「サーロインステーキ」を注文するとき、ふと「サーロインって何で”サー”なの?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、サーロインの由来には「イギリス王が騎士の称号を与えた」という有名な逸話と、「フランス語が語源」という学術的な説の2つが存在します。
この記事では、サーロインの名前の由来を複数の説から徹底解説。さらに、部位の特徴や栄養素、おすすめの高級サーロインまでご紹介します。食事の席で使える豆知識としても、お肉選びの参考としても役立つ内容です。
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サーロインの由来【結論:諸説あり】

サーロインの名前の由来については、実は複数の説が存在しており、「これが絶対に正しい」という確定的な答えはありません。最も有力とされているのはフランス語を語源とする説ですが、一方で「イギリス王が称号を与えた」という逸話も広く知られています。ここでは、代表的な3つの説をご紹介します。
由来①フランス語説が有力
フランス語で「sur」は「上」、「longe」は「腰肉」を意味
言語学的に最も信頼性が高いとされているのが、フランス語の「surlonge(シュルロンジュ)」を語源とする説です。フランス語で「sur」は「上」、「longe」は「腰肉」を意味し、直訳すると「腰肉の上部」となります。
サーロインは牛の背中側、腰に近い部位に位置しているため、この名称は部位の位置を的確に表しています。中世ヨーロッパでは牛肉の部位名にフランス語が多く使われており、フランス料理の影響を受けたイギリスでこの呼び名が定着したと考えられています。
英語では「sirloin」と綴りますが、この「sir」の部分がフランス語の「sur」から変化したものとされ、語源学的にも筋が通っています。専門家の間では、この説が最も有力視されています。
由来②イギリス王ナイト称号説【有名だが俗説の可能性】
美味しすぎて「サー(Sir)」という騎士の称号を与えた
民間に広く知られているのが「イギリス王が騎士の称号を与えた」という逸話です。この説には複数のバリエーションがあります。
最も有名なのは、16世紀のイングランド王ヘンリー8世が、あまりにも美味しいこの部位の肉に感動し、「サー(Sir)」という騎士の称号を与えたという話です。別のバージョンでは、17世紀のチャールズ2世やジェームズ1世が同様のことをしたとも伝えられています。
「Sir Loin(サー・ロイン卿)」として称号を与えたというこの逸話は、非常にロマンチックで印象的なため、レストランのメニュー説明や雑学本などで頻繁に紹介されています。
ただし、この説には歴史的な裏付けとなる文献が乏しく、言語学的な根拠も弱いため、専門家の間では「後世に作られた俗説」である可能性が高いと考えられています。それでも、肉の美味しさを象徴するエピソードとして、今でも多くの人に愛されている由来話です。
由来③その他の説
フランス語のsurlongeが語源で、後にイギリス王の逸話が付け加えられた
一つは、古いフランス語で「surlonge」が「最上の腰肉」を意味していたという説。もう一つは、中世ラテン語の「super(上)+ lumbus(腰)」が語源だという説です。
また、イギリスの一部地域では「sirloin」を「sur-loin」と綴る習慣があったことから、やはりフランス語起源説を補強する資料とされています。
結論としては、「フランス語のsurlongeが語源で、後にイギリス王の逸話が付け加えられた」というのが現在の定説に近い見解です。ただし、言葉の由来には諸説あるのが常であり、どの説も完全には否定できないのが実情です。
サーロインの名前の由来に関する5つの豆知識

サーロインの由来を知ったら、さらに深掘りした豆知識も気になりますよね。ここでは、食事の席で「へぇ〜!」と言われる、サーロインにまつわる5つのトリビアをご紹介します。
【豆知識1】「サー」は騎士の称号ではない?
「sirloin」の「sir」は「sur(上)」であり「Sir」ではない?
先ほどご紹介したイギリス王の逸話では「Sir(サー)」という騎士の称号が由来とされていますが、言語学的にはこれは誤りである可能性が高いです。
英語の「sirloin」の「sir」は、実はフランス語の「sur(上)」が変化したもの。つまり、「騎士」を意味する「Sir」とは全く関係がないのです。ただし、発音が似ていたため、後世の人々が「騎士の称号を与えた」という面白いエピソードを創作したのではないかと考えられています。
言葉遊びのような偶然の一致が、数百年にわたって語り継がれる逸話になったというのは、言葉の面白さを感じさせるエピソードですね。
【豆知識2】日本にサーロインが伝わったのはいつ?
