BBQで失敗しない肉の選び方|硬くならない部位・量・下ごしらえを調理師が解説

BBQ(バーベキュー)で牛・豚・鶏の肉を焼いている様子 TOP
BBQは「部位・量・下ごしらえ」を押さえるだけで失敗が激減します。
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BBQ(バーベキュー)って同じ肉を買っているつもりでも「めちゃくちゃ柔らかい肉」と「なぜか硬い肉」が出ますよね。しかも、硬いだけじゃありません。足りない・焦げる・脂で炎上する・鶏がパサつくなど…地味にストレスが多い。

でもこれ、焼き方のセンスの問題ではなくて、ほとんどが “買い方と段取り” で決まります。現役の調理師として見ていて、バーベキューで失敗する人はだいたい同じポイントでつまずいています。

このページでは
「硬くならない部位の選び方」
「人数別のちょうどいい量」
「焦げない下ごしらえ」
だけに絞って今日の買い物でそのまま使える形にまとめました。「今日は外したくない」「せっかく集まるならちゃんと美味しくしたい」人はまず結論からどうぞ。

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結論

BBQ(バーベキュー)の下ごしらえを済ませ、肉を串に並べた準備の様子
焼く前の準備ができていれば、当日は“段取り勝ち”できます。

BBQで失敗しないコツは「部位・量・下ごしらえ」の3つだけ
バーべキューで「硬い」「足りない」「焦げた(炎上した)」が起きるのは、焼き方以前に 買い方の段階でズレていることがほとんどです。逆に言うと、最初にここだけ押さえれば、味も満足度も一気に安定します。

  • 部位:脂と赤身のバランスを取る(“赤身だけ”“脂だけ”は失敗しやすい)
  • :人数に合わせて買う(足りないのが一番つらい)
  • 下ごしらえ:焼く前にやることを決める(タレのタイミングで焦げが減る)

「硬い」「足りない」「焦げる」を同時に防げる買い方

硬いを防ぐ|赤身だけにしない
赤身は悪者ではありませんが、バーベキューでは「焼きすぎ」になりやすい。
最初から 脂のある部位(カルビ系)と、赤身〜ロース系を混ぜるだけで硬さの事故が減ります。

足りないを防ぐ|量の基準を決めてから買う
「とりあえず1パックずつ」は高確率でズレます。量の目安は次のH2で具体的に出しますが、ざっくり言うと大人中心なら“思ったより多め”が正解です(足りない方が損)。

焦げるを防ぐ|タレ肉は“最後”に回す前提で買う
タレ漬けはおいしい反面、焦げやすい。最初から「塩で焼ける肉(下味薄め)」を中心に買って、タレ肉は終盤の“味変”として少量にすると炎上も焦げも減ります。


量に迷ったらこの割合で買えばOK

BBQの肉の内訳は牛6:豚3:鶏1が目安(円グラフ)
迷ったら 牛:豚:鶏=6:3:1。偏り・飽き・コスパのバランスが整います。

迷ったら「牛6+豚3+鶏1」
牛は脂のあるカルビ+赤身〜ロース系、豚はバラor肩ロース、鶏はももが鉄板です。
この組み合わせなら、盛り上がり(牛)/満腹感(豚)/食べやすさ(鶏)が揃って、硬さ・偏り・飽きをまとめて防げます。


すぐ買いたい人へ。失敗しにくい肉を選べる通販もある。
最初からBBQ向きの部位で組まれたセットを選ぶのも手です。くわしくは▶【調理師が厳選】BBQ肉セット通販おすすめ|人数・予算別に外さない選び方


【人数別】肉の量の目安|足りない・余るを防ぐ

BBQの肉量の目安:大人1人分300gのステーキ肉(焼き上がりイメージ)
「300〜350g」が“足りない・余る”を防ぐ基準。まずは総量を決めましょう。

バーベキューの肉は「人数→総量」 を決めるだけで失敗が激減します。下の表は 大人1人=300〜350g を基準に、家族構成(子ども・女性)も含めて総量の目安をまとめました。迷ったら 上限寄りにして、余った分は翌日使い切る前提でOKです。

人数構成と肉の量の目安

人数構成(大人)肉の総量目安備考
大人2人600〜700g牛360〜420g
豚180〜210g
鶏60〜70g
大人4人1,200〜1,400g牛720〜840g
豚360〜420g
鶏120〜140g
大人6人1,800〜2,100g牛1,080〜1,260g
豚540〜630g
鶏180〜210g
大人8人2,400〜2,800g牛1,440〜1,680g
豚720〜840g
鶏240〜280g

人数構成と肉の量の目安(+子供)

