8月の行事・食べ物・季語・草木茶花まとめ|食の歳時記

8月|食の歳時記
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8月の食の歳時記では、お盆や夏祭りなどの行事と行事食、夏の盛りを迎える旬の食材、草木茶花や季語について紹介します。暑さのピークを迎える季節、旬の食材で涼を感じながら元気に過ごしましょう。

食の歳時記|8月の概要・特徴

8月 食の歳時記

夏の盛りを迎え、暑さがピークとなる8月。お盆や夏祭りなど、日本の伝統行事が多く行われる季節です。ナスやゴーヤ、枝豆などの夏野菜が旬を迎え、スズキやカツオなどの魚介も豊富に出回ります。夏の味覚を存分に楽しみながら、残暑を乗り切る準備をしましょう。

農林水産省→特集1 夏野菜(2)

8月の主な行事と行事食

行事日付行事食
八朔8月1日黒ごま粥
山の日8月11日山菜料理
山盛り料理
お盆8月13日~精進料理
盆団子
そうめん

8月は日本各地でさまざまな伝統行事が行われ、それに伴う特有の食文化も豊富です。

  • 八朔(はっさく)
    8月1日を指し、稲の穂が実り始める時期として「田の実の節句」とも呼ばれます。
    かつては疫病除けとしてススキの穂を焼いて粥に混ぜて食べる風習があり、現在では黒ごまを使った粥が食べられます。
  • 山の日
    2016年に制定された祝日で、山に親しみ、その恩恵に感謝する日とされています。特定の伝統的な行事食はありません
  • お盆
    ご先祖様の霊を迎え供養する期間で、家族や親族が集まる大切な行事。
    精進料理や盆団子、そうめんなどが食べられます。

8月|草木茶花の楽しみ方

8月は暑さが厳しくなる中、夏の花が力強く咲き誇る時期です。サルスベリやハイビスカス、蓮の花などが夏の青空に映えます。「サルスベリ」は長い間咲き続けるのが特徴で、「ハイビスカス」は南国の風情を感じさせます。

8月の花【百日紅(さるすべり)】

漢字では「猿滑り」「百日紅」「紫薇」と表記する。長期間、花を咲かせる夏の代表的な花。
花言葉は「雄弁」「饒舌」「あなたを信じる」などがある

8月の花【ハイビスカス】

赤、黄、白、ピンク、オレンジ、紫、複色など色のバリエーションが豊富。ハイビスカスの花は、通常、朝開いて夜に閉じてしまう1日花ですが、品種改良で2~3日咲く花もあります。

夏の盛りを迎え、太陽の光を浴びて咲く花々が魅力的な8月。サルスベリやハイビスカス、蓮の花などが見ごろを迎え、夏の情緒を楽しめます。
この項目では8月に楽しめる草木茶花の種類や特徴を一覧で紹介します。

女郎花おみなえしわれもこう水引草みずひきそう福島沙参ふくしましゃじん
秋海棠しゅうかいどう杜鵑草ほととぎすそう芙蓉ふよう露草つゆくさ
河骨こうほね節黒ふしぐろかものはし花茗荷はなみょうが
浜あざみはまあざみ嫁菜菊よめなぎく数珠玉じゅずだま節黒仙翁ふしぐろせんのう
釣鐘人参つりがねにんじんみそはぎぎぼしりんどう
鴈来紅がんらいこう仙人草せんにんそうひよどり男郎花おとこえし
すすきコスモス烏瓜からすうりかるかや
かんすげはぎむくげ桔梗ききょう
水葵みずあおい紅蜀葵こうしょっき沢潟おもだか糸薄いとすすき
縞薄しますすき浜千鳥はまちどりぎぼうし月見草つきみそう
釣船草つりぶねそうブットレアさるすべり仏相華ぶっそうか

暮らしのひと工夫
花をお部屋に飾ると季節の移ろいがより身近に感じられます。お花の定期便が人気で旬の花が毎月送られてきます。生活に四季を取り入れて、毎日の気分転換にいかがですか?