明治時代の文明開化以降に伝わっていた
日本に牛肉食文化が本格的に入ってきたのは、明治時代の文明開化以降です。それまで仏教の影響で肉食が禁じられていた日本では、牛肉の部位名も西洋からそのまま輸入されました。
「サーロイン」という呼び名も明治時代に英語から入ってきたもので、当初は「サアロイン」「サルロイン」などと表記が揺れていました。大正時代には現在の「サーロイン」という表記が定着し、高級な牛肉部位として認識されるようになりました。
ちなみに、日本初の本格的な洋食レストラン「精養軒」(明治9年創業)のメニューには、早くもビーフステーキが登場しており、当時からサーロインは特別な部位として扱われていたようです。
【豆知識3】各国でのサーロインの呼び方

サーロインは世界中で愛される部位ですが、国によって呼び方が異なります。
- 英語圏: Sirloin(サーロイン)
- フランス: Faux-filet(フォ・フィレ)または Aloyau(アロワイヨー)
- ドイツ: Roastbraten(ローストブラーテン)
- イタリア: Controfiletto(コントロフィレット)
- スペイン: Solomillo alto(ソロミージョ・アルト)
- 中国: 西冷(シーレン)
興味深いのは、語源とされるフランスでは「surlonge」ではなく「faux-filet(偽のヒレ肉)」という呼び方が一般的という点です。これは、サーロインがヒレ肉(テンダーロイン)に隣接しているため、「ヒレに似ているがヒレではない肉」という意味で名付けられたと言われています。
【豆知識4】リブロースとサーロインの名前の関連性
サーロインと並んで高級部位として知られる「リブロース」。実は、この2つの部位名には面白い関連性があります。
リブロース(Rib roast)の「Rib」は「肋骨(あばら骨)」を意味し、サーロインの前方、肋骨に近い部分に位置しています。つまり、牛の背中側を前から順に見ていくと「リブロース→サーロイン」という並びになっているのです。
興味深いのは、アメリカでは「Prime Rib」と呼ばれることが多いリブロースですが、イギリスでは「Fore Rib(前方の肋肉)」と呼ばれることもあり、サーロインとの位置関係を名前で示しています。
サーロインが「腰肉の上部(sur-longe)」なら、リブロースは「肋骨部分の肉」。どちらも部位の位置を示す名前になっているのですね。
【豆知識5】調理師が教えるサーロインの語源トリビア
「シュルロンジュ(sur-longe)」と呼ばれる「最上級の腰肉」
フランス料理の伝統では、牛の背中側の肉を「ロンジュ(longe)」と総称し、その中でも特に上質な部分を「シュルロンジュ(sur-longe)」と呼んで区別していました。つまり、単なる位置の名前ではなく「最上級の腰肉」という品質の意味も込められていたのです。
また、中世ヨーロッパの肉屋では、この部位を「王侯貴族向けの特別な肉」として扱っており、一般庶民が口にすることはほとんどありませんでした。イギリス王の逸話が生まれた背景には、こうした「高貴な人だけが食べられる肉」というイメージがあったのかもしれません。
現代の調理師たちは、「語源がどうであれ、サーロインは間違いなく”王様級”の美味しさを持つ部位」と口を揃えます。由来の真偽はともかく、その美味しさが何百年も愛され続けている理由なのでしょう。
サーロインの英語表記とは?【Sirloinの意味と読み方】
サーロインを英語で何と言うのか、正しい綴りや発音を知りたい方も多いでしょう。ここでは、サーロインの英語表記と関連部位の呼び方をまとめてご紹介します。
サーロインの英語は「Sirloin」
英語表記: Sirloin
発音: サーロイン(発音記号:[sˈɚːlɔɪn])
語源: フランス語「surlonge(シュルロンジュ)」
英語では「Sirloin」と綴ります。日本語の「サーロイン」とほぼ同じ発音ですが、英語圏では「サァーロイン」のように、最初の「サー」の部分を少し伸ばして発音することが多いです。
前述の通り、この「sir」の部分はフランス語の「sur(上)」が変化したもので、騎士の称号「Sir」とは直接関係ありません。ただし、発音が似ているため、英語圏でも「イギリス王が騎士の称号を与えた」という逸話が広く知られています。
使用例
- “I’d like a sirloin steak, medium rare, please.”
(サーロインステーキ、ミディアムレアでお願いします) - “Sirloin is one of the most popular cuts of beef.”
