パパイヤを漢字で書くと 「蕃瓜樹」。読み方は 「ばんかじゅ」 です。聞き慣れない漢字ですが、「蕃(はん)」+「瓜(うり)」+「樹(き)」で、ざっくり言うと “外国から来たウリのなる木” というイメージの当て字として説明されることが多い表記です。
パパイヤは、完熟すると甘いフルーツとして楽しめる一方で、青パパイヤは炒め物やサラダなど“野菜のように”使えるのが特徴。旬の時期や選び方、下処理のコツを知っておくと、ぐっと扱いやすくなります。
この記事では、蕃瓜樹(パパイヤ)の意味・読み方・由来を最初に整理したうえで、旬の目安、完熟/青パパイヤの使い分け、保存方法、栄養のポイントまで、現役和食調理師の視点でやさしく解説します。もっと果物の漢字が知りたい方はコチラを参考にしてください
パパイヤの漢字:蕃瓜樹(ばんかじゅ)

パパイヤは日本では沖縄や鹿児島などの温暖な地域で栽培されており、種類によって収穫時期が異なります。
英語表記:papaya
- 発音記号:/pəˈpaɪ.ə/
- カタカナ表記:パパイヤまたはパパイア(どちらも使われていますが、日本では「パパイヤ」が一般的)
英文例文
Papaya is rich in enzymes that help digestion.
(パパイヤは消化を助ける酵素が豊富です。)
漢字表記:蕃瓜樹(ばんかじゅ)
- 「蕃(ばん)」は外国の、「瓜(うり)」は果実、樹は”を意味し、
「外国から来た瓜のなる木」というイメージで付けられた当て字です。 - 現代ではあまり一般的ではなく、主に漢字クイズや食文化の教養的文脈で登場します。
パパイヤの旬 ~おいしい時期~

国産パパイヤは5月から9月が旬
パパイヤの旬は「種類」によって異なります。スーパーで一年中見かけるパパイヤですが、実は輸入パパイヤと国産パパイヤで旬の時期が大きく異なるのです。
輸入パパイヤは通年入手可能
日本で販売されているパパイヤのほとんどは輸入品です。熱帯地方では一年中温暖な気候のため、通年収穫が行われており、日本にも安定して輸入されています。
そのため、スーパーで見かける一般的なパパイヤには明確な旬はなく、いつ買っても安定した品質で楽しめます。
主な輸入先:
- フィリピン産(約78.5%):最も流通量が多い
- ハワイ産(約21%):高品質で甘みが強い
- 台湾産:少量だが高品質
輸入パパイヤは完熟前に収穫して輸送し、日本で追熟させてから出荷されます。これにより長期輸送でも鮮度を保つことができるのです。
国産パパイヤの旬は5月~9月
国産パパイヤの旬:5月~9月 最盛期:7月~9月(この時期が最も美味しい)
沖縄県や宮崎県、鹿児島県などで栽培される国産パパイヤには明確な旬があります。国産パパイヤは露地栽培では夏から秋にかけて収穫されます。完熟に近い状態で収穫するため、輸入品よりも甘く、とろけるような食感が楽しめるのが特徴です。
ただし、石垣島などのハウス栽培では通年出荷されているため、国産パパイヤも一年中入手できる場合があります。
パパイヤと一緒に楽しみたい、7月が旬の他の食材もチェックしてみませんか?→ 7月の旬の食材一覧はこちら

現役和食調理師のヒント
青パパイヤは夏野菜のような使い方ができ、サラダや炒め物にぴったり。熟したパパイヤは香りと甘みが強く、夏場のフルーツとしておすすめです。
パパイヤとは ~解説~

- 漢字では「万寿果」とも書く
- 英語では「 Papaya」「papaw」「pawpaw」
- 別名「チチウリノキ(乳瓜木)」「モッカ(木瓜)」「マンジュマイ(万寿瓜)」「パウパウ」「ポーポー」「ママオ」「ツリーメロン」などと呼ばれる
パパイヤは熱帯・亜熱帯地域に生育するトロピカルフルーツのひとつで、果肉がやわらかく甘い「完熟タイプ」と、青くて未熟なまま野菜として利用する「青パパイヤ」の2種類があります。
🌿 植物分類と特徴
- 科名:パパイヤ科(Caricaceae)
- 学名:Carica papaya
- 樹高は2〜5mほどになり、幹の上部にメロンのような楕円形の実をつけます。
🍈 果物としてのパパイヤ(完熟)
- 熟すと果皮が黄緑~オレンジ色になり、果肉はジューシーで甘く、香りが豊か。
- ビタミンCやカロテン、消化酵素「パパイン」が豊富で、美容や健康を意識する方にも人気です。
🥗 野菜としてのパパイヤ(青パパイヤ)
- 完熟前の青い実を収穫したもので、果肉はしっかりしており、クセがないためサラダ・炒め物・煮物に活用されます。
- 特に沖縄県や東南アジアでは、日常的な食材として利用されています。

