はまちの旬と美味しい食べ方|25年の板前が教える目利きとレシピの極意

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「はまちは冬が旬」だと思っていませんか?実は、25年以上板前として魚と向き合ってきた私が本当におすすめしたいのは、6月から10月にかけての「夏から秋のはまち」なんです。

冬のブリとは一味違う、この時期ならではのさっぱりとした脂の旨味は、夏の食卓を彩る最高の贅沢です。

この記事では、失敗しない新鮮なはまちの選び方(目利き)から、身をふっくらジューシーに仕上げる照り焼きのコツ、さらには海外の方にも喜ばれる英語での紹介方法まで、プロの技術を余すことなく公開します。

この記事を読み終える頃には、スーパーの魚売り場で自信を持って最高のはまちを選び、家族を驚かせる一皿を作れるようになっているはずです。

はまちの旬|夏から秋にかけて味わう「さっぱりとした旨味」

6月から10月の夏から秋が旬であることを強調したはまちの旬カレンダー画像。冬のブリとは異なる、さっぱりとした脂の魅力を解説するテキストが含まれている。
「冬のブリ」に対して「夏のはまち」。6月から10月にかけてのさっぱりとした脂の乗りは、暑い季節にこそ味わいたい、この時期ならではの贅沢です。

はまちの旬は6月から10月ごろ
はまちは、出世魚であるブリの若魚です。「冬の寒ブリ」が有名なため、冬が旬だと思われがちですが、板前の視点でおすすめしたいのは、実は6月から10月にかけての「夏のはまち」です。

この時期のはまちは、冬のブリほど脂が重すぎず、身がキリッと締まっているのが特徴です。特に暑い季節に食べるお刺身やカルパッチョは、その清涼感のある旨味が際立ち、いくらでも食べられてしまうほどの美味しさです。

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はまちとは ~解説~

  • はまちは出世魚で鰤の小さいサイズの呼び名
  • 出世魚でツバス→ハマチ→メジロ→ブリなどの呼び名がある(地方によって異なる)
    呼び名
    15~30cm=ワカシ、ツバス、ツバイソ
    30~60cm=イナダ、はまち、フクラギ
    60~80cm=ワラサ、メジロ、ガンド
    80cm~=ぶり
    *地方により呼び名は変わる(上記は一例)
  • 出回る80%以上は養殖だと言われる
  • 「オリーブはまち」などブランド化が進んでいる

    栄養素
    脂肪ののった時期ほど栄養価も高く、学習・記憶能力の向上や、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病など生活習慣病の予防効果があるとされるEPA、DHAが豊富。
    抗酸化作用のあるビタミンEが豊富。

プロの料理人が教える!鮮度抜群な「はまち」の見極め方

25年以上、板前として数え切れないほどのはまちを扱ってきた経験から、最高の一匹を見分けるポイントを伝授します。はまちは鮮度の落ちが早い魚だからこそ、この「目利き」が味の決め手になります。

丸ごとの一匹を選ぶ時のポイント

  • 目の透明度
    瞳が黒く、全体がクリスタル色に透き通っているものが新鮮です。濁ったり、赤くなっているものは鮮度が落ちている証拠です。
  • 体の色つや
    体の側面にある「黄色い線」に注目してください。この線が鮮明で、体全体に銀色の光沢があるものを選びましょう。
  • 身の張り
    背中からお腹にかけてパンパンに張っており、ふっくらと丸みを帯びている個体は、脂の乗りが抜群です。
  • エラの色
    エラ蓋(ぶた)をそっとめくってみて、中が鮮やかな紅色(赤色)をしていれば新鮮です。

切り身(サク)を選ぶ時のポイント

  • 血合いの色
    血合い(赤い部分)が鮮やかな赤色をしているものを選びましょう。ここが茶色くなっているものは、酸化が進んで味が落ちています。
  • 角(かど)が立っているか
    切り口の角がピンと鋭く立っているものは、身が締まっていて鮮度が非常に良い証です。
  • 赤い汁が出ていないか
    パックの底に赤い汁が出ているものは、旨味が逃げ出し、臭みの原因にもなるので避けましょう。
現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

はまちは大きなブリに比べて身質が柔らかいのが特徴です。お刺身で食べる際は、あえて少し厚めに切ってみてください。そうすることで、6月から10月の時期特有の、さっぱりとした脂の旨味と適度な弾力をより一層楽しむことができます。

はまちと相性抜群の食材一覧表

食材相性の良さ
大葉はまちの脂をさっぱりとさせます。お刺身や、細かく叩いた「なめろう」に。
みょうが独特の香りとシャキシャキした食感が、はまちの甘みを引き立てます。
生姜夏のはまちには、わさびよりも生姜が爽やかでおすすめです。
大根定番の煮付けはもちろん、おろし和え(みぞれ和え)にすると絶品です。
アボカドはまちの脂とアボカドの濃厚さが調和し、カルパッチョに最適です。
たまねぎスライスして一緒に食べることで、辛味が脂の旨味を際立たせます。
すだち・かぼす食べる直前に絞ると、後味が驚くほど爽やかになります。
レモン洋風のムニエルやマリネに欠かせない、酸味のアクセントになります。
ポン酢脂が重たく感じられず、最後まで飽きずに美味しく食べられます。
ごま油塩とごま油で和えるだけで、おつまみに最高な韓国風の味付けになります。
現役和食調理師のイラスト|25年以上の経験から料理のヒントを伝えます

