土用の丑の日、家族のお祝い事、自分へのご褒美に用意した「うなぎの蒲焼き」や「うな丼・うな重」
メインが豪華だからこそ
「他のおかずは何を合わせたらいい?」
「うなぎだけだと物足りない、または栄養バランスや油っぽさが気になる……」
と献立に迷っていませんか?
うなぎは「柔らかく、脂が乗り、味が濃い」という和食の中でも非常に力強い主役です。そのため、合わせるおかずには「脂っぽさをリセットする酸味」や「食感の対比」、そして何より「口の中を潤す極上の汁物」が絶対に欠かせません。
最後に出汁やお茶をかける「ひつまぶし」とは違い、うな丼やうな重はそのままご飯と合わせて完結するため、献立の組み立て方が根本から異なります。
この記事では、日々の厨房で数多くの和食と向き合ってきた調理師が、うなぎの旨味を120%引き立て、ご家庭の食卓を一瞬で割烹の佇まいに変える「本当にうなぎに合うおかず16選」を徹底解説します。
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【結論】うなぎ・うな丼・うな重に合うおかず16選一覧表
まずは、今日の献立を一瞬で決められる1選の一覧表をご覧ください。気になるメニューをタップすると、詳しい解説と調理師ならではの「合わせる理由」にジャンプします。
【お口をさっぱりリセット!】定番の酢の物・サラダ
うなぎの濃厚なタレと上質な脂を最後まで飽きずに美味しく楽しむには、口の中をその都度リセットしてくれる爽やかな酸味が不可欠です。
定番中の定番!うなぎを引き立てる「うざく」

脂っぽさを感じさせない黄金コンビ
細かく切ったうなぎの蒲焼きと、塩揉みしたきゅうりを三杯酢で和える伝統的な和食です。お酢の酸味ときゅうりの清涼感が、うなぎの濃厚な油分を劇的にさっぱりと変化させます。これぞ、お互いの良さを限界まで高め合う最高の食べ合わせです。
みずみずしさと心地よい食感「胡瓜とわかめの酢の物」

柔らかいうなぎに歯ごたえのアクセント
うなぎが手元にない場合でも、通常のきゅうりとワカメの酢の物があるだけで十分な役割を果たします。うな重の「ふっくらと柔らかい食感」に対して、きゅうりの「パリパリ・シャキシャキ」としたリズミカルな歯ごたえが加わり、食事全体の満足度が引き上がります。

おうちで作る酢の物がどうしても水っぽくなる…という方は、和える前にワカメのの水気もペーパーでしっかり拭き取ってみてください。お酢のキリッとした酸味がボヤけません。
ツルッとした喉ごしで胃を労る「もずく酢」

濃厚なタレの後味をリフレッシュ
パックから出すだけでサッと出せるもずく酢は、主婦の強い味方。うなぎのタレの「ガツンとした甘み」の後に、もずく酢のキリッとした酸味を流し込むことで、舌が綺麗にリセットされ、次の一口がさらに美味しく感じられます。

もずく酢の天盛りにおろし生姜、または細く切った『針生姜』を少しだけ乗せてみてください。生姜の爽やかな辛みが加わるだけで、割烹で出す小鉢の味に化けます。
彩りとビタミンを補給する「野菜サラダ」

栄養バランスの補完とドレッシングの酸味の調和
うなぎだけでは不足しがちなビタミンや食物繊維を補うためにも、みずみずしい生野菜サラダは優秀です。和風ドレッシングやポン酢仕立てのドレッシングを選ぶと、うなぎの風味を損なわずにさっぱりといただけます。

うなぎに合わせるサラダなら、ドレッシングにほんの少しだけ『柚子胡椒』を溶かして和風仕立てにするのが調理師のイチオシです。
【これぞ和食の箸休め】上品な小鉢・副菜
主役であるうなぎの味を一切邪魔せず、そっと寄り添うような、優しく素朴な味わいの和食副菜です。
クリーミーにタレの角を取る「白和え」

豆腐とごまのまろやかさが味を優しく包み込む
ほうれん草や人参を豆腐とすりごまで和えた白和え。うなぎの強いタレの味の後に、白和えのクリーミーで優しいコクを挟むことで、味覚のトーンが落ち着き、ホッとする安心感が生まれます。
主役を決して邪魔しない「おひたし」

上品な出汁の水分が口を潤す
茹でた小松菜やほうれん草を、薄味の上品な出汁に浸して。青菜の持つ自然な苦味とみずみずしい水分が、脂の乗ったうなぎと見事なバランスを保ちます。引き算の美学が活きる名脇役です。

一度薄い出汁をサッとかけてもう一度絞る『出汁洗い』という工程を挟に事で、水っぽさが完全に消えて出汁の旨味が中までギュッと染み込みます。
ひんやり上品な喉ごし「卵豆腐」

