金柑(きんかん)とは?旬・栄養・保存・ブランド・英語表記まで徹底解説

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金柑の漢字・英語表記

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金柑は、漢字では「金柑(きんかん)」と書きます。「金」は果皮の鮮やかな黄金色を、「柑」は柑橘類の総称を意味し、その名のとおり皮まで食べられる小さな柑橘として古くから親しまれています。

英語では、「kumquat(カムクワット)」と呼ばれています。これは中国語の「金橘(きんきつ)」が語源とされ、「金色の柑橘=ゴールデンオレンジ」という意味を持ちます。英語圏でも “kumquat” という単語で通じ、果実としてそのまま販売されていることも多くあります。

金柑の旬

きんかん

季節ごとの旬の食材をもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。▶ 旬の野菜・魚介【年間カレンダー】

金柑とは ~解説~

金柑
  • ミカン科キンカン属の常緑低木の総称
  • 原産国は中国
  • ミカン科キンカン属の柑橘類で、皮ごと食べられる小粒な果物
  • 別名「金橘(きんきつ)」と呼ばれる
  • 温室、ハウス、露地の3つの栽培方法がある
  • 苦みと甘みを備えた皮ごと食べられる果実
  • 宮崎県産が7割をしめる(主に暖かい地方で栽培されている)
  • ピンポン玉よりも小さい一口サイズの果実で中心に種がある
  • 皮付近が一番甘味が強い
  • 特徴的なのは皮の甘さと果肉の酸味の対比
  • 日本では冬〜早春に旬を迎え、主に宮崎・鹿児島・熊本などで栽培されている
  • 鮮やかなオレンジ色で、艶があるものが新鮮
  • 種が多いため、加熱して甘露煮・シロップ漬けなどにすることも多い
  • 生食だけでなく、砂糖漬け・金柑酒・ピール(皮)など加工品も人気
  • ブランド品として有名な「たまたま」「完熟きんかん」などがある
  • 英語では「kumquat(カムクワット)」と呼ばれる

栄養

  • 皮にビタミンCが豊富(果肉より皮の方が含有量が多い)
  • ビタミンEやカリウム、食物繊維もバランスよく含まれる
  • β-クリプトキサンチンやリモネンなどの柑橘由来の香気成分も含む
  • 小粒ながら抗酸化成分を多く含む点が特徴
  • エネルギーは100gあたり71kcal程度で、糖度が高い品種もある

目利き

  • 艶があり、濃い色をしているものが良い
  • 表面に張りがあって重みのあるものが良い
  • つぶが大きい方が良い
  • ヘタが新鮮なものが良い
  • 表皮に傷や黒ずみのない物を選ぶ

保存方法

  • 収穫されてから一週間は常温で保存できる
  • ビニール袋に入れ、冷蔵庫で保存する
  • 金柑のヘタを取り、半分に切って種を取り冷凍できる
  • 蜂蜜漬けや砂糖漬けにする

主なブランド

  • たまたま
    (糖度16度以上・Lサイズ以上の大きさ)
  • たまたまエクセレント
    (糖度18度以上・3.3cm以上)
  • 春姫
    (ハウス栽培で糖度が16度以上)
  • いりき
    (鹿児島県薩摩川内市入来町の「温室きんかん」で生成りで完熟させ、糖度が16度以上)

金柑とよく合う組み合わせ

金柑の甘露煮のお湯割り
  • 金柑 × はちみつ × 白湯:冬のドリンクやのどにやさしい飲み方として人気
  • 金柑 × クリームチーズ × クラッカー:前菜・ワインのお供に
  • 金柑 × 鶏肉 × バルサミコ酢:甘酸っぱい照り焼き風に
  • 金柑 × ヨーグルト × グラノーラ:朝食デザートにぴったり
  • 金柑 × チョコレート × ピスタチオ:ピールを使った贅沢スイーツに

金柑の栄養素(食品成分表)

きんかん(生)全果
可食部100g当たり

栄養素単位
廃棄率6%
エネルギー67
水分80.8g
タンパク質0.5g
脂質0.7g
食物繊維(総量)4.6g
炭水化物17.5g
ナトリウム2
カリウム180
カルシウム80
マグネシウム19
リン12
0.3
亜鉛0.1
0.03
マンガン0.11
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)28
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)2.6
ビタミンK
ビタミンB10.10
ビタミンB20.06
ナイアシン0.6
ビタミンB60.06
ビタミンB12
葉酸20
パントテン酸0.29
ビオチン
ビタミンC49
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

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現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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