現役和食調理師のヒント

お刺身で食べる際、わさびの代わりに「柚子胡椒」を少し添えてみてください。柚子の香りとピリッとした辛みが、はまちの脂の甘さをより一層引き立ててくれます。これも、はまちをさらに美味しく楽しむための板前ならではの工夫です。

板前直伝!はまちを最高に美味しく食べるおすすめ調理法

はまちは身が柔らかく、脂に独特の甘みがあるのが特徴です。その魅力を最大限に引き出す、板前おすすめの食べ方をご紹介します。

お刺身・カルパッチョ(鮮度と甘みを堪能)

6月から10月の旬のはまちは、脂がさっぱりとしていて、生で食べるのが最も贅沢な味わい方です。

  • プロのコツ
    はまちは身質が柔らかいため、少し厚めに切るのがポイントです。そうすることで、噛んだ時に適度な弾力と、脂の甘みが口いっぱいに広がります。
  • 味変の楽しみ
    わさび醤油も良いですが、オリーブオイルと塩、レモンを合わせたカルパッチョにすると、夏らしい爽やかな一皿になります。

照り焼き(ふっくらと仕上げる)

甘辛いタレとはまちの脂は、ご飯が止まらなくなる最高の組み合わせです。

  • プロのコツ
    焼きすぎは厳禁です。強火で表面をサッと焼き固めて旨味を閉じ込めたら、タレを絡める時は中火で手早く仕上げましょう。これで身が硬くならず、ふっくらジューシーに仕上がります。

塩焼き(シンプルに素材を味わう)

皮目をパリッと焼いた塩焼きは、お酒の肴にもぴったりです。

  • プロのコツ
    焼く30分ほど前に全体に塩を振り、出てきた余分な水分をキッチンペーパーで拭き取ってから焼いてください。このひと手間で、魚の臭みが消えて旨味がギュッと凝縮されます。

はまちを家族で安心して楽しむために

はまちは身が柔らかく、特にお刺身や照り焼きはお子様にも大人気のメニューです。しかし、どんなに美味しい魚でも、一度でも小骨が喉に刺さって痛い思いをすると、お子様は「お魚嫌い」になってしまうことがあります。

プロが教える「お魚を好きになってもらう」ための下準備

板前として25年以上、数多くの魚を扱ってきた経験からお伝えしたいのは、お子様にお魚を心から楽しんでもらうために最も大切なのは、食べる時の「骨への不安」を大人が取り除いてあげることだということです。

はまちのふっくらとした美味しさを家族全員で安心して味わっていただくために、家庭で簡単にできるプロ直伝の骨の抜き方や、食べやすくするための工夫を詳しくまとめました。

魚の小骨の取り方|簡単な骨抜き方法と子ども向け対策
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魚の小骨が怖い方へ。現役調理師が「絶対に失敗しない骨の取り方」と「骨が少ない魚の選び方」を解説します。子どもが喉に骨を刺した時の対処法や、骨取りの手間をゼロにするプロおすすめのサービスも紹介。安心しておいしい魚を食卓に。
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はまちの栄養素 ~食品成分表~

はまち(生)養殖 
可食部100g当たり

栄養素皮つき皮なし単位
廃棄率00%
エネルギー217180
水分61.566.4g
タンパク質20.721.0g
脂質17.212.0g
食物繊維(総量)g
炭水化物0.30.3g
ナトリウム3836
カリウム340390
カルシウム195
マグネシウム2929
リン210220
1.01.1
亜鉛0.80.5
0.090.1
マンガン0.010.01
ヨウ素1414
セレン3235
クロム
モリブデン
ビタミンA(レチノール)3241
ビタミンA(β-カロテン)
ビタミンD4.04.4
ビタミンE(トコフェロールα)4.65.5
ビタミンK
ビタミンB10.160.17
ビタミンB20.210.23
ナイアシン9.07.9
ビタミンB60.450.53
ビタミンB124.66.6
葉酸99
パントテン酸0.990.99
ビオチン6.46.4
ビタミンC23
参照「「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」」

はまちを英語で伝える

はまちの旬である6月から10月を強調した年間カレンダー。冬のブリとは異なる「さっぱりとした脂の魅力」を解説するテキストと、新鮮なはまちの写真が含まれている。
夏から秋にかけてが食べ頃の「はまち」。冬の寒ブリとは一味違う、この時期ならではのさっぱりとした旨味を逃さないための旬カレンダーです。

はまちは、海外の日本食レストランでも非常によく知られた存在です。出世魚であるブリ(Yellowtail)の若魚であることから、英語では一般的に「young yellowtail」と表現されます。25年以上の板前としての経験上、はまちはブリよりも脂が軽やかで食べやすいため、お刺身や寿司を初めて食べる海外の方にも自信を持っておすすめできる魚です。

画像のポイント解説

  • 読み方: ヤング・イエローテイル
  • 便利な例文: Young yellowtail is a popular fish for sushi and sashimi.(はまちは寿司やお刺身で人気の魚です。)

このように「人気の魚であること」を一言添えるだけで、その魅力がぐっと伝わりやすくなります。

調理師プロフィール画像
この記事を書いた人
現役の和食調理師/おかだ けんいち(調理歴25年以上)
和食の世界で25年以上。旬の食材や家庭でできる調理のコツを、やさしく、わかりやすくお届けしています。料理がもっと楽しく、おいしくなるきっかけになれば嬉しいです。
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