人数構成(例)肉の総量目安備考
大人2
+子ども1
750〜875g牛450〜525g
豚225〜263g
鶏75〜88g
大人2
+子ども2
900〜1,050g牛540〜630g
豚270〜315g
鶏90〜105g
大人2
+女性1(軽め)
850〜1,000g牛510〜600g
豚255〜300g
鶏85〜100g
大人4
+子ども2
1,500〜1,750g牛900〜1,050g
豚450〜525g
鶏150〜175g

条件調整の目安メモ
女性(軽め)-50g/人総量から引く(下限寄りに)
子ども大人の1/2年齢が上がるほど大人寄り
お酒メイン-100g/人つまみ中心なら下限でOK

表はあくまで目安ですが、BBQで失敗しにくくするなら 「大人換算」で考えるのが一番ラクです。子どもは大人の1/2女性(軽め)は大人から-50gを目安に調整すると、足りない事故が減ります(逆にお酒メインなら下限寄りでOK)。

総量が決まったら肉の内訳は 牛:豚:鶏=6:3:1 を基本にするとバランスが崩れません。
牛で“盛り上がり”、豚で“満腹感”、鶏で“食べやすさ”を作るイメージです。迷ったらこの比率で組んでください。

最後にBBQはイベント補正で食べがちなので、悩んだら 上限寄りにしておくのがおすすめです。余った分は翌日、炒め物や丼に回せば無駄になりません。

「余ったらどうしよう…」が不安で量を減らす人が多いですが、余りは翌日リメイクで吸収できます。だから量はケチらない方が満足度が上がります。

牛・豚=野菜炒め、牛丼/豚丼、チャーハン、焼きうどん
=親子丼、照り焼き、スープ(塩で焼いておけば転用しやすい)
タレ肉=焦げやすいので、翌日はフライパンで軽く水分足して炒めると復活しやすい

失敗しない肉の選び方

BBQで失敗しにくい牛・豚・鶏の部位ベスト3まとめ
部位は“焼きやすさ”で選ぶのが正解。初心者ほどベスト3から選ぶと安定します。

BBQで「牛が硬い…」となる原因は、部位そのものより “選び方のズレ” が9割です。
硬さを避けたいなら、まずは次の2つだけ意識してください。

  • 脂(サシ or 脂身)がある程度ある部位を混ぜる(赤身オンリーは事故りやすい)
  • 厚みを欲張らない(BBQの厚切りは“上級者向け”。慣れるまでは薄めが安全)

牛肉:硬くならない部位ベスト3

1位:肩ロース(バランス最強)
ジューシーと赤身のバランスがちょうどいい
スーパーで買うなら:肩ロースは最強(入手性◎)
通販で買うなら:カルビ/ハラミ/希少部位(在庫が安定しやすい)
焼き方のコツ:塩は焼く直前。焼いたら触りすぎない(いじるほど硬くなる)


2位:カルビ系(保険になるが炎上注意)
“硬い”事故が起きにくい王道
脂が助けてくれるので、多少焼きすぎても致命傷になりにくい部位。
焼き方のコツ:脂が落ちて炎上しやすいので、網の端で焼く(真ん中は危険)


3位:ハラミ系(赤身好きでも失敗しにくい)
赤身っぽいのにやわらかい“人気枠”
「赤身が好きだけど硬いのは嫌」なら最優先。
焼き方のコツ:焼きすぎると一気に硬くなるので、色が変わったら早めに上げる

部位の特徴を“図で整理して”選びたい人は、「牛肉の部位図と特徴一覧」 を先に見ておくと迷いが減ります(この記事の判断が速くなります)。

豚肉:BBQで失敗しにくい部位ベスト3

1位:豚バラ(脂で助かる)
脂があるので乾きにくく、多少焼きすぎても硬くなりにくいのが強み。
BBQで起きがちな「外は焦げたのに中が不安」を避けやすい部位。
焼き方のコツ: 網の真ん中は避けて端の弱火ゾーンで。脂が落ちて炎が上がったらすぐ避難(焦げ防止)。


2位:肩ロース(コクが出て満足度も高い)
赤身と脂のバランスが良く、BBQでも扱いやすい万能部位。
豚バラほど炎上しにくく、噛みごたえとジューシーさの両立ができます。
焼き方のコツ: 厚すぎないカット(5〜8mm目安)で、焼き色→弱火で火を通すと失敗しにくい。


3位:ロース(薄めカット限定で安定)
ロースは買いやすい反面、厚いとパサつき・硬さが出やすい部位。
BBQでは「薄め〜中厚」なら十分アリで脂が苦手な人にも向きます。
焼き方のコツ: 焼きすぎ厳禁。表面が白っぽく変わったら早めに引き上げ、休ませて余熱で整える。

