2024年1月に届いたポストコーヒーは、深煎り〜中深煎りの“甘さ×コク”が際立つ3種類でした。
どれもチョコレートや焼き菓子と抜群に合い、寒い朝や仕事前の一杯にちょうどいい“冬向けラインナップ”。ナッツの香りが心地よいエルサルバドル、カカオ×柑橘のバランスが秀逸なメキシコ、そしてビター感がしっかりしたキリマンジャロAA。
実際に飲んだ味わいを、調理師目線でわかりやすくまとめます。
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今月届いた豆のラインナップ

エルサルバドル オーロラバド
メキシコ チアパス
タンザニア キリマンジャロ AA
※ 詳細レビューは後述
個別レビュー
エルサルバドル オーロラバド

焙煎度:中煎り
産地:エルサルバドル
フレーバー&香り
アーモンドやローストナッツの香ばしさに、ミルクチョコレートや黒糖を思わせるやさしい甘さ。ほんのりとオレンジ系のシトラス感もあり、香りの層がしっかり広がるタイプ。
味の方向性
酸味・苦味・甘さのバランスが非常に良い“オールラウンダー”。コクはしっかりしつつ重くならず、ミルクチョコレートの甘さとナッツの香ばしさが後味に長く残る、飲みやすくまとまりのある味。
この豆が合う人
バランスの良い中煎りが好きな人
チョコレートや焼き菓子と一緒に飲みたい人
酸味・苦味どちらも控えめが好みの人
どんな飲み方(ブラック/ラテ)にも合わせたい人
メキシコ チアパス

焙煎度:中煎り
産地:メキシコ
フレーバー&香り
チョコレートやカカオを思わせるまろやかな甘さに、オレンジピールや金柑のような爽やかな柑橘の香り。ナッツ系の香ばしさが下支えし、甘さ・果実味・ビター感が層になって広がる。
味の方向性
しっかりしたコクと甘さの中に、柑橘系のほろ苦さと軽い酸味が心地よい“バランス型”。甘味→苦味→軽い酸味の順で変化があり、余韻は軽やか。ブラックでもミルクでも合う万能タイプ。
この豆が合う人
チョコレートと一緒に飲みたい人
ビター × 柑橘の爽やかさが好きな人
コク深さも甘さも欲しい人
酸味は苦手だけど軽くアクセントはほしい人
タンザニア キリマンジャロ AA

焙煎度:深煎り
産地:タンザニア
フレーバー&香り
プルーンやオレンジを思わせる落ち着いた果実味に、ほのかなハーバル感。ダークチョコレートのようなほろ苦さが香りとしてやさしく広がり、しっかりした香りの厚みがある。
味の方向性
最初に甘さ、続いてチョコレートのビター感がしっかり来る“深煎りバランス型”。苦味とコクは強めだが重すぎず、酸味は控えめ。深煎りのキレ・コクを持ちながら飲みやすい、完成度の高いカップ。
この豆が合う人
深煎りのしっかりした味わいが好きな人
コクとビター感を楽しみたい人
チョコレートや焼き菓子とペアリングしたい人
酸味少なめ・苦味しっかりのコーヒーが好みの人
カフェオレでもブラックでも楽しみたい人
今月のまとめ
2024年1月は、深煎り~中深煎りの“ビター&ナッツ系”が中心のラインナップ。
どの豆も 甘さ・苦味・コクのバランスが良く、チョコレートや焼き菓子との相性が抜群という共通点があった月。
- エルサルバドル:バランス型の王道ナッツ&ミルクチョコ
- メキシコ:カカオのコク+柑橘のほろ苦さがアクセント
- キリマンジャロ AA:深煎りのビター感と果実味が両立
「苦味がしっかりあるのに重たすぎない」「甘さとコクが心地よい」というタイプが揃っており、
ブラック派・ラテ派どちらでも満足度が高いラインナップといえる。寒い季節に合う“ほっとする飲み心地”が特徴的で、冬のチョコレートや焼き菓子と合わせたい人には最高の月。
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現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)
和食の世界で25年以上。旬の食材や家庭でできる調理のコツを、やさしく、わかりやすくお届けしています。料理がもっと楽しく、おいしくなるきっかけになれば嬉しいです。
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