海鼠 なまこ(Sea cucumber)

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海鼠(なまこ)の旬~おいしい時期~

なまこ

季節ごとの旬の食材をもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。▶ 旬の野菜・魚介【年間カレンダー】

海鼠(なまこ)とは|解説

  • なまこの仲間は世界に1500種類ほど、日本には200種類ほど生息しています
  • 棘皮動物(キョクヒドウブツ)でウニやヒトデと同じです
  • 日本での食用は3種類(アオナマコ、アカナマコ、クロナマコ)
  • 「このわた」はなまこの内臓を塩辛にしたもの
  • 「くちこ・バチコ」は卵巣を干したもの
  • 「茶ぶり」と呼ばれる工程をすると臭みがとれ綺麗な色に仕上がる
    (茶ぶり=85℃前後に沸かした番茶をくぐらす事)

味わい
こりこりした食感と磯の香りが特徴。
青ナマコは赤ナマコに比べて硬くてクセがあると言われている

海鼠の下処理|茶ぶり

茶ぶりの方法①(柔らかくなる)

  1. なまこの両端をきり、腸を取り除く
    (割りばしに布巾をまきつけて中を綺麗にする)
  2. なまこに軽く、塩を当て10分程度おく
  3. 85℃にした番茶に約10秒つける
  4. 85℃の柚香酢につけ、5時間程度つける
  5. そのまま、冷蔵庫で冷ます

柚香酢のレシピ→コチラ

茶ぶりの方法②(食感がのこる)

  1. なまこの両端をきり、腸を取り除く
    (割りばしに布巾をまきつけて中を綺麗にする)
  2. 薄くスライスする
  3. 塩を当てる
  4. 熱い番茶に入れ、2~3回ゆする
  5. すぐに氷水に落とす

地方名

  • タワラゴ
  • タワラ
  • トラゴ
  • アカコ
  • アオコ
  • クロコ
  • カイソ

目利き

  • 触ったときに固く縮む物が良い
  • あまり動かない物は避けた方がよい
  • 太くて短い物が良い

海鼠を使った料理

  • なまこ酢
  • 酢の物
  • 和え物

海鼠(なまこ)の栄養素|食品成分表

なまこ(生)
可食部100g当たり

栄養素単位
廃棄率20%
エネルギー22
水分92.2g
タンパク質4.6g
脂質0.3g
食物繊維(総量)g
炭水化物0.5g
ナトリウム680
カリウム54
カルシウム72
マグネシウム160
リン25
0.1
亜鉛0.2
0.04
マンガン0.03
ヨウ素78
セレン37
クロム2
モリブデン3
ビタミンA(レチノール)
ビタミンA(β-カロテン)5
ビタミンD
ビタミンE(トコフェロールα)0.4
ビタミンK
ビタミンB10.05
ビタミンB20.02
ナイアシン0.1
ビタミンB60.04
ビタミンB122.3
葉酸4
パントテン酸0.71
ビオチン2.6
ビタミンC
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

▶ 栄養の全体像を知りたい方はこちら
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この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)

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