小豆 あずき(Red beans)

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小豆(あずき)の旬|おいしい時期

小豆の旬のカレンダー。10月から2月、特に新豆が出回る11月〜1月が、香り高く皮が柔らかい最高の時期であることを示す図解。
小豆の旬は10月〜2月。秋に収穫されたばかりの「新豆」は、皮が薄く、この時期にしか味わえない豊かな香りが楽しめます。

あずきの旬は10月から2月ごろ
小豆は乾物として一年中店頭に並んでいますが、お米に「新米」があるように、小豆にもその年獲れたての「新豆(しんまめ)」を味わう最高の旬があります。

収穫が始まる10月から、新豆が市場に出回る1月頃までが、小豆が最も輝く時期です。特に11月から1月にかけては、皮が柔らかく香りが際立つ新豆ならではの贅沢な味わいを楽しめます。


新豆こそ「手仕事」のご馳走

25年以上、板場で小豆を炊いてきましたが、新豆の時期は格別な期待感があります。

煮上がりの速さ
新豆は水分をたっぷり含んでいるため、古い豆(ひね豆)に比べて火の通りが早く、ふっくらと煮上がります。

香りと色の鮮やかさ
鍋の蓋を開けた瞬間に広がる香りの強さは新豆ならでは。炊き上がりの色も、深く澄んだ「小豆色」に仕上がります。

冬至の「かぼちゃ小豆」やお正月の「お赤飯」など、冬の行事に小豆が欠かせないのは、単なる縁起担ぎだけではありません。この時期の小豆が一番美味しいという、先人たちの知恵が詰まっているのです。


心も身体も温まる「冬の味覚」をチェック 新豆の小豆と一緒に、冬の献立を彩る旬の食材を一覧にまとめました。寒い季節にこそ美味しさが極まる食材リストをぜひご覧ください。

1月の旬食材一覧:新年を祝う、清らかな冬の恵み

11月の旬食材一覧:実りの秋から冬の入り口へ

12月の旬食材一覧:冬至と正月を彩る伝統の味

小豆とは(小豆の解説)

  • マメ科ササゲ属アズキ亜属
  • 和菓子にはなくてはならない「あんこ」の原料
  • 日本の産地は北海道・丹波・備中が有名
    (北海道は国内の小豆の生産量80%~90%を占める)
  • 鉄、カリウム、ビタミンB1を多く含む
  • 粒の大きさが揃っていて、光沢のあるものが良い
  • 色が均一で濃い紅色の物が良い
  • 市販のあんこは砂糖が多くはいってるので注意が必要
品種用途登頂
大納言赤飯
甘納豆
小倉あん
大きくて色つやがよく、煮崩れしづらい
北海道産、京都産、兵庫県丹波産が有名
中納言
(少納言)
こしあん
つぶあん
大納言よりも粒が小さい
大納言よりもポリフェノールが多く、抗酸化活性が高い
白小豆こしあん
つぶあん
さっぱりとした品のある味
抗酸化活性がほとんどない
希少なため高価

小豆のおいしい茹で方

詳しいレシピは→【よくわかるレシピ】あんこの作り方

  1. サッと水洗いする
  2. 鍋にたっぷりの水を入れ火にかけ渋抜きをする
  3. 2回渋抜きをした後に下茹でする
  4. 水が沸騰したら弱火にして、アクを取る
  5. 小豆が水から出ないように差し水をする
  6. 好みの固さになったら蓋をして蒸らす
  7. 好みで味付けする

*小豆は他の乾燥豆と違い、種皮が硬く水で戻りにくい(戻しムラができる)
 結果、煮えムラができるので戻さず炊き上げる

小豆の保存方法

  • 虫がつきやすいので風通しの良い場所で保管する
  • 乾燥した唐辛子を入れると虫よけになる
  • 密封する
  • 長く保存するときは冷蔵庫で保存する

小豆を使った料理

  • こしあん
  • つぶあん
  • 小豆粥
  • 赤飯
  • 煮物
  • 羊羹
  • サラダ
  • 小豆粥

小豆の栄養素

小豆の食品成分表|日本食品標準成分表

あずき(ゆで)全粒
可食部100g当たり

栄養素ゆで単位
廃棄率0%
エネルギー124
水分63.9g
タンパク質8.6g
脂質0.8g
食物繊維(総量)8.7g
炭水化物25.6g
ナトリウム1
カリウム430
カルシウム27
マグネシウム43
リン95
1.6
亜鉛0.9
0.30
マンガン0.44
ヨウ素
セレン
クロム1
モリブデン90
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)4
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)0.1
ビタミンK3
ビタミンB10.15
ビタミンB20.04
ナイアシン0.5
ビタミンB60.11
ビタミンB12
葉酸23
パントテン酸0.43
ビオチン3.3
ビタミンC
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

小豆(あずき)の注目栄養素

小豆をゆでることで、その一粒一粒には驚くべき健康の力が凝縮されています。成分表から読み取れる、特に注目すべき3つのポイントをまとめました。

お腹と巡りを整える「食物繊維」と「カリウム」

ゆでた小豆100g中、食物繊維8.7gと非常に豊富です。これは、日々のスッキリを保ちたい方にとって最高の味方となります。 さらに、身体の巡りをスムーズにするカリウム(430mg)もしっかり含まれています。塩分バランスを整え、内側から軽やかなコンディション作りをサポートしてくれます。

食物繊維の働きと上手な付き合い方はこちら
カリウムの重要性と健康への関わりについて

健やかな毎日を支える「鉄」と「マグネシウム」

不足しがちな(1.6mg)と、身体の土台作りを支えるマグネシウム(43mg)が豊富です。 これらは、特に忙しく働く世代や、健やかな毎日を維持したい方にとって、積極的に摂り入れたい大切なミネラルです。

鉄の効率的な摂り方と役割はこちら
マグネシウムが健康に欠かせない理由

代謝を助ける「モリブデン」の力

特筆すべきは、微量元素であるモリブデン(90µg)の含有量です。 モリブデンは、身体の中での様々な巡りや代謝をサポートする酵素の働きを助けます。これだけの量が自然な食材から摂れるのは、小豆ならではの大きな強みです。

モリブデンの働きと健康へのメリット


まとめ

小豆は「赤いダイヤ」の名の通り栄養の塊
一年中手に入る小豆ですが、その小さな一粒には驚くほどの力が秘められています。

  • 旬(新豆)は11月〜1月: 皮が柔らかく、香りが最も際立つこの時期こそ、手仕事で小豆を炊く最高のタイミングです。
  • 栄養の宝庫: 食物繊維、カリウム、鉄、そして代謝を支えるモリブデンが豊富で、ゆでてもその価値は損なわれません。
  • 心への栄養: 丁寧に炊き上げた小豆の甘みは、心まで解きほぐしてくれる特別なご馳走です。

プロの工夫:忙しい毎日を救う「小豆ストック」

小豆を炊くのは時間がかかる……そう思って諦めていませんか? 実は、一度にまとめてゆでて小分けにしておけば、毎日の食事を支える強力な味方になります。現役の調理師として長年献立を考えてきましたが、「平日の自分を助けるための準備」こそが、料理を長く楽しむ秘訣です。

「平日は仕事で疲れ果てて、身体に良いものを作る余裕がない」 「でも、レトルトやお惣菜ばかりだと罪悪感がある……」

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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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