杏(あんず)の旬はいつ?短い旬を逃さない選び方・保存方法

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杏(あんず)は、6月〜7月ごろに旬を迎える初夏の果物です。甘みの中にほどよい酸味があり、爽やかな香りが特徴で、生で食べるほか、ジャムやコンポートなどにも利用されます。旬の時期が短いため、店頭に並ぶ期間は限られます。本記事では、あんずの旬の時期や特徴、選び方、保存方法、栄養のポイントをわかりやすく解説します。

あんずの旬~おいしい時期~

あんず(杏/apricot)の旬カレンダー画像。国産あんずの旬は6月〜7月で、甘酸っぱい初夏の果物
あんず(杏)の旬は6〜7月。甘酸っぱく香りの良い“初夏の短い旬”です。

杏(あんず)の旬は6月から7月ごろ
あんず(杏)は、国産の生果が出回る期間がとても短い果物で、旬は6月〜7月ごろに限られます。熟すと果肉がやわらかく、甘みの中にしっかりとした酸味があり、さっぱりとした後味が特徴です。この甘酸っぱさと香りの良さは、旬の時期ならではの魅力といえます。生で食べるほか、ジャムやコンポート、シロップ漬けなど加工しても風味が残りやすく、初夏の保存食としても親しまれています。店頭に並ぶ期間が短いため、見かけたときが食べどきです。

あんずの旬は6月が中心です。6月においしい野菜や果物をまとめて知りたい方は、一覧表も参考にしてみてください。→ 6月の旬の野菜・果物一覧

現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

あんず(杏)は国産の生果が出回る期間が短く、旬は6月〜7月ごろです。甘みと酸味のバランスがよく、香りが立つのもこの時期ならではの特徴です。

あんずとは?~解説~

杏 あんず(apricot)
  • 初夏(6月〜7月)に旬を迎える果物
  • 黄色〜橙色の果皮と、甘酸っぱい果肉が特徴
  • 生食のほか、乾燥やジャム、シロップ漬けなど加工用途が多い
  • 種の中の「仁(じん)」も一部地域で食用や薬膳に利用されている
  • 果物の中でも食物繊維が比較的多く含まれる
  • β-カロテン、カリウム、ビタミンCなどを含む果物の一つ
  • 熟すと皮がむきやすく、果肉がやわらかくなる
  • 加熱しても風味が残り、料理やスイーツにも使いやすい
  • 乾燥あんずは保存性が高く、携帯食や間食としても利用される

杏(あんず)の保存方法

常温保存
完熟前の硬めのあんずであれば、風通しのよい涼しい場所で1〜2日程度保存できます。
ただし、追熟が進みやすく傷みも早いため、基本的には長期保存には向きません。


冷蔵保存
あんずは傷みやすい果物なので、購入後は冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。1個ずつキッチンペーパーで包み、ポリ袋や保存袋に入れておくと乾燥を防げます。保存期間の目安は2〜3日程度です。


冷凍保存(長期保存向き)
あんずは冷凍保存も可能です。

手順

  1. 洗って水気をふき取る
  2. 半分に切って種を取る
  3. 使いやすい大きさにして保存袋に入れる
  4. 空気を抜いて冷凍庫へ

冷凍すると食感はやわらかくなりますが、ジャム・コンポート・スムージーなどの加工用には向いています。保存期間の目安は約1か月です。


加工して保存
旬の時期にまとめて加工すると長く楽しめます。

  • ジャム
  • コンポート
  • シロップ漬け
  • ドライあんず

加工すれば、冷蔵で数週間、冷凍なら数か月保存でき、風味も残りやすくなります。

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現役和食調理師のヒント

杏(あんず)は傷みやすいため、購入後はできるだけ早く食べるか、冷蔵・冷凍保存がおすすめです。長く楽しみたい場合は、ジャムやコンポートなどに加工すると保存性が高まります。

あんずの選び方

新鮮でおいしいあんずを選ぶには、色・ハリ・香りをチェックするのがポイントです。

✔ 色を見る
表面が全体にオレンジ色〜黄橙色に色づいているものを選びましょう。
青みが残るものは未熟で酸味が強く、黒ずみや茶色い斑点があるものは傷み始めている可能性があります。