豚の部位を図で整理して確認したい人は「豚肉の部位図と特徴一覧」で全体像を見ておくと買い物が速くなります。

鶏肉:パサつきにくい部位ベスト3(生焼け不安も減る)

1位:もも(鉄板)
鶏は「火を通そうとして焼きすぎ→パサつく」が典型ですが、ももは脂がある分、BBQでも乾きにくいのが最大の強み。初心者はまずここ一択でOKです。
焼き方のコツ: 皮目から焼いて焼き色を付け、あとは弱火ゾーンでじっくり。頻繁に返さない(肉汁が逃げる)。


2位:手羽中(焼いてもパサつきにくい)
骨付きは火が入りにくいと思われがちですが、手羽中は脂があって乾きにくく、BBQでの失敗が少ない部位。味が出るので盛り上がりやすいのも強いです。
焼き方のコツ: 強火で焦がさず、弱火ゾーンで時間をかける。タレは後半に絡めると焦げにくい。


3位:せせり
鶏の「飽き」を防ぐならせせりが優秀。せせりは脂があってジューシー。少量で“変化”が出ます。
焼き方のコツ: 小さめに切って短時間で焼く(焼きすぎが一番の敵)。塩でシンプルに焼くと失敗しにくい。

鶏の部位を一覧で見て選びたい人は「鶏肉の部位図と特徴一覧」で全体像をチェックできます。


下ごしらえで差がつく|焼く前にやると失敗しない3つの準備

BQ前の失敗しない準備3つ:肉の温度、味付けのタイミング、乾燥防止
焼く前に整えるだけで「外焦げ・中冷え」「焦げ」「硬い」をまとめて防げます。

バーベキューの失敗は「焼き方」より 焼く前の段取りで決まります。やることは多くありません。3つだけ押さえればOKです。

  1. 肉の温度(冷たすぎ問題)
  2. 味付けのタイミング(焦げる問題)
  3. “やりすぎない”柔らかくする工夫(硬い問題)

肉の温度

冷たいまま焼くと「外焦げ・中冷え」になる
バーベキューは火力が強いので、冷たい肉を焼くと 表面だけ先に焦げて、中まで火が入りにくい状態になります。結果として「生焼けが怖い→焼きすぎ→硬い」の負のループに入りがち。

こうすればOK
焼く前に肉を“少しだけ”温度を戻すのが正解です。
肉は袋のまま常温へ。触って冷たいけどカチカチじゃないくらいになれば十分。夏場は放置しすぎない(室温に長時間置きっぱなしはNG)


味付けのタイミング

タレを先につけると焦げて苦くなる
最初からタレ漬けを大量に焼く。タレは糖分が多く、BBQの強火では 一瞬で焦げて苦味が出るうえに、表面が焦げるほど中まで火が入りにくくなります。

こうすればOK
基本は「塩で焼く → タレは後半の味変」です。
最初は塩・胡椒で焼ける肉を中心に。タレは食べる分だけ後半に絡める。タレ肉は網の真ん中を避け、端の弱火ゾーンで短時間で仕上げる。これだけで、焼肉の「焦げて苦い」問題がかなり減ります。


柔らかくする工夫(やりすぎない)

やりすぎるほど失敗する
長時間漬ける/砂糖・みりん多め/柔らかくしたくて色々入れる。やりすぎると、バーベキューでは 焦げやすい・水っぽい・食感が不自然になりやすく、逆に失敗につながります。

こうすればOK
厚すぎる肉は避ける(5〜8mm程度が失敗しにくい)。乾燥防止目的で焼く前に油を少し絡める。鶏むね・豚ロースなど乾きやすい肉は酒を少量入れるとパサつきが出にくい

ここまで準備ができたら、あとは当日の現場で迷わないように、BBQで失敗しない「焼き順」と火力の使い分け」を押さえるだけです。

現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

下ごしらえは「肉を別物にする」より、焼くときの失敗を減らすための保険として使うのが正解です。


焼き方・焼き順で「硬い」を防ぐ|調理師の段取り

BBQコンロで肉とウインナーを焼いている様子(焼き順と火力調整のイメージ)
強火で焼き色→弱火で火入れ。触りすぎないだけで硬さは大きく減ります。

バーベキューで肉が硬くなる原因はこの3つ

  • 火が強すぎる(外だけ焦げる)
  • 触りすぎる(肉汁が逃げる)
  • 順番が悪い(脂で胃が疲れて後半がきつい)

