無花果の旬~おいしい時期~
夏果実
| ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ |
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秋果実
| ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ |
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季節ごとの旬の食材をもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。▶ 旬の野菜・魚介【年間カレンダー】
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無花果とは ~解説~

- 夏から初秋(7月~10月)にかけて旬を迎える果物
- 柔らかい果肉とプチプチとした食感が特徴
- 果皮の色は品種によって赤紫系や黄緑系があり、熟すと手で簡単に裂ける
- 生食だけでなく、ジャムやコンポート、焼き菓子などにも使われる
- 古くから栽培されている果物で、品種も多く存在する
- 熟すと非常に傷みやすく、日持ちがしにくいため取り扱いに注意が必要
- 乾燥いちじく(ドライフルーツ)としても広く流通している
栄養
- 果物の中では比較的エネルギーが低く、100gあたり54kcal程度
- 水分が多く、みずみずしい食感が味わえる
- 食物繊維を含み、ドライタイプではさらに含有量が高まる傾向がある
- カリウムやカルシウムなどのミネラルを含む果物の一つ
- ビタミンB群や葉酸なども含まれている
- 果肉に含まれる小さな種子が、独特の食感のもとになっている
- 赤紫色の果皮にはアントシアニンなどのポリフェノールが含まれている
保存方法
常温保存
いちじくは追熟しない果物のため、常温保存は向いていません。夏場はすぐに傷みやすいので、購入後はなるべく早く食べるのがおすすめです。
冷蔵保存(おすすめ)
- いちじくを1個ずつキッチンペーパーで包み、保存容器またはポリ袋に入れて野菜室へ。
- 保存期間は 2~3日程度 が目安。
- 冷蔵しても水分が抜けやすいため、早めに食べ切ることが推奨されます。

現役和食調理師のヒント
いちじくは皮が薄く傷みやすいので「買ったらすぐ食べる」が基本。
冷凍保存(長期保存したい場合)
- 洗って水気を拭き取り、皮をむいてラップで包み冷凍保存袋へ。
- ピューレ状にして冷凍するのもおすすめ。スムージーやジャム作りに便利。
- 保存期間は 約1か月 が目安。解凍すると食感が変わるため、生食より加工向きです。

おかみさんの一言
冷凍する場合はジャムやスムージー用に小分けしておくと便利ですよ
ドライ加工(乾燥保存)
- 皮をむき、輪切りにして天日干しや食品乾燥機で乾燥させる。
- ドライいちじくは甘みが凝縮し、鉄分・食物繊維などの栄養が効率よく摂れる。
- 保存は常温で 1~2か月 可能。湿気を避けて密閉容器に保管。

現役和食調理師のヒント
ドライ加工にすれば常備食やお菓子作りにも使えます。
主な品種群
- 桝井ドーフィン
- 蓬莱柿(ほうらいし)
- とよみつひめ
無花果とよく合う食材

| 食材 | 相性のポイント・おすすめ料理例 |
|---|---|
| 生ハム | 甘みと塩気のコントラストが抜群。サラダや前菜に。 |
| チーズ | 濃厚なコクといちじくの甘酸っぱさが好相性。カナッペやサラダに。 |
| 鴨肉 豚肉 | いちじくソースにして合わせると高級感のある一皿に。 |
| ルッコラ ベビーリーフ | 苦味のある葉物と合わせてサラダに。 |
| トマト きゅうり | みずみずしさと酸味でバランス◎。さっぱりサラダに。 |
| オレンジ レモン | 爽やかな酸味で甘さを引き締める。マリネやデザートに。 |
| バルサミコ酢 | 甘みと酸味が融合。サラダや肉料理に。 |
| はちみつ | 甘みをさらに引き立てる。チーズと合わせて◎。 |
| オリーブオイル | マリネやカルパッチョ風に仕上げると香り良くまとまる。 |
| パン クラッカー | チーズや生ハムと合わせて前菜やおつまみに。 |
| ヨーグルト アイスクリーム | 甘酸っぱさが乳製品と好相性。デザートに最適。 |
| クルミ アーモンド | 香ばしさと食感がアクセントに。お菓子やサラダに。 |
無花果とよく合う調理法