つるんとした質感の対比と優しい旨味
うなぎの濃厚な温かさに対して、冷蔵庫で冷やした卵豆腐のつるんとした喉ごしが心地よい変化を与えます。卵の優しいコクと和風出汁が、うなぎのタレの美味しさをより一層際立たせてくれます。
おうちで料亭の気分を味わう「漬物盛り合わせ」

キリッとした塩気でさっぱりと
うなぎには奈良漬けをはじめ、熟成されたお漬物がベストマッチ。お漬物のキリッとした塩気とうなぎの甘みが口の中で合わさることで、深みのある味わいへと昇華します。
▼調理師の私も太鼓判!うなぎの味を劇的に変える極上のお漬物
スーパーのお漬物も良いですが、せっかくの特別な日を料亭レベルに引き上げるなら、「京つけものニシダや」のお漬物が圧倒的におすすめです。
現在、たっぷり入った「初回限定のお試しセット」が送料無料で用意されているので、本物の味を探している方はこの機会にぜひ試してみてください。食卓の格が上がりますよ!
【うなぎに絶対欠かせない!】極上の温かい汁物
最後に出汁やお茶をかけてお茶漬けにする「ひつまぶし」とは異なり、最後まで白米とうなぎをそのまま食べるうな丼・うな重には、口の中を潤す温かい汁物が絶対に必要です。
伝統が証明する最高のペアリング「肝吸い」

うなぎを存分にあじわう
うなぎの肝を入れたお吸い物は、これ以上ない最高の一品です。上品な塩味のすっきりとした出汁が、濃厚なうな重を食べ進める中での「最高のオアシス」になります。ビタミンが豊富な肝を一緒に摂ることで、栄養面でも完璧な献立になります。
上品なおもてなしに「湯葉のお吸い物」

ゆずの清涼感がうなぎの風味を格上げ
肝が苦手な方や、より上品に仕上げたい時におすすめなのが湯葉のお吸い物です。仕上げに「ゆずの皮」をほんの少し浮かべることで、ゆずの爽やかな香りがうなぎの香ばしさと共鳴し、おうちの食卓を高級割烹の空気感に変えてくれます。
※最後に出汁をかける『ひつまぶし』の場合は、逆に汁物が不要になります。ひつまぶし専用の献立はこちら
【家族も大満足!】ボリュームを出す主菜・卵料理
「うなぎだけだと、食べ盛りの子供や夫にはちょっと物足りないかも……」という悩みを一発で解決する、贅沢感を底上げするメニューです。
汁物の代わりとしても優秀な「茶碗蒸し」

なめらかな出汁の旨味でおもてなし感を演出
つるんとしたなめらかな食感の茶碗蒸しは、うな丼・うな重の横にあるだけで、おうちご飯を一気に「割烹のコース料理」へと化けさせる最強のアイテムです。卵の優しい風味と和風出汁が、強いタレの味を優しく受け止めてくれます。
出汁の塩気がタレの甘みを引き立てる「だし巻き卵」

『うまき』の理論で美味しくなる最高の相棒
うなぎと卵の相性が良いのは、うなぎを卵で巻いた「うまき」という料理で証明されています。あえて別々に出すことで、だし巻き卵の優しい出汁の塩気が、うなぎのタレの甘みをより引き立てる素晴らしい対比になります。
▼調理師の私も自宅で愛用!味がバシッと決まる極上白だし
だし巻き卵をプロの味に仕上げるなら、この白だしが間違いありません。▶公式で七福醸造の白だしを見る
▼調理師が17年愛用する本音
私が厨房や自宅でこの調味料を愛用し続ける理由や、失敗しない使い方のコツについては、以下の記事で徹底解説しています。
【ハレの日の食卓を豪華に!】特別な日の和風おかず
土用の丑の日や親戚が集まるお盆など、「今日はトコトン豪華にするぞ!」というハレの日にふさわしい、ごちそうおかずです。
食物繊維を補い歯ごたえを足す「筑前煮」

力強い根菜の風味と強烈な食感の対比
にんじん、ごぼう、蓮根、こんにゃくなどを大きめにカットして煮込んだ筑前煮。うな重の柔らかい質感に対して、根菜の「ゴリゴリ・シャキシャキとした強い歯ごたえ」が加わることで、食事のリズムが格段に良くなります。これ一品で食物繊維もたっぷり摂れるため、栄養面でも主婦大助かりのメニューです。
クリスピーな食感で贅沢感を加速「天ぷら盛り合わせ」

サクッと感と最高級の満足感
ふっくらとしたうなぎに対して、サクッと揚がった天ぷらのクリスピーな食感は、贅沢な日の食卓をさらに盛り上げてくれます。エビや季節の野菜を添えれば、まるでお店で食べる「うなぎ御膳」そのものの仕上がりになります。
和食の枠をはみ出さない肉汁「蓮根の挟み焼き」

