椪柑(ぽんかん)とは?旬・選び方・栄養とおいしい食べ方【調理師監修】

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椪柑(ぽんかん)の漢字・英語表記・読み方

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漢字表記:椪柑
ひらがな表記:ぽんかん
英語表記:Ponkan mandarins
英語の発音記号:/ˈpɒn.kən/

椪柑の旬

ぽんかん

ぽんかんの主な旬は1月〜3月
地域や品種によって異なりますが、鹿児島県や愛媛県など暖地では12月中旬から出荷が始まり、3月頃まで続くこともあります
味のバランスが整うのは年明け以降が多く、酸味が抜けて甘みが際立ちます。

椪柑とは ~解説~

ぽんかん
  • ミカン科ミカン属の柑橘類
  • 原産地はインドのスンタラ地方
  • 収穫(11~12月)してから食べごろ(1~3月)になるまで貯蔵する
  • 日本での産地は主に暖かい地方(愛媛、鹿児島、熊本、大分、高知など)
  • 見た目は温州みかんよりやや大きめで、果皮は少しゴツゴツした感じ。完熟すると鮮やかなオレンジ色になります。
  • 温州みかんやデコポン(不知火)などとの交配にも使われるなど、柑橘育種の面でも重要な果実とされています。
現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

果汁を絞って柚子代わりにドレッシングや酢の物に使うと、やさしい甘みと香りが加わり、まろやかな味わいに仕上がります。

椪柑(ぽんかん)の保存方法

常温保存(冬場)

  • 気温が低く湿度が少ない時期(冬~春先)は 風通しの良い冷暗所で常温保存が可能。
  • 新聞紙に包み、直射日光を避けて涼しい場所へ。
  • 目安:1週間〜10日程度

冷蔵保存(暖房の効いた室内や気温が高い季節)

  • 気温が高い場合は ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ
  • 乾燥を防ぐために 1個ずつ新聞紙に包むとさらに◎。
  • 目安:2週間程度

冷凍保存(加工用)

  • 果肉を取り出し、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍すれば、スムージーやゼリー、ソース作りに使えます。
  • 皮をすりおろして冷凍することも可能(お菓子や料理の香りづけに)。
現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

ぽんかんは見た目以上に繊細な果物。少しでも傷み始めたものがあると、他の実にもカビが移ることがあります。
特に箱買いしたときは、一つひとつ手に取り、ヘタの裏や底を確認しながら新聞紙でくるむとよいでしょう。

主な品種群

  • 吉田ぽんかん(高しょう系)
  • 今津ぽんかん(高しょう系)
  • 薩州(高しょう系)
  • 太田ぽんかん(低しょう系)
  • 森田ぽんかん(低しょう系)

椪柑(ぽんかん)と相性の良い食材

◎ フルーツ類

  • バナナ・りんご・いちご
     → フルーツサラダやスムージーで相性抜群。甘さと酸味のバランスが良い。
  • キウイ・グレープフルーツ
     → 酸味を活かした爽やかなマリネやサラダに。

◎ 乳製品

  • ヨーグルト
     → 生の果肉や果汁をそのままかけるだけで、手軽なデザートに。
  • クリームチーズ・マスカルポーネ
     → 果肉の甘酸っぱさが、濃厚な乳製品のコクと好相性。カナッペやチーズケーキのアクセントに。

◎ 肉・魚料理

  • 鶏むね肉・豚ロース
     → 絞った果汁を「ソースやマリネ液」に加えると、さっぱり仕上がる。
  • 白身魚(鯛・すずき等)
     → カルパッチョやソテーに。皮の香りも添えるとさらに風味UP。

◎ 調味料・ハーブ

  • はちみつ・ミント・バジル
     → デザート系に香りをプラス。ぽんかんの自然な甘みが際立ちます。
  • 白ワインビネガー・オリーブオイル
     → ドレッシングに果汁を混ぜると、フレッシュな酸味のある仕上がりに。
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現役和食調理師のヒント

ぽんかんは果汁が豊富で、酸味よりもまろやかな甘みが強い柑橘です。そのため、酢の代わりに果汁を使って「ぽんかんドレッシング」や「マリネ液」にアレンジするのがおすすめ。

椪柑の栄養素(食品成分表)

ぽんかん/砂じょう/生
可食部100g当たり

栄養素単位
廃棄率35%
エネルギー42
水分88.8g
タンパク質0.9g
脂質0.1g
食物繊維(総量)1.0g
炭水化物9.9g
ナトリウム1
カリウム160
カルシウム16
マグネシウム9
リン16
0.1
亜鉛
0.02
マンガン0.09
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)110
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)0.2
ビタミンK
ビタミンB10.08
ビタミンB20.04
ナイアシン0.2
ビタミンB60.05
ビタミンB12
葉酸13
パントテン酸0.24
ビオチン
ビタミンC40
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

▶ 栄養の全体像を知りたい方はこちら
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現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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