(サーロインは最も人気のある牛肉の部位の一つです)
サーロイン関連部位の英語表記一覧
サーロインに関連する部位や料理名の英語表記をまとめました。海外のレストランでメニューを見るときや、英語で牛肉について話すときに役立ちます。
サーロイン本体
- サーロイン → Sirloin
- ストリップロイン → Strip Loin / New York Strip
- トップサーロイン → Top Sirloin
- ボトムサーロイン → Bottom Sirloin
サーロインの細かい部位
- マキサーロイン → Maki Sirloin(日本特有の呼び方、海外では通じない場合も)
- サーロインカブリ → Sirloin Cap / Coulotte / Picanha(ブラジル料理ではピカーニャ)
サーロインを使った料理
- サーロインステーキ
→ Sirloin Steak - Tボーンステーキ
→ T-bone Steak(サーロインとヒレが一緒に付いた骨付き肉) - ポーターハウスステーキ
→ Porterhouse Steak(Tボーンより大きいサイズ)
隣接する部位
- リブロース → Rib Roast / Prime Rib / Ribeye
- ヒレ(テンダーロイン) → Tenderloin / Fillet / Filet Mignon
- ランプ → Rump
その他関連用語
- 霜降り → Marbling
- 赤身 → Lean meat
- 脂身 → Fat
- 骨付き → Bone-in
- 骨なし → Boneless
国によって異なるサーロインの呼び方
サーロインは世界中で愛される部位ですが、国や地域によって呼び方が異なります。
英語圏
- アメリカ:Sirloin / Top Sirloin
- イギリス:Sirloin
- オーストラリア:Sirloin
ヨーロッパ
- フランス:Faux-filet(フォ・フィレ)/ Aloyau(アロワイヨー)
- ドイツ:Roastbraten(ローストブラーテン)
- イタリア:Controfiletto(コントロフィレット)
- スペイン:Solomillo alto(ソロミージョ・アルト)
アジア
- 中国:西冷(シーレン / Xīlěng)
- 韓国:등심(トゥンシム / Deungsim)
- 日本:サーロイン
興味深いのは、語源とされるフランスでは「Sirloin」ではなく「Faux-filet(偽のヒレ肉)」という呼び方が一般的という点です。これは、サーロインがヒレ肉(テンダーロイン)に隣接しているため、「ヒレに似ているがヒレではない肉」という意味で名付けられました。
海外のレストランでステーキを注文する際は、国によって呼び方が違うことを覚えておくと便利です。
海外のメニューやレシピでは、部位名が英語で表記されていることも多くあります。
👉 【英語一覧】牛肉・豚肉・鶏肉の部位の名前まとめ で、主要な部位の英語表記を一覧で確認できます。
サーロインってどんなお肉?【由来を知ったら特徴も知ろう】
サーロインの名前の由来を知ったところで、次は「実際にどんなお肉なのか」を見ていきましょう。部位の位置や特徴を知ることで、サーロインステーキをより美味しく味わえるはずです。
サーロインの部位はどこ?

サーロインは牛の背中から腰にかけての部位
具体的には、肩に近い「リブロース」と、腰に近い「ランプ」の間、背骨の両側に広がる肉です。
牛1頭から取れるサーロインの量は約10〜15kg程度で、全体重の約2〜3%程度。決して多くはない希少部位です。特に、背中の中心に近い部分ほど肉質が良く、霜降りも美しく入ります。
サーロインの下側(お腹側)には、最高級部位として知られる「ヒレ(テンダーロイン)」が隣接しています。骨付きでカットすると、サーロインとヒレの両方が楽しめる「Tボーンステーキ」や「ポーターハウスステーキ」になります。
また、サーロインは運動量が比較的少ない部位のため、筋肉が発達しすぎず、柔らかくきめ細かい肉質になるのが特徴です。
サーロインの中にある細かい部位【知る人ぞ知る希少部位】
一般的に「サーロイン」と呼ばれる部位ですが、実はサーロインの中にもさらに細かく分類される部位があります。肉の専門店や焼肉店では、これらを別々にメニュー化していることもあります。
ストリップロイン(サーロイン本体)
- 位置: リブロースとランプの間、背骨に沿った中心部分
- 特徴: 赤身と脂のバランスが良く、きめ細かく柔らかい。一般的に「サーロイン」として流通している部分がこれです。高級ステーキの定番として世界中で愛されており、焼肉でもステーキでも万能に使える部位。海外では「ニューヨークストリップ」や「カンザスシティステーキ」とも呼ばれます。
マキサーロイン
- 位置: サーロインの上部(背中側)、ストリップロインの上に重なるように位置する
