桜鱒(さくらます)の旬・特徴・栄養を解説|英語・漢字表記も紹介【Cherry salmon】

桜鱒 さくらます Cherry salmon 魚介類
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桜鱒(さくらます)は、桜の季節に“春を告げる魚”として人気の高級魚。
英語では Cherry salmon と表記され、資料によっては Masu salmon(学名:Oncorhynchus masou)とも書かれます。

「鱒(ます)は英語で trout じゃないの?」と迷う方も多いのですが、桜鱒は英語圏では“salmon”として扱われる文脈もあり、表記が揺れやすいのがポイントです。

このページでは、桜鱒の旬の時期・味の特徴・栄養を調理師目線でわかりやすく整理しつつ、英語表記(発音の目安つき)もまとめます。海外レシピや英語メニューで見かけても迷わず、いちばんおいしい食べ方まで選べる内容にしています。

桜鱒の英語・漢字表記

漢字表記:桜鱒
ひらがな表記:さくらます
英語表記:Cherry salmon
発音記号:[ˈʧɛri ˈsæmən]
カタカナ読み:チェリー サーモン

※資料や魚名リストでは Masu salmon と表記されることもあります。
※英語では trout/salmon の呼び方が文脈で変わることがあり、名称が揺れるのがポイントです。
例文
Cherry salmon is in season in spring and is great grilled.
(サクラマスは春が旬で、焼き魚にするとおいしい。)


さくらますの旬 |おいしい時期

サクラマス以外にも、4月に旬を迎える魚介は意外と多いです。買い物の参考に「4月の魚介類一覧」もあわせてどうぞ▶4月|旬の魚介類 一覧表【保存版】

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現役和食調理師のヒント

春先の桜鱒は、脂のりがちょうどよく塩焼きや刺身に最適です。夏以降は味が落ちるため、やはり“桜の季節に食べる”のが一番ですね。

さくらますの解説

桜鱒 さくらます Cherry salmon

桜鱒(さくらます)は、サケ科サケ属の回遊魚で、降海型のヤマメが海に下りて成長した姿を指します。体長は40〜60cmほどで、桜の花びらのように淡いピンク色を帯びた身が特徴的です。

見た目は鮭に似ていますが、桜鱒はより繊細でやわらかい身質を持ち、脂のりも上品。刺身にすると口の中でとろける食感が楽しめ、焼き物や煮付けにしてもふっくらと仕上がります。

  • 淡水で育ち海水に出る。そのあとに産卵のため淡水に帰ってくる
  • 「山女魚(ヤマメ)と同種で、降海する魚を「サクラマス」と呼ぶ
  • 山女魚よりも体型はおおきく育つ(40~70㎝)
  • 大半が天然物で北海道が漁獲量ぼ70%を占める
  • うろこは小さくて取りやすい
  • 皮が厚く、骨は柔らかい
  • 漁獲量が少なく、脂がのっていることから高級魚として扱われる
  • 寄生虫がいるので生食は避けた方が良い(日本海裂頭条虫)
  • 寄生虫は-20℃で24時間凍らせることで予防できる

味わいの特徴

  • 身色:桜色を帯びた淡いピンク
  • 食感:やわらかく、きめ細かい
  • 脂の質:鮭より控えめで上品な旨味
  • 料理適性:和食・洋食どちらにも合う

特に春先に漁獲される桜鱒は「春の味覚」として珍重され、料亭や鮮魚店でも人気の高い魚です。

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桜鱒は“鮭よりも繊細、ヤマメよりも力強い”といったイメージ。脂のバランスがよく、塩焼きでも刺身でも失敗が少ない優等生です。

地方名

呼称主な地域・由来
雪代鱒
ユキシロマス
雪解け水の時期に川へ遡上するため、春の季節を表す呼び名
本鱒
ホンマス
サクラマスの正式名として使われることが多い
真鱒
ママス
「本物のマス」の意味。地域によってサクラマスを指す呼称
銀鱒
ギンマス
海に下りて銀色に輝いた体色を持つ個体を指す
琵琶鱒
ビワマス
琵琶湖に生息する陸封型のサクラマス。淡水で一生を過ごす
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料理人としては“銀鱒”は脂がのって旨い個体、“ビワマス”は上品で淡白な個体、と覚えておくと便利です。名前だけでなく味の違いを意識すると献立に活かせますよ。

桜鱒の目利き(鮮度の見分け方)

桜鱒は鮮度が命。選ぶときは以下のポイントをチェックしましょう。

腹にハリがある
 痩せているものは味が落ちやすいです
目が澄んで黒々としている
 濁りやくもりがあるものは鮮度が落ちています
エラが鮮やかな赤色
 茶色やくすんだ色は避けましょう
身に張りと弾力がある
 やわらかすぎるものは鮮度が低下しています
体表が銀色に輝いている
 ウロコがしっかり付いているものが新鮮

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鮮度の良い桜鱒は皮目がつややかで、包丁を入れたときに“スッ”と切れます。逆に水っぽい個体は、刺身よりも塩焼きや煮付けに回すと美味しくいただけます。

桜鱒に合う調理法

調理法おすすめ度理由
塩焼き脂がのった身と皮目の香ばしさが際立つ定番調理法
刺身新鮮な個体なら上品な脂と桜色の身を堪能できる
煮付け身がやわらかく、甘辛い味付けがよく染み込む
ムニエルバターのコクと淡い脂が好相性。洋風でも楽しめる
燻製保存性が高まり、香りが加わり酒肴にぴったり
ホイル焼き味噌やバターと合わせると旨味が引き立つ
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桜鱒は“和”にも“洋”にもよく馴染む万能魚。塩焼きで素材そのものを味わうのもいいですが、ムニエルにすると上品な白身が一気にごちそう感を増しますよ。」

桜鱒と相性の良い食材

食材組み合わせの理由・使い方例
大根おろし脂の旨味をさっぱりと中和。塩焼きの定番の添え物
レモン
すだち
爽やかな酸味で風味を引き立て、刺身や焼き物に◎
木の芽春らしい香りが桜鱒の旬と調和。味噌焼きやホイル焼きに
味噌ホイル焼きや西京漬けにすると旨味が増す
バタームニエルやソテーでコクをプラス。洋風アレンジに最適
山葵刺身に合わせることで脂の甘みを引き立てる
白ワインムニエルや蒸し焼きに使うと、臭み消しと香りづけに効果的

さくらますの栄養素 ~食品成分表~

さくらます

栄養素焼き単位
廃棄率00%
エネルギー208146
水分57.469.8g
タンパク質28.420.9g
脂質12.07.7g
食物繊維(総量)g
炭水化物0.10.1g
ナトリウム7153
カリウム520390
カルシウム2615
マグネシウム3828
リン370260
0.50.4
亜鉛0.70.5
0.080.06
マンガン0.010.01
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)5536
ビタミンA(β-カロテン)
ビタミンD15.010.0
ビタミンE(トコフェロールα)3.32.3
ビタミンK
ビタミンB10.120.11
ビタミンB20.230.14
ナイアシン10.08.8
ビタミンB60.320.52
ビタミンB129.27.6
葉酸2621
パントテン酸1.280.97
ビオチン
ビタミンC11
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

おかみさんの一言

桜鱒は、たんぱく質もしっかり、DHAやEPAといった体にいい脂も豊富。春の食卓に出すと、“旬を食べてるなぁ”って感じがして嬉しくなりますね。健康にも美容にもやさしいお魚なんですよ。

調理師プロフィール画像
この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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