根深葱の旬
ねぶかねぎ
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根深葱とは~解説~

- 別名「しろねぎ」「ながねぎ」
- 日に当たらないようにして、白い部分が多くなるように育てる
- 関東では白い部分を好み、関西では緑の部分を好む傾向がある
- 生で刻んで食べると、シャキシャキした食感と辛味を味わえる
- 中国では体を温め、疲労を回復する薬用植物として珍重されていた
- 旬は冬ですが年間を通して安定して供給される
- カリウムやカルシウム、ビタミンC、カロテンなどが豊富に含まれる
- ネギ特有の香りは硫化アリルの一種アリシンによるもの
- アリシンは糖質のエネルギー代謝やビタミンB1の吸収にかかわっている
- 低温の油で加熱する事でアホエンという物質が生成される
- アホエンには強い抗酸化力があり、血液をサラサラにしてくれる
根深葱の選び方
- 白い部分が締まっていて弾力があるものを選ぶ
- 葉先まで濃い緑色で張りがあるものが良い
- 滑らかでスジがなく、艶があるものが良品
- 付け根がしっかりしていて、葉と茎の境目がくっきりしているものが良品
根深葱と相性の良い食材
- 根深葱 × 鶏肉
直火焼きで甘味が引き出され、鶏の旨味と抜群の組合せ(焼き鳥・ねぎま) - 根深葱 × 豚バラ肉
脂のコクをネギが吸い取り、とろとろの甘味が口に広がる(すき焼き・炒め物) - 根深葱 × 卵
ふわふわ卵にネギの香りが溶け込む優しい味(卵焼き・炒り卵) - 根深葱 × 牛肉
甘辛ダレとの相性抜群、ネギが肉の旨味を引き立てる(牛丼・肉豆腐) - 根深葱 × キノコ(しめじ・しいたけ)
旨み成分の相乗効果で、香り豊かな一皿に(味噌炒め・ホイル焼き) - 根深葱 × 白菜
鍋で一緒に煮込むと、甘味ととろみが絶妙に絡む(寄せ鍋・塩鍋) - 根深葱 × 豆腐
ネギの香ばしさと豆腐のまろやかさが優しく溶け合う(湯豆腐・味噌汁) - 根深葱 × 鮭
バター焼きやホイル焼きで香りと甘味が引き立つ(ネギ味噌焼き) - 根深葱 × 納豆
刻みネギで風味をプラスし、食感と香りがアクセントに(納豆ごはん・冷奴) - 根深葱 × うなぎ(白焼き)
白焼きの上品な脂とネギの香味が調和する(薬味添え・吸い物)
根深葱の保存方法
| 状態 | 保存方法 | 保存期間 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 丸ごと (未カット) | 新聞紙に包んで立てて冷蔵(野菜室) | 約1週間 | 乾燥・傷みを防ぐため新聞紙で包む。立てて保存することで鮮度キープ |
| カット済み (使いかけ) | ラップで包み冷蔵 | 2〜3日 | 断面が乾きやすいのでピッタリ密封。早めに使い切る |
| 小口切り 白髪ねぎ | 密閉容器に入れて冷蔵 | 約2日 | 水にさらした場合は、水気を切ってから保存 |
| 小口切り (冷凍) | ジッパー袋に平らにして冷凍 | 約1か月 | 解凍せずそのままスープや炒め物に使える。加熱用におすすめ |
🧊 保存のコツ
✅ 丸ごとの場合:
- 立てて保存:ネギは“上に伸びようとする”ため、横に寝かせるとストレスで劣化が早まる
- 新聞紙+ポリ袋:新聞紙で包んだ後、ポリ袋に軽く入れると湿度を保ちやすい
✅ 冷凍の場合:
- 加熱用に向いている(炒め物・スープ・味噌汁)
- 解凍すると食感が落ちるため生食には不向き
📝 保存方法別おすすめ用途
| 保存方法 | おすすめ料理例 |
|---|---|
| 冷蔵保存(カット) | 味噌汁 卵焼き 納豆の薬味など |
| 冷凍保存(小口) | チャーハン スープ 煮込み料理 |
主な品種
- 下仁田ねぎ(しもにた)
- 千住ねぎ(せんじゅ)
- 越津ねぎ(こしづ)
- 深谷ねぎ(ふかや)
- 松本一本ねぎ
- 岩津ねぎ(いわつ)
- 石倉一本ねぎ
- 九条太ねぎ(白根タイプ)
根深葱の栄養素~食品成分表~
ねぶかねぎ(生)軟白
可食部100g当たり
| 栄養素 | 茹で | 生 | 単位 |
|---|---|---|---|
| 廃棄率 | 0 | 40 | % |
| エネルギー | 28 | 35 | ㎉ |
| 水分 | 91.4 | 89.6 | g |
| タンパク質 | 1.3 | 1.4 | g |
| 脂質 | 0.1 | 0.1 | g |
| 食物繊維(総量) | 2.5 | 2.5 | g |
| 炭水化物 | 6.8 | 8.3 | g |
| ナトリウム | – | – | ㎎ |
| カリウム | 150 | 200 | ㎎ |
| カルシウム | 28 | 36 | ㎎ |
| マグネシウム | 10 | 13 | ㎎ |
| リン | 22 | 27 | ㎎ |
| 鉄 | 0.3 | 0.3 | ㎎ |
| 亜鉛 | 0.3 | 0.3 | ㎎ |
| 銅 | 0.05 | 0.04 | ㎎ |
| マンガン | 0.09 | 0.12 | ㎎ |
| ヨウ素 | – | – | ㎍ |
| セレン | – | – | ㎍ |
| クロム | – | – | ㎍ |
| モリブデン | – | 2 | ㎍ |
| ビタミンA(レチノール) | – | – | ㎍ |
| ビタミンA(β-カロテン) | 69 | 82 | ㎍ |
| ビタミンD | – | – | ㎍ |
| ビタミンE(トコフェロールα) | 0.1 | 0.2 | ㎎ |
| ビタミンK | 8 | 8 | ㎍ |
| ビタミンB1 | 0.04 | 0.05 | ㎎ |
| ビタミンB2 | 0.03 | 0.04 | ㎎ |
| ナイアシン | 0.03 | 0.4 | ㎎ |
| ビタミンB6 | 0.09 | 0.12 | ㎎ |
| ビタミンB12 | – | – | ㎍ |
| 葉酸 | 53 | 72 | ㎍ |
| パントテン酸 | 0.17 | 0.17 | ㎎ |
| ビオチン | – | 1.0 | ㎍ |
| ビタミンC | 10 | 14 | ㎎ |
根深葱の英語・漢字表記

apanese long onion」が最も無難で、海外の日本食レシピでも使われています。
欧米では「green onion」「spring onion」は青ねぎ系のことを指すので、根深葱には適しません。
白ネギの特徴を明示したい場合は「white part of Japanese leek」などと具体化してもOKです。
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