- 特徴: 霜降りが入りやすく、非常に柔らかい食感。焼肉では「上カルビ」に似た脂の甘みと旨味が楽しめます。運動量が極めて少ない部位のため、筋肉が発達せず、とろけるような口当たりが特徴。一頭から取れる量が少なく、知る人ぞ知る希少部位です。
サーロインカブリ(サーロインキャップ)
- 位置: サーロインの外側、表面を覆うように付いている薄い層の肉
- 特徴: 脂が多く旨味が非常に強い。一頭から数百グラムしか取れない超希少部位で、焼肉店では「特上カルビ」として提供されることもあります。薄くスライスして焼くと、脂がジュワッと溶け出し、濃厚な味わいが口いっぱいに広がります。ステーキよりも焼肉向きの部位です。
これらの細かい部位まで理解していると、焼肉店や精肉店で「通」な注文ができるかもしれません。特にマキサーロインやサーロインカブリは、一般のスーパーではほとんど見かけない希少部位なので、専門店で見つけたらぜひ試してみてください。
サーロインの特徴【きめ細かく柔らかい】

サーロインの最大の特徴は「きめ細かさ」と「柔らかさ」
筋肉の繊維が細かく、適度に脂肪が入り込んでいるため、口に入れるとほろりと崩れるような食感が楽しめます。噛むほどに肉の旨味と脂の甘みが口の中に広がり、まさに「とろける」という表現がぴったりの部位です。
また、サーロインは加熱しても硬くなりにくいという特性があります。ステーキとして焼いたときに、ミディアムレアからウェルダンまで、どの焼き加減でも比較的柔らかさを保つことができるのです。
味わいの面では、リブロースよりも脂が控えめで、赤身の旨味をしっかり感じられるバランスの良さが魅力。脂っこすぎず、それでいてジューシーという絶妙なバランスが、幅広い年齢層に愛される理由です。
肉の色は鮮やかな赤色で、新鮮なサーロインほどツヤがあります。霜降りの白い脂肪が美しいマーブル模様を描いている様子は、まさに芸術品のようです。
サーロインの霜降りと赤身のバランス
最大の特徴は細かく均一に脂肪が入り込んだ「霜降り」
高級な和牛のサーロインは、細かく均一に脂肪が入り込んだ「霜降り」が特徴です。この霜降りが多いほど、加熱したときにジューシーで濃厚な味わいになります。ただし、霜降りが多すぎると脂っこく感じる人もいるため、好みが分かれるポイントでもあります。
一方、赤身が多めのサーロインは、肉本来の旨味をダイレクトに味わえます。脂が少ない分、あっさりとした食べ心地で、何枚でも食べられるという人も多いです。
日本の格付け基準では、霜降りの度合いを「BMS(ビーフ・マーブリング・スタンダード)」という12段階の指標で評価します。BMS8以上は「A5ランク」に相当する最高級クラスですが、実は「BMS5〜7程度が最もバランスが良い」と評価する肉の専門家も少なくありません。▶農林水産省のページでB.M.Sを詳しく見る
霜降りと赤身のバランスは、年齢や体調、その日の気分によっても好みが変わります。自分の好みに合ったサーロインを見つけるのも、お肉を楽しむ醍醐味の一つです。
和牛サーロインと輸入牛サーロインの違い
同じサーロインでも、和牛と輸入牛では味わいや特徴が大きく異なります。

和牛サーロインの特徴
- 霜降りが細かく均一に入っている
- 脂の融点が低く、口の中でとろける
- 甘みが強く、濃厚な味わい
- 価格は100gあたり3,000円〜10,000円以上
和牛は日本国内で丁寧に育てられた黒毛和種が中心で、特に松阪牛、神戸牛、近江牛などのブランド牛は世界最高峰の品質を誇ります。きめ細かい霜降りと、脂の融点の低さ(25〜30度程度)により、口に入れた瞬間にとろけるような食感が特徴です。

輸入牛サーロインの特徴
- 赤身が多く、肉々しい食べ応え
- 脂は少なめで、さっぱりとした味わい
- 弾力があり、噛みごたえがある
- 価格は100gあたり500円〜2,000円程度
輸入牛は主にアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどから入ってきます。牧草飼育(グラスフェッド)が多く、赤身の旨味がしっかりしているのが特徴。脂が少ない分、カロリーも控えめでヘルシー志向の方に人気です。
どちらが優れているというわけではなく、「濃厚な味わいを楽しみたいなら和牛」「肉本来の味をしっかり感じたいなら輸入牛」と、目的や好みに合わせて選ぶのがおすすめです。
サーロインとリブロースの違い【どっちを選ぶべき?】

ステーキを注文するとき、「サーロインとリブロース、どっちにしよう?」と迷った経験はありませんか?どちらも高級部位として人気ですが、実は明確な違いがあります。
部位の位置関係
サーロインとリブロースは、牛の背中側で隣り合っている部位
牛の体を前方から見ていくと、「肩ロース→リブロース→サーロイン→ランプ」という順番で並んでいます。リブロースは肋骨(リブ)に近い部分、サーロインは腰(ロイン)に近い部分に位置しています。
