チョコベビーの食パンレシピ｜入れて焼いたらどうなった？【ホームベーカリー奮闘記】

チョコベビーは、パン生地に入れてそのまま焼いても成立するのか。
お菓子としては定番ですが、ホームベーカリーで使うとなると「溶けすぎないか」「甘くなりすぎないか」「膨らみに影響しないか」が気になります。今回は粉に対してチョコベビーを12％配合し、家庭用ホームベーカリーで食パンを焼いてみました。その結果、生地はしっかり膨らみ、食感・甘さともにバランスの取れた仕上がりに。

この記事では、チョコベビーをどこまで入れても問題なかったのか、再現するために気をつけたいポイントを、奮闘記としてまとめています。

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結論

チョコベビーはホームベーカリーでも問題なく成立しました。
焼き上がりは良好で生地はしっかり膨らみ、ふっくらとした柔らかい食感に仕上がりました。
チョコベビーは完全には溶けきらず、ところどころに粒が残るため、かじった瞬間にチョコの甘さと香ばしさを感じられます。

12％ではパン全体の風味はややプレーン寄りで、チョコの存在感は控えめです。「ほんのりチョコ味の食パン」として楽しむならこの配合は安全圏と言えます。

このレシピを試した理由

チョコベビーは粒状でコーティングされているため板チョコよりも溶けにくそうだと感じていました。パン生地に入れても完全に溶けきらず、形がある程度残るのではないかと考え、チョコベビーを投入して焼いてみることにしました。

また、最初から甘くなりすぎるのは避けたかったため、配合量は粉に対して「12％」に設定。まずは「食パンとして成立するかどうか」を確認する目的で基本的な条件のまま焼いています。

レシピと条件

レシピ（チョコベビー12％）

※この原価表は、当時実際に使用していた材料価格をもとに算出しています。
現在は原材料価格が変動しているため、あくまで目安としてご覧ください。

※今回使用した材料は製菓・製パン材料専門店「コッタ」で購入しました。
同じ材料を探したい方はこちら。▶ コッタ公式サイトを見る

条件

今回使用したホームベーカリーはPanasonic SD-BH104（廃盤モデル）
発売からかなり年数が経っていますが、現在も安定した焼き上がりで現役使用中です。

実際の焼き上がりと食感

膨らみ
焼成後の高さは十分で側面のへこみや腰折れも見られませんでした。チョコベビーを12％配合していますが、生地の持ち上がりは良く、通常の食パンと比べても大きな差は感じません。重たい具材を入れた配合としては、膨らみは安定している印象です。

焼き色
表面の焼き色は均一で、焦げや色ムラは出ませんでした。チョコベビー由来と思われる過度な焼き色の濃さもなく、見た目はプレーンの食パンに近い仕上がりです。

クラム
クラムはきめが細かく、大きな空洞は見られません。チョコベビーは完全には溶けきらず、小さな粒として点在しており、断面を見るとチョコの存在がはっきり分かります。

食感
食感はふんわりとして柔らかく、口当たりは軽めです。チョコベビーの粒が残ることで、かじったときにチョコの甘さと香ばしさが部分的に感じられます。ただし、チョコ感は全体に広がるというより「点在する」印象で、デザートパンというよりは「甘さ控えめの菓子パン寄り」です。

実際の焼き上がりの様子は、以下の動画でも確認できます。

なぜこの結果になったのか（仮説）

今回チョコベビー12％の配合でも問題なく焼き上がったのは具材の性質と配合量、そして生地側の強さがうまく噛み合ったためだと考えられます。

チョコベビーは粒が小さく、表面がコーティングされているため、板チョコのように一気に溶け出しにくい特徴があります。そのため、生地の中で完全に溶けきらず、粒として残りやすく、結果的に生地全体をベタつかせなかった可能性があります。

また、配合量を12％に抑えたことで、生地に対する負荷が大きくなりすぎず、発酵や膨らみに影響が出にくかったと考えられます。水分量も特別に増やしていないため、生地の水分バランスが崩れにくかった点も一因です。

ホームベーカリーを続けるうえで気になる原価や消耗品の現実については、こちらで整理しています。▶ホームベーカリーの原価と消耗品｜続けるための現実

再現するためのポイント

今回の配合は特別な調整をしなくても安定して焼き上がりました。同じ結果を再現するためには、以下の点を意識すれば問題ありません。

• チョコベビーの配合量は、粉に対して12％前後までに抑える
• 投入は後入れ投入口から
• ベースの粉は食パン用の一般的な配合を使用する

チョコベビーの量を増やした場合や水分量の変更などは生地の状態や膨らみに影響が出る可能性があります。

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この記事を書いた人
現役の和食調理師／おかだ けんいち（調理歴25年以上）
和食の世界で25年以上。旬の食材や家庭でできる調理のコツを、やさしく、わかりやすくお届けしています。料理がもっと楽しく、おいしくなるきっかけになれば嬉しいです。
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