火が強すぎる

強火一本だと「外焦げ・中生・焼きすぎ」になる
炭の真上(強火)だけで全部焼く。バーベキューは火力が強く、強火だけで回すと 表面が焦げる→中が不安→さらに焼く→硬くなる の負のループに入りやすいです。

こうすればOK
2面運用(強火ゾーン/弱火ゾーン)。基本は「焼き色→弱火で仕上げ」。これだけで硬さと生焼け不安が激減します。脂の多い肉(豚バラ・カルビ系)は、最初から強火に置きっぱなしにせず、少量ずつ回すのが安全です。


触りすぎる

ひっくり返しすぎるほど硬くなる
何度も返す/押さえつける/切って確認するなど触りすぎると肉汁が逃げて乾きやすくなり、結果的に硬くなります。バーベキューは風や火力の変化で焦って触りがちですがそこで負けます。

こうすればOK
「返す回数を減らす」だけで勝てる。ひっくり返すのは基本1回、押さえつけない。目安は「表面の色が変わって、うっすら肉汁が見えてきたら返す」。これで十分です。


焼く順番

脂から入ると後半がだれて失敗が増える
最初からカルビ・豚バラ・タレ肉を連発する。脂が強い肉は盛り上がりますが、胃が疲れると後半にペースが落ち、焼き管理が雑になります。結果、焼きすぎ・焦げが増えて「硬い」「もういいや」が起きます。

こうすればOK
焼く順番

  1. 薄め・脂少なめ(タン/赤身寄り/鶏もも少量)
  2. メイン(肩ロース・ロース系)
  3. 脂のごちそう(カルビ系・豚バラ)
  4. 味変(タレ肉・ホルモン・濃い味)
  5. 締め(さっぱり系:鶏/野菜/きのこ)

この順番にすると、胃がラクでテンポも保てます。結果的に焼きすぎが減って、肉が柔らかく仕上がります。この段取りさえ押さえれば、あとは当日の成功率をさらに上げるために、バーベキュー向きの肉を「どこで・どう買うか」を決めるだけです。


現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

バーべキューで脂が落ちて炎が上がると、焦って肉を動かして結果的に焦げる&硬くなります。炎上した時は焦らず、肉を網の端へ避難するのが正解です。


どこで買う?スーパーと通販の使い分け

BBQの肉はスーパーと通販を使い分ける(通販のチェックポイント)
人数が多い・外したくない日は通販が強い。選び方の基準を押さえて迷いを減らしましょう。

バーベキューの肉は「どこで買うか」で難易度が変わります。スーパーが悪いわけではありません。ただ、目的によっては 最初から通販の方が失敗しにくい場面があります。ここでは「スーパーで十分なケース」と「通販が強いケース」を整理します。


スーパーで十分なケース

次に当てはまるなら基本はスーパーでOKです。

  • 少人数(だいたい2〜4人)で量が読みやすい
  • 「今日は気軽にやる」くらいで、特別感(ギフト級)は求めない
  • 多少当たり外れがあってもOK(“絶対に外したくない日”ではない)
  • 薄切り〜中厚(目安5〜8mm)の肉が手に入る(厚切りしかないと難易度が上がる)

スーパーで購入するときのコツ
① 厚みを欲張らない(BBQ初心者の最大の落とし穴)
厚切りは外焦げ・中不安の事故が増えます。まずは 5〜8mmくらいを基準に。

② 味付け済み(タレ漬け)を最初から買いすぎない
タレは焦げやすいので最初は 塩で焼ける肉中心にして、タレは後半の味変に回すのが安全です。

③ 種類を増やしすぎない(管理できなくなる)
スーパーBBQは「たくさんの部位」より “焼きやすい部位を少数” が正解。迷ったら 牛2+豚1+鶏1 で組めば外しにくいです。

迷ったらこれだけ買えばOK
牛(2種類):カルビ+赤身〜ロース系
豚(1種類):豚バラ or 肩ロース
鶏(1種類):もも


通販が良いケース(人数多い/失敗したくない/イベント)

次に当てはまるなら、BBQは通販の方がラクで確実です。

  • 人数が多い(6人以上)/足りないのが一番怖い
  • 来客・イベントで絶対に外したくない日
  • 買い出しの時間がない、当日にバタつきたくない
  • 近所のスーパーだと 薄切り〜中厚が揃わない/欲しい部位が手に入りにくい
  • 「選ぶのが面倒」なので 外れを引きたくない

通販は「高級だから良い」ではなく、BBQ向きの構成・量・切り方が最初から揃っていて失敗が減るのがメリットです。


通販で失敗しない選び方5選

① “BBQ向き”として売られているか(用途が明確か)
「焼肉」「すき焼き」「しゃぶしゃぶ」混在のセットはBBQだと扱いづらいことがあります。まず用途でふるいにかける。