どちらも背中側で運動量が少ない部位のため、柔らかい肉質が共通していますが、位置の違いによって脂の入り方や味わいに差が生まれます。
味の違い
サーロインとリブロースの大きな違いは「脂の量」と「味の濃厚さ」
リブロースの味わい
脂が多く、濃厚でジューシー。「ザ・ステーキ」という満足感があり、脂の甘みと旨味が強いのが特徴です。
サーロインの味わい
脂と赤身のバランスが良く、上品で洗練された味わい。赤身の旨味をしっかり感じられ、食べ飽きない絶妙なバランスが魅力です。
簡単に言えば、「濃厚さ重視ならリブロース、バランス重視ならサーロイン」という選び方ができます。
より詳しい比較は別ページで解説
サーロインとリブロースの違いについては、価格差、用途別の選び方、カロリー比較、調理方法の違いなど、さらに詳しく知りたい情報があると思います。
「結局どっちを買うべき?」「自分の好みはどっち?」という疑問をお持ちの方は、以下の専用ページで徹底比較していますので、ぜひご覧ください。
→ サーロインとリブロースの違いを徹底比較【どっちを買うべき?選び方ガイド】
このページでは、実際に両方を食べ比べた体験談や、焼き方のコツ、おすすめの購入先なども詳しく紹介しています。
サーロインの栄養素【輸入牛と和牛の栄養比較】

サーロインの由来や特徴を知ったところで、次は栄養面についても見ていきましょう。実は、輸入牛と和牛では栄養成分に大きな違いがあります。ここでは、日本食品標準成分表をもとに、サーロインの栄養素を詳しく解説します。
サーロインの主な栄養成分
以下の表は、サーロイン100gあたりの栄養成分を、輸入牛と和牛で比較したものです(いずれも脂身付き、生の状態)。
| 栄養素 | 輸入牛 | 和牛 | 単位 |
|---|---|---|---|
| エネルギー | 273 | 460 | ㎉ |
| 水分 | 57.7 | 40.0 | g |
| タンパク質 | 17.4 | 11.7 | g |
| 脂質 | 23.7 | 47.5 | g |
| 炭水化物 | 0.4 | 0.3 | g |
| ナトリウム | 39 | 32 | ㎎ |
| カリウム | 290 | 180 | ㎎ |
| カルシウム | 18 | 3 | ㎎ |
| マグネシウム | 18 | 12 | ㎎ |
| リン | 150 | 100 | ㎎ |
| 鉄 | 1.4 | 0.9 | ㎎ |
| 亜鉛 | 3.1 | 2.8 | ㎎ |
| 銅 | 0.06 | 0.05 | ㎎ |
| ビタミンA(レチノール) | 10 | 3 | ㎍ |
| ビタミンD | 0.6 | – | ㎍ |
| ビタミンE(トコフェロールα) | 0.7 | 0.6 | ㎎ |
| ビタミンK | 5 | 10 | ㎍ |
| ビタミンB1 | 0.05 | 0.05 | ㎎ |
| ビタミンB2 | 0.12 | 0.12 | ㎎ |
| ナイアシン | 4.9 | 3.6 | ㎎ |
| ビタミンB6 | 0.42 | 0.23 | ㎎ |
| ビタミンB12 | 0.6 | 1.1 | ㎍ |
| 葉酸 | 5 | 5 | ㎍ |
| パントテン酸 | 0.52 | 0.66 | ㎎ |
| ビタミンC | 1 | 1 | ㎎ |
この表から分かるように、和牛と輸入牛では栄養成分が大きく異なります。特に注目すべきは、エネルギー(カロリー)と脂質の差です。
カロリーと脂質
サーロインのカロリーと脂質は、和牛と輸入牛で約2倍の差があります。
輸入牛サーロイン(100gあたり)
エネルギー: 273kcal
脂質: 23.7g
和牛サーロイン(100gあたり)
エネルギー: 460kcal
脂質: 47.5g
和牛は霜降りが多い分、脂質が輸入牛の約2倍。その結果、カロリーも約1.7倍になっています。ダイエット中やカロリーを気にする方は、輸入牛のサーロインを選ぶのが賢明です。一方、「濃厚な味わいを楽しみたい」「特別な日のごちそう」として食べるなら、和牛の高脂質は旨味の源。脂の甘みと口溶けの良さは、まさに和牛ならではの魅力です。
ちなみに、ステーキ1枚を200gとすると、和牛サーロインは約920kcal、輸入牛サーロインは約546kcalになります。成人男性の1食分の推奨カロリーが約700〜900kcalですから、和牛のサーロインステーキ1枚でほぼ1食分に相当します。
タンパク質含有量
筋肉の材料となるタンパク質は、牛肉の重要な栄養素の一つです。
輸入牛サーロイン(100gあたり)
タンパク質: 17.4g
和牛サーロイン(100gあたり)
タンパク質: 11.7g
意外にも、輸入牛の方がタンパク質が多く含まれています。これは、輸入牛が赤身主体で筋肉量が多いためです。和牛は霜降りが多い分、相対的にタンパク質の割合が少なくなります。
筋トレやスポーツをしている方、体づくりを意識している方
