グレープフルーツとは?旬・栄養・品種・保存法・英語表記まで徹底解説!

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さわやかな酸味とほろ苦さがクセになる「グレープフルーツ」。
サラダやジュース、スイーツにもよく使われ、朝食の定番としても人気の果物です。

この記事では、グレープフルーツの旬の時期や栄養の特徴、ピンクやルビーなどの品種の違い、保存方法、相性の良い食材との食べ合わせ、英語・漢字表記まで、詳しく解説します。

季節ごとの楽しみ方や、料理への取り入れ方も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
ちなみに、「和製グレープフルーツ」とも呼ばれる柑橘類「河内晩柑(かわちばんかん)」も、さっぱりとした味わいが魅力です。
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グレープフルーツの漢字・英語表記

グレープフルーツは日本語では外来語のため、正式な漢字表記はありません。「葡萄柚(ぶどうゆ)」と表記されることもありますが、これは中国語由来です。

英語では「grapefruit」と書きます。「grape」はぶどう、「fruit」は果物という意味で、ぶどうのように房なりになることからこの名がつけられました。

【食×英語】野菜と果物180種の英単語&漢字一覧表はコチラ


グレープフルーツの旬~おいしい時期~

グレープフルーツ

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グレープフルーツとは?~解説~

  • 流通しているものはほんとが輸入物
  • カリフォルニア、フロリダ、南アフリカ産が多い
  • 国産は熊本や鹿児島で栽培されているが量が少ない
  • 果実が房ごとにまとまって実る様子が「ぶどう(grape)」に似ていることから命名
  • 表面が滑らかで皮に張りがあるものが良い
  • 輸入果実なので表面に農薬や防カビ剤などが残っているのでよく洗う
  • ミカン科の柑橘類で、苦みと酸味、爽やかな香りが特徴
  • ピンク、ルビー、ホワイトなど、果肉の色によって品種が分かれる
  • 爽快感のある風味で、生食・ジュース・サラダ・カクテルなど幅広く利用
  • 一年を通して輸入品が手に入るが、日本では春~初夏(3~5月)が旬
  • 果皮に精油を多く含み、アロマや香料にも用いられる
  • 同じく爽やかな香りとジューシーさが特徴の「河内晩柑」も、グレープフルーツ好きにおすすめです。👉 河内晩柑の特徴を見る

グレープフルーツの栄養

  • ビタミンCが豊富で、柑橘類のなかでもトップクラスの含有量
  • 果肉の赤い品種(ルビー系)にはβカロテンやリコピンも含まれる
  • カリウムや食物繊維も適度に含まれる
  • 低カロリーで水分が多く、水分補給やリフレッシュに適した果物
  • 特有の苦味成分「ナリンギン」は、柑橘類ならではの風味を演出

保存方法

  • ビニール袋に入れ野菜室で保存
  • 風通しの良い冷暗所で保存
  • 冷蔵庫に入れると低温障害を起こすので注意する

主な品種群

  • スウィーティー
  • 夏蜜柑
  • 日向夏
  • ぽんかん
  • デコポン
  • いよかん
  • メロゴールド

グレープフルーツと相性の良い食材

  • グレープフルーツ × アボカド × オリーブオイル:サラダで爽やかに
  • グレープフルーツ × ヨーグルト × はちみつ:朝食やデザートに
  • グレープフルーツ × 海老 × レモン汁:マリネや冷製前菜に
  • グレープフルーツ × 白身魚(鯛など):カルパッチョ風に仕上げる
  • グレープフルーツ × 炭酸水 × ミント:夏におすすめのドリンクアレンジ

グレープフルーツの栄養素~食品成分表~

グレープフルーツ(生)砂じょう
可食部100g当たり

栄養素紅肉種白肉種単位
廃棄率3030%
エネルギー4040
水分89.089.0g
タンパク質0.90.9g
脂質0.10.1g
食物繊維(総量)0.60.6g
炭水化物9.69.6g
ナトリウム11
カリウム140140
カルシウム1515
マグネシウム99
リン1717
亜鉛0.10.1
0.040.04
マンガン0.010.01
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)400
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)0.30.3
ビタミンK
ビタミンB10.070.07
ビタミンB20.030.03
ナイアシン0.30.3
ビタミンB60.040.04
ビタミンB12
葉酸1515
パントテン酸0.390.39
ビオチン0.50.5
ビタミンC3636
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

グレープフルーツは全体の約9割が水分で構成されており、低カロリーで水分補給に適した果物です。
果糖を中心とした炭水化物(糖質)が主なエネルギー源となりますが、含有量は控えめで、甘すぎないさっぱりとした味わいが特徴です。

ミネラルではカリウムが比較的多く、ナトリウムの排出を助けるため、高血圧予防やむくみ対策にも役立ちます。
また、ビタミン類ではビタミンCが豊富で、1個(約200g可食部)で1日の推奨量の約70%を補える点も注目されます。

さらに、紅肉種にはβ-カロテンが多く含まれ、白肉種にはない赤橙色の色素(リコピンに近い成分)が抗酸化力を高めています。
そのため、紅肉種は特に美容やアンチエイジングを意識する人におすすめです。

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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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