鰊 にしん(Herring)

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鰊(にしん)の旬 ~おいしい時期~

鰊(にしん)の旬を示したカレンダー(2月〜3月)
鰊の旬は2〜3月(目安:冬〜早春)。数の子を抱える時期で、身に旨みが増します。

にしんの旬は2月から3月ごろ

旬カレンダー(1月〜12月)※色が付いている月が旬の目安です。

「4月は何が旬?」と迷ったら、一覧で確認するのが早いです。4月の旬魚介は「4月の魚介類一覧」にまとめています▶4月|旬の魚介類 一覧表【保存版】

鰊(にしん)とは ~解説~

  • 「春告魚」で「にしん」と読む
  • 旬は春と秋の2回
  • 冷水魚で水温が6~5度の海に生息する
  • 太平洋産と大西洋産に大別される
  • ほとんどが外国産(アメリカ、カナダ、中国など)
  • 鮮魚で出回っているものは国産(90%が北海道産)
  • 昔は国産物は高級品で「幻の魚」と言われる
  • 今は徐々に漁獲量が増えてきている
  • 鰊の卵は「数の子」
  • 伝統料理や正月料理には欠かせない魚
  • 「子持ち昆布」は鰊が昆布に卵を産み付けたもの
  • 身欠きニシンとは内臓を取り、日干しにして固めた食材
    (米のとぎ汁で戻して調理する)

鰊の目利き

鮮魚(丸ごとの鰊)の見分け方

鰊は鮮度が落ちるとにおいが出やすいので、まずは見た目と触感でチェックします。
目が澄んでいて黒目がはっきり、体表の銀色にツヤがあるものが新鮮。身を軽く押して弾力が戻る個体を選ぶと失敗しにくいです。
エラがくすんだ色・腹がやわらかい・ぬめりがベタつくものは避けるのが無難です。

切り身・三枚おろし(フィレ)の選び方

切り身は表面の乾きやドリップ(汁)が少ないものが基本です。
身の色が自然で、血合いが黒ずんでいないもの、皮目がしっとりしてツヤがあるものを選ぶと臭みが出にくいです。
パック内に水分が溜まっている・身が崩れているものは鮮度が落ちているサインになりやすいです。

子持ちにしん(数の子入り)の見分け方

卵がつぶれていない、腹が破れていない個体が良品です。
身がふっくらして弾力があり、においがきつくないものを選びましょう。
卵が片寄っていたり、腹がゆるいものは扱いにくく、においも出やすい傾向があります。

身欠きにしん(干しにしん)の選び方(扱うなら)

乾燥が均一で、表面が極端に白く粉っぽくないものが選びやすいです。
脂がある魚なので、酸化したような強いにおいがするものは避けるのが安心。割れ・欠けが少なく、身の色が自然なものを選ぶと戻しやすいです。

ニシンの臭み取り|鮮度と脂の酸化がポイント

にしんの臭みは、大きく分けて 「鮮度低下による魚臭さ」と 「脂の酸化による油っぽいにおい」の2つが出やすいのが特徴です。海水魚では保存中にTMA(いわゆる腐敗した魚のにおい)が増えやすく、さらに脂の酸化も重なると、においが強く感じられます。

対策はシンプルで、ポイントは3つだけ。
①表面の血や汚れを残さない
②水分(ドリップ)をしっかり拭く
③必要なら塩で軽く締めて出てきた水分を拭く

脂のある魚ほど「拭き取り」で仕上がりが変わります。臭み取り・内臓処理の基本手順は、にしん以外の青魚にも応用できます。手順を1ページにまとめているので、迷ったときはこちらを見ながら進めてください。
魚の臭いを取る方法|臭み取り・内臓処理のコツを調理師がやさしく解説

ニシンと相性の良い食材

大根
にしんの旨味を吸ってくれて、煮物がまとまりやすい定番です。身欠きにしん×大根×生姜の組み合わせがよく使われます。

生姜(しょうが)
生臭みを抑えつつ、煮物・つみれ汁・酢締めにも使える“万能の相棒”。にしん料理ではかなり頻出です。

ごぼう+にんじん(根菜)
にしんのつみれ汁などで定番の組み合わせ。香りと食感が出て、魚の存在感に負けません。

味噌(みそ)
にしんのつみれに少量入れたり、汁に使ったりしてコクを足せます(生姜とセットで出やすい)。

にら/ねぎ
汁物やつみれ系で合わせやすい薬味・香味野菜枠。青魚っぽさをいい感じに中和します。

山椒(実山椒・山椒の葉)
身欠きにしん系では“王道”。甘辛い味と山椒の香りが相性抜群で、郷土料理(山椒漬け)としても定番です。

キャベツ+米麹(+大根・にんじん)
北海道の「ニシン漬け」の王道セット。発酵のまろやかさ+野菜の食感で、身欠きにしんが食べやすくなります。

そば(にしんそば)
身欠きにしんの甘露煮を“そばの具”にする定番の食べ方。ねぎを添えるのもセットでよく見ます。

ニシンの栄養素|食品成分表

にしん
可食部100g当たり

栄養素開干し単位
廃棄率25%
エネルギー239
水分59.8g
タンパク質18.5g
脂質19.7g
食物繊維(総量)g
炭水化物0.2g
ナトリウム360
カリウム350
カルシウム25
マグネシウム33
リン260
1.9
亜鉛1.0
0.11
マンガン0.02
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)
ビタミンD36.0
ビタミンE(トコフェロールα)2.1
ビタミンK
ビタミンB10.01
ビタミンB20.03
ナイアシン4.7
ビタミンB60.25
ビタミンB129.0
葉酸7
パントテン酸1.28
ビオチン
ビタミンC
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」
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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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