りんご(林檎)とは?栄養・品種・保存方法も解説|和食のプロ監修

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林檎の漢字・英語表記と読み方・発音

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表記読み方備考
林檎りんご一般的には「りんご」とひらがなで表記されることが多いです。
Appleアップル英語表記。「リンゴ」は英語圏でも最もポピュラーな果物の一つです。

林檎の旬

りんご

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りんごの旬は【9月〜12月頃】です。
特に秋から冬にかけて、甘みと酸味のバランスが整った国産りんごが多く出回ります。


旬のりんごを楽しむポイント

  • 秋に収穫される「ふじ」「シナノスイート」「王林」などは、香りが高くジューシーで食べごろ。
  • 早生(わせ)品種の「つがる」や「弘前ふじ」などは、9月上旬から楽しめます。
  • 冬にかけては「サンふじ」「ぐんま名月」など貯蔵性の高い品種が登場します。
現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

寒冷地で育ったりんごは、日中と夜間の寒暖差により糖度が上がり、果肉が引き締まっておいしくなります。

林檎とは?~世界で愛される果物~

林檎

りんご(林檎/Apple)は、バラ科リンゴ属の果実で、古くから世界中で食べられてきた代表的な果物の一つです。
日本では主に青森県や長野県などの寒冷地で栽培され、秋から冬にかけて旬を迎えます。


🌱 特徴と魅力
皮ごと食べることで、ポリフェノールや食物繊維もしっかり摂取できます。
シャキッとした歯ごたえと、甘み・酸味のバランスが魅力。
生食はもちろん、加熱すると香りと甘さが引き立ち、スイーツや料理にも幅広く活用できます。

現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

りんごは肉料理の付け合わせや酢の物にも活躍する万能果物です。
細かく刻んでサラダや白和えに加えると、ほのかな甘みと食感がアクセントになります。

林檎と相性の良い食材・料理

りんごは甘みと酸味をあわせ持つ果物で、さまざまな食材と調和します。生食はもちろん、加熱調理でも旨みを引き立てます。


🥗 生食で相性のよい食材

チーズ(カマンベール、ブルーチーズなど)
 ⇒ 甘酸っぱさがチーズの塩気と好相性。サラダやカナッペにおすすめ。

ナッツ類(くるみ、アーモンド)
 ⇒ 食感の違いがアクセントになり、サラダやヨーグルトに◎。

レタス、セロリ、水菜
 ⇒ シャキシャキ系の野菜と組み合わせて、爽やかなサラダに。


🍖 加熱料理での好相性

豚肉・鶏肉
 ⇒ ソテーや煮込み料理に加えると、りんごの甘みで肉が柔らかく仕上がります。

玉ねぎ・にんじん
 ⇒ カレーやシチューにすりおろし林檎を加えると、まろやかさとコクがアップ。

さつまいも・かぼちゃ
 ⇒ りんごの酸味が甘い根菜の風味を引き立て、煮物やスープにぴったり。


🍰 デザート・飲料にも

紅茶(アップルティー)

シナモン・バター(焼きりんごに)

はちみつ・レモン(ジャムやコンポートに)

林檎の保存方法|鮮度を長持ちさせるコツ

りんごはエチレンガス(植物ホルモンの一種)を多く放出する果物で、他の野菜や果物に影響を与えることがあります。正しく保存することで、風味や栄養を損なわずに長持ちさせることができます。


常温保存(すぐ食べる場合)

  • 秋〜冬(室温が10℃前後)の時期は、風通しのよい涼しい場所で常温保存も可能。
  • 直射日光や暖房の当たる場所は避けてください。
  • 新聞紙で1個ずつ包んで保存すると、乾燥を防ぎ鮮度が保てます。

冷蔵保存(長く持たせたい場合)

  • 1個ずつポリ袋やラップに包み、冷蔵庫の野菜室へ
  • 他の野菜と一緒に入れると、エチレンの影響で野菜の劣化が早まるため、袋で仕切って保存すると安心です。
  • 冷蔵保存の目安:約2〜3週間

カットしたりんごの保存方法

  • レモン汁を少量ふりかけてラップで包み、冷蔵庫へ。
  • 1〜2日以内に食べきるのが理想です。
  • 冷凍する場合は、スライス→砂糖かレモン汁をまぶす→密封して冷凍で約1ヶ月保存可能。

林檎の主な品種と特徴

日本では約2,000種以上の品種があるとされますが、スーパーでよく見かける代表的な品種を紹介します。


◆ サンふじ(Sun Fuji)
【収穫時期】11月〜12月
【特徴】甘みが非常に強く、果汁たっぷり。シャキッとした食感。
【用途】生食・ジュース・サラダにも万能


◆ 王林(おうりん)
【収穫時期】11月〜1月
【特徴】黄緑色の皮と強い甘みが特徴。酸味は控えめで香りが豊か。
【用途】生食、ヨーグルトと好相性


◆ シナノスイート
【収穫時期】10月中旬〜11月
【特徴】酸味が少なく、なめらかな食感。甘み重視の方に人気。
【用途】子どもにも食べやすい、サラダにも


◆ つがる
【収穫時期】8月下旬〜9月上旬
【特徴】早生品種でやややわらかめ。甘みが強く酸味が少ない。
【用途】生食向き、皮ごと食べるのもおすすめ


◆ ぐんま名月
【収穫時期】10月下旬〜11月
【特徴】蜜入りで上品な甘さ、皮は黄緑〜赤みがかる。
【用途】贈答用にも人気、生食・スイーツ向き


◆ 紅玉(こうぎょく)
【収穫時期】10月頃
【特徴】酸味が強く、香り豊か。加熱調理に向く。
【用途】アップルパイ、焼き菓子、ジャムなど加熱調理用に最適

林檎の栄養素(食品成分表)

りんご(生)
可食部100g当たり

栄養素皮つき単位
廃棄率8%
エネルギー56
水分83.1g
タンパク質0.2g
脂質0.3g
食物繊維(総量)1.9g
炭水化物16.2g
ナトリウム
カリウム120
カルシウム4
マグネシウム5
リン12
0.1
亜鉛0.1
0.05
マンガン0.04
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン1
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)22
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)0.4
ビタミンK2
ビタミンB10.02
ビタミンB20.01
ナイアシン0.1
ビタミンB60.04
ビタミンB12
葉酸3
パントテン酸0.05
ビオチン0.7
ビタミンC6
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

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