無花果(いちじく)の栄養と効能|旬の時期・品種・保存方法も解説

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無花果の旬~おいしい時期~

夏果実

秋果実

季節ごとの旬の食材をもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。▶ 旬の野菜・魚介【年間カレンダー】

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無花果とは ~解説~

無花果(いちじく)の果実|旬のフルーツ fig
無花果(いちじく)の果実|旬のフルーツ fig
  • 夏から初秋(7月~10月)にかけて旬を迎える果物
  • 柔らかい果肉とプチプチとした食感が特徴
  • 果皮の色は品種によって赤紫系や黄緑系があり、熟すと手で簡単に裂ける
  • 生食だけでなく、ジャムやコンポート、焼き菓子などにも使われる
  • 古くから栽培されている果物で、品種も多く存在する
  • 熟すと非常に傷みやすく、日持ちがしにくいため取り扱いに注意が必要
  • 乾燥いちじく(ドライフルーツ)としても広く流通している

栄養

  • 果物の中では比較的エネルギーが低く、100gあたり54kcal程度
  • 水分が多く、みずみずしい食感が味わえる
  • 食物繊維を含み、ドライタイプではさらに含有量が高まる傾向がある
  • カリウムやカルシウムなどのミネラルを含む果物の一つ
  • ビタミンB群や葉酸なども含まれている
  • 果肉に含まれる小さな種子が、独特の食感のもとになっている
  • 赤紫色の果皮にはアントシアニンなどのポリフェノールが含まれている

保存方法

常温保存

いちじくは追熟しない果物のため、常温保存は向いていません。夏場はすぐに傷みやすいので、購入後はなるべく早く食べるのがおすすめです。

冷蔵保存(おすすめ)

  • いちじくを1個ずつキッチンペーパーで包み、保存容器またはポリ袋に入れて野菜室へ。
  • 保存期間は 2~3日程度 が目安。
  • 冷蔵しても水分が抜けやすいため、早めに食べ切ることが推奨されます。
現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

いちじくは皮が薄く傷みやすいので「買ったらすぐ食べる」が基本。

冷凍保存(長期保存したい場合)

  • 洗って水気を拭き取り、皮をむいてラップで包み冷凍保存袋へ。
  • ピューレ状にして冷凍するのもおすすめ。スムージーやジャム作りに便利。
  • 保存期間は 約1か月 が目安。解凍すると食感が変わるため、生食より加工向きです。

おかみさんの一言

冷凍する場合はジャムやスムージー用に小分けしておくと便利ですよ

ドライ加工(乾燥保存)

  • 皮をむき、輪切りにして天日干しや食品乾燥機で乾燥させる。
  • ドライいちじくは甘みが凝縮し、鉄分・食物繊維などの栄養が効率よく摂れる。
  • 保存は常温で 1~2か月 可能。湿気を避けて密閉容器に保管。
現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

ドライ加工にすれば常備食やお菓子作りにも使えます。

主な品種群

  • 桝井ドーフィン
  • 蓬莱柿(ほうらいし)
  • とよみつひめ

無花果とよく合う食材

無花果と生ハムの前菜|甘みと塩気が相性抜群
無花果と生ハムの前菜|甘みと塩気が相性抜群
食材相性のポイント・おすすめ料理例
生ハム甘みと塩気のコントラストが抜群。サラダや前菜に。
チーズ濃厚なコクといちじくの甘酸っぱさが好相性。カナッペやサラダに。
鴨肉
豚肉
いちじくソースにして合わせると高級感のある一皿に。
ルッコラ
ベビーリーフ
苦味のある葉物と合わせてサラダに。
トマト
きゅうり
みずみずしさと酸味でバランス◎。さっぱりサラダに。
オレンジ
レモン
爽やかな酸味で甘さを引き締める。マリネやデザートに。
バルサミコ酢甘みと酸味が融合。サラダや肉料理に。
はちみつ甘みをさらに引き立てる。チーズと合わせて◎。
オリーブオイルマリネやカルパッチョ風に仕上げると香り良くまとまる。
パン
クラッカー
チーズや生ハムと合わせて前菜やおつまみに。
ヨーグルト
アイスクリーム
甘酸っぱさが乳製品と好相性。デザートに最適。
クルミ
アーモンド
香ばしさと食感がアクセントに。お菓子やサラダに。

無花果とよく合う調理法

無花果を使ったタルト|旬のフルーツスイーツ
無花果を使ったタルト|旬のフルーツスイーツ
調理法特徴・ポイント
生食 甘みやジューシーさをダイレクトに感じられる。スムージーやヨーグルトなどに添えると色・食感アップ。
炙り火を通して表面をキャラメリゼすると、甘さが増し香ばしさが出る。
オーブン焼きハチミツやバルサミコ酢などと一緒にオーブンで焼くと、しっとりと蜜のようなソースが出る。甘さと風味の深みが強まる。
煮込みワインやシロップ、香辛料で柔らかく煮て風味を引き出す。ソースに使いやすくなる。
ジャム加熱して甘みを凝縮させ、保存が利く形に。パンやチーズと好相性。
乾燥加工水分を飛ばして甘みが濃くなり、保存性が高まる。お菓子・スナックとしても使える。
甘味+塩気
甘味+酸味
プロシュート(生ハム)などの塩味、バルサミコや柑橘の酸味との組み合わせで甘さが引き立つ。

無花果の栄養素(食品成分表)

いちじく(生)
可食部100g当たり

栄養素乾燥単位
廃棄率015%
エネルギー27257
水分18.084.6g
タンパク質3.00.6g
脂質1.10.1g
食物繊維(総量)10.71.9g
炭水化物75.314.3g
ナトリウム932
カリウム840170
カルシウム19026
マグネシウム6714
リン7516
1.70.3
亜鉛0.60.2
0.310.06
マンガン0.480.08
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン4
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)3415
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)0.690.4
ビタミンK
ビタミンB10.100.03
ビタミンB20.060.03
ナイアシン0.70.2
ビタミンB60.230.07
ビタミンB12
葉酸1022
パントテン酸0.360.23
ビオチン0.4
ビタミンC2
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

▶ 栄養の全体像を知りたい方はこちら
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無花果の英語表記

無花果の英語表記 fig|発音と意味
無花果の英語表記 fig|発音と意味”
項目内容
英語表記Fig
発音記号/fɪɡ/
読み方(カタカナ)フィグ
備考日本語の「いちじく」は、英語では一般的に Fig と呼ばれます。複数形は Figs。生果実だけでなく、ドライフルーツとしてもよく流通しています。
調理師プロフィール画像
この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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