【2025年1月レビュー】ポストコーヒーの届いた豆3種を本音評価|味の違い・焙煎度・香りの特徴

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2025年1月のPostCoffeeは、深煎り2種・中煎り1種というビター寄りの落ち着いた月でした。酸味は控えめで、ナッツやチョコレートのコクが中心。温かい部屋でゆっくり飲みたくなる“冬向けのラインナップ”という印象です。

私はふだん浅煎りも中煎りも飲みますが、今月は深煎りの出来が良く、とくに「ザ ヌワール ダークロースト」は苦味・香ばしさ・キレのバランスが秀逸。

この記事では、届いた3種類をすべて実飲し、香り・味の方向性・合う人/合わない人まで、調理師として正直にレビューしています。ポストコーヒーをやめなかった理由はこちら

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今月届いた豆のラインナップ

サンタ クララ ファーム
ザ ヌワール ダークロースト
フィンカ エル ナシミエント

※ 詳細レビューは後述


個別レビュー

ブラジル サンタ クララ ファーム

ポストコーヒー2025年1月の定期便|ブラジル サンタ クララ ファーム
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焙煎度中煎り

産地ブラジル

フレーバー&香り
オレンジのような明るい果実味に、アーモンドやヘーゼルナッツの香ばしさが重なる中煎り。ミルクチョコレートを思わせるやさしい甘さが余韻に残り、香りはすっきりした清涼感もあって軽やか。香りの立ち方が穏やかで、飲む前から落ち着いた印象を与えてくれるタイプです。

味の方向性
一口目は柔らかい酸味と控えめな苦味が同時に立ち上がる“バランス型”。中盤はブラジルらしいチョコレート系のコクがあり、後味はすっきりして重たさが残らない。酸味の主張は穏やかで、滑らかな舌ざわりと丸い甘さが飲み続けやすい印象。ブラックでもまとまりがよく、食後でも朝でも違和感なく飲める万能タイプ。

この豆が合う人
フルーティーすぎる浅煎りは苦手だが、ほどよい酸味は欲しい人
ナッツやミルクチョコ系の“まろやかさ”が好きな人
重たくない中煎りを毎日の定番にしたい人
ブラックで飲むことが多く、飲みやすさとコクの両方を求める人

ザ ヌワール ダークローストブレンド

ポストコーヒー2025年1月の定期便|ザ ヌワール ダークロースト

焙煎度深煎り

産地ホンジュラス、その他

フレーバー&香り
アーモンドやクルミを思わせるローストナッツの香ばしさが強く、立ち上がりにはダークチョコレートのようなビターな甘さ。わずかに焦がしキャラメルのニュアンスもあり、深煎りらしい厚みある香りが続きます。酸味はほぼ控えめで、香り自体が「濃い」「しっかり」を求める人向け。

味の方向性
一口目はビターが主役。酸味は最初にほんの少しだけ立ち上がるがすぐに消え、後半はコクと苦味がじわっと広がる“濃厚・キレ系”の深煎り。重たすぎず、後味にスパッとした切れもあり、ブラックでもミルクでも成立するタイプ。温度が下がると苦味の輪郭がやや強まるので、濃い味が好きな人には冷めても楽しめる味わい。

この豆が合う人
酸味が苦手で、しっかり苦味を感じたい人
ダークチョコやナッツ系のビターなコクが好きな人
深煎りの“重さ”ではなく、キレの良い苦味を求める人
ブラックでもミルクでも濃さを感じられる深煎りを飲みたい人
「軽いコーヒーでは物足りない」タイプの人

ホンジュラス フィンカ エル ナシミエント

ポストコーヒー2025年1月の定期便|フィンカ エル ナシミエント

焙煎度深煎り

産地ホンジュラス

フレーバー&香り
抽出中からチョコレートやトフィーを思わせる甘い香ばしさが立ち上がり、カカオニブのようなビター寄りの香りが続く深煎り。フルーティーさは控えめで、香りの印象はどちらかというと「甘苦い」「ロースト感強め」。香りからも“しっかり濃いタイプ”であることが伝わる一杯。

味の方向性
口に入れた瞬間から苦味がはっきり感じられ、深煎りらしい厚みとコクがある。ただ、後味は重たく残らず、スッと抜ける“キレの良さ”が特徴。冷めると苦味の輪郭が強くなりやすく、濃く淹れすぎると重さが前に出るタイプ。フルーティーさは弱く、甘みもビター寄りのトフィー系。「重い深煎り」ではなく、“ビターでコク深いのに後味はスッキリ” という方向性。

この豆が合う人
酸味より苦味をしっかり感じたい人
カカオ・チョコ系のビターな深煎りが好きな人
後味が重い深煎りは苦手だけど、コクは欲しい人
甘いお菓子(チョコ・キャラメル・焼き菓子)と合わせたい人
スッキリめの深煎りを普段使いしたい人


今月のまとめ

2025年1月は、深煎り2種・中煎り1種というややビター寄りの落ち着いた月でした。全体的に「飲みやすさ」「香ばしさ」「チョコレート系の甘み」が軸で、フルーティー系は控えめ。

  • サンタ クララ ファーム(中煎り)
    → オレンジの果実感+ナッツのまろやかさがあり、万能で飲むシーンを選ばない。
  • ザ ヌワール ダークロースト(深煎り)
    → 今月の“主役”。苦味とコクが強く、キレの良さもあって深煎り好きには最も刺さる。
  • フィンカ エル ナシミエント(深煎り)
    → しっかり苦味だが後味は意外と軽い。甘いお菓子と合わせると相性が良い。

深煎り・ビター系が好きな人には当たり月。一方、浅煎り・フルーティー派の人は少し物足りる可能性があります。

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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)
和食の世界で25年以上。旬の食材や家庭でできる調理のコツを、やさしく、わかりやすくお届けしています。料理がもっと楽しく、おいしくなるきっかけになれば嬉しいです。
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