| 調理法 | 特徴・ポイント |
|---|---|
| 生食 | 甘みやジューシーさをダイレクトに感じられる。スムージーやヨーグルトなどに添えると色・食感アップ。 |
| 炙り | 火を通して表面をキャラメリゼすると、甘さが増し香ばしさが出る。 |
| オーブン焼き | ハチミツやバルサミコ酢などと一緒にオーブンで焼くと、しっとりと蜜のようなソースが出る。甘さと風味の深みが強まる。 |
| 煮込み | ワインやシロップ、香辛料で柔らかく煮て風味を引き出す。ソースに使いやすくなる。 |
| ジャム | 加熱して甘みを凝縮させ、保存が利く形に。パンやチーズと好相性。 |
| 乾燥加工 | 水分を飛ばして甘みが濃くなり、保存性が高まる。お菓子・スナックとしても使える。 |
| 甘味+塩気 甘味+酸味 | プロシュート(生ハム)などの塩味、バルサミコや柑橘の酸味との組み合わせで甘さが引き立つ。 |
無花果の栄養素(食品成分表)
いちじく(生)
可食部100g当たり
| 栄養素 | 乾燥 | 生 | 単位 |
|---|---|---|---|
| 廃棄率 | 0 | 15 | % |
| エネルギー | 272 | 57 | ㎉ |
| 水分 | 18.0 | 84.6 | g |
| タンパク質 | 3.0 | 0.6 | g |
| 脂質 | 1.1 | 0.1 | g |
| 食物繊維(総量) | 10.7 | 1.9 | g |
| 炭水化物 | 75.3 | 14.3 | g |
| ナトリウム | 93 | 2 | ㎎ |
| カリウム | 840 | 170 | ㎎ |
| カルシウム | 190 | 26 | ㎎ |
| マグネシウム | 67 | 14 | ㎎ |
| リン | 75 | 16 | ㎎ |
| 鉄 | 1.7 | 0.3 | ㎎ |
| 亜鉛 | 0.6 | 0.2 | ㎎ |
| 銅 | 0.31 | 0.06 | ㎎ |
| マンガン | 0.48 | 0.08 | ㎎ |
| ヨウ素 | – | – | ㎍ |
| セレン | – | – | ㎍ |
| クロム | — | – | ㎍ |
| モリブデン | – | 4 | ㎍ |
| ビタミンA(レチノール) | – | – | ㎍ |
| ビタミンA(β-カロテン) | 34 | 15 | ㎍ |
| ビタミンD | – | – | ㎍ |
| ビタミンE(トコフェロールα) | 0.69 | 0.4 | ㎎ |
| ビタミンK | – | – | ㎍ |
| ビタミンB1 | 0.10 | 0.03 | ㎎ |
| ビタミンB2 | 0.06 | 0.03 | ㎎ |
| ナイアシン | 0.7 | 0.2 | ㎎ |
| ビタミンB6 | 0.23 | 0.07 | ㎎ |
| ビタミンB12 | – | – | ㎍ |
| 葉酸 | 10 | 22 | ㎍ |
| パントテン酸 | 0.36 | 0.23 | ㎎ |
| ビオチン | – | 0.4 | ㎍ |
| ビタミンC | – | 2 | ㎎ |
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無花果の英語表記

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 英語表記 | Fig |
| 発音記号 | /fɪɡ/ |
| 読み方(カタカナ) | フィグ |
| 備考 | 日本語の「いちじく」は、英語では一般的に Fig と呼ばれます。複数形は Figs。生果実だけでなく、ドライフルーツとしてもよく流通しています。 |