現役和食調理師のヒント
青パパイヤは切ると乳白色の液(パパイン酵素)が出るので、調理前に軽く水にさらすとアク抜きできます。
熟したパパイヤはそのままカットして、デザートやジュースにするのが定番です。
パパイヤの選び方
パパイヤには、甘い果物として食べる「完熟パパイヤ」と、野菜のように調理する「青パパイヤ」があります。それぞれの用途に合わせた選び方を紹介します。
🍈 熟したパパイヤを選ぶポイント(果物として)
- 色合いが全体的に黄色~オレンジ色
緑が多いものは未熟。追熟が必要なことも。 - 手に持ったときにやや弾力がある
軽く押して少しへこむ程度が食べ頃です。 - 甘い香りがする
熟度が進んでいる証拠。冷蔵庫での保存が必要です。
🥗 青パパイヤを選ぶポイント(野菜として)
- 皮が鮮やかな緑色でハリがある
表面にシワや黒ずみがないものが◎。 - 重みがあり、ずっしりしている
水分が多くて繊維質もやわらかめ。 - 切り口が白く、変色していない(カット売りの場合)

現役和食調理師のヒント
熟したパパイヤはスムージーやサラダのトッピングにぴったり。
青パパイヤは千切りにして炒め物や和え物に。シャキシャキ感がクセになります。
パパイヤの遺伝子組み換えについて
パパイヤは、ウイルス病への耐性を目的とした遺伝子組み換え作物(GMパパイヤ)が開発・栽培されている数少ない果物のひとつです。
🔬 遺伝子組み換えパパイヤとは?
- 1990年代、パパイヤリングスポットウイルス(PRSV)というウイルスがハワイのパパイヤ産業を壊滅寸前に追い込みました。
- それを克服するため、ウイルスに耐性を持つ「レインボー種」などのGMパパイヤが開発されました。
🌍 現在の栽培国と流通事情
- アメリカ・ハワイ・中国・タイなどで遺伝子組み換えパパイヤが栽培されています。
- 日本では主に輸入品にGMパパイヤが含まれる可能性がありますが、流通量は限られています。
- 日本の国産パパイヤは遺伝子組み換えではありません(農林水産省の認可なし)。
🏷️ 表示について(日本国内)
- 日本では、遺伝子組み換え食品の表示が義務付けられているため、加工食品などに使用されている場合は「遺伝子組み換え」等の表示があります。
- 生鮮パパイヤそのものには、GM品が使われることは極めて少ないとされています。
パパイヤの保存方法
パパイヤは完熟パパイヤ(果物)と青パパイヤ(野菜)で保存方法が異なります。状態に応じた正しい保存で、美味しさを長持ちさせましょう。
熟したパパイヤの保存方法(完熟)
常温保存(追熟用)
- 表皮が緑色~黄色のやや未熟なパパイヤは常温で追熟。
- 直射日光を避けた風通しのよい場所に置き、数日で香りが出てきたら食べ頃です。
冷蔵保存(完熟後)
- 食べ頃になったらラップで包み冷蔵庫へ(野菜室が適温)
- 2〜3日以内を目安に食べ切りましょう。
冷凍保存(カット後)
- 皮をむいて種を除き、食べやすい大きさにカット。
- ラップや保存袋に入れて冷凍。スムージーやシャーベットに最適です。
青パパイヤの保存方法(未熟)
冷蔵保存
- 丸ごとの場合は新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。
- 約1週間ほど保存可能です。
カットした場合
- ラップでしっかり包むか、水に浸して密閉容器に入れて冷蔵(水は毎日替える)。
- 2~3日以内に使い切るのが理想です。