高タンパク・低脂質の輸入牛サーロインがおすすめです。ステーキ200gで約35gのタンパク質が摂取でき、これは成人男性の1日推奨量の約半分に相当します。
ビタミン・ミネラル
サーロインには、体の健康維持に欠かせないビタミンやミネラルも豊富に含まれています。
特に注目すべき栄養素
ビタミンB群
ビタミンB群は、エネルギー代謝や神経機能の維持に重要な役割を果たします。特にビタミンB12は、赤血球の生成や神経の健康維持に欠かせない栄養素です。
ミネラル
鉄分は貧血予防に、亜鉛は免疫機能や味覚の維持に重要です。輸入牛の方がこれらのミネラルが豊富に含まれているのは、赤身が多いためです。
脂溶性ビタミン
ビタミンKは骨の健康維持や血液凝固に関わる栄養素で、和牛の方がやや多く含まれています。
全体的に見ると、
輸入牛は「高タンパク・低脂質・ミネラル豊富」
和牛は「高脂質・高カロリー・濃厚な旨味」
という特徴があります。健康目的なら輸入牛、味わい重視なら和牛という選び方ができるでしょう。
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サーロインに合う調理法【美味しく食べるコツ】
サーロインの由来や特徴を知ったら、次は「どうやって食べるのが一番美味しいか」が気になりますよね。ここでは、サーロインの魅力を最大限に引き出す調理法をご紹介します。
ステーキ(王道の食べ方)

サーロインと言えば、やはりステーキが王道です。きめ細かく柔らかい肉質と、脂と赤身のバランスが、ステーキに最適な部位と言われる理由です。
焼き方のポイント
- 常温に戻す – 冷蔵庫から出して30分〜1時間置き、肉を常温に戻す
- 強火で表面を焼く – フライパンを煙が出るまで熱し、表面をサッと焼いて肉汁を閉じ込める
- 弱火でじっくり – 表面に焼き色がついたら弱火にし、中まで火を通す
- 休ませる – 焼き上がったら3〜5分休ませて肉汁を安定させる
おすすめの焼き加減
- 和牛サーロイン → ミディアムレア〜ミディアム
- 輸入牛サーロイン → ミディアム〜ミディアムウェル
味付けのコツ
高級なサーロインほど、シンプルに塩・胡椒だけで十分です。肉本来の旨味を存分に味わいましょう。お好みでわさび醤油や、ガーリックバターを添えるのもおすすめです。
和牛は脂が多いため、中心部が少しピンク色のミディアムレアが最も美味しく食べられます。脂が溶け出し、口の中でとろける食感が楽しめます。一方、輸入牛は赤身が多いため、ミディアム程度までしっかり焼いた方が肉の旨味が引き立ちます。
すき焼き・しゃぶしゃぶ

薄切りにしたサーロインは、すき焼きやしゃぶしゃぶでも絶品です。特に霜降りの和牛サーロインは、この調理法で真価を発揮します。
すき焼きの魅力
- 甘辛い割り下と霜降りの脂が絡み合い、濃厚な味わい
- 火を通しすぎないのがコツ(サッと煮る程度)
- 溶き卵につけて食べると、まろやかさが増す
しゃぶしゃぶの魅力
- あっさりとした食べ心地で、何枚でも食べられる
- 脂が適度に落ちるため、胃もたれしにくい
- ポン酢やごまだれで、さっぱりと楽しめる
薄切りサーロインは、お湯にくぐらせて2〜3回振る程度でOK。火を通しすぎると硬くなるので注意しましょう。霜降りの脂がお湯の中でゆらゆらと溶け出す様子は、見た目にも美しく食欲をそそります。
ローストビーフ

サーロインのブロック肉を使ったローストビーフは、おもてなしやパーティーに最適です。低温でじっくり火を通すことで、しっとり柔らかく仕上がります。
作り方のポイント
- 表面を焼く – フライパンで全面に焼き色をつける
- オーブンで低温調理 – 150〜160度で30〜40分じっくり加熱
- 休ませる – アルミホイルで包んで30分以上休ませる
- 薄くスライス – よく切れる包丁で薄くスライス
中心温度が55〜60度になるのが理想的。この温度帯で仕上げると、ピンク色の美しい断面とジューシーな食感が楽しめます。
ソースのおすすめ
- グレイビーソース(肉汁ベース)
- わさび醤油
- バルサミコソース
- ホースラディッシュ(西洋わさび)
薄くスライスしたローストビーフは、サンドイッチやサラダにも使えます。作り置きしておけば、おもてなしの際にもサッと出せて便利です。
焼肉

焼肉でサーロインを楽しむ場合、厚切りと薄切りで全く違った美味しさがあります。
厚切りサーロイン(1.5〜2cm)
- 外はカリッと、中はジューシー
- ステーキのような食べ応え
- 塩・胡椒でシンプルに
薄切りサーロイン(3〜5mm)
- サッと焼いて食べられる
- 脂が程よく落ちて、あっさり
- タレとの相性も抜群
焼き方のコツ
- 網の上で焼く場合は、強火の遠火が基本
- 何度もひっくり返さず、片面ずつしっかり焼く
- 焼きすぎないように注意(脂が落ちすぎると旨味も逃げる)
タレ vs 塩、どっちが良い?
