橙(だいだい / Bitter Orange)|特徴・旬・栄養・保存・相性の良い食材

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橙の漢字・英語表記

橙(だいだい)は、日本で古くから使われてきた柑橘の一種です。
その名の通り、苦味があるためそのまま生で食べることは少ないですが、香り豊かな果皮や果汁が料理やポン酢、マーマレードなどでよく使われます。
また、正月飾りなど縁起物としても大切にされる、日本の伝統的な柑橘のひとつです。

だいだいの旬 ~おいしい時期~

だいだい

橙(だいだい)は、晩秋から冬にかけて旬を迎える柑橘類です。
11月頃から色付き始め、12月から翌年の1月頃がもっとも香りが豊かで、酸味・苦味のバランスが良い時期となります。
その後も果実が枝につき続け、次第に甘みや風味が変化していきます。
一年を通して楽しめる柑橘ですが、香りや味わいを堪能したいなら、冬の旬の時期がおすすめです。

季節ごとの旬の食材をもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。▶ 旬の野菜・魚介【年間カレンダー】

だいだいとは ~解説~

だいだい
  • ミカン科ミカン属の香酸柑橘でインド、ヒマラヤが原産
  • 別名「回青橙(かいせいとう)」、「代々(だいだい)」
  • 実が木についたまま年を越すところから「代々栄える」として縁起物
  • 食用よりも縁起物として飾りに使われる
  • 正月の鏡餅や飾り用に使用されている
  • 冬に橙色に色付き、暖かくなると青くなり、何年も木から落ちない
  • 形は球形に近い
  • 表皮は厚く手で剥くのは困難で中には種が多い
  • 表皮に艶があり傷がなく重い物が良い

味わい

強い酸味とほのかな苦味があり、直接生で食べるのには向いていません。
そのため、主にポン酢やマーマレードなど、香りや風味を活かした加工品として使われます。

保存方法

橙(だいだい)は、比較的保存性の高い柑橘です。
常温保存の場合、直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い涼しい場所で保管すれば、数週間程度持ちます。
より長期保存したいときは、ポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。

また、果汁だけを絞って保存したいときは、製氷皿などで凍らせてから保存袋で冷凍しておくと、後から料理などに使えます。
皮もよく洗って千切りやすりおろしで保存しておけば、香り豊かな調味料として活用できます。

だいだいを使った料理

  • 橙×大根:爽やかな酸味が大根の甘みにマッチ
  • 橙×白身魚:香り豊かな果汁が淡泊な身を引き立てる
  • 橙×醤油:ポン酢など和えダレのベースとして
  • 橙×鶏肉:柑橘の風味が肉の旨味を引き立て、後味も爽やか
  • 橙×酢:酢の物やサラダの爽やかなアクセントとして
  • 橙×砂糖:マーマレードなど甘酸っぱい保存食やデザートに最適

だいだいの栄養素(食品成分表)

だいだい 果汁(生)
可食部100g当たり

栄養素単位
廃棄率0%
エネルギー35
水分91.2g
タンパク質0.3g
脂質0.2g
食物繊維(総量)g
炭水化物8.0g
ナトリウム1
カリウム190
カルシウム10
マグネシウム10
リン8
0.1
亜鉛
0.02
マンガン0.02
ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)0.1
ビタミンK
ビタミンB10.03
ビタミンB20.02
ナイアシン0.4
ビタミンB60.02
ビタミンB12
葉酸13
パントテン酸0.12
ビオチン
ビタミンC35
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

▶ 栄養の全体像を知りたい方はこちら
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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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