こいくち醤油とうすくち醤油の使い分け

こいくち醤油とうすくち醤油の使い分け
 

結論(使い分ける方法)

結論から言うと、「色で使い分ける」
出汁の色を薄くしたい時や素材の色を出したい時や素材の味を楽しみたい時に使う
注意点は2つ

①塩分濃度が高いので味の調整が必要(濃い口より2%多い)
②こいくち醤油に比べて、香りやコク、旨味は控えめなので使う料理を考える

こいくち醤油と同じように使うと塩分は濃くなるので注意してください。色が薄い分、味が薄いような錯覚に陥りますが、しっかりと味(塩味)はついてます
ちなみに私は混ぜて使う事が多々あります。理由は見た目(色)
自分の思う「おいしそうな色」に近づくように混ぜてます(その代わりに塩分調整します)
詳しい違いは下記を参考にしてみてください。

 

こいくち醤油とうすくち醤油の違い (JASマーク特級)

こいくち醤油うすくち醤油
生産量約80%約12%
カロリー60 kcal / 100g77 kcal /100g
塩分濃度約16%約18~19%
18番未満22番以上
無塩可溶性固形分16% 以上14% 以上
全窒素分 1.50% 以上1.15% 以上
香り標準控えめ
コク標準さっぱり
旨味標準控えめ
熟成期間長い短い
合う出汁かつおだし昆布だし
大さじ・小さじ18g・6g18g・6g
※全窒素分の多いものほど、うま味がある
※無塩可溶性固形分は糖分、アミノ酸、有機酸の成分の多少を示す
 

こいくち醤油の特徴

卓上用に使われる一般的な醤油
ベースになる醤油で比較するときは濃口醤油が基準になっている
レシピで「しょうゆ」と記載されているときは濃口醤油を指す
和食・日本料理全般に使われています
あまり色を気にしない料理に使われます

使用例
すき焼き、あら炊き、照り焼き、親子丼、タレ、そばつゆなど

詳しく解説→「濃口醤油 こいくちしょうゆ (Soy sauce)

 

うすくち醤油の特徴

卓上用には向かない
塩分が高く、色が薄い醤油です。塩分に注意して使うようにします
香りは低く、コクもまろやかなので、「素材の味」を楽しむ時に使うとよい
醬油の主張が控えめなので出汁によく合います
鮮やかな色を出したい時などに使います

使用例
吸い物、炊き込みご飯、鍋物、茶碗蒸し、合わせ酢、色を生かしたい食材の煮物、うどんだしなど

詳しく解説→「薄口醤油 うすくちしょうゆ (Light color soy sauce)

 

ネットで買えるおすすめの醤油

【新潟県】菱山六醤油 みどり
(第47回令和元年 全国醤油品評会 農林水産大臣賞 受賞)

【広島】佐伯醤油有限会社 まるさ 特選 本醸造
(第47回令和元年 全国醤油品評会 農林水産大臣賞 受賞)

【岡山県】カツマル醤油醸造株式会社 昔しょうゆ
(第47回令和元年 全国醤油品評会 優秀賞 受賞)

【新潟県】良寛ひとえ
(第47回令和元年全国醤油品評会優秀賞受賞)

【滋賀県】えんどう
(第47回令和元年全国醤油品評会優秀賞受賞)

第47回 (令和元年度)全国醤油品評会の受賞しょうゆの一部を抜粋しています

 

まとめ

すべての基準は「こいくちしょうゆ」
うすくち醤油は塩分が高い(こいくち醤油に比べ2%)
うすくち醤油はコクや旨味などがやや少ない
うすくち醤油は卓上には向かない
こいくち醤油は「かつおだし」、うすくち醤油は「昆布だし」とよく合う

詳しくは「しょうゆの日本農林規格

 

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