鮃 ひらめ(Flatfish)

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上品な白身と繊細な旨味で「白身魚の王様」とも呼ばれる鮃(ひらめ)。刺身・昆布締め・煮付けなど幅広い料理に使われ、旬には身の締まりと甘みがぐっと増します。

「寒い時期が本当に一番おいしいの?」
「カレイとの違いは?」
「どう選べば“当たりのひらめ”を買える?」

こうした疑問を持つ方に向けて、この記事では現役和食調理師が旬・特徴・地方名・目利き・相性の良い料理をわかりやすく解説します。ひらめ本来の甘みを最大限に引き出すためのポイントも紹介するので、購入や調理の参考にしてください。

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鮃(ひらめ)の旬|おいしい時期

ひらめ

季節ごとの旬の食材をもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。▶ 旬の野菜・魚介【年間カレンダー】

鮃(ひらめ)とは |解説

  • 平目とも書く
  • 「左ヒラメ、右カレイ」と言われるように目の位置で見分ける
  • 魚と向かい合って目の位置が左寄りならヒラメ
  • 養殖が盛んで、天然と養殖の味の差があまりない
  • 海外では「平たい魚」としてヒラメとカレイの区別はない
  • 日本では「高級魚」となっている
  • 「クドア・セプテンプンクタータ」という寄生虫が潜んでいる可能性がある
  • 「クドア・セプテンプンクタータ」は加熱で死滅し、-15度で冷凍することでも死滅する

地方名

  • ソゲ
  • オオソゲ
  • ホンビラメ

目利き

  • エラがきれいな鮮紅色をしているものが良い
  • 身に張りがあって押してみてしっかりとしたもの
  • 表面が乾いていないものが良い

仲間

  • カンゾウビラメ
  • シタビラメ

鮃(ひらめ)を使った料理

  • 刺身、すし
  • 煮つけ
  • ムニエル
  • カルパッチョ
  • 唐揚げ

鮃(ひらめ)の栄養素 |食品成分表

ひらめ(生)養殖
可食部100g当たり

栄養素皮なし皮つき単位
廃棄率040%
エネルギー100115
水分76.073.7g
タンパク質21.221.6g
脂質2.53.7g
食物繊維(総量)g
炭水化物0.1g
ナトリウム4143
カリウム470440
カルシウム830
マグネシウム3130
リン230240
0.10.1
亜鉛0.30.5
0.020.02
マンガン0.010.03
ヨウ素118
セレン4147
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)919
ビタミンA(β-カロテン)
ビタミンD2.31.9
ビタミンE(トコフェロールα)1.61.6
ビタミンK
ビタミンB10.220.12
ビタミンB20.070.34
ナイアシン6.76.2
ビタミンB60.480.44
ビタミンB121.11.5
葉酸1213
パントテン酸0.860.89
ビオチン8.410.0
ビタミンC105
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

▶ 栄養の全体像を知りたい方はこちら
五大栄養素・ビタミン・ミネラルをまとめたページへ

鮃(ひらめ)の英語表記

  • Flatfish(フラットフィッシュ)
  • Olive flounder(オリーブ・フラウンダー)
  • Japanese halibut(ジャパニーズ・ハリバット) ※文脈による

日本語の「ひらめ」は英語では一般的に Flatfish(平たい魚全般) という大きな分類名で呼ばれます。しかし、実際の料理名や市場名では Flounder(フラウンダー)Halibut(ハリバット) など、地域によって異なる名称が使われることもあります。

👇「カレイ」との英語の違い

  • ひらめ → Flounder/Halibut
  • カレイ → Righteye flounder(右目に寄る種が多い)

英語圏では「ヒラメとカレイの違い」は日本ほど明確ではなく、どちらも“Flatfish=扁平な白身魚”として扱われることがほとんどです。そのため、海外レシピで「Flounder」が出てきた場合、ひらめを代用しても問題ありません。

英語表記についてもっと詳しく知りたい方は、こちらのページで 魚介類の漢字・英語表記一覧 をまとめています。

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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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