ブラックタイガーの旬・特徴・目利き・栄養素を調理師が解説。英語表記「Black tiger prawn」も分かりやすく紹介します。
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ブラックタイガーの旬 ~おいしい時期~
ブラックタイガー
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季節ごとの旬の食材をもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。▶ 旬の野菜・魚介【年間カレンダー】
ブラックタイガーとは ~解説~

- ブラックタイガーエビはエビ目クルマエビ科に属するエビの1種
- 牛のように大きくなることからウシエビ(牛海老)と呼ばれる
- 養殖物が年間を通して絶えず輸入されているので、旬の時期は通年
- 主な産地はインド、インドネシア、フィリピン、ベトナム
- 成長が早く、養殖が非常にしやすく育ちやすいことから世界各地に流通する
- 市場に出回っているクルマエビ類で量がもっとも多いのが、ウシエビとバナメイ
- 生のブラックタイガーエビは黒色を帯びている
- 火を通すと全身が薄い赤色になります。
- 流通しているものは、冷凍された輸入物がほとんどなので生食には適しませんが、加熱する調理法とは相性が抜群です
- 車海老に似ているが、ブラックタイガーは全身の縞模様が不明瞭で全体的に黒味が強い
- 日本産・天然もののウシエビが市場に流通することはない
味わい
身は甘味が強くて火を通すと適度に締まる
エビ類特有の弾力のある歯ごたえがある
天然物と養殖物で味の差はないと言われる
海老のサイズの見方→海老のサイズは世界基準(Shrimp size)
地方名(別名)
- 牛海老(ウシエビ)
目利き
- 冷凍もので白っぽくないもの。触って身が詰まって張りのあるもの
- 解凍物よりも冷凍物を買う方が新鮮
- 再冷凍すると味も食感も落ちる
ブラックタイガーを使った料理
- てんぷら
- エビフライ
- 煮物
- 炒め物
- 焼き物
ブラックタイガーの栄養素(食品成分表)
ブラックタイガー(生)養殖
可食部100g当たり
| 栄養素 | 含有量 |
|---|---|
| 廃棄率 | 15 % |
| エネルギー | 77 ㎉ |
| 水分 | 79.9g |
| タンパク質 | 18.4 g |
| 脂質 | 0.3 g |
| 炭水化物 | 0.3 g |
| ナトリウム | 150 ㎎ |
| カリウム | 230 ㎎ |
| カルシウム | 67 ㎎ |
| マグネシウム | 36 ㎎ |
| リン | 210 ㎎ |
| 鉄 | 0.2 ㎎ |
| 亜鉛 | 1.4 ㎎ |
| 銅 | 0.39 ㎎ |
| マンガン | 0.02 ㎎ |
| ヨウ素 | 4 ㎍ |
| セレン | 26 ㎍ |
| クロム | 2 ㎍ |
| モリブデン | 1 ㎍ |
| ビタミンA(レチノール) | 1 ㎍ |
| ビタミンA(β-カロテン) | – |
| ビタミンD | – |
| ビタミンE(トコフェロールα) | 1.4 ㎎ |
| ビタミンK | – |
| ビタミンB1 | 0.07 ㎎ |
| ビタミンB2 | 0.03 ㎎ |
| ナイアシン | 2.6 ㎎ |
| ビタミンB6 | 0.07 ㎎ |
| ビタミンB12 | 0.9 ㎍ |
| 葉酸 | 15 ㎍ |
| パントテン酸 | 0.59 ㎎ |
| ビオチン | 1.9 ㎍ |
| ビタミンC | – |
| 食物繊維(総量) | – |
ブラックタイガーは高タンパク・低脂質(0.3g)の代表的な魚介類です。余分な脂を避けたい人や、筋肉を維持したい人に向いています。
ミネラルではリン・カリウム・マグネシウム・セレン・亜鉛・銅が多く、代謝や免疫、抗酸化に関わる働きが期待できます。特にセレン26µgは魚介類の中でも多く、体内の酸化ストレスを抑える成分です。
また、ビタミンE(1.4mg)・ビタミンB12(0.9µg)・ナイアシン(2.6mg)も含まれ、血流改善や疲労回復のサポートにも役立ちます。
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ブラックタイガーの英語表記と漢字表記
black tiger prawn
giant tiger prawn
牛海老(ウシエビ)
英語表記についてもっと詳しく知りたい方は、こちらのページで 魚介類の漢字・英語表記一覧 をまとめています。
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