セロリとは？特徴・旬・保存方法・相性の良い食材まで調理師が解説

セロリと相性の良い食材は？
独特な香りを生かす料理法は？

そんな疑問にお答えします。セロリは香りが強い野菜ですが、肉類や油揚げ、チーズなどと組み合わせると驚くほど食べやすくなります。サラダや炒め物、スープなど幅広く活用できる万能野菜です。本記事では、セロリと相性の良い食材や調味料を中心に、旬や栄養、保存方法なども調理師の視点でわかりやすくまとめました。

※本記事には広告が表示されます。

セロリーの旬

セロリー

長野県産

セロリーの特徴　～解説～

セロリは和名を「オランダミツバ」といい、「セロリー」「セルリー」「セルリ」などとも呼ばれます。セリ科の多年草で、シャキッとした歯ごたえと清涼感のある香りが特徴。独特の風味があるため好みが分かれやすい野菜ですが、香味野菜として料理に深みを与える役割を持っています。

生ではサラダやスティック野菜として楽しめるほか、煮込み料理の香味づけにもよく使われます。葉の部分にはカロテンが豊富に含まれており、茎の筋は包丁で取り除くと食感がよくなります。

国内では静岡県と長野県が主産地で、この2県で全体の約8割を占めています。長野県産は5～11月、静岡・福岡県産は12～3月に出荷されるため、ほぼ一年を通して手に入るのも魅力です。一見すると夏野菜のようですが、実は冬の方がおいしいとされています。

良いセロリを選ぶポイントは、茎が白く太く、スジがはっきりしているもの、そして葉に張りがあり香りが豊かなものです。

現役和食調理師のヒント

セロリは一年中見かけますが、冬のものは香りが穏やかで甘みも感じやすく、サラダにも使いやすいです。筋をしっかり取ると食感が良くなり、苦手な方でも食べやすくなります。選ぶときは、茎の白さとハリのある葉を意識すると失敗が少ないですよ。

セロリーと相性の良い食べ合わせ

現役和食調理師のヒント

セロリは独特の香りが強いので「苦手」という声も多いですが、組み合わせ次第でぐっと食べやすくなります。炒め物ならベーコンや豚肉と合わせると旨みが引き立ち、サラダならチーズと相性抜群。

セロリと相性の良い調理法

現役和食調理師のヒント

セロリは「生で香りを楽しむ」「火を通して旨みに変える」この二つの使い分けがポイントです。苦手な方には炒め物やスープ、香りを楽しみたい方にはサラダやマリネがおすすめですよ。

セロリの選び方

• 茎の色と太さ
  白っぽくツヤがあり、太くてまっすぐ伸びているものが良品。細すぎるものはスジが多く、かたい場合があります。
• 葉の状態
  葉先までピンと張りがあり、しおれていないものを選びましょう。香りが強く、鮮度の良さがわかります。
• スジの見え方
  筋がはっきりしている方が歯ごたえがよく、食べ応えがあります。筋は調理前に包丁で軽くそいで取り除くと食感が良くなります。
• 切り口の状態
  茎の根元がみずみずしく、変色していないものが新鮮。切り口が乾燥しているものは鮮度が落ちています。
• 香り
  セロリ特有の爽やかな香りがしっかりあるものを選ぶと、料理に使ったときに風味が引き立ちます。

おかみさんの一言

セロリは鮮度が落ちると香りが抜けやすいので、選ぶときは必ず「葉のハリ」と「切り口の瑞々しさ」をチェックします。サラダにするなら柔らかめ、炒め物やスープなら太めの茎を選ぶと料理が一段と美味しくなりますよ。

保存方法

冷蔵保存（基本）

セロリは乾燥しやすいため、湿らせたキッチンペーパーで包んでポリ袋に入れ、野菜室へ。
5〜7日ほど保存可能です。葉は傷みやすいため、別にして早めに使いましょう。

冷凍保存（加熱用）

スープ用など加熱前提の場合は、ざく切りにして生のまま冷凍保存も可能。
香りはやや落ちますが、煮込み料理には十分使えます（保存目安：約1か月）。

主な品種群

• ホワイトセロリー
• グリーンセロリー
• 根セロリー
• スープセロリー

セロリーの栄養素（食品成分表）

セロリー（生）葉柄
可食部100ｇ当たり

セロリの漢字・英語表記

セロリの英語表記は celery、発音は「セラリー」に近い音です。日本語ではカタカナ表記の「セロリ」が一般的で、漢字は当て字で『和蘭三葉』と書かれます

あわせて読みたい

• 菠薐草　ほうれんそう（Spinach）
• 貝割れ大根　かいわれだいこん(white radish sprouts)
• 三つ葉（みつば）とは？天然みつば・栄養・組み合わせ・野生との違いを解説｜和食に欠かせない香味野菜

この記事を書いた人
現役の和食調理師／おかだ けんいち（調理歴25年以上）

▶ プロフィールを見る