蕪の葉のピリ辛和え|プロが教える“よくわかるレシピ”

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新鮮な蕪の葉を使った「ピリ辛和え」は、風味豊かでご飯にもお酒にも合う一品。
ありがちな失敗は「葉がクタクタになる」「辛味が強すぎる」「油揚げが焦げる」こと。
結論は
“下茹では10秒以内・余熱で火を入れすぎない・唐辛子は後入れ”です。
香ばしい油揚げとごま油の香りに、ピリッとした辛味がアクセント。副菜にもお弁当にも使える万能おかずです。

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よくある失敗と原因

  • 蕪の葉が柔らかくなりすぎる → 茹ですぎ・余熱管理不足
  • 辛すぎる → 一味唐辛子の入れすぎ
  • 焦げた味がする → 油揚げを強火で焼きすぎ
  • 水っぽい → 蕪の葉の水切り不足
  • 味が薄い → 調味料の割合がずれている
現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

葉付き蕪を買ったら、まずはこの一品。捨てられがちな葉を「香ばしさ+辛味」で立派な副菜に変えるのが職人技です。


材料

蕪の葉のピリ和え

食材

材料分量役割
蕪の葉1束分主役。香りと食感を楽しむ
油揚げ1枚香ばしさとコクを加える
一味唐辛子適量辛味のアクセントに

調味料

調味料分量役割
出汁50cc旨味のベース
薄口醤油10cc色を抑えて味を整える
濃口醤油10ccコクと香りを加える
砂糖5g辛味をまろやかにし、照りを出す
胡麻油10cc香ばしさと風味を出す

👉 大さじ・小さじの重さ一覧表はこちら


下処理

食材手順
蕪の葉① よく洗う(根元に砂が多い)
② 熱湯で10秒サッと茹で、氷水に落とす
③ 水気をよく絞り、2〜3cmに切る
油揚げ① 熱湯をかけて油抜きする
② 網またはフライパンで弱火で両面を香ばしく焼く
③ 縦半分にして細切り(約2cm幅)
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油揚げは焦がさず、焼き目がつく程度に。
蕪の葉は「茹でた瞬間、色が変わったらすぐ引き上げる」が合図。


作り方

① 下ごしらえ

蕪の葉と油揚げをそれぞれ下処理しておく。
水気をしっかり切ることで味がぼやけない。


② 調味料を合わせる

鍋に出汁・醤油2種・砂糖・胡麻油を入れて火にかける。
沸騰直前で火を止める(沸かしすぎると香りが飛ぶ)。

👉 合図:小さな泡が出てきたらOK。


③ 和える

温かい調味液に蕪の葉と油揚げを入れ、軽く混ぜて再び火をつける
全体がなじんだら、一味唐辛子を加えて火を止める。

👉 合図:具材全体がツヤっとしたら完成。


④ 冷ます

味をなじませるために、バットなどに広げて冷ます。
ボウルに入れっぱなしにすると、余熱で葉が柔らかくなりすぎる。

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現役和食調理師のヒント

余熱をどう止めるかで味が決まります。ピリ辛の加減は、箸が止まらなくなるちょうどの塩梅に。


失敗しない3つのコツ

  1. 下茹では10秒!
     色が鮮やかになったらすぐ氷水へ。
  2. 油揚げは弱火で焼く。
     焦がすと苦味が出る。
  3. 唐辛子は最後に加える。
     加熱しすぎると辛味が強くなりすぎる。

保存方法

  • 冷蔵保存:2〜3日(味がなじんで美味しくなる)
  • 冷凍保存:不可(葉が水っぽくなる)
  • 冷蔵で1日置くと辛味がやわらぎ、旨味が増す。

相性の良い料理

組み合わせ理由
焼き魚(鯖・秋刀魚など)ピリ辛で脂の強い魚を引き締める
冷ややっこ胡麻油の香りと相性抜群
白ご飯・おにぎり和え物の旨辛がご飯にぴったり

▶ 関連リンク
蕪(かぶ)の旬と特徴
青菜と油揚げの煮物|プロが教える“よくわかるレシピ”


旬と豆知識

蕪の葉は冬(11〜2月)が旬。
βカロテンやカルシウム、鉄分を多く含み、葉の方が根より栄養価が高い。
蕪の葉は傷みやすいので、新鮮なうちに調理するのがおすすめです。


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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)
和食の世界で25年以上。旬の食材や家庭でできる調理のコツを、やさしく、わかりやすくお届けしています。料理がもっと楽しく、おいしくなるきっかけになれば嬉しいです。
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