモクセイ)を加えて風味を整えた甘味として発展し、宮廷料理や薬膳デザートの材料としても広まりました。
近代になると、杏仁霜は粉末デザートや飲料用の材料として商品化され、日本には大正~昭和期に伝わり、現在では「杏仁豆腐」などの中華スイーツに欠かせない材料として定着しました。

杏仁霜は、古代の薬膳文化から受け継がれた知恵が今に生きる香りを楽しむ伝統食材です。
杏仁霜の栄養素含有量
杏仁霜
可食部100g当たり
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杏仁霜の漢字・英語表記

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 漢字表記 | 杏仁霜 |
| 読み方(日本語) | きょうにんそう |
| 英語表記 | Almond Powder(または Apricot Kernel Powder) |
| 発音記号 | /ˈæmənd ˈpaʊdər/(アーモンド・パウダー) |
| ピンイン(中国語) | xìngrén shuāng(シンレン シュアン) |
本来の原料は「杏(Apricot)」の種の中の仁を粉末にしたもので、正確には Apricot Kernel Powder(アプリコット・カーネル・パウダー)です。ただし、中国語では「杏仁」と「アーモンド」がどちらも「xìngrén(シンレン)」と呼ばれるため、英語に訳す際に Almond Powder と表記されることが多くなっています。そのため、パッケージには「Almond Powder」と書かれていても、実際は杏仁を使った製品であることが多いです。