8月|季語・古称について

8月は夏の盛りを迎え、暑さが最も厳しくなる時期です。
「葉月(はづき)」という古称は、葉が落ち始める様子に由来し、秋の気配を感じさせます。季語には「お盆」「立秋」「入道雲」などがあり、夏の終わりとともに次の季節への移ろいが表現されています。

盆踊り(ぼんおどり)

盆踊りの由来は、仏教の「念仏踊り」だとされています。8月15日に踊り、8月16日に先祖の霊を送り出す。その他に地域の人々との交流という要素もあります。

入道雲(にゅうどうぐも)

雄大積雲、積乱雲と呼ばれる。この雲は雷雲(らいうん、かみなりぐも)とも呼ばれ、雷やはげしい雨を降らせることがあります。夏に多いのは地面付近の湿った空気がすごい勢いで上昇して雲になるため

夏の終わりと秋の気配が交差する8月には、季節の移り変わりを感じさせる言葉が多くあります。
葉月、お盆、立秋、入道雲など、夏の終盤を彩る季語が使われてきました。
この項目では8月の季語・古称について一覧で紹介します。

葉月はづき桂月けいげつ月見月つきみづき雁来月かりくづき
白露ばくろ燕去月つばめづき秋風月あきかぜづき草津月くさつづき
木染月紅染月萩月竹の春
仲の秋仲秋壮月桂月
難月難呂中律中商
大文字縁台盆踊り納涼
虫干手花火線香花火
走馬燈夜店水遊
睡蓮露草酸漿入道雲
残暑立秋処暑新涼
秋めく不知火秋風ひぐらし
寒蝉いなご鈴虫 お盆

8月の和風月名と英語表記

英語では「August」

略語はAug/Aug./aug/aug.

和風月名「葉月」(はづき)

旧暦の8月は、現在の9月あたり。
「葉月」という名前は、「木々の葉が落ち始める月」という意味が由来とされています。この時期は、夏から秋へと季節が移り変わる節目であり、夏の名残と秋の気配が感じられる季節です。

【異名】その他の呼び名

  • 木染月(こぞめづき)
  • 秋風月(あきかぜづき)
  • 観月(かんげつ)
  • 酉月(ゆうげつ)
  • 燕去月(つばめさりづき)
  • 紅染月(べにそめづき)

これらの呼び名は秋の訪れを感じさせる涼やかな風や、夏の終わりの情景を表現しています。
8月は蝉の声が響く中に秋の虫の音が混じり、自然の変化を五感で楽しめる時期でもあります。また、お盆や夏祭りなど日本の伝統的な行事が行われ、季節の風情を味わう機会が多いのもこの月の特徴です。

8月|旬の食材~野菜・果実

11月が旬の野菜ーかぼす

臭橙(かぼす)

大分県の特産で香酸柑橘類である。クエン酸を多く含み、疲労回復に効果がある。
▼上手なかぼすの選び方
果皮に艶があり、重く感じるものを選ぶとよい。また、果皮に黒ずみや傷がない物を選ぶようにする

7月の旬の果物 - 栄養豊富な西洋李 プルーン(prune)

西洋李(プルーン)

ドライフルーツのイメージが強いが国産物は生食が美味しい。甘酸っぱく、なめらかで柔らかい食感で美味。
▼プルーンの選び方
プルーンに張りがあり、硬すぎない物を選ぶとよい。プルームが綺麗に残っているものを選ぶ。

7月の旬の果物|桃 もも(Peach)

桃(もも)

虫がつきやすく、長期保存ができないので高価になっている。白肉種と黄肉種がある。
▼上手な選び方
①左右対称で香りの強い物が良い
②全体に産毛がありくぼみが青くないものが完熟している証

8月|旬の食材~魚介類~

7月から旬が始まる魚介類|はわはぎ

皮剥(かわはぎ)

季節を通して味があまり落ちないと言われるが一番おいしく食べれるのは7月と8月。肝の旬は11月~。甘み、うま味、食感の3拍子が揃った身質。刺身や煮物、焼き物などにもよく合う。

11月|旬の魚介類

太刀魚(たちうお)

身に繊維質は少なく、骨は柔らかい。皮には鱗がなく、旨味があるのでそのまま食べるのがおすすめ。

7月から旬が始まる魚介類|はまち 魬

魬(はまち)

出世魚で成魚は「鰤(ぶり)」で市場に出回る80%以上は養殖だと言われる。

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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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