蕪 かぶ(Turnip)

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蕪(かぶ/Turnip)は、みずみずしさとやさしい甘みが魅力の冬野菜です。
生でも加熱でも食べられ、煮物・漬物・サラダと幅広く使えるのが特徴。品種も多く、地方ごとに味や食感が変わる奥深い食材です。

この記事では、蕪の英語表記、旬の時期、味わい、目利きのポイント、栄養素、主な品種、保存方法などを現役和食調理師がやさしく解説します。

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蕪の英語表記

Turnip

英語表記についてもっと詳しく知りたい方は、こちらのページで【食×英語】野菜と果物180種の英単語&漢字一覧表まとめています。

蕪の旬 ~おいしい時期~

かぶ

蕪とは ~解説~

蕪の写真。旬や特徴、栄養について解説します。
蕪 かぶ(Turnip)。旬の時期や栄養素については本文で詳しく解説しています。
  • 「かぶら」 「かぶな」とよばれる
  • 品種によって大小、赤色や円錐形など様々な品種がある
  • 生食やシチュー、みそ汁、漬物などに使われる
  • 年中出回るが冬の方が甘みが強くおいしい
  • 蕪の葉は「スズナ」といわれ、七草のひとつ
  • 葉付きで買ってきたときはすぐに切り離して保存する
  • 赤カブは主に漬物に使われ、酢や塩を使う事で鮮やかな赤に発色する
  • 小蕪の主流「金町小かぶ」は肉質が柔らかく、一年中出荷される
  • 根の部分は淡色野菜、葉の部分は緑黄色野菜に分類される

味わい

8~9月の物は甘みが少ない
冬から春にかけての蕪は身が締まって甘みがある
焼き蕪は焼き加減で香ばしさや食感などが変化する
蕪は火を通しすぎると柔らかくなる

目利き

蕪の表面は張りと艶があるものを選ぶとよい
固く締まったものを選ぶとよい
葉は緑色でハリがありみずみずしい物が良い
葉の付け根が変色しているものは避ける
柔らかい物、裂け目が入っているものは避ける

栄養素

根のエネルギーは100gあたり約20kcalとされ、低カロリーな野菜の一つ
水分が多く、全体の約90%以上を占める
根にはビタミンC、葉にはビタミンA(β-カロテン)、K、カルシウム、鉄などが含まれている
葉は緑黄色野菜に分類される
食物繊維を含み、日常の食事に取り入れられている
根と葉では含まれる栄養素が異なるため、両方を食べることで栄養の幅が広がる

保存方法

  • 葉付きで購入したときはすぐに葉を切り離す
    (葉に養分が奪われる)
  • 乾燥に弱いので乾燥を避けるように保存するとよい
  • 蕪と葉は別々に濡れた新聞紙に包み野菜室で保存する
  • 冷凍するときはカットして小分けして冷凍しましょう

主な品種群

  • 金町小かぶ
  • 大野紅かぶ
  • 温梅かぶ
  • 聖護院蕪
  • 日野菜かぶ
  • 金沢青かぶ
  • 今市かぶ
  • 天王寺蕪
  • 時無かぶ
  • 覆下かぶ
  • 樋の口かぶ

蕪を使った料理

  • 蕪蒸し
  • 味噌汁
  • 千枚漬け
  • 漬物
  • サラダ

蕪の栄養素(食品成分表)

かぶ(生)
可食部100g当たり

栄養素根(皮なし)単位
廃棄率3015%
エネルギー2019
水分92.393.9g
タンパク質2.30.6g
脂質0.10.1g
食物繊維(総量)2.91.4g
炭水化物3.94.8g
ナトリウム245
カリウム330250
カルシウム25024
マグネシウム258
リン4225
2.10.2
亜鉛0.30.1
0.100.03
マンガン0.640.05
ヨウ素6
セレン3
クロム2
モリブデン161
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)2800
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)3.1
ビタミンK340
ビタミンB10.080.03
ビタミンB20.160.03
ナイアシン0.90.6
ビタミンB60.160.07
ビタミンB12
葉酸11049
パントテン酸0.360.23
ビオチン2.71.0
ビタミンC8218
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

▶ 栄養の全体像を知りたい方はこちら
五大栄養素・ビタミン・ミネラルをまとめたページへ
→ たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルなど、健康に必要な栄養素35種類を、分類ごとにわかりやすく解説しています。

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この記事を書いた人
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