鯥 むつ(Japanese bluefish)

鯥 むつ(Japanese bluefish) 魚介類
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鯥(むつ/英語:Japanese bluefish)は、ほどよい脂と上品な旨味が特徴の白身魚です。煮付け・塩焼き・西京焼きなど幅広い和食で使われ、旬の時期にはより濃い味わいが楽しめます。
本記事では、むつの旬・特徴・地方名・おすすめの食べ方・栄養・英語表記を、現役和食調理師がわかりやすく解説します。

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おいしい時期

むつ

季節ごとの旬の食材をもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。▶ 旬の野菜・魚介【年間カレンダー】

魚介類の解説

  • 日本全国の近海でとれる深海魚
  • アカムツ、ギンムツは別の魚
  • 幼魚から脂がのっている魚で美味
  • 身が柔らかく煮崩れしやすい
  • 銀だら、メルルーサ、マジェランあいなめを「むつ」と呼んでいた時代があり混同しやすい
  • 現在では本来のむつだけを指す

地方名

  • ロクノウオ
  • オンシラズ
  • クロムツ
  • ムツメ
  • メバリ

目利き

  • 目が青く澄み、腹に張りがあるものが良い
  • 鱗がしっかりとついているものが新鮮

仲間

  • オオメハタ
  • クロムツ

レシピ

  • 刺身、すし
  • 塩焼き
  • 煮物
  • 唐揚げ
  • 潮汁

むつの栄養素(食品成分表)

むつ(生)
可食部100g当たり

栄養素単位
廃棄率0%
エネルギー175
水分69.7g
タンパク質16.7g
脂質12.6g
食物繊維(総量)g
炭水化物g
ナトリウム85
カリウム390
カルシウム25
マグネシウム20
リン180
0.5
亜鉛0.4
0.03
マンガン0.01
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)8
ビタミンA(β-カロテン)
ビタミンD4.0
ビタミンE(トコフェロールα)0.9
ビタミンK
ビタミンB10.03
ビタミンB20.16
ナイアシン2.4
ビタミンB60.1
ビタミンB121.9
葉酸6
パントテン酸0.31
ビオチン
ビタミンC

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むつの英語表記

むつ(鯥)の一般的な英語表記は “Japanese bluefish” です。日本近海で漁獲される白身魚で、英語では Bluefish(ブルーフィッシュ)と呼ばれる別種と混同されることがあります。

主な英語表記

  • Japanese bluefish(最も一般的)
  • Mutsu fish(日本由来の呼称として使われる場合あり)
  • Silver bluefish(地方市場の表記例)

発音

  • Japanese bluefish:ジャパニーズ・ブルーフィッシュ
  • Mutsu fish:ムツ・フィッシュ

注意点
英語圏で “Bluefish” と言うと、タラ科の魚(Bluefish/Pomatomus saltatrix) を指す場合が多く、むつとは別種 です。そのため、料理や輸出入の文脈では “Japanese bluefish” と表記するのが安全です。

英語表記についてもっと詳しく知りたい方は、こちらのページで 魚介類の漢字・英語表記一覧 をまとめています。

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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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