公魚 わかさぎ(Japanese pond smelt)

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公魚(わかさぎ)の旬|おいしい時期

わかさぎ

季節ごとの旬の食材をもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。▶ 旬の野菜・魚介【年間カレンダー】

わかさぎ とは ~解説~

わかさぎ
  • わかさぎは淡水魚と思われがちですが淡水と海水を往復する魚である
  • その昔、霞ヶ浦のわかさぎは幕府に献上する貢物だった
  • 厳寒期が旬で透き通る体に小さな目は「氷の下の貴婦人」と敬称され珍重された。
  • 体長は15センチ、細長く、背びれの後方に脂びれを持つのが特徴
  • 背が黄褐色ではらが銀白色。淡黒色の縦帯がある
  • 近縁種のチカと外見はそっくり
  • 小さいわかさぎは頭からすべておいしく食べられる 
  • 寒い時期の子持ちは高値となり人気が高い
  • 大きい物は少し骨が当たるので注意する
  • 河を下り海で成長して河を遡上するわかさぎと河川で一生を終えるわかさぎが存在する
  • 鱗ははがれやすく、店頭に並ぶときにはほとんどなくなっている
  • カルシウム含有量が高く、カルシウム補給に理想的
  • 鮮度が落ちるのが早いので新鮮なものを選ぶ方が良い

味わい
冷凍物や輸入物は鮮度に難点があり、形も崩れて味も落ちる
味は淡白で天ぷらがよく合う
熱を通しても硬くならない
河は薄く、骨も柔らかい

地方名

  • アマサギ
  • シラサギ
  • スズメウオ
  • ソメブリ
  • キキンウオ

目利き

  • 死後硬直が溶けていない硬い物が新鮮
  • 表面がみずみずしく艶があり光っているものが良い
  • 柔らかい物は避ける
  • 腹が割れているものは避ける
  • 透き通るような白い魚体で綺麗な黒い目をしているものが新鮮

仲間

  • 千魚(チカ)
  • ツカ
  • スズメウオ
  • カワチカ
  • ソメブリ
  • サイカチ

公魚(わかさぎ)を使った料理

  • 天ぷら
  • かき揚げ
  • 南蛮漬け
  • 煮物
  • 佃煮
  • 煮干し
  • 素焼き
  • 甘露煮
  • 唐揚げ

公魚(わかさぎ)の栄養素|食品成分表

わかさぎ
可食部100g当たり

栄養素佃煮単位
廃棄率00%
エネルギー30871
水分19.381.8g
タンパク質28.714.4g
脂質5.51.7g
食物繊維(総量)g
炭水化物38.20.1g
ナトリウム1900200
カリウム480120
カルシウム970450
マグネシウム6925
リン780350
2.60.9
亜鉛4.42.0
0.110.19
マンガン1.740.13
ヨウ素29
セレン22
クロム1
モリブデン1
ビタミンA(レチノール)46099
ビタミンA(β-カロテン)2
ビタミンD8.02.0
ビタミンE(トコフェロールα)4.20.7
ビタミンK
ビタミンB10.240.01
ビタミンB20.320.14
ナイアシン3.41.6
ビタミンB60.060.17
ビタミンB129.47.9
葉酸5921
パントテン酸0.770.51
ビオチン4.0
ビタミンC1
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」
  • 小魚を丸ごと食べるため、骨・内臓由来のミネラルが豊富。
  • カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛などが多く含まれます。
  • ビタミンD・B12も多く、魚類の中でも栄養密度が高い。
  • 佃煮は栄養が凝縮される一方、ナトリウム(塩分)が非常に多い(1900mg)ため、食べ過ぎには注意が必要です。
  • 水分が少なく、100gあたりのエネルギー量(308kcal)も高めになります。

▶ 栄養の全体像を知りたい方はこちら
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わかさぎ の英語表記

Japanese pond smelt 
pond smelt
wakasagi

魚介類の英語表記をまとめた記事→魚介類の漢字と英語表記一覧表

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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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