お肉が欲しい家族を満足させる上品なボリューム
「どうしてもお肉が食べたい!」というリクエストには、蓮根の挟み焼きを。唐揚げやハンバーグほど油っこさが主張しすぎず、醤油ベースの味付けがうなぎのタレとも綺麗に馴染みます。蓮根の小気味よい食感とジューシーな肉汁が、うなぎとは別の満足感を与えてくれます。
クリーミーな大豆の旨味が溶ける「生湯葉の刺身」

濃厚な甘みと野性味の極上の対比
お祝いの席やおもてなしなら、お刺身感覚で出せる「生湯葉」を。濃厚でクリーミーな大豆の甘みと、わさび醤油のツンとした香りが、うなぎの持つ香ばしい野性味と素晴らしいコントラストを描き、お互いの高級感を引き立て合います。
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調理師が解説!うな丼・うな重の献立・メニュー選びで失敗しないポイント
せっかくの高級食材であるうなぎを台無しにしないために、献立づくりの大切なプロの法則を解説します。
なぜ「ひつまぶし」とは違う?うな丼・うな重の献立理論

ひつまぶしは最後に出汁をかけて「水分が多くなる」ため、別のお吸い物を用意すると食卓が水浸しになり、出汁の香りがぼやけてしまいます。
しかし、うな丼やうな重は最後までそのまま「ご飯とお肉」として食べ進めるため、喉を潤し、タレの濃さをリフレッシュしてくれる温かい汁物(肝吸いやお吸い物)が絶対に必要になります。この違いを意識するだけで、和食のまとまり感が劇的に変わります。
うなぎのコクを最後まで飽きさせない「食感」と「酸味」の取り入れ方
うなぎの持つ「柔らかい・味が濃い・脂が乗っている」という特徴に対して、副菜には真逆の「シャキシャキした歯ごたえ(根菜類)」と「さっぱりした酸味(酢の物・お漬物)」を必ず1品ずつ配置してください。この「対比」を作ることで、口の中が毎回リセットされ、最後まで新鮮な美味しさのまま完食することができます。
【極上の裏技】うなぎが好きなあなたへ。調理師が本気で感動した「うなぎのしゃぶしゃぶ」の世界
うなぎの美味しい食べ合わせについて解説してきましたが、もしあなたが「本当に美味しいうなぎを、もっと贅沢に味わいたい」と思っているなら、絶対に知っておくべき究極の食べ方があります。
それが、蒲焼きでもひつまぶしでもない、「うなしゃぶ(うなぎのしゃぶしゃぶ)」です。新鮮なうなぎを熟練の技で薄造りにし、極上の出汁にサッとくぐらせてポン酢でいただく。
蒲焼きのふっくら感とは全く違う、うなぎ本来の「コリコリとした力強い弾力」と、お肉のように上品に溶ける「脂の甘み」……初めて厨房で食べた時は、あまりの旨さに包丁を止めて唸ったほどの衝撃でした。
「今年の土用の丑の日は、いつもと違う特別な体験をしたい」
「うなぎが大好きなあの人に、絶対に驚かれるグルメギフトを贈りたい」
そんな方は、ぜひ一度この「うなしゃぶ」を体験してみてください。
以下の記事では、調理師である私が実際に取り寄せて感動した「本当におすすめできる極上のうなしゃぶセット」を徹底レビューしています。自宅の食卓が、一瞬で完全予約制の高級割烹に変わりますよ。
▼特別な日の食卓が劇的に変わる!究極のうなしゃぶの世界
まとめ|うなぎに合うおかずで自宅を最高級の和食処に
うな丼・うな重に合うおかずの選び方と、おすすめの献立をご紹介しました。
- 最後に出汁をかけないからこそ、美味しい「お吸い物(肝吸い)」を必ず添える
- 「うざく」や「もずく酢」など、お酢の酸味で脂っぽさをリセットする
- 筑前煮やきゅうりなど、柔らかいうなぎに対して「食感の対比」を作る
この3つのプロの法則を意識するだけで、ご家庭のうなぎご飯が、お店で食べる「うなぎ御膳」のクオリティに早変わりします。
お試しセットのお漬物や、手軽な出汁パックなどのプロ御用達アイテムを賢く使って、大切な方と最高の食卓を囲んでみてくださいね!
農林水産省:鰻のかば焼き 東京都 | うちの郷土料理
農林水産省:特集2 鰻(1)
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)
和食の世界で25年以上。旬の食材や家庭でできる調理のコツを、やさしく、わかりやすくお届けしています。料理がもっと楽しく、おいしくなるきっかけになれば嬉しいです。
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