現役和食調理師のヒント
青パパイヤを炒め物やサラダに使う場合、切ったあと水にさらしてアクを抜くとえぐみが減って食べやすくなります。熟したパパイヤは香りが出たタイミングがベストです。
主な産地と品種
国産パパイヤの主な産地
- 沖縄県(最大産地・約103トン)
- 石垣島の「石垣珊瑚」が有名(種なし・高糖度)
- ハウス栽培で通年出荷も
- 宮崎県(約59トン)
- 鹿児島県(約45トン)
人気品種:
- カポホ・ソロ:洋梨のような形、ねっとりした甘さ
- サンライズ・ソロ:鮮やかなオレンジ色の果肉、ジューシー
- レッドレディ:果肉が赤オレンジ色、糖度が高い
- 石垣珊瑚:沖縄県のブランド品種、種なしで食べやすい
希少な国産パパイヤを手軽に楽しむには
国産パパイヤは輸入品の2~3倍の価格で、スーパーではほとんど見かけません。産地直送の通販や特産品店で購入するのが一般的ですが、旬の時期(5月~9月)限定のため、タイミングを逃すと手に入りにくいのが悩みです。
そんな希少なフルーツを含め、旬の果物を定期的に楽しみたい方におすすめなのが、フルーツサブスク(果物の定期便)です。
その時期に最も美味しい旬のフルーツが産地直送で届くため、わざわざ探す手間が省けます。国産パパイヤのような希少なフルーツが届くこともあり、普段スーパーでは出会えない特別な味わいを自宅で楽しめます。
市場価格より20~30%お得に購入でき、プロが厳選した完熟に近い状態のものが届くため、追熟の手間や失敗の心配もありません。→ フルーツサブスクおすすめ3選|旬の果物が届く”本当にお得な定期便”を調理師が比較
パパイヤとよく合う食材・食べ合わせ
パパイヤは、熟度によって果物としても野菜としても活躍する万能食材です。
ここでは、完熟パパイヤと青パパイヤの両方に合う食材を、それぞれ分けて紹介します。
熟したパパイヤ(果物)と合う食材
| 相性の良い食材 | おすすめの組み合わせ例 |
|---|---|
| ヨーグルト | カットしてトッピング。 |
| バナナ | スムージーやフルーツサラダに |
| レモン ライム | 甘さを引き立てる。ジュースやマリネにも |
| ミント | 清涼感が加わり、香りと相性抜群 |
| ココナッツ | 南国風の味わいに。ココナッツミルクと合わせて |
| ハチミツ | 甘味をまろやかに引き立てる |
青パパイヤ(野菜)と合う食材
| 相性の良い食材 | おすすめの組み合わせ例 |
|---|---|
| 人参 きゅうり | 千切りにしてナムルや和風サラダに |
| 鶏むね肉 豚肉 | 炒め物や煮物に。淡白な肉との相性が良い |
| ごま ピーナッツ | 食感とコクをプラス。東南アジア風のサラダにも◎ |
| パクチー みょうが | アジアン風味にぴったり。香味野菜とよく合います |
| 醤油 ポン酢 | 和風の味つけにもなじみやすく、炒め物に向いています |

現役和食調理師のヒント
青パパイヤはクセが少ないので、酸味・辛味・旨味の調味料との相性が非常に良いです。熟したパパイヤは、果物の甘みを活かして朝食やデザートにも使える万能フルーツです。
パパイヤの栄養素(食品成分表)
パパイヤ (生)
| 栄養素 | 完熟 | 単位 |
|---|---|---|
| 廃棄率 | 35 | % |
| エネルギー | 33 | ㎉ |
| 水分 | 89.2 | g |
| タンパク質 | 0.5 | g |
| 脂質 | 0.2 | g |
| 食物繊維(総量) | 2.2 | g |
| 炭水化物 | 9.5 | g |
| ナトリウム | 6 | ㎎ |
| カリウム | 210 | ㎎ |
| カルシウム | 20 | ㎎ |
| マグネシウム | 26 | ㎎ |
| リン | 11 | ㎎ |
| 鉄 | 0.2 | ㎎ |
| 亜鉛 | 0.1 | ㎎ |
| 銅 | 0.05 | ㎎ |
| マンガン | 0.04 | ㎎ |
| ヨウ素 | – | ㎍ |
| セレン | – | ㎍ |
| クロム | – | ㎍ |
| モリブデン | 1 | ㎍ |
| ビタミンA(レチノール) | – | ㎍ |
| ビタミンA(β-カロテン) | 67 | ㎍ |
| ビタミンD | – | ㎍ |
| ビタミンE(トコフェロールα) | 0.3 | ㎎ |
| ビタミンK | – | ㎍ |
| ビタミンB1 | 0.02 | ㎎ |
| ビタミンB2 | 0.04 | ㎎ |
| ナイアシン | 0.3 | ㎎ |
| ビタミンB6 | 0.01 | ㎎ |
| ビタミンB12 | – | ㎍ |
| 葉酸 | 44 | ㎍ |
| パントテン酸 | 0.42 | ㎎ |
| ビオチン | 0.2 | ㎍ |
| ビタミンC | 50 | ㎎ |