- 高級和牛サーロイン → 塩・胡椒(肉本来の旨味を楽しむ)
- 輸入牛サーロイン → タレもOK(赤身の旨味とタレの相性が良い)

現役和食調理師のヒント
サーロインは火加減が命です。焼きすぎると脂が抜けて硬くなるため、ミディアムレア~ミディアムで仕上げるのが基本。ステーキなら強火で短時間、ローストビーフなら低温でじっくり、すき焼きなら“サッと火を通す”程度に。
焼肉の場合、サーロインだけでなく他の部位も一緒に楽しめるのが魅力です。リブロースやカルビと食べ比べてみるのも面白いでしょう。
どの調理法を選ぶにしても、サーロインの「柔らかさ」と「脂と赤身のバランス」という特徴を活かすことが大切です。高級なサーロインほど、シンプルな調理法で素材の良さを味わうのがおすすめです。
おすすめの高級サーロイン2選【由来を知ったら本物を食べよう】
サーロインの由来や特徴、栄養素まで知ったら、次は実際に本物の高級サーロインを味わってみませんか?ここでは、品質・味わい・信頼性の面で特におすすめできる2つのブランド牛サーロインをご紹介します。
松阪牛「やまと」のサーロイン
日本三大和牛の一つ、松阪牛の専門店「やまと」のサーロインは、きめ細かい霜降りと芳醇な香りが特徴です。
特徴
- 三重県で丹精込めて育てられた最高級A5ランクの松阪牛
- 脂の融点が低く、口の中でとろける食感
- 甘みが強く、上品で深い味わい
- サーロインステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶに最適
価格
200g 12,000円〜
松阪牛は900日以上かけて丁寧に育てられ、ストレスの少ない環境で飼育されています。その結果、脂肪に含まれる「オレイン酸」の比率が高く、健康的で風味豊かな味わいを実現しています。
「やまと」は松阪牛の中でも特に厳選された個体のみを扱っており、品質管理が徹底されているため、安心して購入できます。特別な記念日や大切な方へのギフトにもおすすめです。
伊萬里牛「松尾勝馬牧場」のサーロイン
佐賀県の伊萬里牛は、知る人ぞ知る銘柄牛。松尾勝馬牧場のサーロインは、赤身と霜降りのバランスが絶妙で、しつこくない上品な味わいが魅力です。
特徴
- 佐賀県伊萬里市の豊かな自然の中で育てられたブランド牛
- 松阪牛や神戸牛に比べてリーズナブルな価格
- 赤身の旨味がしっかりしており、脂っこすぎない
- 何枚でも食べられる飽きの来ない味わい
価格
180g 6,000円〜
伊萬里牛は、九州の温暖な気候と清らかな水で育てられた黒毛和種。霜降りは美しく入っていますが、松阪牛ほど脂が多くないため、「和牛の濃厚さは欲しいけど、脂っこすぎるのは苦手」という方にぴったりです。
松尾勝馬牧場は、伊萬里牛の生産者として長年の実績があり、飼料や飼育環境にこだわった高品質な牛肉を提供しています。コストパフォーマンスに優れており、「初めて高級和牛を試してみたい」という方の入門編としてもおすすめです。
どちらを選ぶべき?
