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舞茸(まいたけ)の英語表記・読み方・発音

和名(漢字・平仮名):舞茸(まいたけ)
英語表記:Hen of the woods / Maitake
発音記号:[ˈmeɪtkeɪ](メイトケイ、「maitake」の発音)
※“Hen of the woods”は直訳的な英名として使われることがあります。
舞茸の旬(おいしい時期)
舞茸の天然物の旬は秋(9月~11月)で、香りと歯ごたえが際立ちます。
現在はハウス栽培によって1年中流通していますが、風味の濃さや香りの強さはやはり秋が最も豊かです。
まいたけ
① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ |
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舞茸とは~解説~
- 舞茸(まいたけ)は、サルノコシカケ科マイタケ属に分類される日本原産のキノコの一種です
- 英語では「Hen of the woods(森の雌鳥)」と呼ばれ、株状に広がる姿が羽を広げた鳥のように見えることに由来します。
- 一年を通して流通しているキノコ
- ほとんどが菌床栽培された物でβグルカン、ビタミンD、食物繊維などが豊富
- きのこ類には「βグルカン」が含まれるが、舞茸は特に多い
- 加熱すると栄養素が流れでるので汁ごと食べる料理がおすすめ
- 水洗いで風味が落ちるので気を付ける
- 汁物に入れると色素が流れ出て汁が黒くなる(気になる時は下茹でするが栄養素は流れ出てしまうことに注意)

現役和食調理師のヒント
旨み成分は加熱でアップ!
舞茸に含まれるグアニル酸などの旨み成分は、加熱でさらに引き立つのが特徴。炒め物や汁物に入れると、出汁を使わなくても風味が豊かになります。
舞茸の保存方法
冷蔵保存(短期)
保存期間:2〜3日以内が目安
方法:購入したパックのまま、またはキッチンペーパーで包んでポリ袋に入れ、野菜室で保存します。
ポイント:湿気に弱く傷みやすいので、密閉しすぎず通気性を持たせるのがコツです。
冷凍保存(長期)
保存期間:約1ヶ月
方法
- 汚れを拭き取り、石づきを除いて手でほぐす。
- 小分けにして冷凍用保存袋へ入れ、空気を抜いて密閉。
- 凍ったまま調理できます(炒め物・汁物・炊き込みご飯など)。

現役和食調理師のヒント
舞茸は香りと食感が命。冷凍すれば旨味が凝縮されて、炒め物や炊き込みご飯がグッと深い味に仕上がります。使う分だけパラッと取り出せるよう、小分け冷凍が便利ですよ。
舞茸の主な品種
舞茸は天然・栽培ともに存在しますが、現在市場に出回っているのはほとんどが栽培品です。品種によって香り・色・食感に違いがあります。
品種名 | 特徴 |
---|---|
黒舞茸(くろまいたけ) | 天然に近い色味で香りも強め。火を通してもシャキシャキ感が残る。 |
白舞茸(しろまいたけ) | 色が白く見た目が上品。灰汁が少なく、炒め物や汁物向き。香りはやや控えめ。 |
黄舞茸(きまいたけ) | 生産量は少ないが、鮮やかな黄色が特徴。珍しい品種で、料理に彩りを加える。 |
天恵菇(てんけいこ) | 特殊な栽培法で育てた大型の舞茸。肉厚で風味・歯ごたえが抜群。贈答用にも。 |

現役和食調理師のヒント
舞茸は品種によって香りや歯ごたえに違いがあるから、料理に合わせて使い分けるといいですね。たとえば香りを楽しむなら黒舞茸、汁に色が出にくい白舞茸は吸い物におすすめです
舞茸と相性の良い食材・食べ合わせ
舞茸はうま味成分(グアニル酸)や香り成分が豊富で、さまざまな食材と相性が良く、特に和食・洋食・中華を問わず使いやすいキノコです。
食材カテゴリ | 食材例 | ポイント |
---|---|---|
肉類 | 鶏肉 豚肉 牛肉 ベーコン | 舞茸のうま味と肉のコクが相乗効果。炒め物や鍋料理に最適。 |
魚介類 | 鮭 タラ アサリ、 ホタテ | 魚介の風味と舞茸の香りがよく合い、蒸し物・ホイル焼きにも◎ |
野菜 | 長ねぎ にんじん ほうれんそう かぼちゃ | 香りを引き立てる根菜や葉物野菜との相性が良い。 |
豆類・卵 | 厚揚げ 豆腐 卵 | 食感の違いやボリューム感が加わり、炒め物・煮物に向く。 |
穀類・炭水化物 | ご飯(炊き込み) うどん そば パスタ | 舞茸ご飯やきのこパスタなど主食系にもよく合う。 |

現役和食調理師のヒント
舞茸は油との相性もいいので、オリーブオイルやごま油で炒めると香ばしさが際立ちます。鶏肉やベーコンと一緒に炒めて、酒としょうゆでシンプルに仕上げると、舞茸の香りが活きて最高です。
舞茸の食品成分表
舞茸
栄養素 | 油いため | 茹で | 単位 |
---|---|---|---|
廃棄率 | 0 | 0 | % |
エネルギー | 67 | 27 | ㎉ |
水分 | 85.5 | 91.1 | g |
タンパク質 | 2.6 | 1.6 | g |
脂質 | 4.4 | 0.5 | g |
食物繊維(総量) | 4.7 | 4.3 | g |
炭水化物 | 6.8 | 6.4 | g |
ナトリウム | – | – | ㎎ |
カリウム | 300 | 110 | ㎎ |
カルシウム | – | – | ㎎ |
マグネシウム | 13 | 8 | ㎎ |
リン | 72 | 36 | ㎎ |
鉄 | 0.2 | 0.2 | ㎎ |
亜鉛 | 0.8 | 0.6 | ㎎ |
銅 | 0.27 | 0.14 | ㎎ |
マンガン | 0.06 | 0.03 | ㎎ |
ヨウ素 | – | – | ㎍ |
セレン | – | 3 | ㎍ |
クロム | – | – | ㎍ |
モリブデン | – | – | ㎍ |
ビタミンA(レチノール) | – | – | ㎍ |
ビタミンA(β-カロテン) | – | – | ㎍ |
ビタミンD | 7.7 | 5.9 | ㎍ |
ビタミンE(トコフェロールα) | – | – | ㎎ |
ビタミンK | – | – | ㎍ |
ビタミンB1 | 0.11 | 0.04 | ㎎ |
ビタミンB2 | 0.21 | 0.07 | ㎎ |
ナイアシン | 6.1 | 1.8 | ㎎ |
ビタミンB6 | 0.07 | 0.03 | ㎎ |
ビタミンB12 | – | – | ㎍ |
葉酸 | 57 | 24 | ㎍ |
パントテン酸 | 0.80 | 0.63 | ㎎ |
ビオチン | – | 22.0 | ㎍ |
ビタミンC | – | – | ㎎ |
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