✔ ハリと弾力
手に取ったときにふっくらとしてハリがあり、軽く押すと少し弾力を感じるものが食べごろです。
ぶよぶよと柔らかすぎるものは、熟しすぎて傷みやすくなっています。

✔ 皮の状態
皮にしわがなく、なめらかでツヤがあるものを選びます。
傷やへこみが多いものは、そこから傷みやすくなるため避けましょう。

✔ 香り
完熟に近いあんずは、甘酸っぱい香りが感じられます。
香りがまったくしない場合は、まだ未熟なことがあります。


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現役和食調理師のヒント

あんずは、全体がきれいに色づき、ハリと弾力があり、甘酸っぱい香りがするものが新鮮です。旬の時期は傷みやすいため、状態をよく見て選ぶことが大切です。

杏(あんず)と相性の良い食品一覧

杏(あんず)は、りんごやももなどの果物、ヨーグルトやクリームチーズなどの乳製品と相性が良い果物です。甘酸っぱさが乳製品のコクと合わさることで、味わいがまろやかになります。また、鶏肉や豚肉と組み合わせてソースに使うと、脂っこさを和らげてくれるのも特徴です。ナッツ類やはちみつ、バニラともよく合い、デザートから料理まで幅広く使えます。

相性の良い食品例ポイント
りんご
もも
さくらんぼ
いちご
オレンジ
甘みと酸味のバランスがよく、フルーツサラダやジャムに向く
ヨーグルト
生クリーム
クリームチーズ
バター
杏の酸味が乳製品のコクを引き立て、味わいがまろやかになる
鶏肉
豚肉
鴨肉
ソースに使うと脂っこさを和らげ、さっぱりと仕上がる
アーモンド
くるみ
ピスタチオ
香ばしさが加わり、焼き菓子やデザートに向く
はちみつ
バニラ
シナモン
ミント
杏の香りと調和し、デザートの風味を引き立てる

あんずの栄養素|食品成分表

あんず(杏)は、βカロテンカリウム食物繊維などを含む果物です。水分が多く、甘酸っぱい風味とともに、果物に含まれる基本的な栄養素を摂ることができます。

βカロテン
あんずは果肉がオレンジ色をしており、βカロテンを含む果物のひとつです。βカロテンは、緑黄色野菜や果物に広く含まれている成分として知られています。

カリウム
あんずには、ミネラルの一種であるカリウムが含まれています。カリウムは、野菜や果物に多く含まれる成分のひとつです。

食物繊維(ペクチン)
あんずには、水溶性の食物繊維(ペクチン)が含まれています。ジャムやコンポートにしたときにとろみが出やすいのは、このペクチンによるものです。

有機酸(クエン酸・リンゴ酸など)
あんずの甘酸っぱい味のもととなるのが、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸です。これらは果物に含まれる成分で、味わいの特徴につながっています。

杏(あんず)100gあたりの栄養素含有量

栄養素乾燥単位
廃棄率05%
エネルギー29637
水分16.889.8g
タンパク質9.21.0g
脂質0.40.3g
食物繊維(総量)9.81.6g
炭水化物70.48.5g
ナトリウム152
カリウム1300200
カルシウム709
マグネシウム458
リン12015
2.30.3
亜鉛0.90.1
0.430.04
マンガン0.320.21
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン1
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)48001400
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)1.41.7
ビタミンK
ビタミンB10.02
ビタミンB20.030.02
ナイアシン3.5
ビタミンB60.180.05
ビタミンB12
葉酸102
パントテン酸0.530.30
ビオチン0.5
ビタミンC3
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

あんずの英語・漢字表記

杏(あんず)の英語表記「apricot」と発音記号、読み方、簡単な例文をまとめた解説画像
杏(あんず)の英語は apricot。発音と例文つきで覚えやすいカードです。

杏(あんず)は英語で apricot(アプリコット) といいます。
発音は「アプリコット」または「エイプリコット」に近く、英語では地域によって発音が少し異なります。果物の名前としてよく使われる単語なので、買い物や会話、レシピを見るときにも覚えておくと便利です。
「Apricots are in season in early summer.(あんずは初夏が旬です)」のように、旬を表す表現としても使えます。

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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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