- 特別な記念日・最高級の味わいを求めるなら → 特選松阪牛専門店やまと
- コスパ重視・初めての高級和牛なら →伊萬里牛松尾勝馬牧場
どちらも間違いない品質ですので、予算や好みに合わせて選んでみてください。サーロインの由来を知った今、本物の味わいを楽しむ価値は十分にあります。
サーロインに関するよくある質問
サーロインについて、読者の方からよく寄せられる質問をまとめました。疑問点がある方は、ぜひ参考にしてください。
- Qサーロインの由来で一番信頼できる説はどれ?
- A
言語学的に最も信頼性が高いのは、フランス語の「surlonge(シュルロンジュ)」を語源とする説です。「sur(上)+ longe(腰肉)」という構成で、サーロインの部位の位置を正確に表しています。中世ヨーロッパでは牛肉の部位名にフランス語が多く使われており、この説が専門家の間では定説となっています。
一方、「イギリス王が騎士の称号を与えた」という逸話は、歴史的な裏付けが乏しく、後世に作られた俗説である可能性が高いとされています。ただし、肉の美味しさを象徴する面白いエピソードとして、今でも多くの人に愛されています。
結論としては、「フランス語起源が正しく、イギリス王の逸話は後付けの可能性が高い」というのが現在の学術的な見解です。
- Qサーロインステーキとリブロースステーキどっちがおすすめ?
- A
好みや目的によって異なりますが、以下を参考にしてください。
サーロインステーキがおすすめの人:
- 上品でバランスの取れた味わいを求める人
- 脂っこすぎるのが苦手な人
- 初めて高級ステーキを食べる人
- 何枚でも食べたい人
リブロースステーキがおすすめの人:
- 濃厚でジューシーな味わいを求める人
- 「ザ・ステーキ」という満足感が欲しい人
- 特別な記念日のごちそうとして
- お酒(特に赤ワイン)と一緒に楽しみたい人
より詳しい比較は、「サーロインとリブロースの違いを徹底比較【どっちを買うべき?選び方ガイド】」のページで解説していますので、そちらもご覧ください。
- Qサーロインの名前の「サー」は本当に騎士の称号?
- A
いいえ、「Sir(サー)」という騎士の称号とは直接関係ありません。
英語の「sirloin」の「sir」の部分は、フランス語の「sur(上)」が変化したものです。発音が似ていたため、後世の人々が「騎士の称号を与えられた」という面白いエピソードを創作したと考えられています。
言葉遊びのような偶然の一致が、数百年にわたって語り継がれる逸話になったというのは、言葉の面白さを感じさせますね。ただし、食事の席で「実は騎士の称号じゃないんだよ」と話すよりも、「イギリス王が美味しすぎて称号を与えた」という逸話の方が盛り上がるかもしれません。
- Q和牛のサーロインと輸入牛のサーロインの違いは?
- A
主な違いは、霜降りの量、味わい、価格です。
和牛サーロイン
- 霜降りが細かく均一に入っている
- 脂の融点が低く、口の中でとろける
- 甘みが強く、濃厚な味わい
- 価格は100gあたり3,000円〜10,000円以上
輸入牛サーロイン
- 赤身が多く、肉々しい食べ応え
- 脂は少なめで、さっぱりとした味わい
- 弾力があり、噛みごたえがある
- 価格は100gあたり500円〜2,000円程度
栄養面では、輸入牛の方がタンパク質や鉄分が多く、カロリーは和牛の約半分です。「濃厚な味わいを楽しみたいなら和牛」「ヘルシーに肉本来の味を楽しみたいなら輸入牛」という選び方ができます。
- Qサーロインの部位はどこですか?
- A
サーロインは、牛の背中から腰にかけての部位に位置しています。
具体的には、肩に近い「リブロース」と、腰に近い「ランプ」の間、背骨の両側に広がる肉です。運動量が比較的少ない部位のため、筋肉が発達しすぎず、柔らかくきめ細かい肉質になります。
サーロインの下側(お腹側)には、最高級部位として知られる「ヒレ(テンダーロイン)」が隣接しており、骨付きでカットすると「Tボーンステーキ」になります。牛1頭から取れるサーロインの量は約10〜15kg程度で、全体重の約2〜3%程度の希少部位です。
まとめ【サーロインの由来は諸説あり】
サーロインの由来には、フランス語の「surlonge(上の腰肉)」が語源とする説と、イギリス王が騎士の称号を与えたという逸話の2つがあります。学術的にはフランス語説が有力ですが、どちらの説も肉の美味しさを象徴する魅力的なエピソードです。サーロインは脂と赤身のバランスが良く、柔らかくきめ細かい肉質が特徴。ステーキ、すき焼き、ローストビーフなど、さまざまな調理法で楽しめます。由来や特徴を知った今、ぜひ本物のサーロインを味わってみてください。
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