② 人数目安と総量がはっきり書いてあるか
BBQの失敗の大半は量。人数表記がある商品はそれだけで事故が減ります。

③ 厚み・カットがイメージできるか
BBQは厚切りの難易度が高いので、初心者は 薄切り〜中厚(5〜8mm目安) が分かる商品が安全です。

④ 味付け(タレ漬け)が多すぎないか
タレ肉だらけは焦げやすく、炎上もしやすい。理想は 塩で焼ける肉が主役+タレは味変程度です。

⑤ 配送(日時指定・冷凍/冷蔵・梱包)が明記されているか
BBQは当日の段取りが命。日時指定や解凍ガイドが丁寧なショップほど失敗が減ります。


肉選びに迷ったら

「人数が多い」「当日バタつきたくない」「絶対に失敗したくない」なら、
バーベキュー向きに選びやすい 肉通販の候補を別ページでまとめています。用途・人数別に選べるので、買い物の迷いが一気に減ります。→ (BBQ専用キラーページへのリンク)


予算別:この買い方なら外さない「BBQセット例」

バーベキューは「高い肉」より “人数・量・焼きやすさ(厚み)”で失敗が決まります。迷ったら下の3つから選んで、自分の予算の答えに直行してください。

〜5,000円:少人数・気軽BBQ(スーパー+鉄板セットでOK)
2〜4人なら、スーパーでも十分外しにくいです。目安は 牛2+豚1+鶏1(タレ肉は少なめ)。▶ 予算5,000円のBBQおすすめを見る


〜10,000円:人数多め・失敗したくない(通販の“BBQセット”が強い)

4〜6人以上で足りないのが怖いなら、最初から人数目安がある バーベキュー向けセットがラクです。▶ 予算10,000円のBBQおすすめを見る


〜20,000円:イベント・来客(段取り優先で“外さない”)

「絶対に外せない日」は、厚み・量・部位バランスが揃ったセットで事故を潰すのが正解。タレは後半の味変に回すと焦げにくいです。▶ 予算20,000円のBBQおすすめを見る


ここまでで「方向性」は決まったはずです。あとは、人数と予算に合わせて 在庫のあるBBQ肉セットを選ぶだけ。具体例は別ページにまとめたので、迷ったらコチラ▶ 【調理師が厳選】BBQ肉セット通販おすすめ|人数・予算別に外さない選び方


よくある質問(FAQ)

Q
「焼肉用」と「バーベキュー用」って何が違う?
A

いちばんの違いは 厚みと火入れの難易度です。バーベキューは炭火で火力が強くなりやすいので、厚切り・脂多め・タレ漬けを増やすほど難易度が上がります。初心者はまず 薄め〜中くらいの厚み+塩系中心が安全です。

Q
冷凍肉でもおいしくできますか?
A

できます。ポイントは 解凍の仕方です。急いで常温放置するとドリップが出やすく、味も食感も落ちやすいので、基本は 冷蔵庫でゆっくり解凍が無難です

Q
タレ肉は最初から焼いてもいい?
A

おすすめしません。タレ(糖分)は焦げやすく、苦味+乾燥で“硬さ”にもつながります。塩で焼ける肉→タレは後半の味変に回すと失敗が減ります。

Q
鶏肉の「生焼け」が不安です…
A

不安ならバーベキューでは 小さめカット/串/手羽が安全です。大きい塊のままだと「中が不安で焼きすぎ→パサつく」になりやすいので、サイズ調整するのが正解です。

Q
赤身を買うと硬くなります。どうすれば?
A

赤身が悪いわけではなく、硬くなる原因はだいたい厚み・焼きすぎ・触りすぎです。赤身は「薄め」「返す回数少なめ」「色が変わったら早めに上げる」を意識すると失敗しにくくなります。

Q
BBQで脂が落ちて炎上します…対処は?
A

炎上したら、肉を真上から外して 網の端(弱火)へ避難させてください。タレ肉・カルビ・豚バラは炎上しやすいので、焼く量を少しずつにして回すと安定します。

Q
ブランド牛(銘柄牛)はバーベキューに必要ですか?
A

「必要」ではありません。ただ、来客やイベントで 特別感を出したい日は満足度が上がります。その場合は“厚切りでドカン”より、薄めで数枚だけ主役枠にする方が失敗しにくいです。


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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)
和食の世界で25年以上。旬の食材や家庭でできる調理のコツを、やさしく、わかりやすくお届けしています。料理がもっと楽しく、おいしくなるきっかけになれば嬉しいです。
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